公共訴訟の原告の方を特別な存在としてではなく、私たちと同じように迷い、働き、生活してきた一人の人として迎え、話を聴いていく。このシリーズ第一弾のゲストは、千葉県の児童相談所・一時保護所で働き、労働環境の改善を求めて裁判を起こした飯島さん。
前半では、裁判の話に入る前に、子どもと向き合う仕事を選んだきっかけや、一時保護所という現場の実態を伺いました。
インタビュー後半では、「原告になる」という選択の、その先を深堀ります。なぜ飯島さんは、声を上げることをやめなかったのか。
判決を受けて、何を考えたのか。公共訴訟という形でアクションを起こすことの重さが、率直な言葉で語られます。
「ここまで調べ、話を聞き、言葉を引き出してもらった経験は、これまでほとんどなかった」原告としての体験が言葉になるとき、
そこには「変えるための裁判」だけでなく、「考え続けるための対話」の時間が生まれていることが伝わってきます。
何かを変えられるかどうかはわからない。
それでも、立ち止まって考え、具体的な行動を選ぶ人がいる。
その選択の重さと切実さに、ぜひ耳を傾けてください。
() 動き始めた過程
・内部での問題提起と限界
・裁判という選択肢が現実になるまで
() 裁判に託した期待
・一時保護所の実態を社会に知ってほしい
・職員も「使い捨てにされていい存在ではない」
・裁判しなかったら、「本当死ぬとき後悔するな」
() 原告としての経験
・柵の向こうで
・尋問の準備は生活習慣から
・メディア報道と反応
() 判決の受け止めとこれから
・「声を聞いている判決」
・即日控訴から見えた行政の構造
・これからの一時保護所/政策に望むこと
() 「原告になる、ということ」
・原告としての負荷
・裁判が終わっても「人生は続く」という視点
・公共訴訟を支える仕組みの重要性
・かけがえのない経験