データ公開のルールとインセンティブ
ドゥーダ、ドゥーダ、ドゥーダ、パッドゥー
データマネジメントをしている方って忙しいイメージがあって、吉村さんってお昼いつもどうしてるんですか?
そうですね、僕は結構普通に、社食があるんで、社食を食べることが多いんですけど、結構この業界忙しいのが何か、完全食みたいなのを食べる人が多くて、
完全食?
完全食って、ベースフードって知ってます?
知ってます。パンとか、コンビニに置いてある?
コンビニにも置いてあって、あれを箱買いするそうなんですよ。
で、その箱買いって何十個も入ってるのを、朝昼晩それしか食べない。
かつ、1年ベースしか食べなかった男が、しかも2人もいるっていう身内というか身近に。
身近に?
身近に。
すごい、なんか昔のSF映画で、未来はカプセル状の錠剤だけ飲めばこと足りるみたいな、こんなの映画で見たことあって、味気ねぇなって思ってたんですけど、ベースってどうなんですか?
そうなんですよ。聞いたら、1年間ベースを食べ続けたらしいんですね。
で、どうでしたかって聞いたら、1年食べて気づいたんだけど、ベースは1年食べると美味しくないことに気が付いてて。
ダメだ、ダメだ。
その美味しくないっていうのが、味は美味しいの、もちろん売れてるし美味しいと思うんですけれども、1年すら3食ベースしか食ってないっていうのは、それはさすがに普通味覚としてね。
どんだけ美味しいものを食べても、3食も食べれば飽きるということかなぁと。しかも1年やらないと気づかなかったってちょっと面白いなぁと思って。
逆に言うと、1年は続いたっていうことは、ベースはすごく優秀だってことですよね。
そう、多分データ的に。
素晴らしい。
ではですね、今日もお便りをいただいております。
ラジオネーム中村、とあるしがない、デタマネ担当者さんです。ありがとうございます。
質問です。データを出してくれないです。
隣の部署がいろいろ理由をつけてデータを出してくれないです。
また、わがままですが、可能であれば品質を担保した形でデータを出してほしいです。
向こうの部署のやっていることをこちらで把握して品質担保するのは難しいので。
いろいろとやり方があるとは思っていますが、可能であれば他の部署でも同じことを繰り返さないように、
ルールや制度で出すやり方を考えたいです。
データを出す側のインセンティブを含めて考えられる施策を教えてほしいです。
というお便りをいただいています。
なるほど。これはよく聞くケースですね。
あるあるの一つですか。
データマネーあるあるですね。
そうなんだ。
これは、出す側のコストとメリットの話が一番あると思っています。
出してくれというのは、おそらくDX系の部署とかシステム系の部署から依頼が出るわけですね。
そっちは依頼する側でメリットがあるので頼むと思うんですけれども、
それを実行する側は出すのは手間であると、
メリットは出してほしいからであるということで、あまりメリットを感じなくて出したくないというのがあるあるです。
なるほど。
そういうケースはあるあるなんですけれども、
一般的な事例としてどう解決することが多いかという話が今回のポイントだと思うんですけれども、
一般的には狙った部署をやるというよりは、口コミを広げていくというのが大事かなと。
口コミを広げる。それは社内で。
社内で。
一本ズレみたいにこの事業部のデータしか欲しくないというケースだと難しいんですけど、
今回相談のように他の部署もって書いてあるんで、いろんな部署があるんだろうというところで、
いろんな部署をまず掛け合ってみたら、大体のところでデータ活用したかったんだって人がいますと。
大体いますね。5部署中1部署ぐらいは。いない場合はちょっと考えましょうって感じなんですけど、大体いますと。
そこの人はメリットを感じてくれるんで、そこの部署とまずはやりましょうと。
そうすると口コミが結構広がるもので、情報系部門、DX部門にデータ渡してみたら、
自分の事業部にとっていい新たな発見・気づきが得たよっていう。
なるほど、なるほど、なるほど。
見方をまず1人作ってみて、そこからポジティブな輪をどんどん広げていく。
しかも自分たちが働きかけるんじゃなくて、その相手にじわじわと広めてもらうみたいな感じ?
そうですね。それが結構攻略のポイントかなと。
口コミによるデータ共有の重要性
なるほど。それ実際吉村さんの体験なのですか?
そうですね。よくその技を使ってます。
なるほど、なるほど。中村さんいかがでしたでしょうか?
ちょっとね、社内政治っぽい香りはしますけど、
データマネジメントをする人にとって必要なのは、最初の頃コミュニケーションがとても必要だ、みたいなことを吉村さんおっしゃってましたよね。
そうですね。一番喋るかもしれないみたいな形で。
ここに書かれてる、ルールや制度で縛るのはどうだって話があるんですけれども、
これ成功するケースは自分の頭の中で思いついたら、金融系は結構成功しているのがありますね。
金融系はルールや制度で縛るという。
なるほど。業種によってフィットするやり方が違う場合もあるっていう。
はい。なぜ金融系は成功するのかというと、金融系って監査機関がすごいしっかりしていて、
ちゃんとデータを整えて、いつでも提出できるような状態にしなければならないという決まりが業界的にあると。
なので、ルールや制度に対応することもやらなければならないって社内の組織がそうなってるから、
かなりうまくいくんですけれども、金融以外はメリットを感じないとやらないよって言っても成り立つ世界なんで、
そのルールや制度をいきなり持っていくとうまくいかないっていう。
なるほど。なんか組織体質というか、組織の皆さんが持っている共通認識みたいなところで、
ルールを守った方がいいよねってそこにメリットを感じてくれる人が多いところだと。
メリットではないですね、金融系は。縛らなければ起こられる。
ルールとか制度に慣れてるというか、それやらなきゃなって思っている組織だとこのやり方は合ってるけど、
それ以外の業種業界だとそうではなくて、やっぱりコミュニケーションとかメリットとか、
やる意味とか意義とかそっちの方を重視されている場合が多いので、
だったらそっちの方に働きかけましょうっていう感じですね。
なるほど。
フィードバックと協力によるデータ公開体制
もう1個いいですか。もう1個はインセンティブっていうのが書いてあります。
ありますあります。
これよくある、データ活用側のインセンティブって活用した結果を渡すことだと思っていて、
こういう資産が得られましたよとか、こういうシステム作れましたよとか、
それをもらった側に返すことがインセンティブだと思ってるんですけど、
ここはいきなりもらうことに対してウィンウィンに関係性にするっていうことはすごい重要ですね。
なのでもらいっぱなしにならずに、ちゃんと手を動かしてダッシュボードと資産をちゃんと報告するとか、
もらった結果こういうメリットが生まれて、事業貢献ちゃんとできてますよ、ありがとうとか、
そういうことはすごい重要。
本当にフィードバックが大事っていうか、本当にそこだからコミュニケーションちゃんと取りましょうねっていうところに帰結するような気がしますよね。
そうですね。
もらったらありがとう、何かしてくれたら結果を返す。
そうやってどんどんどんどん味方を増やしていくと、何かこういう何かで縛るんじゃなくて、
自発的に協力していただけるような体制が整ってくると。
はい。
吉村さんの周りはそうなっていると。
そうですね。経験談、体験談。
いいですね。中村さんいかがでしょうか。
いかがでしょうか。
ご参考にしてみてください。
はい、ご質問ありがとうございました。
それでは皆さんまた次回お会いしましょう。
さようなら。