【朗読】星をひとつ、拾った夜
2025-09-19 08:35

【朗読】星をひとつ、拾った夜

眠れない夜にそっと届く物語。
文:カノン
協力:ChatGPT
朗読:カノン

#朗読
#童話
#自作の朗読
#声
#物語
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00:07
星をひとつ、拾った夜、
村外れの小さな家に、
一人の少女が住んでいました。
名前は、青。
昼間は畑の世話をし、
夜になると決まって、
畑道を歩くのが、
彼女の密かな楽しみでした。
夜空を見上げれば、
数え切れないほどの星たち、
そのきらめきを眺めていると、
ほんの少しだけ、
胸の淋しさが、
柔らぐ気がするのです。
けれど、それは、ほんの少し。
両親を早く担くし、
唯一の家族だった祖母も、
去年、この世を去ってしまいました。
村の人は、声をかけてくれるけれど、
心の奥にある孤独を、
分かち合える相手はいません。
だから青は、
今日も空を見上げながら、
歩いていました。
その時です。
足元で、
かすかにきらりと光るものがありました。
しゃがんで拾い上げると、
それはビー玉ほどの、
小さな光の粒。
けれど、ただの石ではありません。
冷たくもなく、
ほんのりと温かさを帯びて、
青の手のひらで脈を打つように、
輝いていました。
星?
そうつぶやいた瞬間、
光はふわりと大きくなり、
澄んだ声が響きました。
ひとりぼっちの君に、
会いに来たんだよ。
青は驚き、
思わず星を落としそうになりました。
けれど慌てて両手で包み込むと、
不思議と胸の奥が、
じんわりと温かくなりました。
青はそっとつぶやきます。
03:05
誰かに聞いてほしかったの?
両親のこと?
祖母のこと?
ひとりで過ごす長い夜のこと?
これまで心にしまい込んだ言葉を、
青は少しずつ語り始めました。
星は遮ることなく、
ただ静かに光をはたちながら、
耳を傾けます。
その光は冷えきった胸の奥を、
優しく溶かしていきました。
しばらくして、
星が小さくため息をついたように、
ゆらめきました。
でもね、
僕は夜明けまでに、
空へ帰らなくちゃいけないんだ。
そうしないと光を失って消えてしまう、
青の胸がきゅっと締め付けられました。
もっと話したい。
もっとそばにいてほしい。
けれど、
この星を失いたくはありませんでした。
青はぎゅっと唇をかみしめ、
そして決心します。
じゃあ一緒に行こう。
空まで送る。
青は小さな星を胸にかかえ、
夜の森へと駆け出しました。
木々はざわめき、
冷たい風が頬をなでます。
けれど、
不思議と怖さはありませんでした。
星がふわりと光り、
道を優しく照らしてくれるからです。
走りながら、
二人は言葉を交わしました。
青はこれまで語れなかった夢を話し、
星は夜空で見てきた景色を語りました。
時折立ち止まっては一緒に空を見上げ、
笑い合いまた歩き出します。
06:02
そのひと時は永遠に続くように思えました。
こんな夜がずっと続けばいいのに。
青のつぶやきに
星は優しく光りながら答えました。
君が語ってくれた言葉は全部光になった。
だからもう大丈夫だよ。
やがて二人は丘の上にたどり着きました。
東の空が薄紅色に染まり、
夜明けが迫っていました。
星はふわりと浮かび上がり、
青を見つめます。
ありがとう、青。
君がいてくれたからここまで来られた。
その言葉を最後に、
星は流れ星となり空へと帰っていきました。
青の手のひらにはほのかなぬくもりだけが残っていました。
胸の奥が空っぽになったようで、
涙がぽろぽろとこぼれます。
けれどその涙は不思議とあたたかく、
頬をつたうたびに心を満たしていきました。
さよならじゃないよね、青は小さく笑いました。
そう、あの星はもう空の一部になり、
青の心の中にも確かな光をともしていたからです。
それからというもの、
青は夜空を見上げるたびに思い出します。
あの夜一つの星と出会ったことを、
そして自分の胸の奥に宿る光を。
08:35

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