熊本地震による観光への影響
この時間はズームアップ。毎週水曜日は九州経済です。 熊本地震から昨日の火曜日で4週間ということになりまして、もう金曜日の28日では1ヶ月ということになりますね。
今回は熊本県の南北で被害状況が違うということなんですが、観光の面でキャンセルも相次いでいるということです。
今日はこの時間はですね、熊本地震と九州観光にズームアップします。
エコノミストの鳥丸さとしさんです。
鳥丸さん、おはようございます。
よろしくお願いします。
もう4週間なんですけど、10年前と同様に地域によって深刻度っていうのが異なるんですが、九州各地の観光地で宿泊予約のキャンセルが増えているということですね。
共同通信が先週20日木曜日時点で九州7県のキャンセル数をまとめています。
最もキャンセル件数が多いのは熊本県で14万6千件。それに次いで多いのが鹿児島県で11万1千件っていうですね。
ただこれ集計の基準日が各県まちまちで、ホテル旅館業組合が組合員さんから聞き取った数をそのまま計上しているところもあれば、各県の観光家が独自に推計した値を公表している。
バラバラですので、全体のキャンセル数っていうのは未だよくわからないっていうのが実態です。
ただ九州観光の温度取りの役割を果たしている九州観光機構。ここが1週間前に国に要望書を提出していて、九州観光復興に関する緊急要望書っていうのがあるんですが、
それを読むとですね九州全体で約40万人泊、人泊っていうのは人数かける宿泊数、延べ宿泊数ですね。これを40万を超える宿泊キャンセルが発生しっていうふうに要望書の中に書かれていますので、延べ人数でカウントするとこの40万人っていうのが一つの目安になるんじゃないかと思われます。
直接的な被害が少なかった鹿児島県が熊本県に迫る11万件ものキャンセルになった一番の理由っていうのは、九州新幹線熊本新南多間が依然として未開通。九州の南北の大動脈を活用できないためっていうことになります。
縦貫道の方は高速の方は速度制限や対面通行でも往復可能になっているんですけれども、こちらは物流だとか小グループでの南北移動が可能になっても、大型の団体旅行だとか、これからいよいよシーズンを迎える修学旅行にとってはですね、これはもう高速かつ大型団体客の移動が可能な新幹線の復旧がどうしても不可欠というふうになっています。
JR九州の場合は、駅舎なんかの構造物やレールが損傷したっていうのが全体で900箇所に上るんだそうで、8月中の熊本新南多間の運行再開はこんなんだっていうのを早いうちに発表しているんですけれども、
9月以降の全線復旧見通しっていうのが今週中には提示される予定ですから、今日か明日かあさってかっていうところですが、九州の観光地集客施設っていうのはその発表に大いに注目しているところです。
過去の観光支援策とその評価
今年9月にシルバーウィークで小読みがいいんですよね。 高橋 すごいんですよ。9月の19日土曜日から23日まで水曜日なんですね。5連休。
これに間に合わせたいっていうのが本音なんでしょうけどね。 高橋 絶対中というところなんですけどね。いろんな支援策っていうのも実はそれに間に合わせてほしいんですけれども、
10年前の熊本地震の後の観光業界の支援策どんなものだったかっていうのを見てみると、九州観光当時推進機構が旗振り役となって九州復興割っていう旅行商品が作られたんです。
これは日本で最初の被災地を支援する観光復興商品でした。被害が大きかった熊本県と大分県の観光は旅行代金が最大で7割引き。
それ以外の九州5県は5割引きっていうので、3ヶ月間の第一期の募集段階で147万人が利用されて、当初のキャンセル見込み数150万人って10年前言っていたので、それを一応取り戻したっていう実績があるんですよね。
この復興割の仕組みっていうのがコロナ禍のGo to Travelへと応用されて、さらに一昨年のノート半島地震の時も北陸応援割って5割引きするんですけれども、それにつながったっていうことです。
ただこれへの効果がどうだったのかっていう評価は様々あって、実は一旦キャンセルした後に状況を確認して再び予約を入れたお客様が少なからずいたんじゃないかとか、被災とは無関係だった実は元気な旅館が割引制度で潤っただけで被災支援にはなっていないんじゃないかっていう声だとか、
あと安いから九州に来ましたっていう観光客が果たしてリピーターになるのか疑問だっていう声なんかも当時聞かれたわけです。だからキャンセルが増えていることへの広域対応っていうのは悩ましいところです。
新たな支援策「九州応援割」への期待と課題
今回は九州応援割っていうのが実施されそうなんですけれども、適用されるエリアだとか補助割合だとか実施時期を国土交通省の方が今検討中です。
1日も早く決めてほしいのが実施時期で、10年前の九州復興割もおとどしの北陸応援割も被災から募集開始まで2ヶ月半要してるんですよね。
それだと今回の九州応援割の募集開始時期が10月中旬になっちゃうので、9月19日土曜日から経路の被修分の被覆もご連携に間に合わなくなってしまうということですよね。
このあたりの目標時期みたいなのが明らかになってくると観光業界もつなぎの別のプランっていうのを検討しやすくなるんじゃないかなと思います。
九州観光の戦略と今後のあり方
今回の熊本地震の影響が九州全域に及んでいると言ってキャンセル数をまとめた共同通信ですけれども、
厳しい評価をしています。九州はレンタカーなどで複数券を一度に回る独自の旅行スタイルが定着しているが、行政も後押ししてきた窃盗売りが裏目に出た形だって言ってるんですよね。
説教してるわけなんですけど、窃盗売りっていうのはおそらく県境を越えて九州は一つとして観光を売り込む戦略。
それがど真ん中が被災してしまったら機能しなくなったじゃないかみたいな話。
これ余計なお世話だって顔無視しても構わないんですけれども、果たして九州7県の多様な自然歴史文化とかお料理とか、
回遊しながら楽しんでもらう窃盗売りに問題があるのかどうかですね。
しっかりと九州目線で反論しておかないと、今後の九州の観光集客戦略のあるべき姿っていうのを見誤ってしまうということになりかねません。
九州の観光が縦に南北に移動するようになった歴史ってここ20年ぐらいなんですよ。
それまでは大分別府から湯府院、黒川通って博多や熊本抜けて、そして佐賀、長崎、雲仙っていうですね、
この九州の東西横軸。もう一つは南の方が宮崎、青島から桐島、鹿児島、桜島、そして伊勢の砂虫温泉と斜めに移動する。
この2つの軸で縦に移動するのはビジネスの目的でみんな移動してたんですよね。
それが九州縦貫道だとか、1990年代後半ですけれども、あるいは2011年の九州新幹線全線開業で縦に移動する観光商品が成り立つようになったという歴史は最近なんですよね。
ですから九州のど真ん中が被災した時っていうのは、実は20世紀の時代に戻ってですね、北は北で移動して南は南で移動して、それで時間を稼いで、また元の九州は一つに新幹線全線開業したら戻っていくっていうですね。
そういう柔軟性に富んだ観光振興の在り方みたいなのを、私たち自身ももう一度見直すっていうですね、そういう工夫も必要になってくるんじゃないかなっていうのを、この共同通信の説教を聞いていてですね、思った次第でした。
まとめ
なるほど。鳥丸先生の口からガン虫って言葉が出てきました。面白かったです。
鳥丸さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間ズームアップ水曜日はエコノミストの鳥丸佐藤さんでした。