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2022-06-18 09:58

#234 カラフルな魚はなぜ南の海ばかりにいるのか?

2022.6.17収録。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、派手な魚の生息地についてお話しました。
それではまた。

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00:26
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教員のちょぼ先生です。
ちょぼ先生の教室、2022年6月17日、金曜日のホームルームの時間になりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。ということで、1週間お疲れ様でした、という感じでしょうかね。
今日はビールも飲みましょう。ということで、今日のお話をしていきたいと思います。
今日のお話は、派手な魚はなぜ暖かい海ばかりにいるのだろう、という話をしたいと思います。
南の海ですね。南の海はバカンスで、海が綺麗でね。
サンゴ礁に集まる魚たちは、黄色や赤や青の、色とりどりの魚が乱舞しているイメージありませんか。
それとは逆にですね、北の海、東北とか北海道の海って、非常にこうね、
津軽海峡、冬景色じゃないけど、もう寒寒で、海の中も寒寒で、白黒の、白黒というか、灰色黒色の魚がジッとしているみたいな、そんなイメージがありません。
水族館に行ってもですね、南方系の南の海を再現した水槽だと、非常に華やかな感じがしますよね。
ライトも照らして、魚自体もカラフルだし派手だし、心躍るみたいな。
でも一方、北海の海みたいなところは、すでに部屋自体も暗いし、水温も冷たいし、なんかもうドヨーンとしている。
レイアウトも岩だらけみたいな。魚も岩と似てるから区別つかへんみたいな感じをイメージすると思うんですけども、
そういうイメージしたこともあると思いますし、そういったイメージもあるかと思うんですけども。
これですね、海の様子を北と南で比べてみると、そういうことかと。
だからそういう感じなのね、というのはわかってきますからね。
ちょっとね、そういうお話をしたいと思います。
派手な魚がですね、日本の例を挙げますと、関東以北にはあまりないんですよね。
それはね、海水の透明度が大きく影響しているわけなんですね。
03:05
透明度が低いと様々な波長、太陽の光がですね、多くは吸収されちゃって遠くまで届かない。
つまり透明度の低い海では、派手な色をしてもですね、単なる明暗の区別しかないんですよ。
いろんなプランクトンとかがたくさんいて、透明度が低いと光も散乱しちゃうし、吸収しちゃうし、見通しが悪くなっちゃうと濁っているって感じですね。
透明度が低いとですね、赤とか青とか黄色とかされても見分けつかないんですよ。
なんか色濃いな、なんか色薄ない、みたいな程度しかわかんないんで、
透明度の低いところでそんな色されてもですね、わからんて、みたいなね。
そんな色の区別もわからんて言ったからっていう感じなんで、派手な色しとっても見えにくいため、カラフルな装いの魚のメリットがほぼないんですよね。
目立たないし、なんか、ああ、みたいな感じしかないから、そうすると明暗の違いしかないからね。
透明度の低い魚にしてみれば、白黒だけ、白と黒とか灰色の方がコントラストがわかりにくいし、それが防御につながりますから、派手な色しとっても見分けつかないから意味ないみたいなね。
なんでこの北の海は透明度が低いのかというとですね、透明度が低いということは栄養物質がたくさんあって、それによってくるプランクトンが多くて、植物プランクトンが多くて、さらに動物プランクトンもそれを食べるから多くて、動物プランクトンが多いから小魚も多いということは、漁場落としはしっかりしてるんですよね。
寒い海というのは、栄養塩類というのはイオンとかそういったものはそこに沈んでいきますので、氷層の方の水温が低いとそれが入れ替わるんですよね。栄養塩類が氷層に行きやすい、要はこういう循環する流れというのがあるわけなんですね。
だから栄養塩類が氷層に増える、それを食べる植物プランクトンが増える、その植物プランクトンを食べに来る動物プランクトンが増える、そうすると増えると小魚がそれを食べるからまた増えるという、もうサイクル的には最高なんですよ。
だから透明度が低いというのは汚いんじゃなくて、生物多様性というか、生物が多様に存在しているという裏返しでもあるわけなんですね。だから小魚が多いということは、それを食べに来る鮭とかニシンとか、そういった北方系の魚が大きくなるし、それが寄ってくるから漁場落としは最高なんですね。
だから植物プランクトンの色が透明で、そのまま直結しておいて、植物プランクトンが多いということは、海水の色が青色とか藍色ではなく緑色に近い色をしているので、透明度が低い。だから見分けがつきにくい。
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派手な色をされとっても、明暗の違いしかわからないから、周りが見にくいから、あなた派手にしとっても別にわからないよみたいな感じなんですね。だからせっかく赤とか黄色にしとっても、グレーっぽくしか見えませんという感じなんですね。
一方、熱帯の方とか南の海って生態系豊かな、あんだけカラフルだからという感じがするじゃないですか。全然なんですよ。氷層が温まっていると、冷たい海だと下から上へ栄養塩類が氷層に来るんだけど、温かい海だとそれが起こらないんですよね。氷層の水温が高いと、逆転しない。
そこに溜まっている栄養塩類が上に上がってこないんで、植物プランクトンがいない、栄養塩類がない、動物プランクトンも少ないってなるとですね、見た目的には透明度、めっちゃ透明度綺麗、見渡せるっていうのは綺麗ではなくて、魚からすれば何も食べるものないんですけどみたいな状態なんですよ。
だから透明度が高くなっているから、見渡せるから派手な色の方が目立つし、戦略的にそっちの方がいいんですよね。
だから核反というものが起こりにくいんですよね。氷層が温かいとね。これも例えば100mlのビーカーに水を入れました。そこの方にイソジンを入れました。
傾向灯で表面をめちゃめちゃ温めると核反って起こらないんですよ。
同じ条件で100mlの水を入れました。イソジンをそこの方に入れます。下の方から温めると核反するんですね。これが北の海ですよね。表面が冷たくなってくると下から湧き上がるようにしますから。
だから表面が温かいと核反が起こりにくいので植物プランクトンもAONもないから透明度がきれいになっている。きれいって言い方はあれですけど、透明度が高い。
透明度が高いイコール生物が少ないってことなんですよね。魚場的に南の海っていうのは有機物量が少ないから温かいところに魚がいっぱい取れますけど、
やっぱり美味しい魚っていうのはマグロの一口に取ってみても青森県の大間のマグロであったりとか、北の魚の方が美味しいじゃないですか。
やっぱりそれは有機物量が多い、栄養塩類が多い、植物プランクトンが多い、動物プランクトンが多いっていう食物連鎖がしっかりしているから、
下から栄養塩類が表層に上がってくるから循環がうまくいっているからこそ素晴らしい魚場なのかなということなんですね。
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温かい海でサンゴに集まるのはサンゴに住んでいる微生物が出す栄養分があるから、それに有機物がないから、だからサンゴに集まっていくわけなんですね。
要は有機物に植えているのが南の海なんですよ。綺麗だから生物多様性があるかっていうのはそうでもないんですよね。
ということで今日は、なぜ派手な魚は南の海にしかいないのかというのをお話をしました。
1週間お疲れ様でした。それでは皆様さようなら。バイバイ。
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