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2025-04-13 14:03

私はロボットではありません#41

30代男性B型は自分が人間であることを証明したい
音楽:独り音 https://az-ho.org/

サマリー

このエピソードでは、リキャプチャやAIの進化を通じて、人間とロボットの境界が曖昧になっていることについて考察しています。特に、日常生活において人間らしさが試されるシチュエーションや、個々の感情を無視された時に感じる反発について語られています。また、プライドが人間の本質に与える影響について考察し、AIとの違いを理解するための「プライド認証システム」の必要性が提案されています。田山は、様々な状況でプライドが傷つくかどうかを考えることで、人間らしさを確認できると述べています。

リキャプチャとAIの進化
私はロボットではありませんっていうチェックボックスにチェックして、何かアカウントを登録したり、ログインしたりとかって、皆さん一度はしたことあると思うんですけど、
このスパム対策システムは、Googleが提供しているリキャプチャっていうものらしいんです。 歪んだ数字を読み解いたり、信号機が写っている写真を選んでくださいとかね。
ああいうテストを突破して、皆さんはロボットではないことを証明しているかと思うんですが、 果たして僕たちは本当にロボットではないんでしょうかっていう話を今日はしたくて。
最近のAIの進化ってすごいじゃないですか。ニュースでもやってますし、もう目に見えて AIっていうのは生活と一体となっている感じがしますよね。
Xではバズったポストにだいたい誰かがね、グロックのファクトチェックをつけてて、 グロックが専門家みたいな口調で解説していたりだとか、
少し落ち込んだ時とかはね、チャットボットに悩みを相談する人みたいなのも増えてきてたり、 大企業であるキリンがAI面接官による試験を導入したりとか、
そういうニュースもね色々目にすることが多くなってきて、 ロボットが人間のような振る舞いをするっていうことが多くなってきたじゃないですか。
だんだん人とロボットの境目みたいなものが曖昧になってきたとも言えると思うんです。 ともなってこのロボットではありませんチェックも
ロボットに突破されやすくなっているっていう傾向があって、 つまりロボットがロボットではありませんにチェックできるようになっている。
このリキャプチャは単純なテストじゃなくて、 クリックする際にかかった時間とか挙動とか、ページスクロールのタイミング、
あとスマホのタッチ操作であればその時の圧力のブレとか、 目に見えるテストとは別で裏で人間らしさみたいなものを判定してスパム対策しているらしいんですよ。
でも結局それもイタチごっこで、それを学習して模倣するプログラムがね、 人間の真似をするプログラムが出てきたりだとか、
最近はAIがどうしてもロボットの力じゃ突破できないって判断して、 掲示板に一緒に協力してリキャプチャを突破してほしいと。
人間らしさの証明
私は視力が弱い人間でリキャプチャを突破できないから誰か手伝ってくれませんかって、 募集をかけて突破してきたりとか、そういうAIなりに考えてあらゆる手段をね尽くすらしいんですよ。
こうなってくるともはや試行錯誤を繰り返すAIの方がなんか人間味があるというか、 人間らしいとさえ思いませんか。
僕たちはね不平を言いながらも、寝る前にはアラームをセットして朝はきちんと起きて、 半自動的に職場へ向かうっていうプログラムがもう搭載されているじゃないですか。
そんな僕らと、そうやっていろいろね、 あらゆる手段を尽くしてテストを突破しようとしているロボット、
一体どちらが人間らしいと言えるのか。 ロボットではありませんにチェックができることっていうのが人間の証明にならなくなった時、
一体僕たちは何をもって人間だと証明することができるんでしょうか。 っていう疑問に最近ぶち当たりまして、
何かねどうですかね皆さん。 AIが突破できない人間の証明方法、これについて何か思いつく方いらっしゃいますかって思ってて、
AIが決して突破できない人間の証明方法、 これちょっと考えてみたいなって思ってて、
ただ考えようにも取り尽くし間がなくてですね。 まずどういうふうにアプローチしていけばいいのかっていうのも思いつかないんですよ。
僕たちは特段人間らしさみたいなものを意識してね生活しているわけじゃないですから、 いざロボットが人間に威嚇してきて、
人間らしさってものを証明しなくちゃいけないっていうシチュエーションに立ったとしたら、 何をもって人間っていうふうにね証明できるんだろうって悩んじゃうんですよね。
だから逆にこれロボットではありませんって思わず言いたくなるシチュエーションを考えればいいんじゃないかなって思いまして、
まあというのも、私はロボットではありませんって日常生活でね 思わず言いたくなるシチュエーションが実際にあったんだとしたら、
そこにはロボットと人間を分かつ何かがあるっていうことになりますよね。 自分がロボットみたいに扱われたって感じる何かがそこにあって、
私はロボットではありませんっていう反発する言葉が出てきているわけじゃないですか。 例えば泣いてないで早く働きなよって誰かに言われた時に、
田山の葛藤
私はロボットではありませんって返すのは自然じゃないですか。 これは感情をないがしろにされたから出てきた言葉ですよね。
こういうふうに、何をないがしろにされた時人はロボットのように扱われていると感じるのか、 ここを深掘りしていけば良いと思うんですよ。
だから例えば入社4年目、田山太役は仕事を切り上げてキロに着いたと。 1年を見通して仕事の優先順位をつけられるようになったのは最近のことで、
1年目は目の前の仕事をこなすので精一杯、いつまででもね残業していたことをよく思い出す。 上司に怒られることもめっきり少なくなって日々穏やかにね過ごしているんだけども、
たまにチクリと主体性や積極性がないってことをね責められる。 同期の田山は天真爛漫で誰からも好かれるムードメーカー。
新人にも関わらず去年立ち上がったね新しい部署に配属されて会社の第一線で活躍している。 焦りっていうのはないけども、どこか置いていかれるような孤独感。
田山は昨日の残り物を食べながら小さくため息をついた。 翌朝、上司から資料を渡された。
部署ごとに環境問題への取り組みを発表し合うコンペっていうのが2ヶ月後にあるらしい。 余計な仕事が増えたなっていう気持ちと、もしかしたらこういう場所で新たな場面で活躍できるかもしれないっていう思いが
SDGsとかあまり理解していなかったが調べてみると奥が深く、気づけば残業も厭わず田山は資料作りに勤しんでいた。
しかしコンペの2週間前、田山さんと上司から声をかけられて、あのコンペ中止になったからってぶっきらぼうにね一言。
心臓がドッキリとした田山は、 理由を尋ねるんですけど、今は環境問題より国内でのボランティアとか
子どもたちの未来を支援する活動の方が会社として力を入れやすいんじゃないかって後出しで 決定されてしまったと。
ぶっきらぼうに行っていた上司も、田屋子の反応を見てね。 申し訳ないと謝ってくれて、田屋子は何も言えず自分のデスクに戻った。
別の上司が田屋子の様子を見兼ねて、田山さん残念だったね。 いっつも残業してたのにと声をかけてくれたんだけど。
続いて、でもいつも文句言わずにいろいろやってみんな助かってると思うよ。 今回はダメだったけど次頑張りなって、そう言われたんですよ。
その時ね、田屋子の何かがプツンと切れて自然と涙がこぼれて。 忙しい中でも時間を詰めて自分なりに工夫してやってきて、それがこんな一言で不意になってしまうのかと。
そしてこれは死ぬまでずっと続くのかって。 そんな思いが沸き上がってきて。
文句を言わずにやってきたのは、いつか報われると信じていたからできていたことだ。 私はロボットではありません。
ログイン画面を映す液晶の方を向いたまま、田屋子はそう答えるんです。
こういうね、これが私はロボットではありませんじゃないですか。
プライドとロボットの違い
あとはね、いつも無口で何を考えているかわからない派遣さんが、契約満了を迎えて退職する日に、一日の勤務を終えてみんなに拍手で送られる中、
ボンボン社長が、「田山さん、ついでにその段ボール集積所に置いてってくんない?」ってブシつけなく注文をして、
周りがさすがにそれはないなっていうふうに視線を向ける中で、 田山は微笑みをたたえてね、爽やかに
私はロボットではありませんって答えて会社を後にする。
こういうのが、私はロボットではありませんが日常生活でハマるタイミングだと思うんですよね。
この2つは共通して、プライドがないがしろにされた時、私はロボットではありませんって言いたくなるんだと思うんですよ。
ですから新しいリキャプチャは、僕たちのプライドについてのチェック項目を作ればいいんじゃないかなって思ってて、
こんなことが起きた時プライドが傷つくか傷つかないか、それを問えばロボットか人間かっていうのを正式に判断できるんじゃないかなって思うんです。
ロボットはまだこの微妙なプライドっていうのを完全には理解していないはずです。
人間自身がロボットと自分は違うっていうふうに主張する時の決定打がプライドですから、
ある種人間の本質に近いものがあると思うんですよね。 さすがのロボットも本質までは理解してないと思いますから、
ここを次世代の認証システム、プライド認証システムとして 立ち上げていけばいいんじゃないかなって思うんです。
プライド認証システムの提案
具体的には例えば、 冷えたコンビニ弁当を食べた後、インスタグラムで豪華な食事を食べている同級生を見るとプライドが傷つきますかっていうチェック項目を作るんです。
これをイエスかノーかで答えるわけですけど、 これ皆さんどうですか?傷つくか傷つかないか?
傷つかないですよね。全然傷つかない。 また無駄にね高い飯食ってるよって悪態つくぐらいで、
むしろ今のコンビニ弁当の旨さを誇らしく思うじゃないですか。 ただAIは傷つくっていうふうに予想するんですよね。
実際チャットGPTに聞いたところ、 インスタグラム使用者の約30%
全人類の中の9億人がプライドが傷つくはずだっていうふうに予想するんですよ。 これわかってないですよね全然。
他にもね、 奥さんにね仕事帰りに生姜買ってきてって言われてたのにすっかり忘れてしまっていた時、
玄関入って思い出すんですよね。そして思い出した顔を見て奥さんが 生姜忘れたしょって
ちゃんと確かめもせず決めつけてくる。 これプライド傷つきますか?傷つきませんか?
これも全然傷つかないですよね。もうそれくらい忘れるじゃないですか。僕たちは。 申し訳ない気持ちはあれどプライドが傷つくかって言われるとそんなことはない。
これもAIに聞いたところ、地球全体の25%約20億人がプライドに傷がつくはずだって予想してくるんですよ。
実際はこれで傷つく人類というのは誰一人としていないわけですから、 やはりねAIに付け入る好きっていうのはここにありそうです。
じゃあギリの妹にお兄さんって平凡だよねって言われた時プライドが傷つくかどうか。
なおギリの妹はこれを褒め言葉のつもりで言っているものとする。
この時どうですかね。 こんなの100%傷つくじゃないですか。
ねえ。
これAIに聞いたらプライドに傷がついたって感じる人類は、 まあせいぜい50%だろうって言ってくるんですけど、
お兄さん平凡だよねって言われたらちょっと傷つきますよね。
皆さんいろいろ言いたいことはあると思いますが、 このようにプライド認証システムが唯一人間を人間として示す道筋になるかもしれませんので、
世の中プライドなんて持っているだけ無駄みたいな風潮もありますけど、 今後AIがね
発達して強大な力を持った時に対抗するための手段としてこれからね ちっぽけなプライドを醸成していくっていうのもね一つの考え方じゃないかなって思いますんで
皆さんもぜひこれからプライドを 持ってやっていきましょう。はい。
それではちょっと変な話でしたけどご静聴ありがとうございました。 田山でした。
14:03

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