記念すべき最初の映画は…
2023年公開 怪物
監督編集は小枝裕和 脚本は坂本優次 音楽は坂本隆一
主演は安藤さくら 長山英太 黒川壮也 ひいらぎひなたとなっております。
どうでしたか、カネリン。
これはね、しゅんたま推薦映画ですよ。
そうですね、1回目は推薦させていただきました。
やっぱね、衝撃があったのでこれを選んだんだけど。
僕ね、全然知らなかったんですね。
あ、本当に?
全く知らなかったです。この映画の存在を。
結構なんか話題作みたいな感じで出てたけど。
ずっとなんか陰境して暮らしてたしね。
なんか世間が何に話題になっているのかすらもわからず。
そういうことね。
そう。
だからそういう間にあったことだったのね、これはね。
そうだね。なんで潜入感何もなしで。
まああの最初の映画の最初の3行ぐらいのあらすじ、あらすじというか紹介文だけ見て映画に入っていったので。
なんか怪物やべえ奴がいるのかなみたいな。
そうだよね、でもそれを狙ってのタイトルなんだろうね。
そうなんだ。
自分もね、なんかちょっとホラーっぽい感じなのかなと思ったけど。
うん、そうそう。なんか最初は子供が二重人格でやべえのかなみたいなのとか。
確かに確かに。
猟奇的殺人鬼的なやつかなって思ってたけど。
うんうん。
全然違ったね。
どうですか?
そもそもさ、なんで旬玉はこれを推薦したっていうか、これにしようよって言ったの?
そうだね、そのきっかけだよね。
そうだよ。
うん、そうだね。ではそこはね、やっぱりこうカネリンと、この企画の話になっちゃうけど、話すってなった時に、
自分が見て感動したというか、心を動かされたっていうのが一番の理由なんだけど、なんで心動かされたかというと、
なんだろうな、結構昔からあるけど、なんかもう一方的なね、行為とか言葉で人を判断したくないっていうのが自分の中であって。
なるほど。
そうそう。一つの物語なんだけど、いろんな視点で見る。結構定番の技法らしいんだけど、
それでもね、やっぱりなんだろう、大きくわけで3人の物語が順番で進んでいくんだけど、最初に見た時はこの人なんか、この人が怪物かみたいな感じで、
やばい人に見えるんだけど、その人のパートになると結構ね、日常的なことが見えてきて、日常生活か、その人のね。
とか言動を見ると、これなんかその人にとって、受け取る人にとっては怖いとか変と思うかもしれないけど、その人はすごく自然に走ってたりするわけで、これって日常にもあるよねと思って。
そうね。だから最初は母親視点じゃない。小学生なのかな、設定は。小学生の母親の視点で、子供がなんか教師から虐待されてるみたいな。
そうだね。
そうやって学校に乗り込んでって、なんかちょっとめちゃめちゃ適当な扱いされて、やべえ先生出てきて、こいつやべえな、この先生イカれてるなこれって。
そうだねそうだね。
こいつイカれてんのか、そういう番組かって思ったら、次はその先生視点での物語で、全然見え方変わるっていう。
そうなんだよね。
そういうことか、この映画って思った、その時に。
自分が生活してるとやっぱさ、その一人目の話とか二人目の話じゃないけどさ、その人の話だけじゃん、自分の人生って。だから何だろう、結論じゃないけど、結構登場人物全員、なんか対話が足りなかった感じがするんだよね。
きちんと話してれば解決したことも、やっぱこう、何だろう、一つの言動とかで判断しちゃって、勝手に想像しちゃうというか、それってやっぱすごく残念だし、でも日常的にはよくあるっていうところがすごくうまく表現されてね、なんか。
そうだよね。
そこがね、ちょっと悲しかった。
あるあるだよね、なんか。
あるあるだよね。
いやでもなんか本当に、最初のあの親目線は共感する人多いよね。自分の子供が、なんか片方くつなくして帰ってきたりとか。
まあそうだよね。
なんかいきなり髪の毛切り出したりとか、わけわかんないことしだして、聞いてもよく答えないし。
そうだよね。
で、先生にやられたとかって言われたら、信じるし。
そうそう、ちゃんと話せないからそうやっちゃったのかとかね、親ってこういろいろ想像するわけじゃん、今までのね、子供のね。
それでもう悪い方に考えたらそうなっちゃうよね。
そうね。で、先生側としてはモンスターが来るぞみたいな、モンスターピアレントだからみたいな対応をしたり。
もう校長とか先生の目が死んでたり。
なんかあれもあるあるじゃん。なんか全員。
そうだね。
なんで全員目が死んでますよみたいな。
あの母親目線のあの描写はさ、なんかもう、よくあるじゃん。
公務員の目が死んでるとか会社員の目が死んでるとか、お役所対応みたいなのがよくあるあるだから。
うわー、自分がこれと同じ風になったらブチ切れるなーとか思いながらこう、僕も見てたし。
そうだね。
そういう、親目線だったら多分みんな同じこと思うんだろうなって思うけど。
まあ演技がやっぱみんなすごかったよね。
そうだね。
本当に目死んでたもんね。
目死んでたね。どうやって目って殺すんだろうっていう、死んだ逆の目、校長先生とか。
あの校長先生のさ、このポッドキャストはさ、悪いけどね、ちょっと丁寧な描写とかはないので。
そうだね。
勝手に盛り上がってしまうんですが。
見た上でね、友達と話すみたいな感じで。
なんで見てる人は、ああそうだよねってなるのかもしれないけど。
そう、だからあの校長先生に最初話しているのに、事情を。
で、なんかノートでこうペンで書いてたのに、なんか先生が2,3人入ってきて、お待たせしましたとか言って入ってきたら、
カチャってペンしまって、そのまますって外出てくシーンがあって。
で、また同じ話を違う先生にするっていう。
あのシーンとか。
いや、ぶち切れるじゃんそんなの。今までの時間何だったのっていう。
そうだよね。
で、なんで出てくるの校長みたいな。
ちょっと先日お孫さんが亡くなったんで校長はちょっと昇進しててみたいな。
知らねえしみたいな。
あれはね、本当に理不尽だなと思ったよね。
で、出てきた先生はなんか完全に飛んじゃってるしね。
そうそうそうそう。
そう、だからその第1幕、第2幕、第3幕って感じなのかな、構成としては。
そうだね、まあ。
第1幕はもう完全になんかその学校のそういうお役所なのをディスる映画なのかなっていうぐらいの描写だった。
そうだよね、主人公のお母さんがね。お母さんの描写だよね。
そうだね。
だからなんだろう。で、第2幕が先生、先生だよね。
先生だね、堀先生。
堀先生ね。
堀先生視点の描写。全然見方が変わったよね。
そうだね、永山英太だけど、永山英太だよね、前で言うね。
あ、そうかそうか。名前が変わったんか。
いやなんかもうダメ、ダメな、ダメ人間感がすごかったね。
そうだね。ダメ人間感ってどこ、その第2幕で?
そう、第2、いやもう第1幕の時点で、要はそう彼の日常が見えないところでさ、なんか怒られてんのにさ、こうアメダメ出しちゃったりするじゃん。
ああ、やばいやばいやばい、この先生やばいぞみたいな。
なんか飛んじゃってる先生だっていう。
そう、怒られても、はい、はい、どうせんみたいな。
そう見えるんだけど、やっぱ2幕になっていくとさ、もう彼の生活も出てくるわけじゃん、彼女が出てきたりとかさ。
で、やっぱ彼は善意でとかね、善意でやってた部分もあったし、なんかね、それ感じ、それ見るとね、こう愛らしくなっちゃうというか、憎めないというかね。
なんかさ、全然、最初はその子供にさ、お前の脳は豚の脳だとかって言った、堀先生に言われたっていう子供が言ったじゃん。
それは嘘だったってことなんだよね。
そうそう、嘘だね、あれは。
その嘘から歯車が狂い始めちゃったよねっていうことなんだよね、あれって。
そうだね。
あの嘘は何だったのよ。
あれなんで嘘ついたの、あれ。
だってさ、あの豚の脳ってのは、子供のダメ親が子供に言い放った言葉だったやん。
そうだね、主人公2人いて。
星川くん。
星川くんとみなとくんね。みなとくんのお母さんがさっきの第1話、1幕のお母さんで、その友達の星川くんは、シングルマザーじゃなくて、あれか。
シングルファザーだよね。
シングルファザーなんだね。
なんか中村指導の。
そうそうそうそう。で、まぁ酒飲みでね、ほっつき歩いてるようなお父さんで、毎日こうキレてるみたいな。それでお前の脳は豚の脳だって言ったっていうね。
うん、そうね、だからなんだろう、あの星川くんがちょっと女性的な感じなのが、気に入らないというか受け入れられないっていうので、ブチギレてたのかなっていう感じなのかな。
そうだね、この話はね、男の子同士2人の話だけど、恋愛だよね。
うん、っていうテーマもあるんだよね。
そうだね、うん。
LGBTQか。
男の子なんだけど、男の子同士の恋愛みたいな。
うん、内容としてはセンシティブだよね。でも時代的にはね、やっぱ今やんないと逆に受け入れられなかったかもしれないよね。
でもさ、なんかさ、すごいその描写がソフトだったから、気づかない人気づかないんじゃないのっていう。
あ、そうだね、なんかこう。
なんか仲の良い男の子ですね、みたいな。
うん、そうだね、そうだね。
友達同士ですねぐらいの人もいいんじゃないって思ったよ。
あー、あ、通してってこと?
そうなんだよね。
怪物なんてどこにもいないのか、そうやって怪物を作ってしまう視聴者目線が怪物だよなのか。
うん。いや、そうだね。ま、SNSでもね、こいつやべえって思うことあるけどさ。
そんな人多いじゃん。
急にローカルの話になった。
でもさ、ほらその発言だけでさ、判断しちゃうのも嫌だし、なんだろう、なんかそういうのを通して実際に会ったら、実はすごくいい人だったとかってあるじゃん。
発言はすごい棘あるけどみたいな。なんかそんな感じを感じたんだよね。
自分も何かね、数年前からXとかちゃんと、ちゃんとというか、やりだしてコミュニティとかいろいろ入ってみたけど、やっぱこうその人が発信する内容と実際に会うと結構ギャップがあったりするから、
それはやっぱ見えてなかった部分かなっていうのはすごく思って、なんかすごい今っぽいなと思って、これちょっとカネリンに紹介しようと思って。
いやー、しゅんたまがこれを僕に紹介するってのがなんかこう作為を感じるけどさ。
作為。そんな悪く思わないでよ、そこは。
いや悪い意味じゃなくね、なんか日頃からこう落語を作ってさ、風刺してるじゃない。
まあ風刺というか、まあそうだね。
なんかみんな一面的な見方でやいのやいの言ってるけど、それを違う角度から捉えて落語で切るじゃない。
そういうの、だから視野の広い人だなって俺は思ってたから、その人が推薦してくるこの映画ってもうまさにそういうテーマの映画じゃんって思って。
なんか俺を励まそうとしてくれてんのかなみたいな。
そんな人はないですよ。
そんな人はないですよ。
大昇ちゃん優しいなと思いながら見てました。
こういう話の方がなんかこう語りやすいというかさ、ねえ、登場人物が多いし視点全部切り替えてくれるから、なんかこういい意味で全員に感情移入できるじゃない。
うん、そうね。
ねえ、それがすごく面白かったんだよね。
うん。
その人の視点がないまま終わっちゃったりとかする映画も多いんだけど。
なるほどね。
そう、そういう意味では丁寧だけど、結局なんかちゃんとした答えは提示してくれないからさ。
うん。
そこにこう話す余地があるなと思って。
ああいう、僕さ、この映画をね、こう見てからこうやって誰かと喋るっていう試みしたことあんまない、てかない。
うん。
ないから。で、レビュー動画とかを見たりしたけど。
うん。
レビューをしたことなかったから、なんかこんなに、何、映画ってこんなに情報メッセージ性が高いものなんですか?ってちょっとびっくりしてるんですけど。
そうだね。
この映画が特別そうなの?この映画が特別なのか。
いや、そうじゃないでしょう。ほらだって、かなりこの間言ってたけど、その音。
はいはい。
音もあって、音楽もあって、映像があって。
うん。
情報かなり多いよね。
多い、うん。
うん。で、まあなんとなく見ちゃったらそれで終わるけど。
そうだよ、なんとなく、なんとなくだよ。
うん。でもさ、ほら考えすぎるのもやじゃん。
うん。
なんかあれ、この場面のあのコップどういう意味なんだろうみたいな。そうなったらもう物語入ってこなくなると思うんだけど。
そうだね、なんかそれは、なんていうの、推理系の物語だとそういうふうに見るのかなって思うけど。
そうそう。いや、なんかね、それ始めちゃったら嫌だなと思って考察はしたくないなと思ったんだよね。
はあはあはあはあ。
うん。
なんとでも言えるし、みたいな。
そうそうそう。お互いがさ、感じたことをそのまま話したいなと思って。
うーん、なんかさ、今回さ、このこれを撮るにあたってさ、いろいろ解説系見たのよ。
うーん。
自分が見るほど馬鹿になっていくなと思って。
はあはあはあはあ。
自分の頭で考えなくなっていくというか。
あ、そうだね、それはある。
うん。
で、確かに聞いてるうちに、ああ、そんな、そんなふうだったかって感心しながら聞いてたけど。
うーん。
2、3人こう、YouTubeを見ていくうちに、自分が最初どんなことを感じたのかっていうことがもう忘れちゃって。
わかる。
なんか、しゅんたまと感じたままに話そうねって約束で、あれしてたはずだけど、やべえ。
俺、自分の感想全部忘れて、どっかの誰かがの思考を借りてきたそれっぽい考察をなんか頭に埋め込まれてしまっているっていう感じになっちゃってさ。
めっちゃわかる。
わかる?
そうだよね、そうそうそう。
そうなんです。
なんかそれっぽいことはいっぱい言えるようになってるよ。
うーん、そうだねそうだね。
なんかでも、そういうことじゃないでしょ。解説したいわけじゃないしって思ってしまって。
どうなんだよね。解説はもうね、解説動画見てもらえばいいからね。
そうなんです。
だから純粋に今回、たぶん最初の一発見て思ったことは、俺はやっぱりあれだね、いろんな見方をすれば悪いやつと思ってたやつも悪くなかったり逆だったりあるから、悪いやつなんてほとんどいないんじゃね?みたいな。
いや、ほんとそうだよね。
ことを。
そこはもう自分の中でも、自分の中でもというか、なんか昔からあってそれは。でもねこれ、またなんか違う別の映画の話なんだけど、バトルロワイヤルの、北野たけしの。
はい、殺し合うやつ。
そうそう、殺し合うやつ。で、北野たけし、あれビートたけしなのかなあれは。北野たけしなんです。
北野。
映画は北野たけしか。
いやそれがね、結構トラウマのように残ってて、中学生ぐらいだったんだけど、人のことを嫌いになるっていうのは、それなりの覚悟が必要なんだよっていうセリフがあって。
なんか覚えてるかもしれない。
そうそうそう。人のこと嫌いになるのは簡単なんだけどさ、やっぱりこう、自分が本当に100%悪かったら、もう謝るしかないけど、例えば喧嘩してさ、自分が100%悪くないっていうかもう相手が一方的にキレてたらもうそれは起こるけど、自分が悪いところがあったらもうキレたくないんだよね、なるべく。
うん。だからこういう映画見るとますます思うんだよね。もう絶対悪というかさ、完全な悪人っていないと思うし、なんか決めつけるの嫌だなと思って。
それはさ、その映画が原体験なんだ。
そこがね大きかったかな。
なんか昔嫌な思いしたとかじゃなくて。
あーそういじめとか?
そう、なんか悪人にされてすげー嫌だったみたいなことではないんだ。
あーそういうのはなかったけど。でもいじめはあったよ、小学生の時。
小学校4年とか5年かな。
ちょうど部活動入った時とかにあったかな。
大変だった?
それはね、そうだね。でもやっぱいじめって経験…どうなんだろうね、しない人の方が多いのかないじめって。
わかんねーなー。
でもほらいじめってさ、こうやった側は忘れちゃうけどさ、やられた側って覚えてるじゃん。
ないんですっていう人はまあやってたんだろうね。そんなことないか。
いやーなんかでもね、俺ちょっといじめみたいなことやっちゃってたなって思ってる。
え、まじ?
それは俺は覚えてんだよね。
それは小学校ぐらい?
小学校とかかな。すっごい覚えてんのが、いじめてたわけじゃない子がいて、
でもなんか、なんかの時にふざけてて食器が飛んで、その子のスープのところに食器がバジャンって入っちゃったみたいなことがあって、すっげえ嫌な顔されて、
こいつー、みたいな。いやわざとじゃないし、そういうつもりないんだけど、みたいな。でも通じなかった。
まじでこいついじめてくんなふざけんなよみたいな顔されてたのが俺はもう今でもずっと残ってて、
でも多分そういうそれぐらいの顔をするってことは俺にいじめ、こいつは俺をいじめてんだっていう認識をされてたんだろうなと思っていて、
だから多分俺はその子のことをいじめてたんだろうなって思ってんだよね。
で、カネリンの場合それ気づいたけどさ、なんかそれ聞いてたら自分もなんか、自分はそうじゃないけどな、
簡単ないじりみたいな感じで言ってたけど、やっぱ撮る方に撮ったらいじめになってるってことあるよね。
そうだよそうだよ。多分俺もそんな感じだったと思うんですよ。ちょっといじりみたいな感じなんだけどさ。いじりっていじめじゃん。
いじめはいじめだよね。相手が許容すればいいけど。
いじってるって言うだけじゃん。こういう側はちょっとふざけてただけだしとかって言ってさ。
あのこの回の映画でもなんかあったけどさ、なんか机の上ぐしゃぐしゃにして、遊んでるだけじゃんあれはさ、こういじめは。
でもやられた方完全にただのいじめじゃんね。
なんかそんなようなことを多分遊び半分でやってた気がするんだよね俺も。
俺もやってたわ。
やってた?
なんか反省会みたいになっちゃったからしょこれから。
いやなんかもういじめ告白会みたいになってる。
いじめ告白会みたいになっちゃったけど。
いやでもしてたと思うね。
思う。
うーん。