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2025-07-13 07:23

miiboで問題解決AIを作る!論理的思考を組み込んだ会話型AI構築法

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問題解決に特化した会話型AIの需要が高まっています。企業や個人が直面する「何がわからないのかわからない」「何をすべきかわからない」「どうすべきかわからない」という課題を、AIとの対話で解決できる時代が到来しました。miiboを活用すれば、MECEやロジックツリーといった論理的思考手法を組み込んだ問題解決型エージェントを、プログラミング不要で構築できます。

本記事では、miiboDesigner岡大徳氏が開発した問題解決型エージェントの事例を基に、効果的な3つの手法を解説します。論理的思考の3ステップ、目的に沿った質問設計、RAGによる専門知識の付与という実践的なアプローチにより、ユーザーと共に最適な解答を導き出す会話型AIの構築方法をご紹介します。実際に動作するエージェントの会話体験も提供しており、理論と実践の両面から問題解決型AI開発の全貌を理解できます。

問題解決における3つの根本的課題

「何かがわからない」という状況は、自分だけの視点では現状を正確に把握できないことから生じます。初めて遭遇する問題では、起きていることがどういう状態なのか正確に理解できません。また、言語化できていない場合、わかっているようでわかっていないこともあります。この課題を解決するには、調べて知識をつける、知っている人に話を聞く、アウトプットして言語化するという3つのアプローチが必要です。

「何をしたらいいのかわからない」という課題は、自分だけの経験では対処法が見つからない場合に発生します。初めて遭遇する問題に対して、どのような行動を取るべきか判断できません。この課題への対処法は、同じ問題への対処事例を調べる、経験者に話を聞く、過去の類似経験から解決策を見つけ出すことです。

「どのようにしたらいいのかわからない」という課題は、自分だけの視点、知識、経験では最適な方法が見つからない場合に生じます。問題への対処方法は分かっても、最も効果的な実行方法が不明な状態です。この課題を解決するには、同じ問題の解決プロセスを調べる、最適解を知る専門家に聞く、既知の方法から応用可能なものを探すという手段があります。

miiboが問題解決に最適な3つの理由

エージェントに聞くことで知識を得られるという点が、miiboの最大の強みです。miiboはLLM(大規模言語モデル)を利用しているため、キーワード検索ではなく自然な話し言葉でやりとりができます。知識はLLMの進化に応じて継続的に蓄積され、会話型AIの特性により、いつでもどこでも質問できる環境を提供します。

言語化のハードルが低いことも、miiboの重要な特徴です。問題解決には、何がわからないか、何をしたらいいのか、どのようにしたらいいのかを言語化する必要があります。miiboは会話型AI構築プラットフォームとして、普段の自然な話し言葉で会話できるインターフェースを持ち、言語化の心理的障壁を大幅に下げています。

特定の問題や領域に特化したエージェントを構築できる柔軟性も、miiboの強みです。プロンプトエディタでエージェントの応答を調整でき、一度設定すれば永続的に機能します。さらに、RAG(Retrieval-Augmented Generation)の仕組みにより、ナレッジデータストアに専門知識を追加することで、特定領域の問題にも対応可能な専門的なエージェントを作成できます。

論理的思考を組み込んだ3ステップ問題解決法

ユーザーからの質問を正確に理解し、解決すべき問題をステートに記録することが第一歩です。記録された問題を軸に、エージェントは一貫した問題解決のための会話を展開します。質問の正確な理解には、言葉の単位への分解、言葉の定義の調整、構造の理解という3つのプロセスが必要です。構造の理解には、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)とロジックツリーを活用します。

MECEとロジックツリーを活用した分析により、問題の全体像を把握します。MECEは「お互いに重複せず、全体にモレがない」状態を作り出し、ロジックツリーは論理的思考を可視化します。要素分解、原因特定、問題解決のためのアクション、数値目標の整理が可能になり、自分の視点や知識、経験だけでは不足する部分を補完できます。

最高の回答を生成するために、ピラミッドストラクチャーと適切な表現方法を選択します。ピラミッドストラクチャーは、最も伝えたいことを頂点に置き、それを支えるメッセージやエビデンスを階層的に配置する手法です。回答の表現方法としては、PREP法(結論・理由・具体例・結論)、SDS法(要点・詳細・要点)、DESC法(描写・説明・提案・選択)から、問題の性質に応じて最適なものを選択します。

目的に沿った質問設計による情報補完

論理的思考の3ステップだけでは、ユーザーの限られた視点や知識、経験の範囲内でエージェントが回答してしまう可能性があります。この限界を克服するため、足りない情報を積極的にユーザーに質問する仕組みが不可欠です。理解できない言葉がある場合、言葉の定義が複数ある場合、ロジックツリーがつながらない場合、MECEでモレやダブりがある場合に、適切な質問を生成します。

連想語と関連語を考慮した特定化と、仮説思考ツールの活用により、効果的な質問を設計します。単に不明点を聞くのではなく、問題解決に必要な情報を戦略的に収集する質問を行います。状況把握のための情報と、回答生成のための情報を区別し、それぞれに適した質問方法を採用します。

質問と回答の繰り返しによる反復的な改善プロセスが、最適解への到達を可能にします。ピラミッドストラクチャーで回答を組み立てる際に不足する情報があれば、仮説思考ツールを利用して質問を生成します。ステートに記録された解決すべき問題を軸に問答を繰り返すことで、エージェントとユーザーが協働して問題を解決していきます。

実践的な問題解決型エージェントの構築手順

プロンプトエディタでの問題解決プロンプトの入力が、エージェント構築の第一歩です。論理的思考の3ステップ、MECEとロジックツリーの活用方法、適切な質問生成のロジックをプロンプトに組み込みます。プロンプトエディタの使い方については、miiboDesigner岡大徳氏が詳細な解説記事を提供しており、初心者でも理解しやすい内容となっています。

ナレッジデータストアへの特定領域情報の追加により、専門性を付与します。問題解決に特定領域の知識が必要な場合、関連するドキュメントやデータをナレッジデータストアに登録します。RAGの仕組みにより、エージェントは必要に応じてこれらの情報を参照し、より精度の高い回答を生成できるようになります。

エージェントの公開設定を行い、実際に利用可能な状態にします。miiboDesigner岡大徳氏が提供する問題解決型エージェントは実際に体験可能で、「わからないを解決したい」を選択することで、論理的思考に基づいた問題解決プロセスを体験できます。この実例を参考に、独自の問題解決型エージェントを構築できます。

まとめ

miiboを活用した問題解決型エージェントの構築は、論理的思考手法とAI技術の融合により、従来の問題解決アプローチを大きく進化させます。MECEやロジックツリーといった思考フレームワークをAIに組み込むことで、体系的かつ効果的な問題解決が可能になります。プログラミング不要で高度な対話システムを構築できるmiiboの特性により、誰もが専門的な問題解決型AIを作成し、活用できる時代が到来しています。

解説記事はこちら:問題解決するmiiboのつくり方と3つの効果的な手法を徹底解説(https://daitoku0110.net/problem-solution/)



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サマリー

miiboはプログラミングなしで問題解決AIを構築するプラットフォームであり、論理的思考を組み込んだ会話型AIの実装を探求しています。AIは問題を整理し、解決策を導く手助けをするほか、フレームワークを活用して思考を補助する役割を果たしています。

AIの問題解決へのアプローチ
何がわからないのか、それすらわからないとか、何をすべきかどうすべきか、なんかこう見通しがつかないみたいな、 こういうモヤモヤした状況ってあなたにも経験ありませんか?
今回はですね、そんな悩みの解決にAIがどう役立つのか、 特に論理的思考、これを組み込んだ会話型AIについて一緒に探っていきたいと思います。
今手元にあるのが、miiboで問題解決AIを作るという記事の抜粋なんですけど、 このmiiboっていうのはプログラミングとかなしで、
会話型のAI、チャットボットみたいなものですかね、それを作れるプラットフォームなんですね。 この記事だと、特にその問題解決に特化したAIエージェントをどう作るかっていうのが紹介されてるんです。
ここですごく興味深いなと思うのは、AIが単に情報をポンって提供するだけじゃないっていう点なんですよ。 なんていうか、ユーザーと話しながら問題を整理して、解決策を見つけるっていう、 そのプロセス自体を支援しようとしてるんですね。
そのために、コンサルタントの人とかがよく使う、ミーシーとかありますよね。 漏れなくダブりなくとか。
それとかロジックツリー、ああいう思考の枠組みをAIに入れちゃうっていう、そういうアプローチなんです。
AIが何か思考の壁打ち相手とか整理係みたいになってくれる、そんなイメージなんですかね。 具体的にはどういうふうに私たちの問題解決を手伝ってくれるんでしょうか。
まずですね、AIはユーザーが抱えている、何がわからないかとか、何をすべきか、どうやればいいのか、みたいな根本的な課題に向き合うんです。
自然な会話で。 例えば初めてやる課題で、現状がよくわからないとか、頭の中がごちゃごちゃしてて言葉にできないみたいな、そういう時にユーザーが考えを言語化するのを得意なんですね。
さっき出たミースとかロジックツリーっていうのはどう活用されるんですか。 ミースは漏れなくダブりなくでしたよね。
そうですそうです。ロジックツリーっていうのは問題をなぜ、なぜって掘り下げて原因を探したり、解決策を枝分かれさせたりする樹形図みたいな考え方ですね。
記事によると、AIはこれらのフレームワークを使いながらユーザーの発言を言葉の単位に分けたりとか、定義を確認したり、問題の構造を理解しようとするんです。
例えば、あなたが新商品の売上がなんか伸び悩んでるんだよねって相談したとしますよね。 はい、しますね。
そしたらAIは、ただ単にじゃあ広告増やしましょうかじゃなくて、ミースで考えると売上不審の原因として考えられるのって、
製品、価格、販路、反則とかありますけど、他に漏れはないですかねとか。
あるいはロジックツリーで、なぜ売上が伸びないのかをもう少し深振りしてみませんかみたいな、そういう問いかけをするんです。
それで問題の全体像を掴んで、本質的な原因を見つけたり、解決策を考えるのをサポートするわけですね。
なるほど、AIが思考のフレームワークを提示してくれるんですね。
でも答えるのは結局自分自身だから、自分の知識とか経験だけだとちょっと限界があるかなって気もするんですけど。
ああ、まさにそこがポイントで、そこで重要になるのが、AIからのなんていうか的確な質問力なんですよ。
ユーザーの視点だけだと、どうしても気づけない点ってありますよね。
そこを補うために、例えば、その顧客満足度っていう言葉ですけど、具体的にはどういう指標のことですかとか。
さっきの分析だと、あの競合の動きっていう視点がちょっと抜けてる可能性ないですか、みたいな質問をAIが投げてくるんです。
これで対話を通じて視野を広げたり、考えを深めたりするのを手伝うと。
ああ、なるほど。AIと探すことで、自分一人じゃ気づけなかった視点がもらえるかもしれないんですね。
それに、もし特定の専門知識、例えば法律とか医療とか、そういう分野の問題解決が必要なときってどうなるんですか。
ああ、そういうケース。それに対応するのがRAGっていう技術ですね。
AIによる思考の補助
リトリバルオーグメンテッドジェネレーション。これはAIがもともと持ってる知識に加えて、外部の例えば最新情報とか専門文書のデータベースとかをリアルタイムで見に行って、
それでより専門的で信頼性の高い答えを作るっていう仕組みなんです。
これを使えば、特定の分野に特化したかなり賢い問題解決パートナー、AIみたいなものも作れるようになると思いますね。
RAGで知識を付け足せるわけですね。これは応用範囲が広そうだな。
でも、AIが論理的に整理してくれるのはすごく便利そうですけど、人間のコンサルタントがやるような、文脈を踏まえた柔軟な発想とか、全く新しいアイディアを生み出すみたいなことまで期待できるもんなんですかね。
そうですね。現時点では、AIが人間の創造性とか深い共感みたいなものを完全に代替するっていうのは難しいでしょうね。
この記事で紹介されているアプローチの主な狙いっていうのは、あくまで論理的な思考プロセスを支援することにあると思うんです。
人間がつい陥りがちな思考の偏りとか、漏れ、ダブリ、そういうのをフレームワークを使ってチェックして、より構造的に考えるのを手伝う。
つまり、人間の思考を拡張するツールっていうふうに捉えるのが、今は適切かなと思います。
思考の補助輪とか、ナビゲーターみたいな役割ですかね。
確かに、以前私も新しい企画を考えるときに、「うわ、何から手をつけたらいいんだ?」って、完全にフリーズしちゃったことがあって。
そういうときに客観的に思考を整理してくれる相手がいたら、すごく心地よかっただろうなって、今思いました。
今回の記事から読み惚れるのは、会話型AIが単なる情報検索ツールっていうのを超えて、私たちの考え方そのものをサポートするパートナーへと進化していく可能性があるってことですよね。
MCとかロジックツリーみたいな確立された思考法をAIとの対話に組み込むことで、問題解決の精度とか効率をぐっと高められるんじゃないかと、そういう期待が持てますね。
つまり、AIに考え方の型みたいなものを教えることで、私たち自身がもっとうまく考えられるようになって、問題を解決しやすくなるってことですね。
自分の思考プロセスが整理されるだけじゃなくて、より本質的な解決策に近づけるかもしれないと。
そうなんです。この技術がこれからもっと洗練されていけば、個人のちょっとした悩み相談から企業の複雑な経営判断とか研究開発みたいな場面まで、AIが人間の知性を増幅するような強力なサポーターになる未来も相当くないかもしれないですね。
最後に、あなた自身にちょっと問いかけてみてほしいんです。
もし、あなたの思考プロセスをすぐ隣で論理的にサポートしてくれるAIがいるとしたら、あなたはどんな解決したいんだけど、どこから手をつけていいかちょっとわからないなっていう問題について、そのAIと一緒に考えてみたいですか?
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