女気味の苦悩
はい、牧野さんに入ります。牧野さんは女気味。たぶん、ことに及んだのを1回じゃないかと思いますが、美容もの女気味、身の振り方を考える。
この人は妊娠したってことなんですけど。妊娠して、女性として生きざるを得なくてどうしようってことはあるんだけど。この章で書かれているのは、どっちかというと、男として自由に生きてきた人間として、この時代、女として生きるの、すげえ窮屈っていうことを感じるんですよ。
ここはここですごい深い意味がある章になってます。そして女気味は、子供を産むことになったので、一応ね、最初の中場も自分の方で引き取って生産させようとするみたいな流れになるので。
この女気味は、このことでわりと女になっちゃってる感じはすごいするんですよ。物語的に。今は男同士としてだったら、最初の中場に何か言われたって、自分の意見を通したりとかできるんだけど、この時はわりと言うこと聞く感じになっちゃってる。
自分の意見がどうとかじゃなくて、まあまあ自分の意見も何もないのかもしれないんだけど。で、どこか少し都から離れたところに別荘みたいなのがあるから、そこで誰にも見られないようにちゃんと準備をするからっていうような話で用意してくれて。
で、女気味は女気味で、お父さんとかお母さんとかに、はっきりそう言っちゃうわけにもいかないので。妊娠してるとかもバレてないので。隠してさりげなく別れを告げると。で、事情は説明できないと。
で、宇治にあるのかな、別荘が。で、宇治への道行きという章があって、ここもずっと女性としてっていうところで悩んでいる感じ。で、次。女気味、宇治に到着、女姿となると。で、出産の準備になる。出産するのでね、お腹も大きくなってきてるので、男の人の衣装のままではいられないという。
さあ、そうしますとですね、さすがに見た目若気味の人、女気味ね、が失踪したってことは明るみに出るというか、家族は当然知るから。現在、佐大事のお父さんもめちゃめちゃ嘆き悲しみます。
この人本当に、このお父さん本当にかわいそうだよ、ずっと。すごい良い身分にいるのにずっと悩んでるんだよね。悲しんだりしてる。で、ここでこういう時にその楽観的なお母さんたちは全く描かれないんですよ。
で、佐大事だけが悲惨に暮れていると。で、よんのきみが子供を産んで、それが最小の中小の子っていうのは、飼っちゃったのかな。で、お父さんである宇大臣に感動されるという流れも出てきます。
で、一方、男気味、今まで東宮のところで内侍として働いてた男気味が、ここからすごい展開です。女気味の救出を決意します。で、なんでだっけな。なんか多分、吉野に向かってるはずなんですよ。男気味。事情はわからないながらも。
で、途中で宇治を通るんです。で、女気味を垣間見する。垣間見るっていう言葉の語源ですけど。垣間見っていうのは、今時でいう垣間見るとはちょっとニュアンスが違うんですよ。ちょっと覗き見するみたいなニュアンスに近いんですけど。隠れてもいるのでね。
っていうのがありつつ、男気味は吉野まで向かいます。吉野の宮に会います。で、いろんな事情を話して、いろんなアドバイスももらってってなるんですけど。一方その頃、女気味は子供を産みます。
ちなみに4の君は、4の君と最初の中場の子は女の子でした。で、女気味と最初の中場の子は男の子です。
で、生まれて。で、一応最初の中場は、若子だし喜んではいるんだけど、4の君の面倒も見なきゃいけない状況にあるわけね。何しろ4の君はお父さんに感動されてるから。
だから、宮子と宇治を行ったり来たりするような状況になっちゃうわけよ。よくも悪くも。女好きだしね。
で、ここで女気味は、元男として生きてた女気味は、まず女の苦悩を知るというふうな表現が出てきます。
そして、女気味はずっとこんな調子です。女の生き方さについて思うとかね。
ちなみに、この門川ソフィア文庫のタイトルで言うと、男気味が吉野に会った後は、女気味、若気味を出産する女気味、
まず女の苦悩を知る女気味、女の生き方さについて思うなんですよ。ずっと悩んでるの。
男気味の決意
で、なんかずっと前半、かっこよかった感じだったじゃないですか。なんだかんだで。もうなんか、女の人としての辛さみたいなのが、すごい前面に出てくる感じになってる。
で、次の章が、ついに兄弟宇治で再会するです。この辺から逆に男気味の方はかっこいいんですよ。ちょっと冒険っぽい感じもするし、ヒーローっぽい感じもしてくる感じ。
で、三大寺に夢を見るっていう会を挟んで、女気味は、産んだばっかりの我が子との別れを決意します。
どういうことかっていうと、女気味は、最初の虫女に侵されたことに恨みを持っているので、
このままの状態でいいとはずっと思ってないんですよ。だからこそ、女としての生きがたさとか、女の苦悩とかって言ってるんですけど。
家はしっかりした家だし、お父さんも基本的には優しい人だから、なんとかなるかもしれないんだけど、この子とは別れざるを得ないっていう判断をします。
で、男気味と女気味は連れ立って吉野に行きます。で、二人で入れ替わる準備を始めます。
つまり、衣装とかのこともそうだけど、それだけじゃなくて、この十何年、二十何年、どういう人とどういうふうに接してきたかっていう話をしとかないと、入れ替わった後に話が合わなくなっちゃうので。
だから男気味は遠くて、こういう人でこんな話をしたことがあるよみたいな話を女気味に説明するし、逆は逆でしかりということが起こって。
これで吉野にいるわけね、この二人は。その頃、最小の中女はゴンの中なゴンになってるんですけれども。
吉野じゃないや、宇治に行ってみたら、いないんですよ、女気味がね。で、その思想に嘆き悲しむという流れになります。
で、男気味と女気味は揃って帰郷して、一応だから家族は全部知ってる状態みたいな感じですね。
それぞれ本来の性別通りになりましたよみたいな感じ。
で、男気味は本当に内緒内緒してたのが嘘のように男らしく。この辺が昭和のステレオタイプな感じの言い方になっちゃうんだけど。
男らしく振る舞って、その中なゴンになったプレイボーイの男とも渡り合って。
実はこの辺の下りで、男気味は他の女性に手を出したりもしてますけどね。チラッとね。そういう時代なので。
戦うわけじゃないんだけど、男と男の対決みたいなところでも、男らしさを発揮して、蹴りをつけると。
で、一方女気味は女性として闘偶に。女性としてというか、内緒として闘偶に対面する。
で、闘偶のところには帝も来ることがあるわけじゃないですか。もしくは闘偶が帝のところに行くこともあるわけなので、帝が女気味を垣間見ます。
で、帝は女気味への思いを深めます。そして帝は女気味と茎を結びます。あっという間です。
お手つきですね。
で、帝は疑惑を持ちつつも、女気味と後の王子を訳す。
まあ、あり得に言うと、木娘ではなかったんだ。でもまあまあ、帝という立場からすると、たぶん、2回目以降はともかく、その人との初めての時は、相手は木娘であるのが普通なんでしょうね。
ほかの男性が手をつけた女性がその後っていうようなことは、帝くらいの地位になると普通ないんじゃないかな。
そうですよね。
だからそれでちょっと違和感を持ったけど、それはそれとして、後の王子を訳したと。
で、女気味はもともと美人さんなので、気量も本来いいので、実はそれでいて論理的な思考ができるという男の面も持ったままですので、非常に愛されて、帝の長輩を独占すると。
一方、男気味も着々と出世もしてるし、お金も貯まってるのか知らんけど。男気味、新邸、新屋敷を完成し、吉野の姉妹を上落する。吉野の君の娘2人を自分の家に呼びます。
吉野のお姉ちゃんは、これで即質みたいな感じ。ん? 即質? でもね、こっちが性質になるはずだ。で、4の君は一応即質になるのかな?
で、なんだかんだあって、4の君の女気味もそれぞれ解認します。
そして、タイトルで、「ゴンの中南語のその後」っていうタイトルになってる回があるんですけど。これは例の、元々の中女。トリップスターの人ね。
この人は、現代の目線から見ればどうなのかとか、当時の読者の目線から見たらどうなのかっていうのが難しいんだけど。
要は、男の格好をしたあの女を、自分は抱いて子を産ませたって思ってるのに、失踪した後、男になってたっていうのがなんだか分かってないんですよ。
入れ替わったっていうふうに思ってないんですよ。なので、ずっと悩み続けることになります。
で、こっけいなキャラクターとしては使われます。この兄弟をね、すごい惑わせた悪役だったわけなので、言ってみれば。
で、最後はバッチが当たってみたいな感じで、悩み続ける立場として描かれてるので、割とこっけいな、バカでこいつって読者が思ってくれればいいなっていうふうに描かれたみたいです。
で、ゴンの中なゴンは、混乱したままなんだけれども、吉野の姉妹を見かけて、また魅了されて。ただ、なんだかんだで妹の方と結婚します。
関係性の描写
お姉ちゃんは男気味と結婚してるのね。吉野のお姉ちゃん。で、吉野の妹はゴンの中なゴンと結婚します。で、女気味は三日殿子を出産します。そうすると後退子ができたわけですわ。
なので、女気味の若気味、つまり子供ね、が立法し、現在の当宮が女院になる。
つまり、今、当宮のポジションを女気味の息子に譲って、院というか、院居だよね、簡単に言うと。これまだ続くんだっけ。で、宇治の若気味って、欠別した子がいるじゃない。
ゴンの中女との間の子供。女気味と。もう、これみんなさ、あれなんですよ。男気味がでかい屋敷作ったから、みんな一緒のとこに住んでるのね。
全員同じところに住んでるんですよ。まあ、あれは別か。女気味は違うけど、三日殿のところにいるから違うけど。男気味がいて、姉気味がいるじゃん。吉野の姉がいるじゃん。で、吉野の姉妹はまとめて、家で預かるよって感じなんだよ。吉野の家から、吉野の宮から。
で、それの旦那として、ゴンの中なゴンがいる。みたいな感じになってるんですよ。で、ゴンの中なゴンのところには、女気味が置いてた子供もいるわけだから、当然一緒についてくるわけ。
なので、女気味が里帰りしたりするとか、もしくは、ゴンの中なゴンが何かの拍子に、御門に会うような用事があったりすると、結果として、その子が女気味と会う機会ができるんですね。
もちろん、ちなみにこの男の子のことを、宇治の若気味ってこの作品では呼んでるんですけど。宇治の若気味、女気味と会うっていう風になっていて。で、もちろん、宇治の若気味は、それが母親だってわかってないんですよ。で、御門の奥さんだなって思ってるわけですよ。もしくは、東宮のお母さんだなと思ってるわけですよね。でも、女気味は自分の息子だってわかってるわけですよ。
で、かつ、この子には母親がいないという形に世間的になってるってこともわかってるわけですよね。なので、自分を母のように慕ってもいいですよ、みたいな感じのことを言ったりします。
で、宇治の若気味が理髪な子らしくて、女気味のことを言いながらも、ちゃんとした感じ?変な?折れ曲がった感じにならずに、前向きな感じのことを言ってて。で、最後、「大団円!」って書いてある最後の章で、全員揃って、「みんななんとなく幸せだね!」みたいな感じになって終わるんです。
そんな感じの話でした。どうでした?イメージしてたものとだいぶ違いませんでした?
そうですね。私、たぶん、来週お話しすると思うんですが、漫画の方を知ってるので、なんとなくの流れっていうのはわかっているけれど、細かいところが、現代小説だとマイルドになってるので、すごいカオスだなって思いますね。
すごいですよね。本当にこのトリックスターの宮野中将。この人、本当に関わる人、ほぼ全員に手を出してるんで。
ちなみに、これ、僕、読んでて、自分のまとめの中で出てこなかったんですけど、東宮も子供を産んでるはずなんですよ。
女東宮が。
そう、女東宮が。それの父親は、たぶん、男気味だったはず。
いや、普通に内視として出資してた時にあったこと。なので、前々回かな、登場人物の話をした時に、子供がいっぱい出てくるんですよ。5人くらい生まれますみたいなこと言ってるんだけど。
だから、最初に生まれるのが、ゴンの中なゴンと女気味の間の男子。で、これが置き去られた宇治の若気味。
で、中なゴンと四の気味の間に生まれた女子。で、男気味と東宮の間の男子。で、男気味と四の気味の間の男子。
これがたぶん、この家の正当な継承者になる人。で、若気味と女気味の間の男子。これが東宮になると。
だから、次の世代のこの家。おそらく藤原したろうなって思う。この家。の、ちゃくなも生まれてるし、三宅も三宅というか、三宅のところでも、ちゃんと跡取りも生まれてるねっていう感じになって終わるんですね。
はい、次の話でした。本当にセクシャルな部分とかが、なかなか言葉を選ぶ話だったなと思ってます。
そうですけど、割とみんながお互い認めてるんですね。存在を。
そうだね。本当にこういう話って場合によったら、誰かが誰かに対して怒って殺しちゃうとか怒っても不思議じゃないんだけど、そういうのは一回も出てこないね。
はいはい、そんな感想的な話をこの後していこうかなと思います。
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