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2023-03-29 17:52

『天才を殺す凡人』大企業でイノベーションが起きない理由

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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、職場の人間関係に悩む全ての人へ、天才を殺す凡人という本の話をしてみようと思います。
この本は、北野由加さんという方が書かれていた大人気ブログ、
『凡人が天才を殺すことがある理由が物語となって書籍化されたものです。 北野由加さんによると、この世界は天才と秀才と凡人でできている。
天才は創造性で評価される。秀才は再現性で評価される。 凡人は共感性で評価される。としています。
でも、三者は殺し合うことがある。 天才は凡人に対して理解してほしいという気持ちを抱いているが、
凡人から天才は理解できないので、排斥する対象になります。 一方、凡人は秀才に対して、この人こそが天才だと勘違いして、憧れや尊敬の念を抱きますが、
秀才からすると凡人は心の中で見下している対象になります。 そして秀才からすると天才は
妬みと憧れの相反する感情を抱いていて、 天才からすると秀才は全く興味がない対象になります。
このように天才と秀才と凡人は双方向の矢印では結びつかない。 一方通行の関係性になるので、殺し合うことがあるというのは分かり合えないということを意味します。
この天才・秀才・凡人というのは、人の才能を3種類に分けたものをそれぞれ天才・秀才・凡人と言っています。
天才は独創的な考えや着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる才能を持った人。
秀才は論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にして、堅実に物事を進められる才能を持っている人。
凡人は感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら働いたり動ける才能を持つ人。
人の才能は3つあって、どれかに分かれるんじゃないかということですね。
なので、凡人と言ったらパッとしない、冴えない人というわけではなくて、共感性という才能を持つ人という意味ですね。
03:10
この本の題にもなっている通り、「職場の人間関係に悩むすべての人へ。」とありますが、職場の人間関係で悩まない人はいない。
職場の悩みはほとんどが人間関係であると言えるかもしれないですよね。
お互いに分かり合えない理由っていうのは、天才と秀才と凡人が双方向の矢印で結ばれていない。
3人が3人とも片思いである、要するに分かり合えないということを最初にお話ししましたが、世の中には天才と呼ばれる人がいます。
例えばアップルの創始者であるスティーブ・ジョブズだったり、パナソニックの創始者である松下幸之介。
皆さんが所属する会社を創業した人も天才と呼ばれる人たちかもしれない。
そうやって天才が作った会社は、その会社が規模を大きくして売上をどんどん伸ばしていく中に、どんどん会社の中にも人が増えていくと思います。
そうすると社内の構造は、ピラミッドの頂点の一部分が天才の集団であって、その中間層は秀才の人たちが中間管理職だったりマネジメントになっていくことになります。
この人たちの働きによって会社がうまく経営して、仕組みがどんどん確立されていく。
そしてピラミッドの一番下のボリュームの一番大きなところは凡人ですね。
この人たちは作っていく、クラフトがとても得意な人たちなので、お互いに協力し合いながら会社を運営していく、会社の中の仕事を実行していく人たちになります。
ただどんどん会社が長生きしていって年数が経っていくと、ピラミッドの頂点にいた天才、要するに創業者は引退していくことになります。
そうするとピラミッドの頂点には秀才、例えば次世代の秀才たちが社長になったり、経営幹部になっていくという構造になっていくと思います。
そうすると秀才がトップに立つ会社の中ではイノベーションが起きません。
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それはさっき説明した才能の3タイプによるコミュニケーションの断絶が理由になっています。
つまり秀才がトップに立つ会社では天才は生き残っていけない。
なぜなら秀才や凡人から天才は理解されることがないからです。
そもそものボリュームの構造からして天才はごく一部で、秀才や凡人が多数派になっていきます。
秀才や凡人の多数派が理解できないような天才のアイディアというのは実行されずにどんどんお蔵入りしていってしまうので、
天才はどんどん孤独になるし、持っている原石のようなアイディアも実行されないまま、
それこそが大企業でイノベーションが生まれない理由であり、天才を殺す凡人という本のタイトルにもなっていることになります。
秀才も天才のアイディアを評価することはできなくて、なぜなら秀才はKPIですね。
測れるもので評価したい人たちになります。
なので、アイディアの原石、それこそイノベーションを生むようなアイディアの原石というのは既存のKPIでは測れない。
例えるならアートのようなものなので、秀才からするとそのアイディアを評価することができないんですね。
なので反対するということになってしまいます。
破壊的なイノベーションはキャズム理論を必ずたどると言われています。
全体を100%とすると、まず2.5%のイノベーターと言われる人たちがまずそのアイディアに賛同して使い始める。
そしてその次にEarly Adapter、Early Majority、Late Majority、そして最後がLaggardです。
天才と言われている人たちはおそらくこのイノベーターとEarly Adapterの一部なので、圧倒的に少数ではあるが天才を理解して使い始める人たちになります。
社内にこの人たちが確実に実行できる勢力や裁量を持っていない限りは、大企業では天才のアイディアを使い始めるということはない。
キャズム理論でもそういったことが説明できるというふうに書いてあります。
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じゃあ大企業ではどこまで行っても天才と秀才と凡人は分かり合えないのか、イノベーションを起こしていくっていうことは難しいのか。
北野由加さんはそれを超えていく3人のアンバサダーがいると言っています。
3人のアンバサダーというのはエリートスーパーマンと最強の実行者、そしてやめる天才の3人です。
エリートスーパーマンは天才と秀才の橋渡しをします。
この人は天才と秀才の両方の才能を持つ人ですね。
なので想像性もあり再現性もある、クリエイティブでロジックが強いという人です。
最強の実行者は秀才と凡人の橋渡しをします。
再現性と共感性を武器に持つ、ロジックも強くて人の気持ちも分かる、どの会社にもいるエースのような存在ですね。
そしてやめる天才というのは天才と凡人の橋渡しをします。
想像性と共感性を武器に持ち、クリエイティブなだけではなく、それが世の中の人々の心を動かすか、インサイトに届くかどうかというところまで直感的に分かるということですね。
この3人のアンバサダーが機能することで会社はコミュニケーションを断絶させることなくイノベーションを起こすことができると言われています。
そしてもう一人重要な人物が共感の神と言われる人です。
共感の神は、凡人の共感力がめちゃくちゃ卓越している人を共感の神と言います。
あまりに共感性が高くて誰が天才かを見極められる人。
人間関係の機微に気づき、結果的に人間の相関図から誰が天才で誰が秀才かを見極め、天才の考えを理解することができる。
これを北野さんは例えるなら、太宰治の真珠に巻き込まれた女性というふうに例えています。
この共感の神という着想は、北野さんが大企業の偉い方と話した時の気づきによるというふうに書いてあります。
その大企業の経営者の話によると、大企業がイノベーションを起こすために必要なのは、若くて才能のある人と寝回しおじさんだという話でした。
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天才と寝回しおじさん理論ですね。
つまり天才と共感の神が必要だということです。
大企業では寝回しがとても重要になります。
新しいことは、実行するにあたってはいろんな部署を横断して寝回ししていかないといけない。巻き込んでいく力が必要になります。
でも天才はこういうことはできない。
なぜなら想像性はあるが再現性や共感性は低い。
普通の人々を説得できない途中で諦めてしまうんですね。
なので天才のアイデアを実行するためには、若くて才能のある人を裏側でサポートする人物、共感の神、要するに寝回しおじさんが必要であるという着想を得たそうです。
まとめると、人はその才能によって天才と秀才と凡人に分かれ、それぞれが分かり合うということは大変難しい。
それこそが職場の人間関係の悩みを引き起こし、大企業がイノベーションを起こせない理由になっている。
ただその問題を解決する上で活躍するタイプの人が3人いる。
3人のアンバサダーと共感の神ですね。
3人のアンバサダーというのはエリートスーパーマン、天才と秀才の才能を両方持つ人。
最強の実行者、秀才と凡人の才能を両方持つ人。
そして辞める天才、天才と凡人の才能を両方持つ人ですね。
この4人によって大企業でもイノベーションを起こしていけるし、職場の人間関係を解消して解決し、会社を維持運営していくことにつながっていく。
そういうようなことが説明されているお話でした。
読みながら自分がどのキャラクターに最も近くて、どれに憧れたのか、どれに共感したのかというのを、
頭の中で描きながら読み進めていくことで、解像度も上がっていくのかなというふうに思います。
私はどれなんだろうな。天才。
凡人ではないと思うんですよね。
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共感力っていうのがあんまり高くないなと自分では思っております。
そしてですね、この本の中には天才と秀才と凡人を見極めるには、その人が何を主語にしているかということで見極めることができるというふうに書いてあります。
凡人は主語が自分か相手か家族や仲間であることが多い。
IかYouかWeですね。秀才は知識や善悪が主語であることが多い。
自分が知っていることだったり経験していること、自明になっていること、組織にとっての利益や明文化されたルールの善悪によって物語を語る傾向があります。
そして天才は、存在や認識を主語とします。
世界は何でできているか。人々は世界をどう認識するか。
宇宙から見た視点だったり、神様の視点で物語を語り始める。それが天才であると。
そう考えると多分身近になかなかそんな人いないのかなと思いますね。
こういう主語の違いで天才と秀才と凡人を見分けることもできると書いてあります。
ぜひすぐ読める本だしわかりやすいので、天才を殺す凡人を読んでいただいて、
もし職場の人間関係に悩んでいる人は自分がどういう才能を持っているか、周りの人がどういう才能を持っているかっていうのをちょっと考えてみて、
その才能が違うから判断軸が違うから分かり合えないという視点で、
じゃあどうやったらこの人と分かり合えるのかなっていうのを実行していく一つのヒントがこの本には書いてあるのかなと思います。
天才を殺す凡人、とってもわかりやすくて学びになる本でした。おすすめです。
ということで、今日はここまでにしたいと思います。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
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次の配信でお会いしましょう。ではでは。
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