1. 30代男性B型ラジオ
  2. センスの正体#47
2025-05-25 13:01

センスの正体#47

30代男性B型は「センスの哲学」を読んでセンスとは何かを理解したが、センスがないので象の鳴き声を入れるしか思いつかない

サマリー

センスの正体について議論が展開され、センスを磨くための鍵として「脱意味化」が提案されます。過去の経験を通じて、抽象的な評価を具体的に理解する重要性が語られ、最終的にはリズムやうねりを楽しむ感覚がセンスであると述べられます。

センスの哲学を探る
皆さんは生きている中で、 普通にやればできるだの、センスないねえだの、
漠然とした尺度によって物事を判断された経験あると思うんですよね。 仕事であったり、何か家具を組み立てる時とか、ちょっとした時にセンスっていうものが問われることって多々あるじゃないですか。
そういう時って、そういった抽象的な言い方じゃなくて、どこがどう悪いんだとか、何か定量的な言い方、そういう形で示してくれよって思いますよね。
で、今回、センスの哲学っていう本を読みまして、このセンスの哲学っていう本にセンスっていうものが何なのかがきっちり言語化されて書いてあったんですよね。
だから今日はそれを皆さんに共有したいっていうそんな話なんですけど、 僕も小学生の頃、未来の車を考えるみたいな授業の中で技術をいろいろ詰め込んだ理想の車を発表したんですよ。
僕が考えたのは速度が100キロまでしか出ない安全な車。 まあそういうコンセプトでやったんですけど、
この発表の中で 車の色を発表するタイミングがありまして
車の色はパープルとイエローでって僕が話し始めた時にクラスの一軍女子から パープルとイエローってあざけ笑われたこと。
先生もね何とも言えない表情でパープルいいじゃないパープルイエローってね。 そういったことこれ未だに覚えてます。
それからもねセンスないなーって言われることを自分自身で感じること多々ありまして このセンスっていう言葉へ対するネガティブな印象って強かったんですけど
本を読んで言語化されるとね、ああそういうことだったんだってどこか腹落ちする気持ちでスッキリしたんですよね。
だから今日のこの話の中でそういった経験をお持ちの方がねもし聞いている中にいらっしゃれば その後ろ暗い経験が少し慰められるというかそしてこれからセンスをどう磨いていけばいいか
みたいな道筋も見えるはずなんで もしそういう人がいるんだったらちょっと希望になるっていうかね
僕はねセンスない組なんで パープルイエローの僕にも未来が見えてくるなんかそんな本だったんですよ
脱意味化の重要性
でいきなりね結論から言わせてもらえるならば センスを磨くためのキーワードは脱意味化らしいんですね
脱意味化、意味から離れるって意味での脱意味化ですね 僕らって例えば絵を見た時に
これは何を表現しているんだろうとかそういうことを考えがちじゃないですか でもその見方っていうのは実は表面的らしくて
まず僕たちがね芸術品を楽しむためには 0か1みたいなそういう記号化された形
脱意味化したものを味わう必要があるらしいんです 例えば絵画の例で言いますと
白いキャンバスに黒い点が打たれている これを見てこれはきっと孤独を表しているんだなとか
そういうふうに考えるんじゃなくて 白いキャンバスっていう0の中にポツンと1が現れた
これだけでいいそうなんです そしてさらにね線を引いたとします
線はだんだん細くなってかすれて消えていく そんな線が引かれたとするじゃないですか
この時白いキャンバスを0とするならば その0に対して着色されている部分っていうのは全て1っていうふうに捉えることができるじゃないですか
さらにその考えに加えて かすれて薄くなっていく線っていうのが1から0へのグラデーションみたいにふうにも取れますよね
1か0かの明滅と1から0へのうねり この2つの視点を同時に楽しむ感度
これがセンスだって言うんですよ そしてキャンバスの左上に赤い点が描かれたりとか
紫のしぶきが飛び散ったりよくわかんない茶色の四角がドンって置かれて 黄色いアルファベットの羅列がクエルティーみたいに駆け抜けたりしても
なんかこれ意味わかんねーなとか思わずに全部明滅とうねりとして感じる この感度がセンスらしいんですよね本によると
音楽も同様らしくて洋楽聴いててなんか好きだなってなるときって 歌詞の意味は最初わかんなくてもリズムとかメロディーで心が動くじゃないですか
あれも脱意味化した捉え方で後から歌詞の意味とかアーティストの作成経緯なんかも 情報として捉えることはできるんだけども
それはあくまでもね補足的なもので主体となるのは明滅とうねりなんだって言うんです そしてなんとね
このセンスっていうのは言葉が主体の小説やポッドキャストでも適用されるらしいんですよ
言葉って意味を持つわけですから脱意味化するの難しいじゃないですか なんですけど言葉そのものの意味を追うわけじゃなくて
あくまでも1と0を示す記号で捉えるんですね 例えば熱い氷とか冷たい炎っていう表現は明滅がはっきりしているようにも感じて
どっかそれはリズムが発生しているともう まあ取れるじゃないですか
これに加えて例えば夏の暑い時期にひまわり畑を歩いていた僕が 太陽の眩しさから逃れようと川沿いを進んでいくと涼しげな風と共に大きな氷の
塊が姿を表したっていう文章があったとしたら
これは1から0へうねりを持って変化していったっていう風にも捉えられるじゃないですか こんな感じで意味を一つ一つ追ってっていくんじゃなくて
文字を記号としてイメージとして 絵で言うんだったら色として捉えた結果それが音楽のようなリズムだとか
メロディーを生むっていうふうにまあ書かれてたんですよね だから言葉であっても01の明滅とうねりっていうのが存在するんだと
実体験からの教訓
この文章を読んだ時に 思い当たったのが
村上春樹さんの作品て僕あんまり得意じゃないんですけど 確かにスラスラ読めたなぁって覚えがあるんですよ
内容は正直あんまり覚えてないんですけど 読む手は止まらなかったそんな体験をしたんですよ
急にサラダ作り出したり冷蔵庫の比喩が突如出てきたりとか なんか物語になじまないなぁとか思ってたんですけど
このセンスの哲学の音表現を借りるんであれば 言葉のリズムとうねりっていうのは心地よくて気がついたら読み終わってる
だからハルキストの人たちって こういうリズムだとかうねりを捉えるセンスに長けてるんだろうなって思いましたね
それ故に一般的な意味重視派からすると なんか意識高いなぁって浮いて見えんのかなみたいな
そう考えるとですよ そう考えるとポッドキャストも意味を超えたリズムとうねりを持つことができ得るわけですね
タヤミストが生まれるようなそんな番組を作れるかもしれないわけじゃないですか だから今日はここからね
意味で捉えるんじゃなくてあくまでも01の明滅とうねりで僕のポッドキャストをね 捉えていただけないかなと
いろんな効果音とかリズムにそのグルーヴに身を任せて 意味を追うんじゃなくてただ
乗るような感じでポッドキャストを聞いていただければと ちょっとこれから試しにね昔話みたいなのをこの後するんですけど
それももう意味を追わなくていいんで ただグルーヴに乗っていただければ
センスで感じられるそんなハイコンテクストなポッドキャストをちょっとお届けしたいなと思うんですよ
じゃあちょっとここからねあのまあ昔話させてもらうんですけど 僕の実家ってログハウス町で
ても落ち着く空間だったんですよね だから外にも出ないでしょっちゅうね実家でゴロゴロしてたんですけど
ある日ポップコーンが食べたくなって あのアルミ皿で加熱して食べるタイプのあのポップコーンあるじゃないですか
あれがどうしても食べたくなったんでそのね 衝動のまま買ってきてですねすぐ調理に取り掛かったんですよね
なんですけど僕あんまりねそういう作業得意じゃなくてどう作るんだったっけなーって 対して何も考えず最初あの
アルミをね少し開けちゃったんですよ 皿のこうギュッてなってるとアルミを開いて中にポップコーン入ってるかどうかみたいなを見
ちゃったんですよね でもそこって加熱したらポップコーンがどんどん出来上がるわけですから
アルミ皿閉まってないといけないんですよ だからねあの慌ててまたねじって閉めて手順に従って作ろうって思ったんですけど
当時実家がガスから ih に変えたばかりで アルミ皿と ih って相性最悪なんですよね
あれ ih って電気を通してその抵抗の熱で温めるみたいな そんな感じの気候じゃないですか
だから電気を流した時に ih の周りに磁場が生まれて軽いアルミ皿は押し出されるんですよ 全く触らない状態だとアルミ皿がほんと弾き返されるようにつるーって滑って
くんですよ なんで仕方なく手で押さえつけながら加熱してたんですけど
そしてしばらくしたらねいきなりポンって音がして 火の玉が眼前を通過したんですよね
驚いて振り返ったら床でポップコーンがメラメラと燃えてて あって思った時には次の瞬間にはポンポンポンポンポンポンって
次々にファイヤーボールが皿から飛び出してきたんですよね 急いでアルミ皿をね ih から話したんですけど
アルミ皿の底自体がメラメラと火を上げて燃えててですね 依然としてその日で温められたポップコーンがファイヤーボールとして出続けるんですよ
だから急いで流しで皿を消化したんですけど うちってあのログハウス町なんで
そこら中に飛び散ったファイヤーボールがキッチンの床をブスブス焼いているんですね それももう急いで拾って流しに放り込んで大騒ぎしてしまったんですよね
皆さんもでもどれだけポップコーンが食べたくなっても ih で作るのだけは絶対にやめて おきましょう
はいというわけでねもうちょっと今はあの特に意味のない言葉を話しましたけど 皆さんどうでしたかねビートとうねり堪能していただけたでしょうか
はいということで皆さんもねセンスとは何かって考えたら 1と0の明滅とうねりなんだっていうふうに理解してこれからちょっとこうマンネリ化して
た体験とかも一旦脱意味化してそのビートとうねりに身を任せて楽しんでみたら どっかね自分のセンスみたいなものが磨かれて新たな楽しみ方がね
を開かれるかもしれないんでちょっとお試しくださいはい ということでね今日もご静聴ありがとうございましたた山でした
b 型ラジオ
13:01

コメント

スクロール