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ジョジョの奇妙な冒険は、ダメ人間を味わう漫画。
ジョジョの奇妙な冒険は、ダメ人間を味わう漫画。
どうもみなさんこんにちは、たやまです。
今日も例に漏れず、ダブルくんが体調不良のため一人会なんですけど、
この機会で、僕もめちゃめちゃ一番好きな漫画であるジョジョの奇妙な冒険を語り尽くしたいなと思いまして、
ちょっと冒頭にも言ったんですけど、ジョジョの奇妙な冒険の醍醐味って、ダメ人間がめちゃめちゃ出てくるところなんですよね。
なんかその、僕たちが普通に生きてて、ニュースで心を痛めたりとか、街中で嫌だなって思うことって結構あると思うんですけど、
なんか例えばファミレスで、あの従業員の人たちが従業員同士で、あのさーみたいな、普通に考えてわかるよねーとかって、
なんか道具を飛ばし合ってたりとか、あと、なんか子供、自分の子供だからまあいいのかもしれんけど、
すごい汚い言葉で罵る母親とか、お前はどうのこうのなんだよとかって母親が子供にしたりしたらちょっと嫌だなーって、
なんかそういう風のあるじゃないですか。ね、なんかそういう、まあその辺のなんか嫌だなーっていうアンテナ自体は人それぞれだと思うんですけど、
そういう時に、さっきの従業員の例だと、ちょっとさらに偉い人が奥から出てきて、ちょっと二人で呼んで、
バックヤードでなんか叱られてるのか知らんけど、呼ばれたりとか、なんかそういうのがあると、
うまく勇めてくれる人っていうのがいると、胸がスッとするというか、ちょっとこう、スカットジャパンじゃないけど、
なんか解決したんだなーみたいな、ああ良かったなーって胸がスッとする気持ち多分みんなあると思うんですけど、
これジョジョってこの拡大版だと思ってて、
ジョジョは今の例だと、ちょっと嫌だなーぐらいなんですけど、ジョジョに出てくる嫌だなーはもうそんなこう生優しいものじゃないんですよね、当然。
もう本当に救いようのない悪い奴らがどんどんどんどん出てきて、それをジョジョが、主人公が知性とパワーでもうやっつけていくっていう、
なんかやってることは僕らがその上司にイライラして嫌だなーと思ってるところで、その上司をぶん殴るじゃないけど、
なんかそういう胸がスカッとする完全懲悪がやっぱジョジョの醍醐味だなーってまあ思ってるんですよね。
なんで、スカッとする漫画じゃないといけないから、ひるがえって考えると、そのとんでもないダメ人間が出てこないと、
ジョジョって成立しない漫画だと思ってて、だからジョジョを味わうってなったら、やっぱダメ人間に注目するっていうのが一番面白い楽しみ方だなーって思ってるんですよ。
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この作者の荒木先生ってキャラクターの設定を考えるときに履歴書みたいな紙を用意してて、それを全てのキャラクターの設定を考えるときに使ってるんですよね。
すごい細かくて、学歴は何なのかとか、学生時代に賞をもらったことはあるのかとか、恐怖するものは何なのか、美術や文学はどんなものが好きなのかとか、そういうのを全部考えてるらしくて、
もうそこまで決めてるからこそ、めちゃめちゃきめ細やかなゲス野郎ができるようになってて、物語の最初から最後までちょこちょこ出てくるんだよねゲス野郎が。
大きいゲス野郎も出てくるんですけど、ちっちゃいゲス野郎もたくさん出てきてて、それに加えてちょっと話も逸れるんですけど、荒木先生の短編の中でドルチっていう話がありまして、
愛病家の主人公と愛されている猫がヨットで遭難してしまって、その2人で最初は男も猫が好きだから可愛がってるんですけど、いざ遭難して猫と2人きりになったら猫をだんだん食糧にして生き延びようとしちゃうんですよね。
で、これが荒木先生の担当編集の人がすごく猫好きで、多分猫の敵愛ぶりを披露された時に荒木先生が、でもこの人も船で遭難して猫を食べなきゃいけないってなったらこんな態度でいられるのかなっていう発想で書いた漫画なんですよね。
なんかそういうちょっと意地の悪い性格実はしてて、この意地の悪い人の負の部分を引き出すのが上手い人が書いてるゲス野郎はそりゃいい、それはそれはあの素敵なゲス野郎なわけですよ。
なんで今日はちょっとそのジョジョのゲス野郎を味わうってところで、特にこいつはもうどうしても紹介してないっていうゲス野郎1人と、あとまぁちょっと番外編じゃないけどもう1人だけちょっと今日どうしても話したいんで話しますね。
一度ジョジョを読んだことある人は、今までのジョジョの味変みたいな感じで、ああ確かにそうだったかもみたいな、そんな細かいところまでちゃんとは見てなかったけどとか、ちょっと味変ぐらいな感じで聞いてもらえればなと。
で、ジョジョ読んだことない人は、あのめちゃめちゃ嫌なやつこれから紹介するんですけど、漏れなくジョジョがボコボコにしてくれてるんで、あ、この人すごい嫌な人だけど多分この後ボコボコにされるんだなみたいな、なんかそんぐらいの気持ちで聞いてもらえれば楽しいかなと。
今回紹介したいのがチョコラータっていうキャラクターなんですけど、彼はあのイタリアが舞台の時に出てきて、風貌は長身で緑色の髪をしてて、でなんか口紅、なんか唇がちょっと厚い感じで両耳に大きいピアスつけてるような人なんですよね。
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で、彼はあの小さい頃からすごくとても頭が良くて、14歳の時にボランティアで老人の介護を2年間続けたことがあって、それで死から表彰されてるっていう、なんかこう旗から見れば、なんだろう、高青年というか、こんなに良い子いないぞっていう、もう周りからも後押しもあってみたいな天才児だっていう子なんですけど、
この介護の2年間っていうのは実際問題があって、チョコラータの生きる原動力っていうのは、人間の死や痛みを間近で観察することなんですよ。
その介護している老人に得体の知れない薬を飲ませたり、血圧に悪い食事を与え続けたりと。で、あの極めつけは誰も見舞いに来ないと耳元で囁き続けて絶望的な状況に追い込むっていう。
で、その絶望的な状況に追い込まれた老人は合計で9人死んでいる。自殺している。チョコラータって、ジョジョって悪役たくさん出てくるんですけど、ゲス野郎すぎてチョコラータってキャラ人気ないんですよね。
他の悪役キャラって結構、なんだろうな、まあ確かにやってることはとんでもないんだけど、道を貫き通してるかっこよさみたいなのがあって、敵キャラでも人気あるキャラってたくさんいるんですけど、チョコラータに関してはチョコラータ好きな人は一人も見たことがない。
それぐらいの悪役で、その後彼は医者になって同じようなことをまたやっちゃうんですね。健康な人を病気だと診断して自分で手術を行ったり、わざと麻酔を弱めてその手術の痛みにも耐える患者の姿を喜んで観察するみたいな。
ちょっとこのチョコラータの嫌なところって、もっと漫画的な設定だったら、介護の時の血圧に悪い食事を与えたりとか、遺体の知れない薬を飲ませたりっていうところが、例えば毒薬を飲ませたりだとか、食べ物を与えなかったりみたいな、そういう風になりそうなもんなんだけど、
チョコラータは苦しむ姿を見たいから、本当にできそうな、徐々に弱りそうなことをやるんだよね。
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ここがなんかちょっとチョコラータのゲス野郎感というか、意外と漫画読んでると勢いでババって読んでるから、なんとなくチョコラータ悪いやつなんだなってぐらいの感覚なんだけど、読み込めば読み込むほど、ちょっと気持ち悪いやなやつなんだなっていう。
この後徐々に一番ボコボコにされて、徐々史上一番ボコボコにされて、やられてくれて胸がスッとするっていう徐々の流れがあるんだけど、こんなすごい嫌なやつ、チョコラータ。
と、もう一人紹介したいのが、これも結構徐々に出てくるパターンで、小悪党みたいな、チョコラータほどの邪悪さはないんだけど、街で見かけそうな嫌な人みたいな。
で、本当はこっちの人の話が今日したくて、このテーマで話してるんだけど、大倉美奈子さんって人で、ちょっとマイナーキャラで、彼女は最近話題というか、岸辺朗藩が活躍するパート、舞台の時に出てくるキャラクターで、
ちょいキャラなんだけど、なんていうか、彼女の年齢多分25歳とか24歳、ちょっと若い感じの、もっと若いのかな。で、イケイケな感じというか、イケイケっていう表現が正しいかわからないけど、言葉を選ばずに言うのはドキュンっていうかね、不良女みたいな。
彼女には柄の悪いボーイフレンドもいて、2人で電車の車内で大声で話したり、自分の持ってるカバンを善良なサラリーマンの足の上に持たれさせてしまったりだとか。
極めつけは、最後電車から降りる時にそのサラリーマンのカバンを突き飛ばして出たりとかね。もう他人の迷惑とかを考えずに動いちゃうような、僕らがもう本当に街で遭遇する可能性がある一番嫌なタイプの人ですよね。
彼女の話の中で、その飛行というか、遊び歩いてるのを見兼ねた父親が彼女を尾行するような話が少しだけ出てきて、
みなこさん自身もそれに気づいていて、「すげえムカついたし、それで私どうしてやったと思う?」って彼氏に言うわけです。
コンビニに入ってさ、そいつの前でわざと万引きしてやったのよ、と。
うちの親父、名品向いてショック受けてやんの?って煽るようなことを言っちゃうわけですね。もう最悪な娘というか。
本当に最悪。本当にこの小悪党感がよく出てるなっていう感じなんですけど。
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ただそのね、このみなこさんってちょいキャラだけど、みんなの印象に残るシーンっていうのはこの後ほどずれるんですよね。
電車を下りて、彼氏と二人でワンルームマンションに住んでるんで、そこに帰るんですけど、
家に着きましたとなって扉を閉めようとした時にガシッと、その閉めようとした扉がさっきぶつかった善良なサラリーマンが追っかけてきて、その扉を閉めるのを抵抗するんですよね。
で、中にいきなり入ってくるんですよね。
で、この善良なサラリーマンっていうのは実は、今回のその岸辺ロハンが活躍する話のラスボスで、サイコキラーというか殺人鬼なんですよね。
殺人鬼は部屋に入って、もう瞬く間に彼氏を殺した後に、みなこさんの目の前で他に人がいないのを確認して、君名前は何て言うんだねって突然質問するんですよね。
しかもみなこさんは狼狽してるんで、うろたえてるんで、私の彼を一体って思わず口にするんですけど、そこはもうサイコキラー、殺人鬼が質問質問で返すなと激行して、疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのかと、みなこさんは問い詰められちゃうんですね。
で、みなこは泣きながら、みなこ、み、み、みなこーって答えるんですけど、そのシーンがめちゃめちゃ好きで僕が。
このなんか、今まで小悪党として振る舞ってたのに、さらに巨大な邪悪に押しつぶされるみなこさん。
その後殺されちゃうんですけど、なんだろうな。読者目線だと読み進めてる時は嫌なやつだなーなんだけど、いざ殺されてしまうと、そのみなこさんのお父さんも少し報われないし。
なんなら父親の前で万引きするっていうのがちょっとかわいいというか、まだこう父親の存在を気にしているところがちょっと子供なだけで、悪とはまた関係ないのかなっていう。
もうそれを全部押しつぶす邪悪がいきなり出てきて、それに蹂躙されていくみたいな。もう悪を悪で制圧するカリスマみたいなのが出てくるのもまたジョジョのいいところだなって。
それが感じられるんでめちゃめちゃ好きなシーンなんですよね。
そんなわけで、僕が一番好きな漫画であるジョジョをね、今日はただただ語っただけの話になっちゃったんですけど、結論、ジョジョはゲスを見る漫画なんで、
嫌なやつがたくさん出てきて、その嫌なやつがどんどんどんどん倒されていくんで、なんかジョジョってどんな漫画なのかなみたいな人がもしいるんだったら、ジョジョは嫌なやつを見る漫画ですって答えたいっていうね。
嫌なやつ展覧会みたいな感じなんで。もしあの読んだことないなーって人も、最近読んでないなーって人も、あの今ジャンププラスで無料で読めるんでこれが。
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すべて全部見れるんで気軽にねジョジョに触れてもらえればと。で特にジョジョ4部145話の美奈子さんのシーンはもう一度見てほしい。
なんかちょっとかわいそうになってくる感じがまた奥深さみたいなのが出てきてすごく好きなんで。
本当取り留めのない話で申し訳ないんですけど、本当に僕あのジョジョが大好きで、ジョジョ展初めて仙台でやった時も一人で19歳の頃一人で飛行機に乗って行きましたし、その後仙台駅で行われたジョジョスマホのイベントで、
なんかクイズ大会みたいなの参加したりとか本当にジョジョが大好きなんで、もしあのねこれ聞いたらジョジョ好きな方というかジョジョの好きなゲストがいますって人がいればもうぜひ感想いただければと思います。
それじゃあこんなところで次はダブル君も一緒に撮れると思うんでまたお聞きください。ありがとうございました。
ありがとうございますよ。