英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマが大好きな私が、ドラマや映画のおすすめ、ロケ地の秘密、当時のクラジマで深掘りしてご紹介しています。
物語の背景を知ると作品がもっと楽しくなります。 今日は、ブリジャートン家シーズン4で、ベネディクトとソフィーが過ごした素敵なコテージについてご紹介したいと思います。
そして、このシーズン4の後半パートの予告動画もありましたね。 ご覧になりましたか?
前半は幸せいっぱいだけれども、ちょっと不安もあるっていう感じだったんですが、 この予告動画を見ると、後半はかなり苦しい場面が多そうです。
でも、よく考えてみたら、シーズン1からシーズン3も、結局いつも後半は苦しいんですよね。 その予告動画で特に印象的だったのは、ベネディクトのこの言葉です。
私は使用人を愛することはできない。それなのに君は私の心を支配してしまった。 これは後半パートのテーマそのものだと思うんですが、
ベネディクトは愛する人を選ぶのか、家族と立場を守るのか、 ということで、今日はこの後半への伏線にもなっているコテージについてお話ししたいと思います。
あの場所ってどんな意味があったのか、 そして実際のコテージについてもご紹介します。
そして最後には、予告編の言葉を少し振り返りながら、 後半を軽く予想してみたいと思います。
さて、あのベネディクトとソフィーが過ごしたコテージ、 あの場所は二人にとって現実から一時的に逃れる場所だったと思うんですね。
ここで、二人があの場所に行き着いたきっかけをちょっと思い出してみたいと思います。
ソフィーが雇用主に逆らったことで暴力を受けそうになった。
それをかばったベネディクトは上流階級の相手に手を出してしまう。 その結果、ソフィーは容赦なく職を失う。
ベネディクトは怪我をする。 二人はその場所から逃れるように馬車に乗ってロンドンへ向かうんですが、
途中で嵐に遭ってしまって、そこで急遽立ち寄ることになったのがあのコテージでした。
何気なく物語が進んでいるように見えるんですが、 すごくよくできた設定だなぁと思うんですね。
だって、あのコテージにたどり着くまでのあの一連の出来事で、 二人が実際に愛し合うことで何が起きるのか、
社会の壁、海峡の現実、それが一気に示されてしまっているからです。
そういう現実から逃れた先があのコテージでした。 このコテージはどんな場所として描かれていたのか、ポイントを3つ絞ってみていきたいと思います。
ポイント1 名前が意味深
あのコテージの名前、マイコテージってついてましたね。 私のコテージです。
これは完全にベネディクトの場所なんですよね。 家でもなく社交界でもなくベネディクトのテリトリーです。
ポイント2 中間地点 ロンドンでもない、ブリチャートン家の本邸でもない、
社会から少し切り離された場所で、そこには家族もいないし、 使用人はたった二人だけでした。
つまり、ベネディクトとソフィーがただの男女としていられる、でも完全には自由ではない、 ちょっと中途半端な場所だったんですね。
ポイント3 仮の幸せ そしてここが一番痛いところで、あの場所はずっとはいられない場所でしたね。
幸せなんだけれども、どこか不安もあり、地に足がついていない。 だからこそ、後の愛人になってほしいというベネディクトの提案に伏線として繋がってしまいます。
楽しいけれどどこか怖い、幸せだけれども現実は待っている。 マイコテージは二人にとってまさに現実逃避の場所だったんだと思います。
さて、あのマイコテージですが、実際にはどんな場所で撮影されたのか、 ここからはそのロケ地についてご紹介したいと思います。
このマイコテージのロケ地はローズリーパークです。 ロンドンから南西に電車で40分ぐらいのサリー州という場所にあります。
都会のすぐ近くなのに、とても静かで緑が多い場所。 だからあのコテージの逃げ場としての役割として本当にぴったりだなぁと思いました。
でも驚くのはここからです。 ドラマでは田舎のコテージという位置づけだったですよね。
見た目もちょっと庶民的で素朴なイメージがありましたよね。 ロンドンのブリチャートン本邸や
シーズン2で出てきた立派なカントリーハウスと比べると、 ちょっとランクが落ちるのかなぁと思ったと思うんですが、
でも全然違うんです。 ぜひドラマをじっくり見ていただきたいんですが、天井の装飾、暖炉のデザイン、
壁にかかっている絵画の数々、家具の作りなど、全部本当に価値の高そうなものばっかりなんですね。
それもそのはずで、このローズリーパークは16世紀から同じ家庭が住み続けている家です。
観光用ではなくて、家具もほぼオリジナルなものが残っているそうです。 しかもここは昔王族も訪れている家で、
国王ヘンリー8世ゆかりの装飾があったり、 ジェームズ1世の訪問のために作られた天井があったり、
エリザベス1世の刺繍と言われているものまで残っているそうです。 とても格が違いますね。
さらにちょっとマニアックなんですが、私が驚いたのは暖炉のデザインです。 この屋敷のそれぞれの部屋の暖炉のデザインも、
ぜひちょっとじっくり見ていただきたいんですけれども、本当に素敵なんですよね。 これが
国王ヘンリー8世のおがかい画家だったモルファインという画家がデザインに関わったと言われています。
これにはちょっと驚きました。 つまりドラマでは田舎のコテージ扱いですが、実際は超一流の歴史的貴族の屋形でした。
これはロケーションとして本当に素晴らしい場所を選んだんだなぁと思いました。 ここを見るとプリチャートンキがどれだけお金持ちか、
よくわかりますよね。 だって、チナンペネティクトの個人の場所であれだけのレベルですからね。
いや本当にすごいです。 そしてこのローズリーパークは建物だけではなくて庭園も本当に素晴らしいんです。
ソフィーがドラマの中で散歩していたあの美しい庭園もこの敷地の一部だと思います。 ここには1000株以上のバラが咲くローズガーデン、
迷路みたいな小道のあるフラワーガーデン、 白と銀を基調にしたホワイトガーデン、
ハーブ園や野菜園などあって、理想のイギリス庭園が全部入っているような場所なんですよね。
それで見ていてちょっと気がついたこともあるんですが、エピソード3の中ですごく素敵なガーデンパーティーの場面があったんですが、
たぶんあの場面もこのローズリーパークの庭園なんじゃないのかなと思ったんですね。
すごく似ているんですよね。 公式の発表ではこの場所で2週間撮影したと言われているので、
たぶんその期間に撮ったのではないのかなと思いました。 でも考えてみると、あのガーデンパーティーの場面はドラマの中ではたった2、3分のシーンだったんですね。
それなのにあれだけの装飾をして、たくさんの人を配置して、衣装も揃えて、ものすごくお金をかけて作っているんだなぁ。
たった数分のためにここまでやるんだなぁと思って、改めてすごいなとちょっと思ってしまいました。
もしかしたらあのガーデンパーティーの場面は別のシーンでも使い回しているのかもしれないと思ったので、
ちょっとこれからも注目して見てみたいなぁと思っています。 ちなみにあのコテージの日々で、
ベネディクトが川で気持ちよく泳いでいるシーンがあったんですが、 あれはこの場所ではなくて別のところで撮影されているようです。
シーズン2でアンソニーが湖に落ちた場面があったと思うんですが、 そこの場所と同じところだったようです。
こういうシリーズ内の繋がりがあるのもちょっと面白いですよね。
パート1のラスト、ベネディクトがソフィーに愛人になってほしいと頼んだあの場面、かなり衝撃的でした。
後半ではどうやら彼は本気で悩み始めるようです。 もしソフィーを選べばブリチャートン家の立場まで危うくなる。
とても重すぎる選択です。 ここからは後半の予告動画に出てきた印象的なセリフをいくつか振り返ってみたいと思います。
ネタバレが嫌な方は今ここで止めてください。 まずはレディ・ホイスルダウンの言葉です。
人生には別れ道がある。 これは今回のテーマそのものですよね。
そしてベネディクトのセリフから、 社会が許さない相手だとわかっている。
それでもどうしたら一緒にいられるんだ。 これはちょっとすごいですね。
愛人にと言っていた男が今度はこんなことを言っている。 つまりベネディクトは本当はわかっていたんです。
ソフィーを彼に隠したいわけじゃない。でもどうしていいのかわからなかった。 そこに弟のコリンが言います。
勇気を持て。恐れが心の声を止めてはいけない。 コリンはシーズン3でペネロペとのことで自分をぐるぐる悩んだ人ですよね。
だからこそこの言葉には重みがあります。 そしてソフィーが言います。
あなたは私を傷つけた。いつになったら私のことを考えてくれるの。 これはグサッとくる一言ですが、
ずっと我慢していた言葉がやっと出た感じですね。 それに対してベネディクトが返すのが、いつだって君のことを思っている。
この一言でソフィーの表情が変わります。 ここを見ていて私はここが一番好きなシーンでした。
でも障壁はソフィーだけではありません。 ヴァイオレットが言います。
犠牲にしなければならないのはあなたの家族よ。 これが現実なんですね。
愛だけでは済まない話で、フリーチャートン家の社会的な立場まで巻き込んでくる。 それでも最後にベネディクトが言い放つのが、社会の要求にはもううんざりだ。
前半のコテージで自分らしく生きたいともがいていたベネディクトが、今度は社会そのものにぶつかっていく。
ちゃんとベネディクトは成長しているんだなという感じがします。
予告を見ていると、ベネディクトとソフィーだけではなくて、ブランチェスカの揺れる気持ちや、シャールとダンベリー夫人の別れも描かれていて、
今回いろんなところで愛の形が問われています。 そんな中で、ヴァイオレットのこの言葉が刺さりました。
どんな選択をしても、それを一生背負っていくのよ。 ベネディクトに向けた言葉なんですが、
これは今シーズンに登場する全員に言えることなんだなぁと思いました。 最後にはペンウッド夫人が、ソフィーが実際にもらえるはずだった遺産を奪っていたことも明るみになるはずです。
本を読んでいる私は、結末を知っているんですが、あれをドラマでどう料理するのかなって、それをとても楽しみにしています。
パート2配信まであと1週間です。 二人が最後にどんな表情で締めくくってくれるのか楽しみです。
最後に少しだけお知らせをさせてください。 今、ノートでマガジンを2つ運営しています。
1つはこのポッドキャストの内容を文章で読めるマガジンです。 放送の原稿を読みやすく整えて、写真を追加したり、音声では話しきれなかったことや、テーマを選んだ理由なども付属しています。
こちらは500円の買い切りで、一度ご購入いただくと追加された記事はすべて読めます。 音声だけではなくて文字でも楽しみたいという方におすすめです。
そしてもう一つ、今年の夏にイギリスでコーマント偏見のロケ地巡りをする予定です。 BBCのドラマ版と映画版の両方のロケ地をできるだけ回って、最終的にはロケ地ガイドを作りたいなぁと思っています。
その準備として、ノートでコーマント偏見のロケ地ガイドができるまでというマガジンを立ち上げました。
ここでは、準備の様子や現地でのレポート、調査の過程を少しずつ書いていく予定です。
いつかロケ地巡りをしてみたい方の参考になるようなガイドブックに育てていけたらいいなと思っています。
概要欄にリンクを貼っています。ぜひノートも覗いてみてください。
次回は、これから公開や配信される注目作品についてお話ししたいと思います。どうぞ楽しみに。