断熱の重要性
今日も一日、ありがとうございました。この放送は、一級建築士のフミが、AIと情報処理を使って、理想の家づくりをするためのヒントをお届けする放送です。よろしくお願いします。
今日は、断熱は大事だけども、ちょっとよく分からないというお話をしたいと思います。
前回ですね、前回、照明とインテリアは大事ですよっていう、そういうお話をしました。
これは結構、一般の方にもイメージつきやすいんじゃないかなと思います。
おしゃれな照明とか、インテリアって家具とかですね、家具とか、あとは壁紙の色とか、そういうのはパッと見てインスタとかで流れてきますよね、めっちゃおしゃれなやつ。
なので、おしゃれなやつがいいと、いい照明、おしゃれな照明はいいなと、欲しいなみたいな。
そういったイメージっていうのは、一般の方、建築にあまり詳しくない方、家づくりにあまり詳しくない方でもイメージつきやすいのかなというふうに思っています。
一方で、今日お話しする断熱ですね、断熱。
これはめちゃめちゃ、これも同じように重要、めちゃめちゃ重要なんですよね。
インテリアとか照明とか、そういうのと同じぐらい重要なんですけども、なんかちょっとよく分かんないっていうのが、私でもよく分かんないっていうのが正直な話なので、
その重要性と、そのよく分かんなさというのを、今日お話ししたいと思います。よろしくお願いします。
まず、断熱の重要性なんですけども、数値的に論じて語れば、いろいろ出てくるんですけども、
端的に言うと、特に中古マンションのリノベーションにおいては、この断熱性能を上げるっていうのは必須かなと思っています。
今、私が住んでるのも古い家なんですけども、マンションというかなんですけども、どれぐらいだろう、地区35年ぐらいの家に住んでるんですけども、それなりに断熱性が悪いです。
ですので、冬は寒いですし、夏は暑い、冷房が効きづらい、暖房が効きづらい、結露がめちゃめちゃするみたいな、そんな家なんですね。
中古マンションはどこまでを中古と呼ぶかはあれですけども、私なんかは今回中古マンションを買ってリノベーションをしているわけなんですけども、地区50年ですよ、50年。
地区50年やばいですね、っていうのであったり、今私が住んでる地区35年ぐらいのところも含めて、どうでしょうかね、地区20年以上、20年から30年以上の家については断熱性がめちゃめちゃ極端に悪いと思っておいて間違いないかなと思います。
そういったところに住む場合は断熱性能を上げる、今のままの断熱性能でそのまま住み続けるっていうのはほぼありえない選択だと思っておいてもらえたらなと思います。
これは新築の小建てを作るっていうのであれば、ある程度は最低限の断熱性能っていうのをデフォルトでつけているので、そこからプラスアルファでもうちょっとワンランク上げましょうかねみたいな、そういった話になってくるんですけども、それはそれで重要なことなんですけども、中古マンションをリノベーする際はもう断熱性能の向上を上げる、アップさせるっていうのはめちゃめちゃ重要。
だと思っておいてもらえたらなと思います。皆さんの家どうですかね。私は先ほど言ったように本当に、ちなみに1階なので私は1階なので床も冷たいんですよね。冬、今日とかめっちゃ寒いんで、今12月の26日に撮ってるんですけども、めちゃめちゃ今外を歩いててめちゃ寒いんですけど、おそらく家帰っても寒いですね。
家帰っても寒いですし、当然暖房はつけるんですけども、暖房の効きめっちゃ悪いですよね。これはなぜかというと床とか壁とか一番大きな窓の断熱性能が悪いからですね。よくわかるのが窓の面を触るとめちゃめちゃ氷を触ってるかぐらいめちゃめちゃ冷たいんですよね。
一方で断熱性能の高い窓っていうのは存在していて、その断熱性能の高い窓を触ってもそんなに冷たくないんですよね。ちょっと冷たいなぐらいで、キンキンに冷えた氷みたいなそういった冷たさはない。それぐらい違ってくるわけです。
これは今私が力説してめっちゃ重要ですよ。全然違いますよって言いましたけども、皆さん想像つきますかね。これほとんどの人はあまり想像つかないんじゃないかなと思います。
当然そういう経験をした人、今まで古い家に住んでて、もう今は新しい家に住んでます。断熱性の高い家に住んでますっていう人は当然それをめちゃめちゃ実感してると思うんですよね。
今まではめちゃめちゃ冷たかったけど、今はめちゃ快適で暖房の機器とか冷房の機器がめっちゃいいですっていう体験をしている人は、もう今の私が言ったことは腑に落ちてそうだよね、そうだよねってなってくれると思うんですけども、その経験をしたことない人にとっては全然想像もつかないような世界かなと私自身は思っています。
それだけ断熱性能は重要なんですけども、一般の人にとってはイメージがしづらい領域の話かなと思います。
これをイメージつくための一番の良い方法は、実際に見学会とか住宅の展示場とかあるじゃないですか、そういうところに行ってみるっていうのをお勧めしています。
特にこういう冬場ですね、めちゃめちゃ寒い時期なんかはその断熱性能の違いっていうのが如実に出るので、
例えば私で言うと今地区35年の家に住んでて、今今日家帰ったらもうキンキンだと思うんですけども、っていう家なのか住宅展示場の断熱性能がきっちりした家とか、
あとはリノベ会社がちゃんとした重厚リフォームした家で断熱性能をアップさせた家に見学しに行くとか、そういったところに行くと本当に家入った瞬間、なんかあったかいみたいな。
でもあったかいけど全然これ暖房つけてないんですよみたいな、そんな家を体験することができると思います。
それは断熱性を向上させて一度も中身を温めてしまうと、あとはほとんど暖房を稼働していなくてもその暖かさがキープすると。
なので家に入ってキンキンみたいな、そういったことにはならずに住むというわけです。
あとはそうですね、この事実もお伝えしておきましょうか。
ヒートショックって皆さん知ってますかね、ヒートショック。これはお年寄りに多く起こる現象なんですけども、これはお年寄りに限らず人間誰しも起こりうる現象なんですけども、
簡単に言うと暑いところから寒いところに急にグッていくと心臓に負荷がかかって心臓に悪さをしてしまう。
最悪の場合、心臓が停止して亡くなってしまうという現象、これをヒートショックと呼んでいます。
一番メジャーなのが風呂上がりですね。お風呂の暖かいところにいたときに、それから風呂から出たら寒いですと、家がキンキンですと、
そこでグッてなってしまって心臓に負荷がかかって、そういった現象というか症状というのがヒートショックと呼ばれるんですけども、
ヒートショックで命を落とす方、日本でヒートショックで命を落とす方というのが、交通事故で命を落とす方よりも上回っていると、
そういったデータがあります。これだけ日本の家はキンキンであると言えるのかなと思います。
それは先ほど言っているように日本の家は断熱性能が低いということの裏返しであると思います。
このようにそういったヒートショックを防ぐという面でも、断熱性能を上げるというのはめちゃめちゃ重要なんだなというふうに私は思っていますし、
家作りの発信をしている人は全員、全員ですね、全員断熱性能が重要ですよというのを言っています。
ただ一方で、先ほど言って何回も言っていますけど、断熱性能というのは本当にイメージしづらいですし、体感しづらい、体感しづらいというかあらかじめ体感しづらいですね。
あらかじめ体感しづらいものかなと思います。
数値からの理解
家が実際にできてしまえば、全然この引っ越す前と新しい家と全然違うじゃんという体感はできるんですけども、
その体感をあらかじめ体感できて、こういう体感ができるんだったら断熱性能を上げましょうねみたいな意思決定になりづらいというのが課題としてあるのかなと思います。
で、断熱性能のわかりにくさを象徴しているのがもう一つありまして、断熱性能には数値があるんですね、数値。
UってアルファベットのUですけどもU値っていうのがあって、このU値っていうのはが低ければ低いほど断熱性能がいいですよと言われていることなんですけども、
そんなU値が、例えばU値が0.6ですとかU値が1.0ですとか言われてももう全然もう沈粉寒風じゃないですか。
そういった面でわかりにくい数値を使っているっていうのも、そういった数値でしか断熱性能を表せられないっていうのも、
その断熱性能をわかりにくくしている理由なのかなというふうに思います。
このあたりはわかりにくいがゆえに、もう一個の課題なんですけども、業者の人もよくわかってないっていうのもあります。
要はハウスメーカーであったりリノベ会社が、当然数値が低ければいいですよと。
数値が何以下だったら投給がいくつですよみたいな、そういった知識っていうのはあるんですけども、
どういう対策をしたらその数値が下がるのか、もしくはただの数値遊びになってて、
こうやってやれば数値は下がるけども、事実的にはそんなに先ほどのキンキンになるとか過ごしやすさとかは変わらないよね。
でもこうやってここをいじっておけば数値は下がるから投給が上乗せするように見えますみたいな、そういったことをする人もいます。
ですので、なので断熱性能っていうのは数値で表せられるんですけども、数値だけじゃなくて本質的には家の熱を逃がさないとか、
外からの熱を入りにくくするとか、そのためにいい窓を使うとか、いい断熱剤を使うとか、
そういったところが根源にあるんですけども、そういったところの理解があまり少ない業者さんっていうのもいるにはいると思います。
ですので本当に断熱性能にこだわりたい人にとっては、その業者選びからそこの業者がちゃんと断熱性能に精通しているような、
もしくは断熱工事ですね、断熱性能を上げるような工事に精通しているような業者なのかっていうのを本当にこだわる人は見極める必要があるかなというふうに思います。
業者選びの重要性
私の失敗とまではいかないんですけども、正直言うと私が今やっているリノベ会社はそこの知識っていうのがそこまであるような会社ではないなという印象を受けました。
デフォルトぐらいのベースぐらいの対策はしていて知識を持っているんですけども、本当にこだわってやりたいみたいなそこのニーズを満たすような
知識とか経験というのがあまりないんだろうなというふうなのが一つの反省というか、業者選びの一つの反省だったかなと思います。
私自身、この断熱性能がめちゃめちゃ大事というのが分かっていたので、そんなに別に断熱の専門家ではないんですけども、私自身は。
でも重要というのは分かっていたので、そこはめちゃめちゃお金をかけてこだわって、実際にめちゃめちゃお金かかってるんですけども、やった部分ではあります。
ですので、そこのニーズにあまり業者さんが答えていただけなかったというのも正直な話、ちょっとここだけの話があるというのがあります。
ですので、本当にこだわりたい人は業者選びからそういうところが得意な人、得意な業者というのを選ぶというのを意識しておいたほうがいいんじゃないかなというふうに思います。
これは前回の話にもあったように、インテリアとか照明というのも詳しい業者とか、それ専門の人材がいる業者とかそういうのがあるので、
そういったところもそれと同様に断熱性能もそれに詳しいかどうかというのは実際に見極めながらしていく必要があるのかなというふうに思います。
ということで今日は、断熱性能はめちゃ重要なんだけども正直よくわかんないよねというお話をさせていただきました。
皆さんの家作りの参考になっていただければ嬉しいと思います。
それではまたねなんですけども、仕事収めですね。
今日は12月26日の金曜日なんですけども、うちの会社は今年の最後の出社日、出勤日になります。
その最後の出勤日を終えて、今帰り道でこの録音をしているので、
明日から冬休みということで、冬のどれぐらいだろうな、それなりのまとまった休みが取れるので、
家族との時間も大切にしながら自分の栄機を養う時間にしたいと思います。
それでは皆さんもいいお休みを過ごしていただけたらと思います。
それではまたね。バイバイ。