続いては第4位、立川ダイスに行きましょう。
ここまでのダイスは11勝5敗という成績です。
もう誰でもオフェンスのダイスというのは認識しているでしょうから、
まずはディフェンスを見ていきましょう。
確かに失点自体は多いんですけれども、
最も目立つのは相手の3ポイント成功数、これを168と、
一番3ポイントをくらっているのがダイスなんですね。
それ以外の相手の2ポイントの攻撃ですとかアシストっていうのはそれほど悪くなくて、
ダイスの今の課題は遠距離攻撃への対応ということが言えそうです。
ダイスのオフェンスの破壊力はご存知の通りでして、
22.44得点のエルレ・ピーク選手、
19.38得点のアンドリュフィーツ・ゼラッド選手という両巨砲を構えています。
この迫力は素晴らしくて、
特にピーク選手はチームで2番目に3ポイントも決めています。
まさに無双状態と言えそうです。
この2つの巨砲の攻撃を支えているのがローカス・ガスティス選手でして、
このリバウンド力もおかがせません。
11.19リバウンド、オフェンスリバウンドもディフェンスリバウンドもまんべんなく獲得して、
加えてフリースローアテンプト6.00と苦しいときはファールドローもしてくれる非常に頼もしい存在です。
立川ダイスはチーム全体でフリースローアテンプト21.75、成功数16.06とともにダントツの数字です。
フリースローだけで他のチームより3点から6点上回っていて、
すでにこの時点でハンデがあるというような状態です。
さらに佐藤文也選手の3ポイントの力に大注目が集まります。
アテンプト数は6.50、決定数2.56、
これはともにリーグの全体の日本選手の中でダントツのトップです。
さらに10.63得点、3.13アシストの森大須選手、
3ポイントシューターとして7.56得点上げている中谷裕太選手、
5.54アシストでリーグのトップを走る町井上太選手、
もう攻撃の担い手は上げればキリがありません。
ポジション面で全く隙がないところもこのダイスの圧倒的な攻撃力を支えているんですね。
ここにさらにエドワード・モリス選手が入るという、
しかしモリス選手はすでに40歳を超えていまして、
近年のB1でのプレタイムも限られていますので、
このダイスにどこまでモリス選手が絡めるだろうかというところが
これから見ていかなければいけないところです。
インサイドで限られた時間だけれどもその仕事をこなして
外国籍の疲労を抑えるという面では
モリス選手加入がプラスに働くかもと考えています。
まあとはいえモリス選手獲得はかなり本気度を感じます。
中盤以降に向けてB3での最大の注目ポイントになります。
最後に現在トップ
徳島ガンバローズを見ていこうと思います。
ここまで14勝4敗という成績です。
まずはトップなので周囲の荒探しからいってみようと思います。
ガンバローズに関しては実はディフェンスで良好なデータを見出せていません。
ディフェンスレーティング自体はリーグ3位なんですけれども
その裏付けとなるディフェンスの長所というものが見当たらないんですね。
これ自体はチームディフェンスの有効性というものの現れかもしれませんし
小林ヘッドコーチが去年引いたスープスも似たような傾向だったので心配いらないかもしれませんが
あまり好調の原因をディフェンスに見つけることはできません。
ですのでガンバローズに注目する際はそのオフェンス面攻撃面をよく見た方が良さそうです。
アシストの喪失数が20.44でリーグトップ
リーフィールドゴールパーセンテージが54.85%でリーグ3位と
オフェンスの指標は良好です。
しかし最も大きな特徴というのは3ポイントのアテンプトの多さだといえます。
33.17これは2位しながら5本近く引き離していて断トツのトップです。
成功数も11.89本とトップです。
その要因はなんといってもテーブル4ドーソン選手ですね。
1試合あたり3ポイントの成功数3.22本は2位のダイス佐藤文也選手に0.6本差をつけて断トツのトップです。
ドーソン選手の3ポイントが今季徳島のメインエンジンであることは間違いないんですけれども
森山修斗選手ですとかアダムス選手ですとかローガン選手と3ポイントの打ち手はたくさんいるというのが今年のガンバローズです。
さっきトレインズで言った通り3ポイント成功の下ぶれを引いた時というのがちょっと心配怖い部分なんですけれども
トレインズよりも打ち手の層が厚い分その心配は低いかもしれません。
派手なアウトサイドシューターがこれだけ揃う一方で
インサイドでの汚れ仕事は一手にクリス・マクラフリン選手が手掛けていましてこれが実はいい仕事をしているんですね。
14.56得点、8.17リバウンド、2.33アシストを上げていまして
エフィシエンシー、EFFという貢献度という指標があるんですが
この平均ではドーソン選手より上になっているんですね。
このまま徳島が優勝すればマクラフリン選手がMVP候補と言えるんじゃないかなと思っています。
でも目立つわけではないのでぜひマクラフリン選手のハッスルプレイというのはアリーナでダイレクトに目撃してほしいなと思います。
そんなガンバローズの気になる点といえば
トレインズやダイスみたいに日本勢の遺跡選手が活躍してますよとはちょっとなかなか言い切れないところなんですね。
ハンターコート選手はアシストで森山選手はスコアメイクでなかなかの数字を上げてますが
綱井選手、松本選手、鶴田選手といったところはちょっと数字は伸びていません。
特に綱井佑介選手はもう少し数字が伸びてもいいのかなと思います。
11月に入ってスターターに定着したんですけれども
松本選手と同じようにちょっとエースポイントガードに一層活躍が欲しいかなというのが贅沢な中でも一つ望むところかなと思います。
戦国時代といえるB3でこのままリードを保ち続けられるかどうかというのは
特にガンバローズは過去2シーズンで中盤の失速癖があるので
今年はそうならないように頑張りたいというところだと思います。
以上、序盤の戦いを終えた15チームの様子を総ざらいで振り返ってきました。
まだ3分の1に差し掛かるところですからここから大変動も十分あり得ます。
この後もたっぷり各地のアリーナあるいはバッケットライブでB3リーグを楽しんでいきましょう。
あとですね、各チームのブースターさんたちもXのスペースやポッドキャストで音声の配信をいっぱいしてくれると盛り上がっていいなと思います。
ユーザー作成コンテンツを充実させましょうなんていうことがあって、これって立派な推し活ですから
愛するチームのためにいろんなコンテンツを充実させていく、それでお手伝いをしていくっていうのもいいんじゃないかなと思います。
ぜひいろんな方に取り組んでほしいなと思います。
それでは今日はここまでにしたいと思います。
素晴らしいBGMを提供してくださっている音楽家、作曲家の皆さんに改めて感謝申し上げます。
ここまでお聞きいただきありがとうございました。