スピーカー 1
そしてできないものが残ったときに、これはデジタル化できなかったねっていう大事なもんなんだねっていうそんな感じがあって。
こういう話をこの本を作りながら、その筆者の方とよくしていたんですよ。
そういう部分がいくつかありましてね。
この人間ぽい話と情報との絡みみたいな。
それがわりとこの本の中に結構記されているのがね、僕はいいなと思っている次第です。
スピーカー 3
私の周りには、もう自傷ITアレルギーみたいな方がすごいたくさんいるんですよ。
スピーカー 1
すごいたくさんいるんですよ。
スピーカー 3
逆にね。
私より本当にもう2,3個上ぐらいでも、ちょっと下ぐらいでもいるんですよね。
もう苦手やねん、そういうのみたいな。
もう本当にアレルギーと決めてしまってるっていう。
そういう方にこそ、ぜひ呼んでいただきたいと思ったし、
あと、疲りすぎて疲れてる人にもぜひ呼んでいただきたいなって思いましたね。
スピーカー 1
そうなんですよ。
だからあくまでね、これは人が主体な話なんですよね。
だからどうしてもやっぱりこういう大きなもの、テクノロジーとか新しいものって僕ら圧倒されるから、
人が不在になっていく感じがするんだけど、決してそんなことはないっていうね。
そういう意味で千恵さんおっしゃったように、両方の人たちに呼んでほしい感じがするね。
スピーカー 3
全然怖くないですね。そうすると怖くなくなりますね。
人はそんなに悪くない。
スピーカー 1
ほっこりするつながりを思い出そう。
スピーカー 3
人間関係知恵とゾノ。
それでは今日のお話し始まります。
スピーカー 2
千恵とゾノ。
スピーカー 3
では次。
スピーカー 2
誰がやりますか。
スピーカー 1
どっちのやつか。千恵さんかセイコちゃんかどっちのやつか。
スピーカー 3
利口をしましょうか。
スピーカー 1
利口してください。
スピーカー 2
今日は朗読の回ですねとか言わないですね。
スピーカー 1
朗読の回ってわかるやん。わかるやん。
スピーカー 3
確かにもう言わなくなりましたね。
言わなくてもわかるやん。いきなり朗読やん。
スピーカー 1
私もう全くそれが頭になかったです。
前から言ってない言ってない。もう何回も前から言ってない。
それでは今日は朗読の回ですとか言ってない言ってない。
もういきなり読み始めてる。
全く忘れてた。
どっちかいきましょうよ次。
どうしますか。
スピーカー 3
どっちでもいいですよ。
じゃあ私いきます。
スピーカー 2
私もちょっとタイトルを言わずに読み始めようと思います。
スピーカー 3
ゆるくしてある飛びなさい。
以上です。
スピーカー 1
何これ。
スピーカー 3
これ最後のすごいいいですよね。
むすびゆえはゆるくしてある飛びなさい。
はい。これです。
何ってことですか。
よい仙流から学ぶしゅうく。
これしゅうくって読むんですかね。ひいれたくって書いて。
しゅうくのじょうけん。
なんて読むのかなこの方。
しんけかんぴさんですね。
ちょっと私、そんなに最近新しい本とかを読んでなかったので、
これも母親の本です。
スピーカー 1
お母さんシリーズやな最近ね。
スピーカー 3
ちょっと借りてきますか。
仙流やってるので家にあるんで。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 3
いいなって今思ったものを何個か出させてみました。
スピーカー 1
もしかして今のって一つの詩じゃなくて、いくつかの仙流を一つずつ読んだんだね。
はい。一つずつ読みました。
もう一回仙流っぽく一つずつ読んでみて。
ちょっと待ってください。
ごめんね。
一つの詩なのかと思ってたよ俺。
そうですよね。そう思いますよね。
スピーカー 3
ちょっと今のどこにどこに谷があるかわからないので。
スピーカー 1
別のでもいいよ。
スピーカー 3
仙流っぽく読むってどういう感じですか。
スピーカー 1
タリラリラ、タリラリラリラ、タリラリラって。
法室語で読んでくれればいい。
スピーカー 3
高年期、大きなパンツ履いている。
いきなり仙流っぽくなったら。
ちょっと待ってくださいね。
決められた薬飲まない母叱る。
なるほど。
私が土に帰ると咲くカボチャ。
スピーカー 1
やっぱり全然違うやん。
スピーカー 3
違いますか。
スピーカー 1
さっきね、ちえさんの読み方仙流とは思えない読み方だった。
スピーカー 3
ほんまにですか。
ちょっと読み方間違えたな。
スピーカー 1
間違えてないんだけど、そっちのが今グッときたね。
最後のやつ、むすび目のやつ仙流っぽく読むと。
スピーカー 2
ゆるくしてるんだよ、みたいな感じがすごく素敵だなって。
スピーカー 3
むすび目は、ゆるくしてある飛びなさい。
スピーカー 1
ゆるくしてある飛びなさい。いいじゃないですか。
スピーカー 3
全部解説がついてるんですけど、あえて読まないほうがいいかなと思ったので、解説なしでいきました。
スピーカー 1
仙流っていいよね、やっぱね。
記号とかするのないからさ。
スピーカー 3
という今日は私のような感じです。
スピーカー 1
わかりました。
ちえさん、今日は仙流でいきました。
スピーカー 3
仙流できました。
スピーカー 1
じゃあ、やべさんいきましょうか。
スピーカー 3
はい、お願いします。
スピーカー 2
私は先にちょっと紹介したほうがいいと思うので、
スピーカー 1
今日持ってきた本は、おてらくごという本です。
スピーカー 2
お寺と落語でおてらくごっていうので、
これ、尺徹秀さんっていう大阪のお寺の住職さんでもあり、
大学の学長さんもやってて、NHKなんかでも時々出られてる方で、
一回お会いしたことあるんですけど、
浄土神宗のお寺の住職さんで、
落語と宗教の関係はとても面白いっていうのをよく話題で、
NHKなんかもそういう感じで出ていて、
コロナの前に落語と尺徹先生のお話の会っていうのを、
築地本館で毎年やってらしたんですよ。
それを見に行ったりしてて、とってもお話が面白い方で、
その方が落語と宗教について書いた本です。
その中から、落語の宗教性っていう項目があって、
そこからちょっと一節読みたいと思います。
どうしてジュゲムなのか。
ジュゲムは有名な落語ですよね。
生まれた子供の命名をお寺の住職かっこ和尚さんに頼んだら、
いろいろとめでたい名前の例を挙げるので、
それを全部つけてしまうという話です。
ついた名前がジュゲムジュゲム五行のすり切れ云々という恐ろしく長いものなので、
それを何度も早口言葉のように繰り返されるとつい笑ってしまいます。
一時期、NHKの子供向け番組でこの名前の暗唱をやっていました。
ふっふっふ、私全部言えますよ。
かっこ自慢。
本書の付録CDに収めたのは、柳谷三教師賞、
本物実力派による前座話というとても貴重な収録です。
聞いていただければわかりますが、
このような短い話にも三教ワールドが発揮されています。
ここで補足させていただきますと、
三教師賞はお正さんという言葉を使っておられます。
調べてみたところ、東京では浄土神宗でもお正さんと呼称されたりするようですが、
関西では浄土神宗のお坊さんをお正さんと呼ぶことはあまりありません。
御院さん、院主さん、お術さん、御住職、お寺さんなどと呼ばれますね。
ですから、儒原無で僧侶をお正さんと呼べば、関西では浄土宗のお話になります。
お坊さんの呼び方一つで何宗の話か変化するのですから、なかなか面白いものですね。
ついでに言うと、日蓮宗では御承人様、曹洞宗ではほうじょうさん、
それ以外の宗派はお正さんが多い。
かっこ、本当は天台宗ではかしょう、新厳宗ではわじょうと読み方が変わるようですが。
ようです。
ただ、そんなに厳密に使い分けられているものではないので、
いろんな呼び方が混在したり、お正さんのポジション、
かっこ、全住職、住職、副住職などによっても変わります。
また、地域独特の鉛があったりします。
お寺さんとの親密度でも違ってくるでしょうね。
儒原無はアミターユスというサンスクリット語の意訳で、
アミダブツのことです。
アイコールム、ミタイコールカギリ、アーユスイコールジュミョーセーメイ。
ですから、本来ならば、ムゲジュでないとおかしいのですが、
きっとジュゲムのほうが音的にいい感じだから、
こちらが使われるようになったんでしょうね。
そして、五行の擦り切れは、
公という字をカルパと呼んで、という時間の単位です。
一辺が二十キロ四方の巨石を天女が三年に一度、
かっこ、百年に一度など諸説あり、
薄い羽衣の袖でさーっとなぜる、
そしてその巨石が擦り切れるのを一行と考えます。
宝像菩薩はどうすればすべての人々が救われるか、
と五行もの間考え抜き、
さらに永劫の間修行をしてアミダブツとなられた、
というストーリーが仏説無料除去に語られています。
だから五行の擦り切れなんですね。
あとのパイポパイポとかポンポコピーのポンポコナーは言葉遊びでしょう。
芸能の領域にはオッペケペーとかアバラカベッソンとか
アジャパーみたいなナンセンスな言葉遊びの感性がありますからね。
この話はいわゆる前座話といって初級向きとされています。
でも私はこう思う親の気持ちがよく表現されていて好きな話の一つです。
そもそもお寺の住職、かっこ和尚さんに命名の相談をするところなど、
いい雰囲気じゃないですか。
今時そんなこと滅多にしないですもんね。
そしてもしより浄土神宗的な落語にする場合ならば、
仏法では生あるものは必ず死に帰すると説くが、
まあそうだな、親としてはこの長生きを願わんものはなかろう。
恩愛の情は立ちがたしとも言いますからな。
といったセリフを入れてみたり、住職が説明する下りを
阿弥陀教というありがたいお教があって、そこには寿命限りなしとある。
とするのも良いと思います。
いずれにしても子供の名前に阿弥陀様のストーリーが出てくるなんて、
スピーカー 1
とっても豊かな文化性ではありませんか。
というお話です。
なるほど。
スピーカー 3
面白いですね。
スピーカー 2
こういうお話を講演会とかでもいろいろしてくれて、
すごいお話が上手なお坊さんというか先生なんですね。
スピーカー 1
ちなみにうちの母親はお坊さんに名前を聞きに行ったらしいですよ。
スピーカー 3
ああ、そうなんですね。
スピーカー 1
そしたら、私は慶尊って言うんですけどね、
人便に土二つで家作の家と書いて、
家人、礼人という中国語では、
礼人よりも上の家人って素晴らしいという意味。
それが人生に三回あるという意味らしいですよ。
三回かよっていう。
スピーカー 2
もう終わってたらどうするみたいな。
スピーカー 3
洋神は新たに自力で。
スピーカー 1
そうなんですね。
スピーカー 3
まさにジュギムのあれですね。
スピーカー 1
まだ当時は昭和37年生まれですから、
そういう文化が九州、特に九州であったんだろうなという感じ。
お寺さんとの付き合いみたいなのは、やっぱり深かったですよね。
どの家もね。
まさに僕は全然詳しくないけど、
お宅は何州みたいな、浄土新州みたいなのとか言うのもあったし、
お葬式がそれぞれの派によって全然中身が違ったりとか、
ここは何とかするんやねとかね、
ここは何とかはせんねやね、みたいなことを
親が話し合ってるのをよく子供の頃に聞いてた感じがしますね。
スピーカー 2
私も全然仏教とか詳しくないんですけど、
たまたまうちが浄土新州で、
尺先生が浄土新州の話をされてて、
私が見に行ったその落語とお話の会がちょうど、
菊江の仏壇っていう落語を披露してくれて、
それとの兼ねをやるんだけど、
それが菊江っていう優女を家の仏壇に隠すっていう話なんですよ。
浄土新州ってものすごい仏壇がでかいんですよ。
うちの矢部家の本家の方にも、
北海道の本家の仏壇は壁一面が仏壇で、
壁一面ですか。
人一人余裕で入れるんですよ。
そういうのが普通の仏壇しか知らないとびっくりするじゃないですか。
そういうのにすごい思い当たる共通点があって、
すごい面白いなって、
余計に尺先生の話を楽しく聞いてました。
スピーカー 1
ジュギムは一生に一度やってみたいと思いますね。
落語をやるっていうのは僕の一つの夢でもあるんですよ。
落語楽しそうですね。
いくつかわかんないですけど、
でも年取った方がいいだろうなっていうのがあってね。
落語はやってみたいですね。
立川流に入れてもらいたい。
面白いですね。
スピーカー 3
おもしろいですね。
やっぱり朗読はいいですね。
スピーカー 1
じゃあ私行きましょうかね。
千恵さんピクトグラムって知ってます?
スピーカー 3
聞いたことありますね、単語は。
スピーカー 1
東京オリンピックのこの間の開会式で、
オリンピックの競技をアイコンみたいにして表すやつのパフォーマンスだったじゃないですか。
あれをピクトグラムと呼ぶんですね。
実はあれは日本人が発明したっていうそういう話。