1. 人間関係ちえぞの
  2. 朗読回:ITの見方が変わる情報..

現役の情報の先生が書かれた本と、お寺と落語の本、秀逸な川柳の本を読みました!

【ざっくり目次】
00:00 ぞのの朗読から始まり始まり
02:28 ぞの朗読:僕らの時代にはなかった情報の授業
08:39 ちえ朗読:秀句の条件
13:37 聖子朗読:おてらくご
23:56 ぞの朗読2:ピクトグラムから考える情報デザイン

■今回朗読した本はこちら
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サマリー

2021年6月から、Apple Musicはロスレスオーディオと空間オーディオに対応していると話題です。ロスレスオーディオでは、アーティストがスタジオで作成した音を完全に再生することができます。また、東京オリンピックの開会式で注目を集めたピクトグラムは、日本のデザイナーによって世界に先駆けて発表されました。これは人と人とのコミュニケーション手段と言えます。情報デザインは情報を整理し、目的や意図を持った情報を分かりやすく受け手に伝えるためのデザインの基礎知識や表現方法です。このことにより、情報ITの見方が変わることを感じました。

目次

Apple Musicの新機能
スピーカー 1
2021年6月から、Apple Musicがロスレスオーディオと空間オーディオに対応することが話題になりました。
ロスレスオーディオは、Appleによると、アーティストがスタジオで制作した音と全く同じものを聞くことができるそうです。
また、CDの音質を遥かに超えるハイレゾリューションロスレスも提供するとも伝えています。
ハイレゾの音を再生するには、効果のあって環境が必要で、残念ながら私はまだ試せていません。
AppleやAudio Technicaは、このように人間の耳には聞こえない要求を含める方が、音は良くなると言っているように私には読み取れます。
聞こえないはずの部分が必要と言われても、理屈に合わないように思いますが、
おそらくそこには、デジタル化で欠けたものを補う何かがあるのでしょう。
また、空間オーディオの技術を使えば、アーティストは周辺のあらゆる方向や頭上から音が聞こえるように音楽をミキシングすることが可能になるそうです。
私も試してみたところ、左右の2つのイヤホンしかないのに、確かに頭上や背後から音が聞こえてくるように感じました。
私の中には今でもレコードを聞いた体験がしっかりと残っています。
他にも、以前はマニュアル車を運転していたし、職場で紙に物を書くときは未だに万年筆を使っています。
この時代にレコードを求める人たちにとっては、多少の面倒くささも含めた体験こそがかっこいいのかもしれません。
デジタル化の進化
スピーカー 1
Appleのこの2つのアプローチは、デジタル化したものがより本物に近づくヒントを示してくれています。
人間に知覚できないはずの部分を表現したり、思い出につながる体験をもたらしたりすることが、これからのテクノロジーには必要だと私は予想します。
という本です。
スピーカー 3
面白いですね。
スピーカー 1
これはですね、私がやっている書き上げ塾の卒業生が書かれた本。
スピーカー 3
あれですね。この間リリースになった。
スピーカー 1
僕らの時代にはなかった情報の授業という本ですね。
スピーカー 3
すごい面白いですね。
スピーカー 1
今のはアナログとデジタルというね。
僕らの今の生活には欠かせない。
まさにそのデジタル化について書かれた部分なんですね。
この本の中で後でもう一つ紹介しますけど。
このヒッシャー先生なんですけどもね。
高校の先生で、高校でこの情報という授業をずっと教えてきた方なんですよ。
情報という授業を聞くと、すごくテクノロジーみたいな感じがするじゃないですか。
でもこのアナログとデジタルという話に関してはね。
例えば今、すごく人間っぽいんですよ。実は。
そうなんですね。
さっきの話は何かって言ったら、人の耳に聞こえない音が人の耳を感動させるっていう。
心を感動させるっていうね。
そういう話なのね。
だからCDって数値化するから音をね。
0101ってカットする部分っていうのが必ず出てくるわけですよ。
簡単に言うと超高音っていうかね。
犬とかにしか聞こえないような高い音と、それから超低音。
これをカットするんですよ。
でも聞こえないんだからいいだろうと思って音楽を作ってみると。
やっぱりこれが全部入っているいわゆるアナログレコードに比べるとね。
物足りない感じがする。
これを今このテクノロジーを使って、さらにここのカットした部分をどうするかっていう。
その試行錯誤が始まっているって話なんですけどね。
僕は昔からこのデジタル化っていうことの目的と意味はね。
すごく実は重要なポイントが一つあると思ってて。
デジタル化できないものを探す旅なんじゃないかなって思ってるのよ。
あらゆるものをデジタル化していくと、絶対できないねってものが最後に残るわけね。
今もなんとなく予感はしていて。
一つは味ね。
この味はデジタル化まだできてないんですよ。
それから匂いね。
匂いも相当いいとこまでいってるんだけど、やっぱり本物と偽物ってのは明らかにわかるわけね。
僕らの鼻で嗅げばね。
バラっぽい香りみたいなのは作れるんだけど、バラではないってわかっちゃうんだよね。
味もそうですよね。
本物のマグロのトロの味と人工で作ったものとは多分違うっていう。
そうすると、デジタル化できないものってあるんだなっていうことがわかるじゃないですか。
それがおそらく僕らにとってかけがえのないものになっていく。
だからどんどんデジタル化すればいいなって僕は思ってるのね。
できるものはしてしまおうと。
デジタル化の限界
スピーカー 1
そしてできないものが残ったときに、これはデジタル化できなかったねっていう大事なもんなんだねっていうそんな感じがあって。
こういう話をこの本を作りながら、その筆者の方とよくしていたんですよ。
そういう部分がいくつかありましてね。
この人間ぽい話と情報との絡みみたいな。
それがわりとこの本の中に結構記されているのがね、僕はいいなと思っている次第です。
スピーカー 3
私の周りには、もう自傷ITアレルギーみたいな方がすごいたくさんいるんですよ。
スピーカー 1
すごいたくさんいるんですよ。
スピーカー 3
逆にね。
私より本当にもう2,3個上ぐらいでも、ちょっと下ぐらいでもいるんですよね。
もう苦手やねん、そういうのみたいな。
もう本当にアレルギーと決めてしまってるっていう。
そういう方にこそ、ぜひ呼んでいただきたいと思ったし、
あと、疲りすぎて疲れてる人にもぜひ呼んでいただきたいなって思いましたね。
スピーカー 1
そうなんですよ。
だからあくまでね、これは人が主体な話なんですよね。
だからどうしてもやっぱりこういう大きなもの、テクノロジーとか新しいものって僕ら圧倒されるから、
人が不在になっていく感じがするんだけど、決してそんなことはないっていうね。
そういう意味で千恵さんおっしゃったように、両方の人たちに呼んでほしい感じがするね。
スピーカー 3
全然怖くないですね。そうすると怖くなくなりますね。
人はそんなに悪くない。
スピーカー 1
ほっこりするつながりを思い出そう。
スピーカー 3
人間関係知恵とゾノ。
それでは今日のお話し始まります。
スピーカー 2
千恵とゾノ。
スピーカー 3
では次。
スピーカー 2
誰がやりますか。
スピーカー 1
どっちのやつか。千恵さんかセイコちゃんかどっちのやつか。
スピーカー 3
利口をしましょうか。
スピーカー 1
利口してください。
スピーカー 2
今日は朗読の回ですねとか言わないですね。
スピーカー 1
朗読の回ってわかるやん。わかるやん。
スピーカー 3
確かにもう言わなくなりましたね。
言わなくてもわかるやん。いきなり朗読やん。
スピーカー 1
私もう全くそれが頭になかったです。
前から言ってない言ってない。もう何回も前から言ってない。
それでは今日は朗読の回ですとか言ってない言ってない。
もういきなり読み始めてる。
全く忘れてた。
どっちかいきましょうよ次。
どうしますか。
スピーカー 3
どっちでもいいですよ。
じゃあ私いきます。
スピーカー 2
私もちょっとタイトルを言わずに読み始めようと思います。
スピーカー 3
ゆるくしてある飛びなさい。
以上です。
スピーカー 1
何これ。
スピーカー 3
これ最後のすごいいいですよね。
むすびゆえはゆるくしてある飛びなさい。
はい。これです。
何ってことですか。
よい仙流から学ぶしゅうく。
これしゅうくって読むんですかね。ひいれたくって書いて。
しゅうくのじょうけん。
なんて読むのかなこの方。
しんけかんぴさんですね。
ちょっと私、そんなに最近新しい本とかを読んでなかったので、
これも母親の本です。
スピーカー 1
お母さんシリーズやな最近ね。
スピーカー 3
ちょっと借りてきますか。
仙流やってるので家にあるんで。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 3
いいなって今思ったものを何個か出させてみました。
スピーカー 1
もしかして今のって一つの詩じゃなくて、いくつかの仙流を一つずつ読んだんだね。
はい。一つずつ読みました。
もう一回仙流っぽく一つずつ読んでみて。
ちょっと待ってください。
ごめんね。
一つの詩なのかと思ってたよ俺。
そうですよね。そう思いますよね。
スピーカー 3
ちょっと今のどこにどこに谷があるかわからないので。
スピーカー 1
別のでもいいよ。
スピーカー 3
仙流っぽく読むってどういう感じですか。
スピーカー 1
タリラリラ、タリラリラリラ、タリラリラって。
法室語で読んでくれればいい。
スピーカー 3
高年期、大きなパンツ履いている。
いきなり仙流っぽくなったら。
ちょっと待ってくださいね。
決められた薬飲まない母叱る。
なるほど。
私が土に帰ると咲くカボチャ。
スピーカー 1
やっぱり全然違うやん。
スピーカー 3
違いますか。
スピーカー 1
さっきね、ちえさんの読み方仙流とは思えない読み方だった。
スピーカー 3
ほんまにですか。
ちょっと読み方間違えたな。
スピーカー 1
間違えてないんだけど、そっちのが今グッときたね。
最後のやつ、むすび目のやつ仙流っぽく読むと。
スピーカー 2
ゆるくしてるんだよ、みたいな感じがすごく素敵だなって。
スピーカー 3
むすび目は、ゆるくしてある飛びなさい。
スピーカー 1
ゆるくしてある飛びなさい。いいじゃないですか。
スピーカー 3
全部解説がついてるんですけど、あえて読まないほうがいいかなと思ったので、解説なしでいきました。
スピーカー 1
仙流っていいよね、やっぱね。
記号とかするのないからさ。
スピーカー 3
という今日は私のような感じです。
スピーカー 1
わかりました。
ちえさん、今日は仙流でいきました。
スピーカー 3
仙流できました。
スピーカー 1
じゃあ、やべさんいきましょうか。
スピーカー 3
はい、お願いします。
スピーカー 2
私は先にちょっと紹介したほうがいいと思うので、
スピーカー 1
今日持ってきた本は、おてらくごという本です。
スピーカー 2
お寺と落語でおてらくごっていうので、
これ、尺徹秀さんっていう大阪のお寺の住職さんでもあり、
大学の学長さんもやってて、NHKなんかでも時々出られてる方で、
一回お会いしたことあるんですけど、
浄土神宗のお寺の住職さんで、
落語と宗教の関係はとても面白いっていうのをよく話題で、
NHKなんかもそういう感じで出ていて、
コロナの前に落語と尺徹先生のお話の会っていうのを、
築地本館で毎年やってらしたんですよ。
それを見に行ったりしてて、とってもお話が面白い方で、
その方が落語と宗教について書いた本です。
その中から、落語の宗教性っていう項目があって、
そこからちょっと一節読みたいと思います。
どうしてジュゲムなのか。
ジュゲムは有名な落語ですよね。
生まれた子供の命名をお寺の住職かっこ和尚さんに頼んだら、
いろいろとめでたい名前の例を挙げるので、
それを全部つけてしまうという話です。
ついた名前がジュゲムジュゲム五行のすり切れ云々という恐ろしく長いものなので、
それを何度も早口言葉のように繰り返されるとつい笑ってしまいます。
一時期、NHKの子供向け番組でこの名前の暗唱をやっていました。
ふっふっふ、私全部言えますよ。
かっこ自慢。
本書の付録CDに収めたのは、柳谷三教師賞、
本物実力派による前座話というとても貴重な収録です。
聞いていただければわかりますが、
このような短い話にも三教ワールドが発揮されています。
ここで補足させていただきますと、
三教師賞はお正さんという言葉を使っておられます。
調べてみたところ、東京では浄土神宗でもお正さんと呼称されたりするようですが、
関西では浄土神宗のお坊さんをお正さんと呼ぶことはあまりありません。
御院さん、院主さん、お術さん、御住職、お寺さんなどと呼ばれますね。
ですから、儒原無で僧侶をお正さんと呼べば、関西では浄土宗のお話になります。
お坊さんの呼び方一つで何宗の話か変化するのですから、なかなか面白いものですね。
ついでに言うと、日蓮宗では御承人様、曹洞宗ではほうじょうさん、
それ以外の宗派はお正さんが多い。
かっこ、本当は天台宗ではかしょう、新厳宗ではわじょうと読み方が変わるようですが。
ようです。
ただ、そんなに厳密に使い分けられているものではないので、
いろんな呼び方が混在したり、お正さんのポジション、
かっこ、全住職、住職、副住職などによっても変わります。
また、地域独特の鉛があったりします。
お寺さんとの親密度でも違ってくるでしょうね。
儒原無はアミターユスというサンスクリット語の意訳で、
アミダブツのことです。
アイコールム、ミタイコールカギリ、アーユスイコールジュミョーセーメイ。
ですから、本来ならば、ムゲジュでないとおかしいのですが、
きっとジュゲムのほうが音的にいい感じだから、
こちらが使われるようになったんでしょうね。
そして、五行の擦り切れは、
公という字をカルパと呼んで、という時間の単位です。
一辺が二十キロ四方の巨石を天女が三年に一度、
かっこ、百年に一度など諸説あり、
薄い羽衣の袖でさーっとなぜる、
そしてその巨石が擦り切れるのを一行と考えます。
宝像菩薩はどうすればすべての人々が救われるか、
と五行もの間考え抜き、
さらに永劫の間修行をしてアミダブツとなられた、
というストーリーが仏説無料除去に語られています。
だから五行の擦り切れなんですね。
あとのパイポパイポとかポンポコピーのポンポコナーは言葉遊びでしょう。
芸能の領域にはオッペケペーとかアバラカベッソンとか
アジャパーみたいなナンセンスな言葉遊びの感性がありますからね。
この話はいわゆる前座話といって初級向きとされています。
でも私はこう思う親の気持ちがよく表現されていて好きな話の一つです。
そもそもお寺の住職、かっこ和尚さんに命名の相談をするところなど、
いい雰囲気じゃないですか。
今時そんなこと滅多にしないですもんね。
そしてもしより浄土神宗的な落語にする場合ならば、
仏法では生あるものは必ず死に帰すると説くが、
まあそうだな、親としてはこの長生きを願わんものはなかろう。
恩愛の情は立ちがたしとも言いますからな。
といったセリフを入れてみたり、住職が説明する下りを
阿弥陀教というありがたいお教があって、そこには寿命限りなしとある。
とするのも良いと思います。
いずれにしても子供の名前に阿弥陀様のストーリーが出てくるなんて、
スピーカー 1
とっても豊かな文化性ではありませんか。
というお話です。
なるほど。
スピーカー 3
面白いですね。
スピーカー 2
こういうお話を講演会とかでもいろいろしてくれて、
すごいお話が上手なお坊さんというか先生なんですね。
スピーカー 1
ちなみにうちの母親はお坊さんに名前を聞きに行ったらしいですよ。
スピーカー 3
ああ、そうなんですね。
スピーカー 1
そしたら、私は慶尊って言うんですけどね、
人便に土二つで家作の家と書いて、
家人、礼人という中国語では、
礼人よりも上の家人って素晴らしいという意味。
それが人生に三回あるという意味らしいですよ。
三回かよっていう。
スピーカー 2
もう終わってたらどうするみたいな。
スピーカー 3
洋神は新たに自力で。
スピーカー 1
そうなんですね。
スピーカー 3
まさにジュギムのあれですね。
スピーカー 1
まだ当時は昭和37年生まれですから、
そういう文化が九州、特に九州であったんだろうなという感じ。
お寺さんとの付き合いみたいなのは、やっぱり深かったですよね。
どの家もね。
まさに僕は全然詳しくないけど、
お宅は何州みたいな、浄土新州みたいなのとか言うのもあったし、
お葬式がそれぞれの派によって全然中身が違ったりとか、
ここは何とかするんやねとかね、
ここは何とかはせんねやね、みたいなことを
親が話し合ってるのをよく子供の頃に聞いてた感じがしますね。
スピーカー 2
私も全然仏教とか詳しくないんですけど、
たまたまうちが浄土新州で、
尺先生が浄土新州の話をされてて、
私が見に行ったその落語とお話の会がちょうど、
菊江の仏壇っていう落語を披露してくれて、
それとの兼ねをやるんだけど、
それが菊江っていう優女を家の仏壇に隠すっていう話なんですよ。
浄土新州ってものすごい仏壇がでかいんですよ。
うちの矢部家の本家の方にも、
北海道の本家の仏壇は壁一面が仏壇で、
壁一面ですか。
人一人余裕で入れるんですよ。
そういうのが普通の仏壇しか知らないとびっくりするじゃないですか。
そういうのにすごい思い当たる共通点があって、
すごい面白いなって、
余計に尺先生の話を楽しく聞いてました。
スピーカー 1
ジュギムは一生に一度やってみたいと思いますね。
落語をやるっていうのは僕の一つの夢でもあるんですよ。
落語楽しそうですね。
いくつかわかんないですけど、
でも年取った方がいいだろうなっていうのがあってね。
落語はやってみたいですね。
立川流に入れてもらいたい。
面白いですね。
スピーカー 3
おもしろいですね。
やっぱり朗読はいいですね。
スピーカー 1
じゃあ私行きましょうかね。
千恵さんピクトグラムって知ってます?
スピーカー 3
聞いたことありますね、単語は。
スピーカー 1
東京オリンピックのこの間の開会式で、
オリンピックの競技をアイコンみたいにして表すやつのパフォーマンスだったじゃないですか。
あれをピクトグラムと呼ぶんですね。
実はあれは日本人が発明したっていうそういう話。
ピクトグラムの誕生
スピーカー 1
これが先ほどの僕らの時代にはなかった情報の授業という本に書かれているので、
ここをちょっと抜粋して読んでみようと思います。
ピクトグラムから考える情報デザイン。
2021年7月23日に開催された東京オリンピック2020の開会式では、
パントマイムによるピクトグラム50個の連続パフォーマンスが話題を呼びました。
中略で、情報の授業ではピクトグラムは情報デザインという分野で扱います。
情報デザインはこれまでの社会と情報、この社会と情報というのはね、
情報一という科目の前身みたいなやつね。
これまでの社会と情報には出てこなかったテーマで、
新しい情報一の目玉の一つになっています。
これが情報デザイン。
教科書によると、情報デザインとは、
効果的なコミュニケーションや問題解決のために、
情報を整理したり、目的や意図を持った情報を受け手に対して分かりやすく伝達したり、
操作性を高めたりするためのデザインの基礎知識や表現方法及びその技術のことである。
情報を適切にデザインするためには、
人間の行動や能力を考慮し、情報の受け手のことをよく考えることが重要である、
と教科書に書いてあるわけですね。
私は正直この説明を読んだとき、結局情報デザインって何?と混乱してしまいました。
当初デザインの言葉からは、海外や中国といった芸術のように、
美的センスに関わるものと想像しました。
ただ教科書の欄外には、ここで言うデザインとは、
視覚的な美観を起こさせるものだけを指すのではないことに注意する、とただし書きがありました。
情報デザインを理解するヒントはここにありそうです。
デザインについてのあるインタビューを引用します。
私の考えるデザインとはすなわちコミュニケーションです。
1964年の東京オリンピックのとき、
日本人のデザイナーが世界に先駆けてピクトグラムを発表しました。
当時の制作メンバーでデザイン評論家の勝美雅留氏の、
漢字も英語もわからない世界中のすべての人にわかるようにしてくれという指示のもと開発されたのが、
今ではすっかり世界標準になったピクトグラムです。
情報デザインの基礎知識
スピーカー 1
つまりデザインとはあくまで、人が人に伝えるための手法であって、
人間を外したところにデザインは存在しないということです。
これはバリューラボという会社のデザインマネジメントというインタビューの引用です。
アートや芸術が視覚的な美観を起こさせるものならば、
この記事の言葉を借りて、
情報デザインは情報を人が人に伝える手法と言い換えることができそうです。
人間を外したところにデザインは存在しないとすれば、
人間を中心に据えることが重要になります。
このような発想を踏まえながら、
改めて教科書のピクトグラムの説明を読むと、
情報の正体が私なりにつかめた気がしました。
伝えたい情報を抽象化し、
単純な構造と明瞭な認識で表された視覚記号をピクトグラムという、
絵文字、絵単語、図記号などがあり、
使用する言語によらず、
誰にでもその意味が分かりやすくなるように工夫されている。
ここの情報教科書ですね。
端的に言えば情報デザインとは、
見る人や読む人にとって接しやすく分かりやすい資料や、
プレゼンテーションを作りましょうということだと理解しました。
情報を発信するとき、
誰にでも意味が伝わりやすくなるよう工夫するのが、
情報デザインの肝なのでしょう。
美的センスではなく、
人が人に伝える手法ならば、
本職のデザイナーでない私でも、
ある程度は考え方や技術を身につけられそうです。
というお話です。
最初の教科書の説明は分かりにくかったでしょう。
情報デザインとは、
効果的なコミュニケーションや問題解決するために、
情報整理したい。
これを、つまり用話といって、
このバリューラボというインタビュー、
実はこれ私がインタビューした記事なんですよ。
そうなんですよね。
そうなんですよ。
このときも、情報デザインって何でしょうねっていう議論を、
この本を書きながらしていて、
ちょうど私が取材した、
面白い会社の話がありますよって言うんで、
その方が、1964年の東京オリンピックの時に、
実はこのピクトグラムっていうのは、
日本人が発明したんだって話をしてくれて、
これは人が人に伝えるための手法、
そして人間を外したところに、
デザインは存在し得ないというね、
この話を持ってきて、
なるほど情報デザインとは、
人が人に伝えるためのものなんだなっていう、
そういう手法なんだなっていう、
こんな感じでまとめたっていうね、
ちょっとここも作りながら、
随分と苦労されてた秘書の方がね、
先生、そして、
こういう様々な話というかね、議論というかね、
いろんなディスカッションを経て、
出来上がった一つの章なんですけどもね、
これは、
これからの情報デザインを考える上で、
とても面白い話に仕上がってるかなという感じが、
しますね。
スピーカー 2
なんか読むといいですね。
情報デザインの役割
スピーカー 2
うん。
朗読するとすごい。
スピーカー 1
つまりはね、
簡単に言うと、
このピクトグラムというのは優しさなんだよ。
日本という国に世界の人たちがやってくると、
その時に漢字も英語も分からない人たちがいるよねと、
その人たちに一目で分かるものを作ってくれっていう、
このね、
勝美さんという方の素晴らしい一言なんだけど、
ここからアイコンが出来上がっていくっていう。
これがいわゆる今だと非常口だとかさ、
あとトイレのマーク、
ここにもう使われてたりするでしょ。
だからまさにこのピクトグラムというのはね、
人が発明した情報デザインなんですよ。
さっきのちょっとアナログな話と似ていてね、
人がここに開催してきて初めて情報というものが成り立つというね、
この辺りがこの本の一つの見どころ、
読みどころになっているのかなと思ったりしています。
スピーカー 3
情報ITっていうものの見方が大きく変わりそうですね。
そうですね。
スピーカー 1
だからやっぱり人が人のためにより便利に、
より過ごしやすく、暮らしやすくする、
その技術の一つとして情報というものがね、
生まれてきたんだよっていう。
決してさっきの千恵さんのアレルギーを持つ必要もないし、
ここにどっぷり支配される必要もないしね。
スピーカー 3
そうですね。
スピーカー 2
あくまで僕らが過ごしやすくするための一つのツール、道具なんだよねっていう。
スピーカー 1
そんな感じですかね。
スピーカー 3
概要欄にリンクの方を貼っておくので、
ぜひご興味ある方は見てみていただきたいと思います。
千恵と。
では今回の朗読の回こんな感じで終わりましょうか。
スピーカー 1
ちょっと長くなりましたけどね。
でもいいんじゃないですか。
スピーカー 3
このポッドキャストではあなたからのご質問ご相談、
こんなテーマ取り上げてほしいなどなどお待ちしておりますので、
概要欄のお便りからお送りいただければと思います。
では今夜もほっこりした夜をお過ごしください。
さようなら。
スピーカー 1
さようなら。
31:29

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