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2025-06-12 08:25

『声日記』の練習

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声日記気分/せめてもの杭/父の日記/いちばん欲しいもの/シェアできてつながる不思議な日記/いつのまにか、だれかに、届いている/

#声日記 #日記の日 #日記の練習

『日記の練習』くどうれいんさん…

 

日記の価値
ayakaです。声日記です。
今日は、日記の日のイベントに参加させていただくエピソードを録っています。
日記っていうのは、私の中であんまり存在しないというか、
なんか、日々思ったことを書き出すノートみたいなのはあるんですけど、
それは日記というよりも、心の中とか頭の中を整理するためのものだったりして、
そんなに自分の中では日記という意識はないんですね。
で、この声日記を始めてから、日記ってなんだろうとかね、
またいろいろと考えていたんですけど、声日記って面白いですよね。
最近改めていいなってしみじみしています。
日々、例えば頑張らなくちゃっていうモードに入った時は、
もっともっと外、もっともっと上、みたいに意識が向きがちなんですけれど、
もっと内側、より足元に意識を取り戻すことに繋がるなーって声日記をね、録っていて感じたりしています。
なんていうか、自分の中に空き容量を増やす感覚ですかね。
余白が生まれるっていうか。それを自分の中で、声日記気分、みたいに名付けて、
声日記なんか聴きたいなーとか撮りたいなーっていう気持ちが、
むくむくと自然発生的に生まれたら、聴かせていただくとか収録するっていう形が、
私にはとっても合っているのかなっていうことに気がつきました。
で、最近お気に入りの作家さんで、くどうれいんさんっていう方がいらっしゃるんですけど、
この方を知ったのは、日記の練習っていう本を読んだことがきっかけだったんですね。
これはちょうどポッドキャストを始めた頃と並行して読んでいたんです。
その中ですごく印象的だった一文がありまして、
確か「流れていく日常の中で、せめてものを杭を打つように書くから、日記というものはいい」みたいな言葉だったと思うんですけど、
本は図書館で借りて読んだので、手元になくってきちんと引用できないんですが、
その一文を読んだ時にすごく思い出したことがあって。
私の父は、去年他界してしまっているんですけれど、
遺品整理をした時にですね、10年日記が何冊も出てきまして、
その中は、なんていうか、その日あったことを淡々と書いているのがほとんどの日記だったんですね。
なので多分備忘録というか、記録としての側面が多かったのかなって思うような日記だったんですけど、
それが何冊もあるということは、もう何十年も父はそれをつけ続けていたんだなと思って。
もちろん空白の部分とかもあるんですけど、すごくこまめに記録がつながっているんですね。
誰々とどんなことをしたとか、今日の体調はこんなんだったとか、そんな感じの本当に記録的な日記なんですけど、
私の、先ほど話した自分のノートみたいな、感情を
テーブルいっぱいに広げるみたいなものとは対照的で、すごく興味深かったですね。
でも例えばこうやって、私のノートとかなんか見られたら色々恥ずかしいなとか思いながら、
ふと改めて思うんですけど、こういう記録としての日記っていうのは見返した時に、
この日こんなことがあったんだとか、他の人に変な話見られても、
人生の記録の歴史を見るようで、自分もねその中に登場したりもしていますし、
小説とまではいかなくても、なんていうかきちんと時の流れが見える尊さみたいなのが感じられて、
どんな形でも日々を記録するってすごく尊いことなんだなって感じました。
日記と人とのつながり
その時ちょっと思い出したことがありまして、何で見たのかちょっと忘れてしまったんですが、
記者の方の書かれた文章で、阪神淡路大震災の時に、今何が一番欲しいっていうのを、
被災者の方々に聴いて回ったところ、一番多かった返答が何だと思いますか?
私もしかしてそうかなって思ったの、本当にその通りでびっくりしたんですけど、
紙とペンって答えた方が一番多かったっていうことだったんですね。
これすごくわかるってその時思ったんです。
なんていうか、流れていってしまう時間を何か形に残したい気持ちって共通なのかなって。
いつか思い出すために書きたいとか、頭の中とか心の内を整理するためにちょっと書いてスッキリしたいとか、
そうでなくてもすごくシェアしたい何かが生まれた時に、ちょっと日記みたいな記録を、
留めておきたくなるのかなって感じました。
日記で繋がりが広がるって不思議だなぁって最近、しみじみ感じます。
日記ってごくごくプライベートなものっていう印象が、私の中ではあるんですけど、
それをきっかけにいろんな方と知り合ったり、関係を深めていったり広げていったりすることができるって、
新しいジャンルというか、新しい楽しみができたなぁって感じてます。
声日記を、ボトルレターみたいなものかも、みたいに
春のイベントで言った時に、すごく共感してくださった方が多かったのもとても嬉しくって。
いつの間にか、誰かに届いてるっていう。リアルタイムのライブ配信みたいなワクワク感とはまた違う、
しみじみとした嬉しさっていうのが声日記にはあるのかなって。
改めて自分なりのペースで続けていきたいなって思いました。
なので、声日記界隈の皆様これからもよろしくお願いします。
皆さんのエピソード楽しみにしてますので、私も自分のペースで続けていきたいなと思っています。
ここまでお聴きくださりありがとうございました。
ではでは。
08:25

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コメント

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