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2025-05-18 07:01

【MCP×miibo連携】外部ツールと連動する「報連相AI」の構築方法を徹底解説

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会話型AIの進化により、単なる質問応答だけでなく「報告・連絡・相談」ができる問い合わせ対応AIの実現が可能になりました。しかし、AIに「報連相」を実装する具体的な方法はまだ広く知られていません。先日開催されたGPT会話AI構築実践セミナー第16弾では、この課題に焦点を当て、miiboとMCP (Model Context Protocol) を活用した実践的な構築方法を紹介しました。

MCPを活用することで、AIが状況に応じて自律的に外部ツールと連携し、報告・連絡・相談を実行できるようになります。株式会社miiboの功刀氏と株式会社こころみの森山氏によるデモでは、知識データにない質問を受けた場合のSlack連携や、クレーム対応の引き継ぎ、問い合わせ完了時のレポート作成などの具体例が示されました。この新機能はまだベータ版であり、設計側の慎重な検証が必要ですが、AI活用の可能性を大きく広げる重要な一歩となります。

MCPとは何か - AIに外部ツール連携の自律性をもたらす新技術

MCPとは、Model Context Protocol(モデル・コンテキスト・プロトコル)の略であり、AIモデルと外部ツールを簡単に接続するための新しい仕組みです。従来の連携方法では、それぞれのAPIに応じた複雑な設定が必要でしたが、MCPを使えば自然言語での指示だけで外部連携が可能になります。

MCPの最大の特徴は、状況に応じてAIが自律的に判断し、必要な外部ツールを呼び出せる点です。例えば、ユーザーの質問に対して知識データベースに情報がない場合、AIが自発的にSlackへメッセージを送信し、社内への情報追加を依頼できます。また、クレーム対応が必要と判断した場合には、担当者への引き継ぎメッセージを自動送信するといった連携も可能です。

miiboでは、ZapierのMCP機能を活用することで、8,000以上のアプリケーションとの連携が容易になっています。Google ドキュメント、Slack、Gmail、Googleカレンダーなど、業務でよく使われるツールとシームレスに接続できるため、AIの活用範囲が飛躍的に広がります。

miiboの最新アップデート - より使いやすく進化する会話型AI構築プラットフォーム

miiboは、LLMを活用したAIアプリケーションを、エンジニアでなくてもノーコードで構築できるBackend as a Serviceです。会話型AI構築に必要なプロンプト設計、ナレッジの付与、UI連携、ログ分析などの機能をフルセットで提供しています。

最新のアップデートとして、5月1日にはUI(管理画面)のリニューアルがベータ版としてリリースされました。100以上ある機能を整理し、より直感的に操作できるようになった新UIは、「新しい画面を試す」ボタンから利用可能です。

また、新たに「miibo Agent Hub」というサービスも開発されています。このツールでは、miiboで作成した複数のAIエージェントがチームを組み、自律的に協働することができます。いわゆるA2A(Agent to Agent)のアプローチにより、AIエージェント同士が議論しながら高度な問題解決を行う環境が構築できます。

さらに、データベース連携機能によるText to SQLの実装など、AIを活用した業務効率化のための機能も充実しています。ユーザーは自然言語で質問するだけで、AIが裏側でSQLを発行し、データベースを検索・分析して回答を返すといった高度な活用も可能になっています。

「報連相」ができる問い合わせ対応AIの意義と実装例

ビジネス現場で「報告・連絡・相談」は基本的なコミュニケーションスキルとして重視されています。問い合わせ対応においても、単にユーザーの質問に答えるだけでなく、適切な報連相ができると業務効率が大幅に向上します。

従来の問い合わせ対応AIでは、ユーザーとの会話に焦点が当てられ、社内連携は人手を介して行われていました。しかし、MCPとmiiboを組み合わせることで、AIが状況を判断して自律的に報連相を行えるようになります。

具体的なユースケースとして:

* 報告: 問い合わせ対応が完了した際、その内容を自動的にGoogleドキュメントにまとめて報告する機能

* 連絡: ナレッジデータベースにない質問を受けた場合、Slackチャンネルに内容を連絡し、知識の追加を依頼する機能

* 相談: クレームなど対応が難しい問い合わせを受けた場合、担当者にSlackで状況を共有し、対応の引き継ぎを相談する機能

セミナーのデモでは、これらの機能を実際に動作させ、AIが自律的に外部ツールと連携して報連相を行う様子が示されました。例えば、「アラブ首長国連邦でも作れますか?」という知識データベースにない質問に対して、AIが自動的にSlackに情報を送信し、「この質問への回答がナレッジデータにないため、追加をお願いします」と伝えるといった連携が実現できています。

MCPの実装と活用のポイント

MCPとmiiboを組み合わせた「報連相AI」の実装方法と注意点については、セミナー動画で詳しく解説されています。実際のデモを通して、MCPの設定から外部ツールとの連携、プロンプト設計のポイントまで確認することができます。

特に注目すべきは、AIの判断を制御するためのプロンプト設計の重要性と、複数のツールと連携する際の検証プロセスです。森山氏は「AIの能力の前に、設計側の能力が問われる」と指摘しており、効果的なMCP連携のためには慎重な設計と検証が不可欠であることを強調しています。

実際の実装方法や詳細な手順については、YouTubeで公開されているセミナー動画をご覧ください。動画では、miiboとZapier MCPを使った具体的な設定方法や、デモを通じた実践的な活用例が紹介されています。

YouTube: GPT会話AI構築実践セミナー第16弾 ~MCP x miiboで作る報連相ができる問い合わせ対応AI~

miibo×MCPで広がる会話型AIの可能性

MCP (Model Context Protocol) とmiiboの連携により、AIが自律的に判断して外部ツールと連携する「報連相」機能を持った問い合わせ対応AIが実現可能になりました。ナレッジデータベースにない質問への対応、クレーム時の引き継ぎ、問い合わせ完了時のレポート作成など、これまで人手を介していた業務をAIが自律的に行えるようになります。

この技術はまだ発展途上であり、設計者側の慎重な検証が必要ですが、会話型AIの可能性を大きく広げる重要な一歩です。miibo公式サイトやDiscordコミュニティでは、随時最新情報が提供されているので、ぜひ確認してみてください。詳しい実装方法や具体的な事例については、セミナー動画を参照していただくことで、より深く理解することができるでしょう。

AI開発に興味のある方は、ぜひmiiboとMCPを組み合わせた「報連相AI」の可能性を探ってみてください。そして、具体的な構築方法については、ぜひセミナー動画をご覧いただき、実践の参考にしていただければと思います。



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サマリー

ポッドキャストエピソードでは、AIチャットボットを活用して報告・連絡・相談を自動化する方法が探究されています。特に、miiboとMCP技術の連携により、AIが業務プロセスに組み込まれ、より能動的なアシスタントとして機能する可能性が示されています。

報告・連絡・相談の自動化
さて今回はですね、AIチャットボットが、ただ質問に答えるだけじゃなくて、報告・連絡・相談、いわゆる報連相ですね。
これができるという話について深掘りしていきます。 資料としては、miiboっていうプラットフォームと、あとMCPっていう新しい技術に関するセミナー、
それと解説記事があります。 ここでの目的は、AIがどうやって受動的な存在から、あなたの業務にしっかり組み込まれるような、
能動的なアシスタントに変わっていくのか、そのあたりをつかむことですね。 新しい技術を素早くキャッチアップしたいあなたにとっては、特に興味深いトピックかなと。
では早速いきましょうか。まずmiibo、これどういうものでしたっけ?
はい。miiboはですね、GPTとかクロードとかジェミニとか、いろいろなLLMを裏側で使いつつ、専門知識がない人でもAIアプリをノーコードで作れる、そういうプラットフォームなんですね。
ノーコードで?
はい。AIアプリ開発のハードルをグッと下げているのがポイントです。プロンプトの設計とかナレッジ、特定の文章をAIに知識として覚えさせる、RAGという仕組みですね。
それからスラックとかラインとかのUI連携、ログ分析なんかも一通り揃ってます。
なるほど。
最近管理画面も新しくなって、より直感的になったなんて話も聞きますね。
あと、miiboエージェントハブでしたっけ?複数のAIがチームで動くみたいな。
ああ、そうですね。それも開発中とのことです。自律的に共同するエージェントみたいな構想ですね。
面白そうですね。で、今回の鍵というか注目技術がMCP、モデルコンテクストプロトコル。これは何が新しいんですか?
MCP、これはですね、AIモデルと外部ツールをつなぐための新しいおさほみたいなものですね。プロトコルです。
おさほ。
ええ。従来だとAPI連携とかちょっと専門的な設定が結構大変だったりしたんですけど、MCPを使うと自然言語、つまり我々が普段話すような言葉で支持するだけで、AIが外部ツールを呼び出せるようになるんです。
自然言語で支持するだけで?それはかなり違いますね。
大きいですよね。さらにすごいのが、AIが状況に応じて、今はこのツールを使うべきだなとか、そういう判断をある程度自律的にできる点なんです。
へえ、AIが自分で判断して?
そうなんです。例えば、JPAっていういろいろなツールを連携させるサービスがありますけど、そこのMCP機能を使うと、ミーボーがですね、Googleドキュメントとか、スラック、Gmail、カレンダーとか、実に8000以上のアプリと連携できる。
8000以上?それはすごい連携範囲ですね。
ええ。だから可能性がすごく広がるわけです。
なるほど。そのAIの自律的な判断と外部ツール連携っていうのが、今回のテーマのほうれん草につながってくるわけですね。セミナーのデモがすごくわかりやすかったですよね。
AIの進化と業務の効率化
例えば、報告。問い合わせ対応が終わったら、AIが内容を要約して、Googleドキュメントに自動でレポートとして保存しちゃう。
まさに、単に対応ログが残るだけじゃなくて、ちゃんと整理されたレポートが勝手に出来上がる。これは手間が省けますよね。
ですよね。次に連絡。AIが知らない質問。なんかデモでは、アラブ四国連邦でも作れますか?みたいな例でしたけど。
ええ、ありましたね。
そういう時に、AIが自分で判断して、スラックのチームチャンネルに、すいません、この知識持ってないので追加お願いしますって自動で連絡する。
これが、その能動的な部分ですよね。AIが分かりませんで終わるんじゃなくて、ちゃんと解決のために人間に働きかける。
これで、ナレッジのメンテナンスなんかもすごくスムーズになる可能性が。
確かに。そして相談。これがまたちょっとすごいなと思ったんですけど、ユーザーがかなり強い不満。
例えば、ふざけるな、上司を出せ、みたいなクレームを言った時にですね。
ええ、ありますね。そういう場面も。
AIがそれをちゃんと検知して、自動でスラックに、こういう状況です、担当者の方、対応お願いします、みたいに状況を共有してエスカレーションする。
と、この相談、つまりエスカレーション機能は特に重要かもしれませんね。
人間の感情が高ぶっているような状況にAIがうまく介在して、適切な担当者にスムーズにつなぐ。
ただもちろん、どんな言葉をトリガーにするかとか、どういうメッセージで誰にどういうふうに伝えるか、そのあたりの設計はものすごく重要になります。
ああ、なるほど。
セミナーでもかなり強調されてましたけど、AIにいつ、どのように法連想させるかっていうのは、やっぱりプロンプトでの明確な指示、つまり我々設計側の能力が問われる部分ですよね。
確かに。いい感じによろしくじゃダメで、かなり具体的に指示しないといけないと。
まさしく。なので、まずは連携範囲を絞って、少ないところから始めて、しっかりテストを重ねることが推奨されていましたね。
あと、MCPの応答時間にまだ少し制限があったりとか、場合によってはAIが内部で考えていることをユーザーに見せちゃったり、なんていう調整が必要な点も現状の課題としては挙げられていました。
なるほど。そういう技術的な側面もあるんですね。
でも、これらを踏まえると、あなたにとってAIが単なる質問応答マシンじゃなくて、報告とかエスカレーション、あるいは情報収集の依頼みたいな、もうちょっと複雑なタスクを自律的にこなしてくれるパートナーになる。そんな未来が見えてくる感じがしますね。
ええ、まさにそういうことだと思います。今回の話の革新を言うと、MEVOとMCP、この組み合わせによってAIが単なる応答システムを超えて、業務プロセスの中にしっかり組み込まれて法連層まで実行できるような、より自律的で統合された存在へと進化する、その可能性が見えてきたという点にあると思います。
これによって、人間の単純作業が減って、もっと創造的な仕事に時間を使えるようになる、そういう期待もありますよね。
そうですね。では最後に、これを聞いているあなたに、ちょっと考えてみてほしい問いかけです。
AIが会話の文脈を理解して、自律的に他のツールとか、あるいは人に働きかけることができるようになった今、私たちの日常業務の中で、これまで人間がやるのが当たり前だと思っていたけれど、よくよく考えたら、監視不要でAIエージェントに任せられるような、新しい種類のタスクって、一体どんなものがありそうでしょうか。
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