モノウィの紹介
こんにちは、常識ハズレで答えぶりな英会話コーチちじゅ|です。さて、今回もEoLをやっていきたいと思いますが、
Echo of Lifeなんですけども、今まで2回ほど、エディソンとスティーブ・ジョブズと続いたんですけれども、
今回はね、ここまで有名な方というわけではなくて、無名と言いますか、まあ知る人ぞを知るっていう人かもしれないんですけども、
えーと、彼女の名前はですね、エルシー・アイラーさんです。
エルシー・アイラーさんでしてね、この人はね、92歳、今年の年齢で92歳のおばあちゃんのお話なんですよ。
ご存知かな?ネブラスカ州のモノウィっていうね、小さな町があるんですけど、そこに住んでいるおばあちゃんのお話をちょっとしたいと思います。
エルシー・アイラーというエルシーさんですね。 のお話をちょっとさせていただきたいと思います。
はい。 でね、今回の物語の舞台なんですけどね、アメリカネブラスカ州の広大な平原に一歩ずーんと存在する小さな町、
モノウィというところがありまして、この町の人口はですね、たった一人なんですよ。
その住んでいる人っていうのがエルシー・アイラーさんなんですね。 どんな状況を思い浮かべます?もうどういうこと?って思いますよね。
で、この町でたった一人で住んでいるこのエルシー・アイラーさん、しかも92歳というね、お年なんですけども、この彼女がね、
愛してやまない町なんですけども、この物語をちょっと深掘りしたいと思います。 エルシーさんはですね、1933年生まれで、92歳なんですけど、
モノウィ近郊の農家で、5人兄弟の一人として育ちました。 彼女が通った一室だけの小さな小さな学校で、後の夫となるルディさんと出会います。
やがて2人は結婚し、2人の子供にも恵まれました。 かつてのモノウィは、今とは全く違う顔を持っていました。
1930年代には鉄道の中継地として栄え、人口は150人を超えていたんですね。 で、レストランが軒を重ねて、
食料品店も3軒ありましたし、そして刑務所まであったっていうところなんですよ。 しかし時代の流れとともに農家の形っていうものが変わっていきまして、
鉄道がその役目を終えると人々は次々と町を去っていきました。 そして2004年に最愛の夫ルディさんがこの世を去った時、この時点から
エルシーさんはこの町でたった一人の本当に最後の住人となったわけなんですね。 そこから彼女の一人だけの町っていうものが始まったわけです。この物語が始まりました。
エルシーさんは今このモノウィのすべてを一人でになっています。 彼女はこの町の市長であり、
会計であり書記でもあります。 毎年彼女は律儀に市長選挙の告知を出して、唯一の有権者として自分自身に一票を投じます。
町の予算を管理し道路計画を立てるのも彼女の仕事です。 彼女が経営する酒場モノウィタバンというのがありまして、これは週に6日
扉を開けます。ここが町で唯一の商業施設です。 彼女は自分自身に種類販売の許可書を発行します。
つまり申請書を自分で書いて、それを自分で受理し、 許可書を発行する、そのすべてを一人で行っているっていうことなんですね。
このユニークな状況について彼女はこう語ります。 私はすべての役割を担っています。
選挙も必要ありません。私一人しか投票しないからと言いつつ、選挙ちゃんとしてるんですけどね。 その言葉には責任の重さとそれを楽しむ、
彼女の軽やかなユーモアも、彼女はユーモアがかなりいいんですよ。面白い人なんですよね。
彼女はこのタバンでバーテンダーとして、お酒も出すし、コーヒーとか手作りのバーガーね。
近隣の農家の人たちが噂を聞きつけて、世界からやってくる人たちもあるし、ということで結構賑やかな場所なんですよ。
なので、隣の町の農家の人たちが食べに来たりとかもすることもあるし、あるいはもうちょっとこれが噂になっちゃったので、世界中から人々が来るという形にもなってるんですよ。
なので旅人たちを迎えるということなんですね。これまでに今、大体世界から60カ国、そしてアメリカの全州から観光客が訪れたというふうに言われています。
で、彼女にとって彼らと話すっていうことが、まあ何よりのね、楽しみなんですよね。
で、また彼女は図書館の師匠でもあるんですよ。亡き夫のルディさんが残した、なんと個人でですよ。
5000冊もの蔵書を集めたルディアイラ記念図書館というのがありまして、これはいつでも誰でも立ち寄ることができるということなんですよね。
で、まあ彼女の通勤というものもね、とても短いもので、まあ近所にも全部あるっていう形で、自宅からちょろっと歩いて、たばんに行き、図書館まで行ってっていう。
はい、で仕事の合間にね、図書館で借りた小説を読むのが彼女の穏やかな日常なんですよね。
で、彼女が自分で納める税金によってね、町に3つだけある街灯と水道は今も静かに機能しています。
人生の哲学
冬に大雪が降ることがあれば、隣町の農家が助手席を手伝ってくれるっていう感じで、地域の人々との支え合いというものも息づいているんですね。
で、まあ取材に訪れる人もいるので、ある記者がね、彼女をこう紹介しました。
エルシーさんはモノウィで最も尊敬されてて、最も賢くて、最も裕福で、そして最も若く、そして最も美しい人だというふうに紹介したんですけど、そしたら彼女はね、すかさずにね、こう付け加えます。
そして最も年寄りですよーっていうふうにね、だからもう本当にユーモアもね、最高なんですよね。
で、なんでね、彼女はね、一人でこの街に残り続けるんでしょうかね。で、その問いに彼女はいつもシンプルで力強い言葉で答えています。
夫が亡くなった後もここに留まることを選びました。ここが私の家だからです。
そして項目を付け加えます。正直なところ、ここにいることが幸せなんですよ。ここにいなければならないからいるわけじゃなくて、ここにいたいからいるんです。
というふうに彼女は語ります。 彼女のこの生き方、生き様を見ていると私思うんですけども、
彼女はね、alone but lonely っていう言葉がとてもね、ぴったりくるなというふうに思います。
これは彼女自身が残した言葉ではなくて、彼女を表すのにとても良い表現だなと思うんですが、
alone but not lonely です。
alone っていうのは、 状態を表す言葉なんですね。だから一人でいることっていう意味になります。
映画なんかでも聞いたことあると思うんですけど、ドア越しで are you alone? とか、
yes, I'm alone. 一人か。 そうよ、私だけよ。みたいな感じでalone。これは状態なんですよ。気持ちは全然入ってない形なんですね。
で、この lonely っていうのは、気持ちが寂しいっていうことなんですね。孤独を感じているっていう意味なんですよ。
だから alone っていうのは、一人でいるというこの心を関係ない状態のことを表し、
lonely っていうのは、心の状態、一人でいてしかも寂しいっていうことなんですよね。
なので彼女の生活っていうのはまさに alone but not lonely なんですよ。
一人なんだけど、だけど、孤独に感じているわけではない。寂しくはないっていうことなんですよね。
だから孤独というよりはここなんですよね。 そう、なんかもう
かっこいいなーって私本当に思っちゃうんですけど、 こういった言葉をね、体現している彼女なんですよね。
普通90も超えるともうそろそろなんかとかね、考えそうじゃないですか。でも彼女は自分軸っていうものがすごくはっきりしてると思うんですね。
自分はこう決めたし、これが運命だっていうことで、それをこう受け止めて、
しかも人々も支えてくれるし、彼女自身も人々を支えるというか、
いろんな人が彼女の話を聞いたり、私も彼女の生き方を見て、わーってこうね感動もしたし、そうかーって思わされるところもあるし、
本当に彼女は一人じゃないんですよね。物理的には一人で暮らしているかもしれないんですけど、心は決して孤独ではないって言う
ことなんですよね。 まあ
どうしようもないことってあるじゃないですか。 受け入れることしかできないっていうことを、その街がどんどんと人がいなくなっていって、
隣の人が、もうやっぱり出ていくわーって言って一人一人減っていくわけでしょ。 すごい寂しい気持ちになるんじゃないかなと思うんですけど、
で、最後には旦那さんも亡くなってしまってということで、そういった自分ではどうしようもない、コントロールできないこと、
そういったものはすべて受け入れてね、で受け入れた上で自分はここに住んでいくんだということでね。 だけど寂しくはないっていう、
まあ故郷へのね深い愛着と、それから街を守るっていう、なんかこう静かな誇りというか、
なんでしょうね、決めたからそうするみたいな、ここが自分の住むところだからっていう、
なんかかっこいいなぁと私思っちゃったんですけどね。しかもなんか、どんな状況でもね、失っていないそのユーモアとか、
このエルシーアイラーさんの生き方っていうのは、私たちに故郷っていうのは何なのかとか、 本当の人生の豊かさって何なのかっていうのを、
まあ静かにね、確かに問いかけているような気が私はしたんですよね。 はい、ということで彼女の話を今日、今回はちょっと紹介させていただきました、
エルシーアイラーさんです。 モノウィという街に住み続けている92歳の
誇り高き、力強い、うん、生き方っていうものをちょっとご紹介させていただきました。
はい、で彼女を言い表すのにとてもいいなぁと思う英文が今回は、
alone but not lonely でございました。 はい、では次回また、よかったらこのスピンオフ英語の絵もまたご紹介しようかなと思います。
よかったら お寄りくださいませ。それではまた次回。またねー!