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2025-05-24 06:48

miiboのMCP制御プロンプトで外部サービス連携を自在にコントロール|会話型AI開発の新たな可能性

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miiboのMCP連携機能は、会話型AIと外部サービスをノーコードで接続できる画期的な機能として多くの開発者に活用されています。しかし、連携したサービスをいつ、どのように使うかという制御には課題がありました。この度、「MCP制御プロンプト」という新機能の搭載により、外部サービス連携の挙動を自然言語で細かく制御できるようになりました。

MCP制御プロンプトは、MCPで接続された外部サービスの利用方法をプロンプトで指示できる機能です。どういった場面でどのサービスを利用するか、サービスをどのように活用するかといった細かい挙動を、プロンプトエンジニアリングの手法で制御できます。これにより、より賢く、状況に応じた適切な外部サービス連携が可能になります。本記事では、この新機能の詳細と活用方法について解説します。

MCP制御プロンプトとは

MCP制御プロンプトは、miiboのWebhook機能に搭載されたMCPサーバー接続機能の拡張です。従来のMCP連携では、外部サービスとの接続は可能でしたが、その利用タイミングや方法は限定的でした。新機能により、プロンプトを使って外部サービスの利用を細かく制御できるようになりました。

この機能の最大の特徴は、プログラミング知識がなくても自然言語で制御ロジックを記述できる点です。「カレンダーの予定を確認する場合は、まず今日の日付を確認してから検索する」「Slackへの通知は重要度が高い場合のみ行う」といった複雑な条件分岐も、プロンプトで表現できます。miiboが得意とするノーコード開発の思想を、外部サービス連携の制御にも拡張した形になります。

制御プロンプトで実現できること

MCP制御プロンプトを活用することで、外部サービスとの連携をより柔軟かつ知的に制御できます。単純なトリガーベースの連携から、文脈を理解した高度な連携へと進化させることが可能です。

具体的には、以下のような制御が実現できます。まず、サービス利用の条件分岐です。ユーザーの発話内容や会話の文脈に応じて、適切なサービスを選択して利用できます。次に、サービス利用の順序制御です。複数のサービスを組み合わせる際に、どの順番で実行するかをプロンプトで指定できます。さらに、エラーハンドリングの指示も可能です。外部サービスからエラーが返ってきた場合の対処方法も、プロンプトで定義できます。

これらの制御により、AIエージェントはより賢く外部サービスを活用できるようになります。例えば、ユーザーの要求に応じて必要なサービスだけを呼び出したり、状況に応じて最適な処理フローを選択したりすることが可能になります。

具体的な活用シナリオ

MCP制御プロンプトの活用シナリオは多岐にわたります。実際のビジネスシーンでどのように活用できるか、具体例を見ていきましょう。

カスタマーサポートのシナリオでは、問い合わせの内容に応じて適切な外部サービスを使い分けることができます。技術的な質問の場合はナレッジベースを検索し、アカウントに関する質問の場合はCRMシステムにアクセスし、緊急度の高い問題の場合は担当者にSlack通知を送る、といった制御が可能です。制御プロンプトにより、これらの判断をAIが自動的に行えるようになります。

スケジュール管理のシナリオでは、より知的な予定調整が実現できます。会議の予約依頼があった場合、まずGoogle Calendarで空き時間を確認し、参加者全員の都合を調整し、最適な時間帯を提案する、という一連の流れをプロンプトで制御できます。さらに、会議の種類や重要度に応じて、確保する時間の長さを変えるといった細かい制御も可能です。

データ分析のシナリオでは、複数のデータソースを組み合わせた高度な分析が実現できます。売上データの分析依頼があった場合、Google Sheetsから最新のデータを取得し、必要に応じて過去のデータと比較し、異常値があればSlackで通知する、といった複雑なワークフローも制御プロンプトで実装できます。

設定方法と実装のポイント

MCP制御プロンプトの設定は、miiboの管理画面から簡単に行えます。Webhook設定画面でMCPサーバーを選択した後、新たに追加された「MCP制御プロンプト」の入力欄にプロンプトを記述します。

プロンプトを記述する際のポイントは、明確で具体的な指示を心がけることです。「重要な場合は通知する」ではなく、「優先度が『高』または『緊急』の場合、かつ営業時間内の場合はSlackに通知する」といった具体的な条件を記述します。また、エラー時の挙動も明確に指定しておくことで、より安定した動作を実現できます。

制御プロンプトは、miiboの他のプロンプト機能と同様に、ステートやクイックリプライといった機能と組み合わせて使用できます。ユーザーのステートに応じて外部サービスの利用方法を変えたり、クイックリプライで選択された内容に基づいて処理を分岐させたりすることも可能です。これにより、よりパーソナライズされた体験を提供できます。

まとめ

MCP制御プロンプトの登場により、miiboの外部サービス連携はさらに強力になりました。プロンプトエンジニアリングの手法を使って、複雑な制御ロジックをノーコードで実装できるようになったことで、より高度な会話型AIの構築が可能になります。この機能を活用することで、単なる質問応答を超えた、実際の業務を自動化する知的なAIエージェントを作成できます。今後もmiiboは、会話型AI開発をより簡単に、より強力にする機能を提供していきます。



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サマリー

miiboのMCP制御プロンプトは、自然言語を用いて外部サービスとの連携ルールを柔軟に設定できる新機能です。この機能によって、AIエージェントは自律的に状況を判断し、複雑な業務自動化が可能になることが期待されています。

MCP制御プロンプトの機能
さて今回はですね、皆さんと一緒に見ていきたい資料がありまして、会話型AIプラットフォーム、miiboの技術文書ですね。
はい。
特に新しい機能、MCP制御プロンプトっていうのに焦点を当てていきたいなと。
これはmiiboの外部サービス連携を結構変える可能性のある機能ですよね。
そうなんですね。
これまでmiiboでも、MCP連携、外部のAPIとかサービスとノーコードでつなぐ機能自体はあったんですけど。
ありましたね。
ただその連携を、いつ、どういう条件で使うかみたいな、その細かい制御のところはですね、ちょっと工夫がいったというか。
なるほど。その工夫が必要だった部分を、プログラミングコードじゃなくて、我々が普段使う自然言語、日本語とかで直接指示できるようになったっていうのが今回の。
おっしゃる通りです。それがこのMCP制御プロンプトの一番のポイントですね。
なるほど。じゃあ今回はこの機能で一体何ができるようになるのか、どういう意味があるのか、その辺りを深く見ていきましょうか。
ぜひ。技術的に言うと、miiboのWebhook機能、外部と情報をやり取りする仕組みですね。その一部であるMCPサーバー接続機能の拡張ということになります。
ふむふむ。
やっぱり最大の特徴は、先ほどおっしゃったように、自然言語で外部サービスの利用ルールをかなり複雑なレベルまで書けるようになったという点ですね。
かなり複雑というと、例えば、ユーザーがクレームについて話していて、かつ至急って言っていたら、まず担当者にスラック通知して、その後CRMに記録するみたいなそういうシナリオとかも。
まさにそういうイメージです。
それって単にAPIを順番に呼ぶだけじゃなくて、条件判断と実行する順番の制御が入ってますよね。それも言葉で書けるんですか?
書けるんです。条件分岐とか順序制御、さらにはエラー処理ですね。もしスラック通知に失敗したら、代わりにメールで通知するみたいなことまでプロンプトで定義できるようになりました。
えー、エラー処理まで?
ええ。だからAIの動きがその場の状況に応じて、かなり賢く柔軟に対応できるようになったと言えるかなと。
なるほど。それって単に開発が楽になるっていうだけじゃなくて、AIエージェントそのものがより自律的にというか、文脈を読んで最適な動きを選べるようになるってことですかね?
そうですね。ノーコードっていう考え方が連携のロジック制御の部分にまで広がったっていうのは、これは結構大きな進歩かもしれない。
AIエージェントの進化
非常に大きな意味があると思いますね。具体的な活用例を考えるともっとイメージしやすいかもしれません。
例えばカスタマーサポート、問い合わせの内容、例えば技術的な質問なのか、アカウント関連なのか、あるいは緊急度とか、そういうのに応じて参照するナレッジベースを変えるとか、CRM、顧客管理システムへの記録の仕方を変えるとか、
あるいは担当部署への通知リュートを最適化するとか、そういう細かい制御ですね。
スケジュール調整とかも単にカレンダーの空き時間を探すだけじゃなくて、参加者に役職がいたらその人の都合を優先するとか、会議の種類がブレインストームなら最低でも90分は確保して定覧するみたいな、より人間ぽい判断に近い制御も。
そうですね、そういう指示もプロンプト次第で可能になると思います。
データ分析の例も結構面白くて、例えば毎朝9時にGoogleシーツの売上データを取ってきて、前日と比べて10%以上変動があったらその詳細をグラフにしてスラックに投稿するみたいな、そういう一連のワークフローもプロンプトで指示できるわけです。
わあ、それはすごいな。複数のサービスをまたいで、結構複雑な処理を言葉でデザインしていくみたいな感覚ですかね。
まさにそんな感じに近いかもしれませんね。
設定自体はどうなんですか?難しかったり?
いえ、それがですね、ミーボーの管理画面からウェブフック設定を選んで、MCP制御プロンプトっていう欄があるので、そこに指示を書き込むだけと、かなりシンプルです。
へえ、それは手軽ですね。ただやっぱり指示の書き方にはちょっとコツが要りそうですよね。重要だったら通知して、みたいなだと曖昧すぎる。
おっしゃる通りです。そこは明確さが鍵になりますね。優先度が高いかつ緊急度がレベル3以上の場合、営業時間内に限りスラックチャンネルハッシュアージェントに通知する、みたいに具体的かつ明確に書くことが重要になります。
なるほど。エラー時の動きとかもちゃんと書いておいた方がいいと。
ええ、安定して動かすためにはそこも考慮しておくのがおすすめです。さらに言うと、この機能って単独で使うだけじゃなくて、ミーボーの他の機能、例えば会話の文脈を記憶するステート機能とか、ユーザーに選択肢を示すクイックリプライなんかと組み合わせると、もっとパーソナルというか、状況に応じた対話と連携処理っていうのが実現できるんですね。
ああ、なるほど。組み合わせでさらに強力になるわけですね。つまり、このMCP制御プロンプトっていうのが出てきたことで、ミーボーの外部サービス連携は単なる実行役から、もっと判断力を持った司令塔みたいな役割に進化していく可能性があるってことですか?
そうですね。
複雑なロジックをプログラミングの専門家じゃなくても、自然言語で実装できるようになったっていうのはインパクト大きいですよね。
まさに、これまでやっぱりコードを書かないと難しかったレベルの業務自動化とか、よりインテリジェントなAIエージェントを作るっていうハードルが、これでグッと下がったと言えるんじゃないでしょうか。段々に広がってくるかなと。
そうですね。こうやった自然言語でAIの行動をここまで細かく制御できるようになってくると、将来的に我々がAIに任せる仕事の質みたいなものも変わってくるかもしれませんよね。
そうですね。
単に指示されたタスクを正確にこなすだけじゃなくて、AI自身が状況を読んで、もしかしたら私たちが明確に指示してないような最適な手順とか連携とかを自分で判断して実行していくみたいな。
はい。
そういう未来もちょっと現実味を帯びてきたのかな、なんて感じますけど。
可能性は広がりますね。
皆さんはこの技術がこれからどう進化していくのか、その先にどんな可能性を感じるでしょうか。
定義されたワークフローの自動化を超えて、AIが自身判断してより複雑な連携を感じするようになるのか、ちょっと考えてみるのも面白いかもしれませんね。
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