1. ちょぼっとサイエンス
  2. #772 人間以外で医療行為をす..
2024-09-19 13:53

#772 人間以外で医療行為をする生き物とは?

2024.9.19配信。

こんばんわ♪ちょぼ先生です。

今日は、マタベレアリについてお話しました。

それではまた。


■YouTubeショート

https://www.youtube.com/channel/UC2u8oelpAmug5QZGXynuk8g


🔸SNSリンク集🔸

https://lit.link/chobosensei


■YouTubeポッドキャスト

https://youtube.com/@chobosensei?si=3Y-GkWVO4--CaCjD


■スタンドエフエム

https://stand.fm/channels/5fffd2f7fc3475e2c89ba329


■Spotify

https://open.spotify.com/show/1QPSBAYh61gv6ixao9uvGY


■Google Podcast

https://www.google.com/podcasts?feed=aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy81MWU2MDMzOC9wb2RjYXN0L3Jzcw==


■Apple Podcast

https://is.gd/VO22oC


■note

ちょぼ先生@note学校

https://note.com/chobosensei86


■Twitter

ちょぼ先生@元高校理科教員

https://twitter.com/CDELearning65


■公式LINE

ちょぼ先生@LINE学校

https://lin.ee/n5cNTUX

00:00
はい、みなさんこんばんは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっとちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。
ということで、今日もめちゃくちゃ暑いということで、日中外に出たんですけど、めちゃくちゃ暑くて、8月のお盆ぐらいの時よりも暑いんちゃうかなというぐらいですね。
もうめちゃくちゃ暑かったんですけども、いつになったら秋を感じられる季節になるのかなと言ったところなんですけども。
今日は大きなニュースがありまして、昨日発表されたんですけど、中日の辰波和義監督が今期でユニフォームを脱ぐということで退任を表明されたんですけども、
もうずっとドラゴンズは低迷が続いておりますよね。落合監督の時に優勝した時以来してないんですよね。2010年、2011年ぐらいかな。してないので。
私は東海地方に住んでおりますから、ドラゴンズファンの方が結構多いんですけども、強いドラゴンズが戻ってきてほしいなということと、
名古屋ドームとか行っても、辰波監督のおかげかな、わからないですけど、結構集客数も増えてたんですけども、それはいいんですが、
行く分やはりクライマックスシリーズも出れないし、優勝も遠のいてるとですね、なんかちょっとフラストレーション溜まってね。
あの黄金期ね、新木茨とかの時はめちゃくちゃ強くてね、あの時の強いドラゴンズのイメージがあるからね、悲しいなっていう感じなんですけどね。
私は中日ファンじゃないんですけどね。どちらかというと中日あんまり好きじゃない方なんですけどね。
ということでね、今日のお話はですね、皆さんね、怪我した時に手当てしますよね。擦り傷しちゃったとか、バンデード貼ったりとか、消毒液塗ったりとかですね。
ある程度怪我した時とかですね、病気になった時とかっていうのは手当てをすると思うんですけど、この手当てをする、怪我を治療するっていう行為そのものがですね、
人間特有の行動であるし、他の動物もですね、怪我した時どうするかというとですね、怪我するとですね、命に関わるみたいなね。野生やっぱり病院とかもないし、そのまま命に直結するんで怪我するイコールも命の危険があるという感じですね。
治療行為そのものがですね、あんまり見られないというかね、ほぼないんですよ。傷口舐めたりとかするんですけども、舐めるっていう行為がそのまま治療行為かどうかっていう判断はですね、
科学的にちょっとね、揺れてるところもあるし判断しづらいんですけども、人間のようにですね、怪我をしたら治療する。むしろですね、人以外で初めてって言ってもですね、過言ではない治療行為をする動物についてお話したいなと思います。
03:09
皆さん何だと思いますか?治療行為っていうものそのもんじゃないけど、オラウータンでね、怪我した時に薬草を塗ってるみたいなお話したと思うんですけども、そう考えるとね、哺乳類で猿の仲間かなと思い方が違うんですね。アリなんですね。アリなんですよ。
どんなアリかというとですね、マタベレアリっていうアリなんですね。アリは非常に社会性昆虫ということで、分業してて、赤ちゃんを産む女王アリがいて、世話をするアリがいて、働きアリがいて、兵隊アリがいてとかね、分業性があって社会性があるということで、社会性昆虫の一つとしてアリは数えられてるんですけども、巣を作ってね。
マタベレアリってどんなアリかというとですね、最大体長25ミリ、2.5センチ、めちゃめちゃ高いよね、にもなる世界最大級のアリで、サハラサバヨクより南のアフリカ大陸に広く生息していて、様々な部族を圧倒し、めちゃくちゃ童貌な戦士を秀するマタベレ族にちなんで、こう呼ばれているんですね。
マタベレアリは非常に偏食で、食事のほとんど、何食べてるかというとシロアリなんですね。詳しく言うとシロアリの仲間、マクロテルメスアカっていうシロアリなんですけども、ほとんど餌がシロアリなんですよ。
大量の食料を確保するために、働きアリが襲撃部隊を編成しよう、奇襲攻撃をして、シロアリの巣を奇襲作戦ということで仮行動をするんですね。
襲われるシロアリの方も、やられっぱなしじゃなくて、シロアリも、シロアリってゴキブリの仲間なので、クロアリの仲間じゃないんですが、シロアリも社会性昆虫で分業生が進んでおりますから、マタベレアリの襲撃を防ぐために、顎がめっちゃでかい、頭がめっちゃでかい兵隊シロアリもコロニーの中にいるわけなんですね。
奇襲攻撃に対抗するために、兵隊シロアリを構えているわけなんですよ。だから、その時に負傷しちゃうんですよね。やられっぱなしじゃないから。
意地と意地とのぶつかり合いみたいな感じで、戦争みたいな感じで、戦ですね。やってるわけなんですよ。
確かに強いんだけども、マタベレアリの部隊にも死傷者が出てしまうわけなんですよ。観察によると、実に22%ものアリが足を1本または2本失うというケガを負うということですね。結構命がけな狩りをしているわけなんですね。
これは、ユリウス・マクシミリアン大学のフランク・シラの研究チームによると、2018年の研究なんですが、現場でケガを負った個体を他の個体が運び出して、自分の巣、マタベレアリの巣まで帰還する救助活動が行われているということが分かってたんですね。
06:19
これによって、ケガして放置されていた場合は、死亡率32%なんだけども、ケガしてるなということで自分の巣に連れて帰ると、その死亡率32%がほぼゼロにまで引き下げることができてるんですね。
この救助活動は非常に合理化されていて、再び活動できる可能性が非常に高いということなんですね。巣に連れて帰ると、また奇襲作戦で攻撃部隊に参加して、ほぼ24時間後にはまた戦いに出てるわけなんですね。すごいよね。
脚を1本か2本失った程度の軽傷な個体は、また参加できるわけなんですね。この救助活動後はどうなるのか?なんでまた復活できるの?ということを疑問に思ったわけですね。
あんなにケガを負ってたのに、なんでまた参加できるのかなということで、よくよく観察してみると、仲間が傷口を舐めたり、手入れをする行動が観察されてたんですね。これは治療行為かということですよね。
これが行われないと、巣に持ち帰って、そういった救助活動とか治療行為が行われていないと、24時間以内に90%が死亡してしまうんだけども、また参加できてるということは、巣で何かやってるんだみたいなね。
この治療行為をやってるんじゃない?ということが考えられてたわけなんですね。先ほどのマクシミリアン大学のフランク氏は、フランク氏の研究チームをさらに発展させて、巣に持ち帰ったときに、どんなことをしてるのか、傷口舐めというのも観察できたんだけど、
これがどういう行為をしているのかということを詳しく研究をした。さっきの救助活動をしているという発展版の研究みたいな感じですね。その研究でまずどういうふうに仮定したかというと、怪我をしたマタベレアリの死因が感染症であることを仮定して、
その傷口から細菌がついて感染症になって死亡率が上がっちゃったということを、感染症が起こっているんだ、細菌による感染症が起こっているんだというふうに仮定したんですね。
どんな細菌がついているのかということを調べると、傷口に細菌がついているのは、主に緑脳菌に感染していることが解明されたわけなんですね。この緑脳菌は人に対してもひよりみ感染症として困っちゃう存在の緑脳菌で、その緑脳菌が複合的に絡み合って感染症で亡くなってしまうということは断定できたということなんですね。
09:01
この傷口をなめているということは、細菌に感染しちゃっているから治しているということなんですね。この治療に対する行動をじっくり観察してみると、またプレミアルグラウンド、これは日本語で訳すと、後ろの胸の線みたいな感じなんですね。
分泌線から物質を出しているということなんですね。これを物質を出して傷口に塗っているということが観察されたんですね。
分泌液をさらに分析すると、タンパク質やその他の有機化合物が112種類も見つかって、その約半分は抗菌作用や怪我の治療を早める作用があるものだということがわかったんですね。
まさに治療行為、消毒液というか、抗菌作用があるものなので、緑納菌に感染している傷口に塗るということは、感染症にさらにかかって亡くなってしまう、死んでしまうのを防いでいるということなんですね。
面白いことに、マタベレアリが分泌液を塗る行為は、最近に感染している傷口だけで、感染していない傷口とは塗る量が全く違うし、感染しているということを、怪我を診断して判断しているということにもつながりますよね。
なんで感染したのかどうかがわかるのか、さらにそこまではわからないんだけど、どうやって判断しているのかわからないんですが、今の研究ではね。
だから、治療行為そのものをしていると、怪我を判断して、この怪我は感染症、細菌がいない、こっちの怪我は傷口には細菌がくっついている、だからこの分泌液を塗ろうということなんですね。
他のアリも同じような分泌液を出されるんですけども、112種類もの抗菌作用とか、35種類ぐらいしか含まれていないので、マタベレアリ特有の抗菌作用のある分泌液を出しているということなので、
他のアリが治療行為と傷口に悩むことはまだ確認されていないので、マタベレアリ特有、要はシロアリを食べるから、兵隊シロアリがいるから、怪我を心配にするから、進化の過程で治して活かした方が、また奇襲行動に参加できるから、
そういった種の存続としては、傷口を治して、死んだものは放っておくんじゃなくて、治してまた奇襲作戦に参加させた方が、より命の場と繋げるよね、という風にして進化していったのか、という面白い結果ですよね。
傷口を塗るタイミングなんですけども、負傷してから約11時間後に塗ることが最も多いんですよ。なぜかというと、11時間後に、緑脳菌がめっちゃ増えて、感染症がバーッと増えていくタイミングで塗ってるんですよ。
12:00
だから、緑脳菌がどれくらいの潜伏期間で、どうやって怪我がなっていくのか、というのも判断しているということなんですよね。本当にすごいですよね。まためであれば、最近が感染している箇所を見分け、怪我を見分け、必要な場合にのみ抗菌作用のある分泌液を塗っている。
要は、医療行為をしている。みんながみんなお医者さんみたいなもんですよ。救助活動をして、自分の巣に持ち帰ってきて、感染症に感染しているかどうかを判断し、感染していたら分泌液を出し、傷を治している。怪我を治している。
ある研究によると、24時間後にはまた足が復活したり、また救助活動に参加できるらしいんです。めちゃくちゃスピードも速いし、回復も。それを塗ると、本当に医療行為をするアリということで。
オラウータの例がありましたけども、人以外で医療行為を判断しているというのは、人以外で初めてだし、昆虫でそんなことができるということは、すごい素晴らしいことですよね。
アリの分泌液、非常に多くのタンパク質が含まれている有機化合物が含まれているものですけども、これを人の医薬品にフィードバックできるんじゃないかということで、研究が進んでいるということで、さらなる発展が期待されているという研究分野です。
自分で怪我を判断して、治療するべきかどうかを判断している。医療行為をしている動物が人以外にいるという事実は、素晴らしいなということで、今日はこの辺にしたいと思います。
13:53

コメント

スクロール