00:06
はじめるを応援するポッドキャスト、STARTFM。おはようございます。起業家でラジオパーソナリティの関口舞です。連続起業家でエンジェル投資家の柴田陽さんと、起業家独立を考えている方に役に立つ情報を楽しく語っていきます。
陽さん、おはようございます。
おはようございます。
さあ、今日は何について話しましょうか。
そうですね。最近、為替、円高とか円安とかっていうのが、すごく日本のニュースで登場すると思うんですけど。
そうですね。
それが結構、もちろん生活として、ハワイ行こうと思ってたけど高くていけないなとか、そういうことには影響すると思うんですけど、それ以上に起業家として、結構為替というものが自分ごとになってきたんじゃないかというふうにちょっと思うところがあってですね。
今日はそれをテーマに話せればなと思いました。
ぜひお願いします。そもそもなんですけど、海外がどこも高いとか嫌だなとかはある中で、そもそもなぜ起業家が為替を気にするべきなのかというところからお願いしていいでしょうか。
はい。これちょっと僕がそう思ってるだけっていう話で、必ずしもその現時点での主流の捉え方じゃないかもしれないんですけども、簡単に言うと為替というものが自分の会社の株価、つまり調達ですね。資金調達に影響し始めているからっていうのが端的に答えになります。
なので自分の会社の株価、当然起業家であれば気にせざるを得ないと思うんですけれども、それによって調達が変わるからですね。僕の会社って別に海外事業とか何もやってないし、日本にある日本の会社で日本の投資家で、従業員も全部日本でなのに何で関係あるのっていうふうに思うと思うんですけれども。
これまあやっぱりちょっとアナロジーとしてはですね、2022年の後半にコロナで一時的にすごく世の中にお金がたくさんジャブついてですね、株価がすごい上がって、例えばSaaSで言うとARRのマルチプルが20倍とか30倍とか50倍とか、
要するにその年間の売上、サブスクリプション売上が1億円あったら時価総額が20億円ですとか100億円ですとかっていう時代があって、ある1ヶ月ぐらい6週間ぐらいの期間の中にそれがバババババって何か調整局面、調整が入ってですね、20倍とかアホでしょみたいな7倍でしょみたいな感じの、
ある時その投資家の態度がいきなり変わってですね、それは上場株を中心にってことなんですけれども、結局それがただ上場株の値段変わると当然そのIPOする出口の値段が変わるので、そこから逆算が起こって、上場株も下がっていく。
03:20
上場直前の会社はもちろん修正されるし、レイターステージの会社がこんなに値段なんだったら、まだあなたのところシリーズAはこんなのだよねってなって、シリーズAがこんなのだったらシードはこんくらいだよねみたいな感じになって、ドミノ倒し的に一言じゃなくなっていくっていうことが起こって、
なので結局のところマクロの部分っていうのが変動がすごい激しくなると、それが考慮に入れざる、要するに今のコロナの後の例でいうと、自分の会社の今まではいわゆるSaaSのマジックナンバー、例えば成長率はどのぐらいかとか利益率はどのぐらいかっていう、
比較的自分たちが直接的に頑張りでコントロールできるところをコントロールしていればよかったところが、いくら売上げがグロスレートが20%が30%に持ってきたってなっても、いわゆるマルチプルが下がったから、マルチプルってさっきのARRいくらだったら何倍ぐらいだよねみたいな変換の比率の相場感みたいなものが切り下がったんで、
確かに君のところすごい伸びてるけど、でも今マルチプル全体的にこんな感じだから、今高すぎるねみたいな感じになっちゃうと、そうするとそれは俺の話じゃないよって言ってられなくなって、じゃあ高すぎるから上達できないですね、じゃあ潰れますね、さよならみたいな感じになるというのが起こっちゃうよねっていう話があってですね。
まさにそれが今、為替ってすごい動いていて、それによって上場株式の株価も、当初の株価とかもすごいそれで増えていると。
なので株価パフォーマンスですらなくなって、為替とそこの株価っていうのがすごく連動性が高くなってしまっているので、気にする必要があるっていうのが一つ短期的に見るとあるなと思うのと、もう一つもうちょっと言うと結局資本市場って最終的にはグローバルで単一マーケットなので、その円の価値っていうのは結局的にはスタートアップに影響してきて、
スタートアップって短くても7年とか、長いと10年とか12年みたいな感じで、最初に立ち上げるときからエグジットするまでっていう時間がかかるので、比較的10年ぐらいのトレンドっていうものは影響してきちゃうっていうのがあって、
06:00
これから一時期160円、1ドル160円台まで行って、また145円ぐらいまで下がってっていうふらふらしている中で、じゃあそれって200円になるんですか、それとも100円になるんですかみたいなところで、為替は2倍変わって、それが自分自身の株価が2倍変わるかっていうとそこまでじゃないかもしれないけれども、当然影響はされるよねということになっているので、
全然関係ないんで気にしないですっていうことがしづらくなってきたということがあると思います。
なんか最近すごい話題になってて、ふらふらしてて本当にこの短期間で変わったりしているわけですけど、そもそもなんでどうやって決まっているのかというところについて改めておさらいをしてもいいでしょうか。
そもそも為替ってどうやって決まっているのかっていうと、もちろんそのミクロには買いたいと思う人と売りたいと思う人っていうのが板があってそれで決まってるんですけれども、じゃあ逆に板というか買いたいとか買いたくないっていうのは何を見てみんな決めてるのっていうと、株価とは結構違っていて、
株価って昔スタートアップファイナンス101みたいなミニシリーズで、2023年1月くらいのシリーズで株価はいかにして決まるのかっていう話をやったと思って、その時は一応現代の主流の理論だと会社の将来のキャッシュフローの現在価値を株式数で割ったものが株価ですよっていう一応その方程式みたいなものがあって、
もちろん将来のキャッシュフローっていうのはそこはいろんな推定が必要なので、そこは変わるけど基本計算式自体が変わるってことはないというのが株価のパラダイムだったんですけれども、為替は一言で言うとその方程式すらも決まってないっていうのが実態です。
これはそのいろんなもちろん理論はあるんですけど、こうなんじゃないか、これで結構説明できるんじゃないかっていういろんな理論があるんですけれども、端的にやっぱりいくらでなきゃいけないかっていうのはないんですね。
ビットコインの値段とかと同じで、もともとある意味その時給のみで決まっているので、本源的価値みたいなものは特に存在していなくて、みんなの総論をマッチングしていった結果としてしか決まらないっていう性質がありますと。
それはもちろんビットコインの例でわかる通り、みんながこのぐらいだよねって思うっていうコンセンサス自体も、他のみんながどう思うかという予想に基づいて形成されるので予想をお互いし合ってるみたいな状況になるので、全くわからないっていう。
いくらにでもなりうると。1ドル1兆円にもなりうるし、1ドル1円にもなりうるというか、なって別に変なことはないっていうか、それはそういうもんだっていう定義をしてしまえばですね、なるという話があるので、そこが結構株価と為替が違うところになります。
09:15
なんかざっくり景気側とか金利側みたいなところで、あと皆さんがどう思ってるかみたいないろんな要素が絡み合いまくってると思うんですけどね。ただ何とかして予測を立てないとと思うんですけどね。
もちろん主流のいくつか説があってですね、この辺から先はちょっとかなりベーシックな話になるので、知ってるよとかこの話聞いたことあるっていう方は全然飛ばしていただいて構わないですけど、もうちょっと10分ぐらいかけてこの話をしますと、一番有名なというか直感的にわかりやすいので、マイさんもビッグマック指数とかスタバラテ指数って聞いたことあると思うんですけど。
日本で売ってるビッグマックとアメリカで売ってるビッグマック、中身は一緒なんだからだいたい同じ値段じゃないと変だよねっていう直感的な感覚があるじゃないですか。
極論すれば10倍違ってたら日本でビッグマック作ってアメリカに持って行ったらもうわかるじゃんみたいな話になるので、ビッグマック自体は持っていけないと思いますけど、そんなこんなでだいたい一緒になるよねっていう話がありますよね。
これを購買力閉仮説と呼ばれる。購買力閉仮、購買力って買う力ですね。閉仮って平らな価値っていう漢字が書くんですけれども、購買力が並行するよねという説になりますと。英語で言うとPPPと言います。
パーティスパワーパリティですかね。これが一つ目ですと。これはどっちかというと、現実世界のその物価みたいなところに根っこを求めている考え方なんですけれども、もう一個有力な説明の方法として金利閉仮っていう、購買力じゃなくて金利の閉仮説っていうのがあります。
これ簡単に言うと、今の実物物価みたいな実体経済って話は一旦置いておいて、完全にいわゆるトレーディングみたいなことをしている人を想定しますと。なぜなら、この為替とかってみんなFXとかやってる方、周りにもいらっしゃるかもしれないんですけれども、そういう株の売買とか証券の売買とか為替の売買っていうものをやって目立とう人たちが常に何が儲かるかっていうのを考えているという金融自由な経済。
金融市場っていうものを前提に置くと、簡単に言うと、日本でお金を借りてアメリカで運用して、何年か経ったら日本に戻す。これで儲かるんだったら、濡れ手に泡に儲かるじゃないですか。
12:04
なんか儲かりそうですよね、今ね。
なので、そんな上手い話はないという過程に基づいています。そういう濡れ手で泡な取引があるんだったら、みんなそれをやるので、どんどんみんながやると逆にどんどん利益が薄くなっていって、最終的にはプラマイゼロになるというところに落ち着くのではないかと。
だから、いくらアメリカで金利が高い、日本では金利が低いって言っても、今じゃあアメリカで運用して、1年後にアメリカで増えたなと思って日本に戻そうとしたら、その間に為替のレートが変わっていて、あれ?同じじゃんっていう。
日本でこれ持ってた。1年持ってたのと、アメリカに持っていって、1年持ってて、また戻した。このエンベースで言うと、この2つのシナリオ同じじゃんってなるところに為替が動くっていう仮説ですね。
金利閉仮説。
これも一定説得力があるというか、それがないと無限に設けられることになっちゃうので、何かしらそういうメカニズムはあるだろうというふうに考えられますと。
この2つが主にアービトラージって言うんですけど、物の値段だったりお金の値段だったりっていうのは、リザやがあると最終的には平準化されるところに落ち着くよねみたいな。
何か目的があって、ビッグマック、アメリカで買うか日本で買うかって選んでるんじゃなくて、マクロで見たときにみんなが合理的に行動すれば、買わせレートっていうのはそれで決まるよねっていうものの見方なんですけれども、これとは全く別次元で、実需っていう実際の需要っていう要因が買わせには影響します。
簡単に言うと、海外旅行に行くときはその国のお金に両替しなきゃいけないじゃないですか。
だから、ハワイ行きます。ハワイで泊まったりご飯食べたり、お買い物したりして散財します。そのお金自体は日本円持ってって、日本人だと日本円持ってて、ドルに両替してドルで使って、そのお金自体はもうなくなっちゃうじゃないですか。
だから両替が一方通行になってるんですよね。日本円を持って行って、ドルに変えました。でも別にそのドルを日本円に変えるわけじゃないんで、帰りの飛行機。使っちゃったものなんで。
アメリカに落としてきちゃったっていう。
これはさっきの購買力併価とか金利併価とかっていうものとは関係なく、実際にお金が欲しいから。これ別に海外旅行に行かなくても、外国産のものを買う。例えば、外社が買いたいとか、海外のサービスに課金したいっていうとき、もちろんクレジットカードを使ったり、車の場合はディーラーが実際には立て替えてる。
15:09
両替の行為をしてますけど、実質的には誰がやったかっていうのを除いて考えると、実際にお金が使われてるじゃないですか。そこでなくなっちゃってるので、これ一方通行なんですね。
っていうのが影響してきます。これはさっき言った、こっちのがビッグマック安いとか、こっちで運用した方が儲かるっていうのとは全く別次元で発生する話なので、いわゆる貿易で発生するお金の需要なので、これも一方向の動きが多ければ、当然その通貨の需要が高まって、需要が高まるってことはその値段が高くなるっていうことが起こります。
簡単に言うと、例で言うと、旅行者の例だけを考えると、日本人がアメリカに行くよりアメリカ人が日本に来る方が多かったら、一方通行の量としては、ネットで考えるとアメリカ人が日本で使う方が多いんで、円が欲しいっていう需要の方が大きいことになるので、相殺し合ってですね、使う金額で相殺し合う。
そうすると円の需要が高い、イコール円が高くなるということが起こります。これが結構絡み合った上で、その実需があって、他の均衡させようという力が働いていて、みたいなことが起こって、為替が決まってるというのが簡単、すごく単純化した為替がどうやって決まるかの説明です。
いろんな要素があって、なかなかね、さっきおっしゃってたように、公式的にできないところがあるけど、あとは、それこそコロナ禍とかそういう世の中の状況とかもめっちゃ影響していてっていうところですもんね。
そうですね。例えばコロナで今あったところだと、コロナで政府がたくさんお金を配るというか、財政出動をしてということが起こると、これ結局いろんなところを通じて物価にも影響するだろうし、金利にも影響して、間接的にはさっきの経路をたどって為替に影響するっていうことなので、
そういう世の中の黒な経済の出来事っていうのは、何らかの影響、経路で為替に影響するというような構造になっています。
それにしてもなんかね、円安、なんでこんなことになっているんでしょうか。
テイラーはですね、僕のやってるテイラーはアメリカと日本でやってるので、一言じゃないし、アメリカに住んでる身としてはですね。
本当ですよね。
一言じゃないんで、ちょっと勉強してみましたと最近。
すごい面白いなと思った説というかがあって、弱い円の正体、仮面の黒時刻日本っていう日経プレミアシリーズから出ている本なんですけれども、これを他にもいくつか読んだんですけれども、
18:13
これを今回ちょっとメインのネタ本、種本として採用したいなと思います。
カラカマ・ダイスケさんというですね、日本の証券会社のアナリスト、経済分析をする人をやっていて、
政府の、最近だと諮問委員みたいなものを務められている、比較的それなりにクリリビリティのある方がきっちり分析して書いた本という印象を受けています。
この人の、簡単にかいつまんで、実際はこの本を読んでいただきたいんですけれども、かいつまんで申し上げると、タイトルがわかる通りですね。
今後、これまでよりは円安のトレンドになっていくという構造的な要因があるのではないかということを論じています。
その構造的な要因の理由がすごく面白いというか、少なくともこれまで議論されてきたことと少し違う切り口だなと思うのは、先ほどいろんな説がありますよといった中で、
どうしても、僕は大学で国際金融のゼミだったので、まさにマクロ経済みたいなのをよく勉強していたんですけど、さっきの購買力併価とか金利併価とかという着眼点で説明するという話がすごく多くて、
事実上の方に関しては、そんなに注目がされないというか、結構これまでは実はそれで説明できてた部分があるんですね。
なぜかというと、これまで一貫して日本っていうのは、貿易立国っていうイメージあると思うんですけど。
よくアメリカとの関係性で、日本の貿易収支の黒字がすごく大きすぎて、トランプとかがけしからんみたいなイメージがあって、さっきの実事のところでいうと、貿易収支が黒字っていうのは基本的には円の需要が常に一方通行の円の需要があるということを意味するので、
どちらかというと円高の圧力を常に受け続けながら、そうは言っても日本の金利が低かったりとか、さっきの購買力併価みたいに日本の賃金が低くて、財の価格安いよねみたいな、安い日本みたいなところで、その辺で円安のパワーが加わるものの、一貫して貿易上は円の一方通行の需要が多いよねみたいなのが、比較的ずっと変わらない時代が長く続いている。
ことさらそれに注意を払うことなく、物事を説明できていたんですけど、この人の本によると、2020年ぐらいを境に、そもそもこの貿易の貿易というか、もうちょっと広く、形状収支っていうんですけど、貿易だけじゃなくて、実際海外でM&Aして、M&Aした先の会社が配当すると。
21:16
そういう工場に投資して、工場がいろいろ収益を上げて、それのキャッシュフローが生まれるとか、そういう全部ひっくるめた貿易だけじゃなくて、全部ひっくるめたPLの日本の国際上の動きっていうのは、確かにずっと黒字なんですけど、大きな黒字なんですけど、キャッシュフローベースで見ると、大幅な赤字だったんじゃないかっていうのをこの人は言っていて。
このポートキャスティングに入れる方は、PLとキャッシュフローっていうのは必ずしも一致しないっていう知識はあると思うんですけれども、国際収支においても実はそうだと。
簡単に言うと、特に大きいのは海外の会社とか工場を買います。そこで儲けが上がります。これって実はPL上はこれ儲けなので、日本のPLのプラスの黒字になるんですけど、必ずしもこれ全部円に戻してないんじゃないっていう着眼点ですね。
簡単に言うと。実際いろいろこのいろんな過程をおいて、統計をいろいろ細かく分類していって、きっとこんくらいだろうっていうところで言うと、4割ぐらいしか戻ってきてないんじゃないのっていう分析ですね。
直接投資の収益のところに関しては。なので、例えば2022年の統計で言うと、日本全体の経常収支っていうのは、11.5兆円の黒字ですっていう巨額の黒字ですって見えてるんですけど、キャッシュフローに置き直すと9.7兆円の赤字。
つまり11兆円黒字だと思ってたらキャッシュフローベースでは約10兆円赤字だった。マイナスだったっていう風に受け止められるんじゃないのという分析をしていて、そうすると今まで黒字だからずっと向上的な円外圧力があるよね。円中になる圧力があるよね。
11兆円分一方通行がこっちに来てるよねって思ってたら、いやいや10兆円分逆方向でした。みたいなことになるので。だからこそアメリカがですね、コロナ後のインフレ退治でずっと盛り上げしていて、今年の頭のところでそのペースを鈍化させて逆に利下げの方向に今シフトしていってるんですけれども。
本当はそうなると円高が進まなきゃいけないんですけれども、円高が進まなかったんですね。それが何でだろうってみんなこうじゃないかこうじゃないかっていうのを言ってたんですけど、その一つの要因としてこの実需の方のキャッシュフローで見た場合のディレクションみたいなのがあるんじゃないかという話をしていて、すごい納得感があるなというふうに思いました。
24:16
これじゃあそもそもなんで日本に戻ってこないのかっていうと、これは直感的には簡単に理解できて、企業にとってみると、海外で儲かった、分かりやすくアメリカの大会社投資みたいなのをして、そこで何でもいいけどチェーン店オペレーションみたいな会社を買ってですね、そこでガンガンキャッシュが生まれますと。
日本に戻してきても、やっぱり日本ってそんなにおいしい投資機会ないので、期待収益が高いプロジェクトがないのが残念ながらずっと低対応の経済でないので、これ別にそのまま他のアメリカの会社買ったほうがよくないみたいな感じに、当然企業の気分としてそうなるんですよね。
これ自体はすごく、僕自身もそう思うし、おそらく企業、ビジネスマンだったらそう考える人が多いんじゃないかなっていうふうに思うんですね。
実際、2000年代の10年間と2020年代の期間を比較すると、2倍ぐらいに変わって、もともとは10%ぐらいが海外で再投資されてたんだけど、今20%以上海外で再投資されているということで、ここ10年、15年ぐらいの間に海外で投資しようぜと思う人というか思う金額が2倍ぐらいになってるっていうことですね。
そうすると、この流れっていうのはどんどん当然そうなっていくと思うので、この比率自体はどんどん上がっていくっていうか。
それでもさっき言ったPL上の黒字はどんどん増えていくんですよ。なぜならアメリカでもっと会社買ってもっと儲かるから、そしたらPL上の利益が出てるんだけど。
でも別に日本に戻しても投資機会ないからアメリカに投資しようってなったら、キャッシュフロー主法はどんどんまた逆方向の一歩ずつが増えていくので、そういう意味で円安の圧力っていうのはかかり続けるんじゃないかっていうのが主な主張ですね、この本。
なるほど、それがその仮面黒字。
そうですね、その本のタイトル、仮面の黒字。
国家的な主張になってるわけですね。
なるほど、日本人的には悲しい話だなとか思っちゃいますね。
これ悲しいっていうのと、いろんな見方ができて、例えばこれとは全然話変わるんで、この本にも実は書いてある、最後の方のチャプターサイトで書いてるんですけど、
ニーサ、みんなやってるじゃないですか。
マイサもやってると思うんですけど、
何を買うかっていうと、私の周りもそうだし、おそらく多くの人が、いわゆる海外のマーケットを含むETFを有名な、よくツイッターとかで見るやつだとオルカンっていうファンドだったり、オールカントリーっていうファンドなんだ。
27:12
世界中の株式市場のETFなんですけど、そういうやつだったりで、めっちゃ買ってる人が多いなという印象があって、そうすると円安になると円ベースでの価値数上がるんで、みんなウハウハみたいな感じになりますと。
広い意味で言うと、日本の現金を持ってる家計部門が、有名な話としてものすごい量の現金を溜め込んでるんですけれども、それがみんなニーサ投資とかやり始めることによって、資産運用立国っていうことを言ってるぐらいだから、みんな現金を資産運用に変えると。
資産運用をすると国際分散投資って言って海外のETFとかって組み込むことがかなり多いんですね。なので少なくとも現金だったら100%日本円、by definition日本円なんですけれども、資産運用しようってなると、やっぱり多くの人がそうやって海外投資を組み込むと、イコールその円が海外資産、ドルに置き換わってるっていうことになるので、
これもまたドルの需要が高まって円の需要が減ると。これがすごい量の現金があるんで、元々今申し上げたように現金イコール日本円っていう日本円の現金っていう意味なので、これが1%でもドルにしようってなると、それって一方通行じゃないですか。
ドルをたくさん貯め込んでる人ってほとんどいないので、ちょっとでも海外比率を増やそうってなると、それは一方通行の需要になるので、そういうのもあるよね。だからこれ別に悲しいよねっていう話もある一方で、それから利益を家計部門で国民全体としても自ら受けに行ってるよねと。
それが結局またさらに円安を呼び込むので、どんどんそういう循環性のポジティブフィードバックになってると思うんですけど、なので何が言いたいかっていうと、これを理解するってことは当然大事だと思うし、これをうまく使うっていうのはすごい大事だと思うんですよね。
うまく使う。特にこの起業家とか、我々的にはこの状況をうまく使うには結果的にどうしたらいいんでしょうか。
すごい一番単純に考えると、外貨を稼ぎましょうっていうことになりますよね。だって1ドル稼ぐ大変さってアメリカにいると変わらないんですよね。
今年1ドル稼ぐのと来年1ドル稼ぐのって変わらないんだけど、もし今後円安進むんだったら140円稼いだと思ったら、来年は150円稼いだことになるぞみたいな感じになるんで、値上げしなくても円ベースでいうところのネガティブチャーンというか、ネットエクスパンションというか。
30:10
だから、あれ?シート数増えてないのにこのサブスクのエクスパンションしてるぞみたいなことになるじゃないですか。
そこはそういう話もあるし、この本の筆者が一つのイシューとして取り上げてるのは、貿易面でもデジタル部門に関してはものすごい赤字であると。
車とかそういうのは家電製品とか半導体とかそういうのは日本の貿易で黒字なんですけれども、デジタル部門で見ると、例えばAWSとかGCPも全部海外のものだし、
セールスフォース使ったり、ハブスポット使ったり、Googleワークスペース使ったり、スラック使ったりすると全部それは赤字になるじゃないですか。その貿易上はですね。
だからデジタル赤字っていう話があって、それも今後増えていくんで、どんどんそれも円の、ドルの需要を高めて円の需要を低めることにつながるんじゃないか。
つまり円安の圧力になるんじゃないかって話があるんですけど、とはいえ日本で雇用した人たちで、IT業界で言えば、ITのプロダクト作ったり、ITのサービス提供して、外資系の企業から売り上げをあげれば、それを一部総裁する力にもなるので、国のためにもなりますと。
あと先ほど、結局海外の方が収益性高い収益機会が国内にないから、海外に再投資しちゃうよねみたいな話があったんですけれども、もちろんスタートアップがいい収益機会だっていうふうにアピールすることができれば、それは日本にもまだいい会社あるじゃん、投資しようっていうことになるので、直接的にさっきの問題っていうのを解くことができるっていう。
この辺が、なので外貨稼ぎましょうっていうのと、日本の雇用を使って外資系企業から売り上げをあげることで、デジタルアカシーを総裁していきましょうっていう話と、そもそもスタートアップをやるっていうこと自体が日本の収益機会を増やすことになるので、先ほどの日本にろくな投資機会ないから海外に投資しようみたいな、ここ10年で2倍ぐらいに増えている行動を変えることができるというか、
変えることはできないまでもそれに対抗する力になるっていう意味で、必ずすべてのいろんな部門のいろんなものの積み重ねが最終的に現れるので、一個のことでこれをくっつけ合わせるみたいなことはできないんですけど、そういう意味では対抗し得るし、この状況っていうのを利用するっていうことにつながるんじゃないかなっていうふうに思ってます。
だからまさにあれですね。我々のこのスタートアップ業界をみんながそれぞれ頑張りつつ、こんな時だからこそグローバルマーケットで稼ぐことを目指しつつが、国のためにもなりみんなの会社のためにもなるということで。
33:04
そうですね。円安に対抗することができるっていうことですね。
私あの小さな、海外って何もかも高くて旅行に行きづらい嫌だみたいのは根本的にすごい身近な話として思ってましたけど、めっちゃあの規模の小さい話ですけど、私はなんか最近あれです。
TikTokからおめでとうございます。例えばなんかね192ドル今日は入ってきましたみたいな。え、何円とか言ったら思ったより高いみたいなことで小さく外貨を稼いでおります。
そうですね。160円と140円全然違いますからね。
いや本当そうなんですよね。そういうわけでちょっとこういうことにも注目していきながらみんなで頑張っていきましょう。ありがとうございます。
スタートFMではあなたからの質問やメッセージを募集しています。ポッドキャストの概要欄から送ってください。そして最後まで聞いてくださったそこのあなた、チャンネル登録高評価よろしくお願いします。今回も聞いてくださりありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは素敵な一日をお過ごしください。