00:07
今回はですね、陰陽論というものについてね、少し見ていきたいなというふうに思っています。
哲学っていうのは、物の見方だったり、人生観、世界観、こういったものを養っていくことだという話をさせてもらったんですけど、
その東洋哲学のベースになっているものの考え方に、この陰陽論というものがあります。
この陰陽論というのは何かというと、この世界というのは全てが陰と陽でできているという考え方なんですね。
私はこれをどう捉えているかというと、この世界をよりシンプルに捉える物の見方として、この陰陽論というのが活用できたらいいなというふうに思っています。
陰と陽というと、普段我々の感覚では陽が良いもので陰が悪いもの、そんなふうに捉えがちなんですけど、
これはどちらかというと西洋的な考え方で、正義と悪みたいな対立構造、反対のものが対立している、そんな構造が西洋哲学の考え方にはあると思います。
西洋の考え方というのは、はっきりしてて分かりやすいということがあるんですけど、これに対してこの東洋の陰陽論というのは、
陰と陽というのはどちらが良いとか悪いというものではなくて、それぞれの特徴であるという考え方と、陰と陽というのはどんどん巡って循環している、そんな考え方なんですね。
なので陰が極まると陽になり、陽が極まると陰になる。これは例えば日が朝に昇ってきて陽、明るいという陽が訪れて、でもそれが極まると今度は日が沈んで夜陰になるということだったりとかね。
あるいは陰中の陽といって陰の中にも陽の要素があるよねということだったり、陽中の陰といって陽の中にも陰の要素があるよねということで、西洋の分かりやすい対立構造に対して、東洋の陰陽論というのは一見複雑だったりややこしかったり分かりにくいということがあるんですけど、
陰と陽という二つで世の中が成立しているんだということと、バランスを保っていくんだと、それというのはどんどん巡って役割というのは変化していくんだと、そういうことが陰陽論のベースじゃないかなと思っています。
03:08
これをシンプルに自分のキャリアを作っていくときの物飲み方、哲学として使うためにはどんな考え方をしていきたいかということなんですけど、ビジネスとかキャリアでいうと陽というのは成果に当たると思います。
成果が上がればみんな嬉しくてやったということで、陽と成果というのは皆さん敏感というかすぐに気がつくと思うんですね。
一方で成果が上がらなかった、陽の反対は陰なので、成果が上がるというのが陽だとするならば、成果が上がらなかったというのは陰なわけですね。
1日8時間働くとして、1時間成果が上がったとすると捉え方としては1時間しか成果が上がらなかった、こんなふうに捉える物飲み方もあります。
ただ陰陽論でキャリアを考えていくと、1時間しか成果が上がらなかったということは、残りの7時間は陰であった、成果が上がらなかった時間なわけですね。
ではこの成果が上がらなかった陰の時間を成長というふうに捉えたらどうなるかということなんですね。
なのでキャリアやビジネスにおいて陽は成果である、陰は成長である、こんなふうに捉えて物飲み方を持ってキャリアを捉えていくと、
自分が働いた時間や何かを経験した時間というのは、うまくいったこともうまくいかなかったこともすべて陽は成果、陰は成長ということで自分にとって欲しいものしか手に入らない、そんな物飲み方になっていきます。
これはどの考え方が正しいというよりかは、自分のキャリアを築いていく上でどんな人生観や世界観や物飲み方を採用するのかという話なので、この月読みキャリア軸がキャリアやビジネスにおいて陰と陽の陰陽論という物飲み方でですね、
成果か成長か、いずれにしても自分にとって欲しいものしか手に入らない、そんなキャリアの物飲み方を採用していきたいというふうに思っています。