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2024-07-16 14:25

経験学習サイクル:日々の体験を効果的な成長に変える4つのステップ

デビッド・コルブが提唱した「経験学習サイクル」について詳しく解説します。この理論は、私たちの日常的な経験をいかに効果的な学びへと変換できるかを示す強力なツールです。具体的経験、内省的観察、抽象的概念化、能動的実験という4つの段階から成るこのサイクルの仕組みと、その実践方法を探ります。

▼私について
・梶恭輔@ビジネスコーチ
経営学修士MBA/(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチ/プロフェッショナルコーチ
主にビジネスパーソン向けに独自の「思考マップ」を用いた戦略的コーチングを提供し、これまでに100名以上のクライアントと1on1セッションを行ってきました。
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皆さんこんにちは、コーチング中毒パーソナリティの梶です。このポッドキャストは、ビジネスや生活にちょっと役立つコーチングやワンオンワンの話を緩く時に深くお届けしている番組です。
今日のトピックは、経験学習サイクルについて深掘りをしていきたいと思います。 この理論は、私たちがですね、日々の経験からいかに効果的に学ぶことができるか、
その仕組みを説明するというものになります。 まず、この経験学習サイクル、この背景から説明していきたいんですけど、この理論というのは、
アメリカの学者のですね、デビッド・コルブさんという方が、 1984年に提唱したものなんですね。
この経験学習サイクルの革新というのは、 学習を単なる知識の獲得じゃなくてですね、
経験の変容のプロセスとして捉えるという点にあります。 コルブは、学習というのは、経験の変容を通じて知識が創造されるプロセスであるというふうに定義をしているんですね。
このサイクルというのは、4つの段階から構成をされています。 その4つというのは何かというと、1つが具体的経験、
2つ目に内静的観察、3つ目に抽象的概念化、4つ目に能動的実験、 この4つのプロセスを通して経験学習サイクルというふうに言われています。
では、1つずつ順を追って詳しく説明をしていきたいんですけれども、 まず第1段階目のですね、具体的経験のところです。
これは学習サイクルの出発点となる実際の体験とか経験を指します。 ここのポイントは、先入観とか
固定概念とかそういったものにとらわれず、 新鮮な目で経験に臨むということですね。
で、互換を通じてあらゆる情報を取り入れて、 その経験が自分にとってどのような意味を持つのかというところを感じ取ると。
この経験、例えば海外旅行で初めて訪れた国の文化に触れるという習慣を想像してみて欲しいんですけど、
その国の言語だったり食事とか習慣とかすべてが新鮮で時に 戸惑いを感じるなんていうこともあるかもしれません。
この段階ではそうした経験を一旦ありのままに受け止めるということが重要です。
で、第2段階になる内静的観察というプロセスに入るわけなんですけれども、 ここでは先の具体的経験、これを多角的な視点から観察をして
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分析をするというプロセスになるんです。 重要なのは判断を急がずできるだけ客観的な立場でその経験を振り返るということですね。
この段階ではいろんな問いかけが自分に対して行っていくことが効果的ですし、 コーチングだったりワンオンワンにおいてもこの領域ってすごく効果を発揮するところになります。
例えばどんなふうに問いかけるといいかというと、 この経験から何を感じ、何を学びましたかという問いだったり、予想外になったことってどんなことですかとか、
あるいは自分の反応はそれに対してどうだったんですかとか、 あるいはなぜそのような反応が自分の中から出てきたんでしょうねというような問いかけ。
周囲の人、例えば一緒に旅行に行った人、周りの人たちはどういうふうに反応してましたかとか、 そんなふうに問いかけていくことで内政を促していくという感じですね。
先ほどの海外旅行の例を続けると、 その国の食文化に驚いた経験を振り返るとします。
なぜ驚いたのか、自分の価値観のどの部分が刺激されたのか、 地元の人々はその食文化をどういうふうに捉えていて、それについて自分はどう思ったのか、
そんなふうに問いを通じて経験を多角的に捉え直していきます。
第3段階に入ると、抽象的概念化というプロセスになるんですけれども、 ここでは内政的な観察から得られた洞察を体系化して、
より一般的な理論とか概念として整理をしていくということになります。 個別の経験を抽象化して、より広い文脈で理解するという、そんなイメージですかね。
この段階では、
思考プロセスとしてはですね、経験から 見出されたパターンとか傾向の特定を行って、因果関係を分析し、
既存の理論とか知識と関連づけて、新しい仮説を立案していくと、 そんな形になります。少しちょっと難しい言い回しになってしまいましたけれども、
海外旅行の先ほどの例に従えば、 文化の違いというのは、食習慣に強く反映されるとか、
異文化の理解には潜入感を取り払う姿勢が重要だといった、そういう一般化された概念みたいなふうに導き出していくということができると思います。
そして第4段階になると、能動的実験というプロセスになるんですけれども、 ここではその前の段階で
抽象的概念化というのをやったわけですけれども、ここで得られた概念とか理論を、 また次の実際の状況に適用していくということですね。
新たな行動計画を立てて実践していくことで、 学んだことの有効性を検証していく、そんなプロセスになります。
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この段階の特徴というのは、学んだ概念を実際に応用していってどうかというところを、 また経験としていくというところだったり、新しいアプローチ、これまでいない
自分が内省して抽象化して得たものを新しい形でアプローチしてみて、やってみてどうかというところを経験する。
そして、こことなる状況で概念を当てはめてみたときにどうか検証していく。 そんなふうに捉えられるステップです。
海外旅行の例を挙げると、次に別の国を訪れる際に、先の経験から学んだオープンな姿勢で文化の違いを受け入れるという概念を意識的に
実践してみると。そういったことが該当します。 これら4つの段階というのは循環的なプロセスを形成していて、1つのサイクルが終わると、その結果がまた新たな
具体的経験となって次のサイクルが始まっていくと。 つまり、学習というのは継続的なスパイラルとして捉えられるわけですね。
この経験学習、このサイクルを効果的に活用するためのポイントというのもいくつか考えてみたいなと思います。
まず4つの段階をバランスよく経験するというのが非常に重要で、例えば行動のところに変調して振り返りとか概念化みたいなところが不十分な場合、
表面的な学習に留まってしまうという可能性がありますし、 特に内省的観察と抽象的概念化、ここの段階では十分な時間を確保することが重要なんですけれども、
深い思考、洞察を得ていくためにはゆっくり時間をかけていく必要があるという感じですね。
多様な経験を積むということも非常に重要ですし、同室の経験ばっかりでは学びの幅みたいなものが限定されていってしまう。
意識的に新しい挑戦とか異なる環境での経験を求めていく、そういうことでより豊かな学習が可能になっていったりします。
さらに他社からのフィードバックを積極的に求めていくというのもお勧めです。 自己内省というのはやっぱり限界があって、
他社の視点を入れることによってですね、より客観的な洞察とか概念化というのが可能になります。 まさにコーチングであったり、
ワンオンワンで上司から断れるということによって気づく。そういった意味合いですね。
最後に経験とか気づきを記録する習慣をつけるということも非常に有効だったりします。 ジャーナリングとかリフレクションペーパーとかそういったものを作っていらっしゃる方っていらっしゃるかもしれませんけど、
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学習のプロセスを可視化して後で振り返るようにしておく。 これはすごく自分自身の学びを加速させるという意味でも有効かなと思います。
ここで経験学習サイクルの具体的な適用例みたいなものを見てみたいんですけれども、 例えばビジネスの文脈で新入社員の山田さんという方がいて、
初めて顧客プレゼンテーションを行うという場合を想定してみたいなというふうに思います。 まず山田さんは実際にプレゼンテーションを行います。これが具体的経験に当てはまるところですね。
すごく緊張してしまって、その緊張のあまり説明がすごく早口になっちゃったり、 お客さんからの質問にも十分に答えられなかったというふうに想定しましょう。
で その時に山田さんというのはこの経験を振り返りますね。内静的観察の段階です。
なんでうまくいかなかったのか、お客さんの反応はどうだったか、自分の準備は十分だったか、 まあそういった観点で考察をしていくと。
そして抽象的概念化の段階で山田さんは効果的なプレゼンテーションには内容の理解だけではなくて、
聴衆との適切なコミュニケーションが不可欠だという、例えば概念を導き出したとします。
最後に能動的実験として次のプレゼンテーションではゆっくり話すことを心がけて、 顧客の反応を見ながら説明するように試みると。
このように経験学習サイクルを意識的に実践することで山田さんは着実にスキルアップしていくことができるようになります。
しかしながらですね、 経験学習サイクルにも課題とか限界があるということは認識しておいたほうがいいかなと思います。
まず個人差への対応というのが挙げられるかなと思います。 学習のスタイルとか認知プロセスというのは個人によって若干異なるので、
このモデルが必ずしも全ての人に同様に効果的かというと、そうとは限らないというふうに思います。
また文化的背景の影響みたいな観点も考慮すべきかなというふうに思っていて、
内政とか概念化のプロセスというのは文化によって異なる場合があって、グローバルな会社だったりするとその文脈の適用というのは注意が必要かなというふうに思います。
また時間とかリソース、そういった制約というのも課題になっていきます。理想的なサイクルを回していくには総合の時間とエネルギーが必要ですし、
振り返るなんていうのはすごく時間がかかったりしますから、常に十分なリソースを確保できるとは限らないという意味ではそこも注意ポイントかなと。
そして最後に客観性の維持というのも重要な課題ですね。特に自己内政をしていくという段階においては、自身の経験を完全に客観的に評価するというのは難しいという場合もあります。
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これらの課題を認識しながら経験学習サイクルというのを柔軟に活用していくというのが重要なんですけれども、全ての経験に対して同じ深さでサイクルを適用していくというのはあまり現実的ではないんですけれども、
重要な経験とか挑戦的な課題に直面したときこそ、意識的にこのプロセスを実践してみると非常に有効かなというふうに思います。
あるいは何か大きなプロジェクトが終わってリリースして落ち着いたので、これを一連の経験学習サイクルに沿って振り返ってみようみたいなワンオンとかコーチングをやってみるというのは非常に有効かなと思います。
結論としてはですね、経験学習サイクルというのは私たちの日常的な経験を体系的な学びに変換させるための強力なツールかなというふうに言えると思います。
具体的な経験、内静的観察、抽象的概念化、能動的実験、この4つの段階を意識的に循環させることでより深い理解と効果的な実践というのが可能になっていくかなと。
この理論というのは教育とかビジネス、個人の自己啓発とか様々な分野で応用可能というところも僕はすごくいいモデルだなと思っているんですけれども、
これだけ障害学習というふうに言われる時代において、経験学習サイクルというのは私たちが常に成長し続けるためのですね、一つの指針になるかなというふうに思います。
日々のいろんな経験を意識的に捉えて内静して概念化して実験する、このプロセスを繰り返していくことで、私たちは自身の可能性を最大限に引き出して変化の激しい時代に適応していくことができるんじゃないかなというふうに思います。
皆さんも今日からこの経験学習サイクルを意識的に実践してみてもらいたいなというふうに思いますし、日々の経験がより豊かで意味のある学びのあるそういったものに変わっていくんじゃないかなというふうに思います。
今日のエピソードは経験学習サイクルについて話をしてきました。
以上コーチング中毒のカズでした。また次回お会いいたしましょう。
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