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2025-07-05 24:05

#407 Tale - あなたの最後の初日 【リクエスト】

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紹介SCP/Tale


タイトル: あなたの最後の初日

原語版タイトル: Your Last First Day

訳者: (user deleted)

原語版作者: qntm

ソース: http://scp-jp.wikidot.com/your-last-first-day

原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/your-last-first-day

ライセンス: CC BY-SA 3.0

作成年: 2017

原語版作成年: 2016


タイトル: 反ミーム部門ハブ

原語版タイトル: Antimemetics Division Hub

訳者: C-Dives

原語版作者: qntm

ソース: http://scp-jp.wikidot.com/antimemetics-division-hub

原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/antimemetics-division-hub

ライセンス: CC BY-SA 3.0

作成年: 2017

原語版作成年: 2017


SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3


©️SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/


BGMタイトル: Farewell

作者: H.Lang

作者ページ: https://dova-s.jp/_mobile/_contents/author/profile459.html

DOVA - SYNDROME楽曲リンク: https://dova-s.jp/_mobile/bgm/play19024.html


1・5・9・13・17・21・25・29日更新予定


#SCP #SCP財団 #podcast

サマリー

このエピソードでは、マリオン・ホイーラーがサイト41での混乱と暴力的な状況の中で自身の記憶と戦っています。彼女はSCP-7381という異常な武器を手にし、SCP-3125との対峙に向かいながら、自身の心理を分析し、新たな計画を見出そうと奮闘しています。ホイーラーはSCP-3125との遭遇がもたらした緊迫した状況の中で、ハンミーム部門の責務を果たしつつ、自身の存在と世界の崩壊の危機に直面しています。

混乱の中での戦い
あなたの最後の初日
マリオン・ホイーラーは、サイト41の降下中の貨物エレベーターの角でうずくまっていた。
彼女は自分の身長に届くほどの長さの、赤く光沢のある光線銃を抱えていた。
銃身に代わって先端は二股に分かれ、ストックは奇妙で非対称的なパイプの塊で、武装よりはむしろスイス時計か長官のように見えた。
SCP-7381に指定された銃は、太古のシシタ惑星に由来していた。
方法さえ分かれば、決して遠い惑星ではなかった。
ただ、従来の天文学では観測できていないだけで。
暴力と破壊の渦は、サイト41と職員全員の精神を蹂躙している。
天井は崩れ落ち、サイトの頂材所は建物側面の底なし穴と化した。
兵器床は地中に埋もれた。
だから彼女はエリア09で手に入れた異常武器を携えているのだ。
廊下で目にするハンミーム部門の人員は全員が精神をやられている。
何人かは意識と記憶が部分ごとに蒸発していく中で、縮こまって喚いていた。
何人かは取り憑いたアイデアの集合体に突き動かされるままに行動していた。
彼らは奇妙な言語から鳴るフレーズのしわがれた叫びをあげ、刃を手に取り、
決して銃は持ちいなかった。
発狂した犠牲者に互いに、そして自分自身に向けて震った。
ホイーラーは職員を誰一人として識別できなかった。
彼らの顔は歪み切って憎悪と悲嘆と復讐者の笑みに引き裂かれている。
彼女は戦闘を避けようとしてきたが、一人の男を自衛のために殺すに至った。
心臓に向けて放たれたSCP-7381は半メートル幅の円柱状の物質を消滅させ、男の上体と下顎を欠損させた。
彼は四つの塊となって床に落ちた。
SCP-7381の光線は透明で静かで無反動だ。
子供向けの玩具銃を扱っているような感覚だった。
ホイーラーは怯えていたが、それ以上に怒りに震えていた。
あんまりだわ。
彼女は声に出し心拍が正常に戻るように念じた。
やってられない。できるはずがない。今日は私の初日だっていうのに。
しかしその事実にはどれだけ理屈が通っていただろうか。
ホイーラーはエレベーターの操作盤の暗いガラスに映る自分の像を観察し、
図飼いの中の全てを、思考のプロセスを吟味した。
彼女ほどに自身のことを知らない人間には説明しがたい形ではあったが、
ヒントはそこにあった。
彼女は心入りのように考えていなかった。
訓練された財団職員があるべき姿の通りに、
彼女は無意識に問題を分割していた。
全く心入りならこうした詳細な自己心理分析もできないはずだ。
心入りはそんなことを考えつきもしない。
心入りならただ状況に飲み込まれるだけだ。
それが私を見たときに最初にしたのが、
自己分析と計画
彼女は自身の胸像に語りかけた。
部門について知っていることを喰らい尽くすことだった。
そしてそれに関する知識のすべてを。
私に計画があったなら、それは喰われた。
でも私は私のままだ。
それなら再び思いつくこともできるはず。
すべて目の前にある。
ただ見えさえすればいい。
自分が自分ならどんな計画を考えたか。
彼女は無意識に左手首を書いた。
強力な記憶補強剤を取るのが最初にしたことだった。
おそらくは。
彼女はつぶやいた。
残りの手順を奪われないように意識を補強した。
畜生。
直近の補強剤の場所はサイトの調材所だったが、
すでに破壊されていて、
降下中のエレベーターは刻一刻とそこから離れていた。
待て、ストップ。
調材所が破壊された?
どうしてそれを知っている?
詰まるところ、彼女はそこにいた。
調材所が倒れた薬棚の下敷きとなって、
頭蓋が見たこともない朱色に染まった状態で死んでいたのを思い出した。
床が足元から崩れ去り、
命からがらに区画から抜け出したことを思い出した。
彼女は思い出す。
背面に巨大な黒色のZが描かれたオレンジ色の標準パッケージを。
彼女の心臓は止まりかけた。
ああ、神様、私は一体何をした。
彼女はパッケージに記された無数の警告図を思い出した。
薬剤の封じ込められた容器を開くのに必要だった三段階認証手順を思い出した。
センチメートル厚の医療警告書と、それを直ちに捨て去ったことを思い出した。
そして、左の袖をまくると、血の付着した生新しい貼り跡があり、
彼女は注射を行ったことを思い出した。
これが計画だった。
これがSCP-3125と戦うのに必要なこと?
自分を殺すことが…
クラスZ記憶補強剤は、生化学的記憶強化の最終手段だ。
クラスZは対象の忘却能力を恒久的に破壊する。
結果として得られるのは、
完全な映像記憶と任意強度の反ミーム妨害に対する完全な耐性だ。
副用の効果が現れ始めた。
ホイーラーが冊子を読まなかったのは、
一言一句をすでに知っていたからだ。
彼女は自分に起ころうとしていることをすべて把握していた。
彼女は意識が鋼のように硬化し、
激烈な感覚過負下の症状が現れ始めるのを感じた。
彼女にはすべてが見えた。
エレベーターの操作盤には余分なボタンがあり、
地下30階を指す最下のボタンがある。
彼女はどういうわけかすでに押していた。
エレベーターの壁は必死かつ瀕死の者たちが記した無数の落書きに覆われている。
彼らの概念的存在は、アラスティア・グレイ、反ミーム殺害エージェントによって、
何年も前に現実から消し去られ、幽霊の領域に見ようとしていた。
貨物エレベーターの隅の一つには、
半死体さえある。
識別不可能で、あまりに多くのレイヤーが現実から覗かれたために
ハエに気づかれることもなく、年月を経て、
細胞の一つ一つが全菌的に消失していた。
アイデアの具現化
彼女の座り込んでいたエレベーターカゴの床の傍らを、
一握りの量の小さな白うじが張っている。
ケンオからホイーラーは、
後ずさりし、一つ二つを髪の毛から振り落とした。
うじは、世界で最も広範な生息域を持つ反ミーム生物だった。
それはあらゆる場所に、あらゆる気候帯に、すべての部屋に存在した。
長く不穏な重低音が絶えず響きながら音量を増していく環境音のようなノイズが聞こえた。
それは生まれた時からそこにあったが、彼女は今初めてそれを聞いた。
情報が多すぎた。
音が、光が多すぎた。
目を開くのは、そこに無数の針をねじ込むに等しいことだ。
彼女は手を耳に押し当て、目を固く閉じた。
この状態でも、彼女の耳の中には、
壊れた空調がもたらす熱気。
肌に擦れる着衣の動きが感じられ、視界は幻覚らしき映像に支配されていた。
人間の感覚機関は日常的に膨大な量の情報を取り込み、脳はそのほとんどすべてを瞬時に廃棄するように適応している。
たとえ短い時間であっても、情報が多すぎた。
エレベーターの壁を殴りつけるだけの時間、ホイーラーは耳を押さえつけていた手の片方を離した。
指関節の二つが出血する。
痛覚は集中点を形成し、他の記憶よりもいくらか怖だかに悲鳴を上げた。
ホイーラーは耳を押さえつけていた。
指関節の二つが出血する。
痛覚は集中点を形成し、他の記憶よりもいくらか怖だかに悲鳴を上げた。
そして彼女は計画を見つけた。彼女は思い出したのではない。
かつて何百回も行ったように、物の数分の間に基礎から導き出したものだ。
私はあなたの倒し方を知っている。
彼女は言う。
いいや。
SCP-3125は彼女に言う。
お前は知らない。
エレベーターは地下30階で停止し、扉はうなりを上げて開いた。
扉は開いたまま、長くその場に留まった。
エレベーターの遥か上では、サイト41が一部分ずつ瓦礫と化していく音がかすかに聞こえた。
隅にしゃがんだままホイーラーはつぶやいた。
SCP-3125に声はない。
当然あるさ。
SCP-3125は5次元の異常な転移性の悪いミームと悪い反ミームとその中間の集合体で物理的現実を侵食している。
それはコヒーレントでも知性的でもない。
コミュニケーションは不可能。
これは幻聴に過ぎない。
SCP-3125は霊傷した。
お前の何が最も気に入らないかを教えてやろうか、マリオン。
お前は常に、永久に間違っているんだよ。
それにもかかわらず未だに生きている。
敗北に終わった戦の数々、
敗戦によって失われたいくたの年月、
それでもお前はまぐれの幸運を手繰り寄せて無傷のまま歩いている。
永遠に唯一の生存者だ。
お前はその幸運に足る人間ではない。
その幸運に足る人間など存在しない。
それが話し続ける間、ホイーラーは立ち上がろうと光線銃に体重をかけた。
目をなお閉じたまま、
彼女は肩の片方をエレベーターの壁にぶつけた。
覚悟を決めて目を開いた。
前方の廊下には何もなかった。
遠く反対側にあったエアロックはトラックを通せるほどの大きさで、
バートヒューズの特徴的な重強化白色合金から作られていた。
横にはパネルがあった。
彼女は再び目を閉じ、光線銃を杖として、
片手を前方に伸ばしながら、おぼつかない足取りで歩き出した。
誰かが最後にならないといけない。
歯を食いしばり、彼女は言う。
誰かが最高をやらないといけない。
お前のチームは死んだ。
SCP-3125は言う。
彼らの意識は眼球のように引き抜かれた。
脳のあった場所に穴が広がる。
空っぽの人間だ。
戦争は終わった。
ようやく。
もはやお前しかいない、マリオン。
たった一人の部門だ。
記憶補強のオーバードーズによって瀕死。
地下200メートルにいて身を安ずる者はいない。
存在を知る者もいない。
そして不死の殺されざるアイデアに立ち向かっているのだ。
ホイーラーはエアロックにたどり着き、
手探りの末にキーカードスロットを見つけた。
数秒余りの沈黙を経て黄色の光が点滅した。
巨大な施錠機構が作動し、
つぼみが花開くほどの音を立てながら扉は回転した。
騒音は不完全な設計の産物だとヒューズは常に唱えていた。
彼女の後ろで貨物エレベーターが閉じて地上に向かうのが聞こえた。
彼女の追手が地上に呼び寄せたものであると分かった。
アイデアは殺せる。
エアロックに踏み込み彼女は言う。
どうやって?
より良いアイデアで。
エアロックは回転を伴って閉鎖し、封鎖が形成された。
SCP-3125は締め出された。
何かが物理的実在を伴って概念空間から現実へ渡ることができるなら、
反対方向へ同じことが実行できるはずだ。
物理的な実態からそれが具現化するアイデアを機械的に抽出し、増幅し、
概念空間に向けて放送することが可能なはずだ。
より大きいアイデアを。
SCP-3125と戦うことに特化したより良いアイデアを。
それは理想像だ。運動だ。ヒーローだ。
ホイーラーの責務と危機
ホイーラーが必要とした機械はオリンピックスタジアムほどの大きさであり、
彼女はそれを作り上げるための材料と時間はおろか、ミーム重工学の欠片の素養も有していなかった。
しかし、彼女は知っていた。
彼女の覚えていない誰かが教えたことだ。
ハンミーム部門の職員は初日から最大の能力を備えているものだ、と。
それは部門の全体をとっても同じはずだ。
彼女は自分に言い聞かせた。
私たちは戦争が始まった日に勝っていた。
最初にSCP-3125と遭遇した時、私たちはこのバンカーを作った。
バートヒューズは自身の死を偽装し、作業を妨げられないように隔離した。
部門の残りは人間的に可能な限り耐え、時間を稼いだ。
これが自分がやったことだと知っている。
私ならそうしたからだ。
私が最後のピースだ。
彼が待っている。
エアロックの向こう側の巨大な空間は航空機庫のような構造と照明を備え、
熱され、古びた、乾いた空気で満たされていた。
ホイーラーはほとんど盲目的に1ヘクタールを超える平坦な埃をかぶった床をよろめき進んだ。
ヒューズ。
彼女は虚空に向かって叫んだ。
時間だ。
残響だけが返ってきた。
彼女は一瞬だけ目を開いた。空間は空だった。
バートヒューズが作っているはずの城ほどの大きさのミーム増幅放送装置は全く存在していなかった。
ヒューズ自身も存在していなかった。
もしも装置の全体が半ミーム的に隠蔽されているとしたら、と彼女はしばし想像した。
それは財団からも作戦を悟られないようにするための賢い手段だろう。
しかし彼女の脳内は製造された限りで最強の記憶補強剤によって固められていた。
そこには間違いなく何もなかった。
ほとんど何もなかった。
空間の中央には小さな基地があり、送電線の一群とツールと道具箱がそこらに散乱していた。
その後ろにはタイヤの潰された無印の軍用トラックがあった。
トラックの後ろには高さのない輸送コンテナほどの大きさのおよそ四角の装置があった。
無防備な配線と配管を晒し、長いケーブルは床に置かれた重装の操作盤に繋がっていた。
訓練を受けていない者の目には装置の役割は明らかではないと思われた。
それはハンミーム的な水爆に等しい装置だった。
核武装に対応する部門の答えだ。
作動されればそれはサイト41の全てと全員をハンミーム放射で犯すことだろう。
その後はサイト41も部門も存在しない。
逃げ延びた感染した職員も現実世界に対して何らの攻略を発揮することもできない。
それは正しい装置ではなかった。
その装置はSCP-3125の破壊あるいは収容をなすどころか、傷を負わせることすらできない。
唯一できるのは今日発生したアウトブレイクを収めることだけだ。
最終的な結末
他の作用は残存する。
50年か10年か5年も経てば、あるいは1年後か明日か、
SCP-3125は再び現れ、MKクラス世界終焉シナリオをもたらすだろう。
人の文明は抽象概念として消し去られ、想像し得ない悪に書き換えられる。
そうなれば誰も戦う者はいない。
ホイーラーは長い間光線銃に寄りかかった。
彼女の意識を圧する情報はなお増加して、もはや耐えられない息に達し、彼女を壊し始めていた。
クラスZは彼女の生理系を犯し、脳が不可逆的な損傷を負ったことを彼女は知っていた。
下毒剤は存在しない。
彼女はあと1時間ほど意識を保ち、残りの2、3時間を植物状態で過ごすことになる。
そうだ、彼女は思った。
暗度にすら近しい感覚だった。
これでいい、これで正しい。
長く生きすぎた。世界の仕組みを忘れていた。
一瞬、私はもしかしたらこの世界で勝てることもあるかもしれないと思ったのだ。
頭部の苦痛は恐怖を思わせるほどに増していた。
光線銃を床に落とし、膝をついて、彼女は横たわった状態で死か、より良いアイデアのどちらかを待った。
表面的にポール・キムを想起させる存在がエアロックの外側にたどり着いた。
それはしばらく途方に暮れたようにエアロックを眺めた後、キーカードスロットを発見した。
それは機械的にキムのポケットを探り、首にかかったキーカードの存在を思い出した。
エアロックは再び回転し、キム・デナシは通り抜けた。
後ろでは残りを運ぶために貨物エレベーターが3度目の移動を始めた。
次の部屋で、キム・デナシはホイーラーを無意識の状態で落ちた光線銃の横で発見した。
その場には軍用トラックもあったが、それは無視された。
キム・デナシはキーカードを落とし、光線銃を手に取った。
それはしばらく意識のないホイーラーを観察し、銃を分析し、その仕組みを思い出した。
それはエアロックに向き直って銃を発射し、いくつかの太い円柱状の穴を白色金の打ち扉に加えた。
打ち扉を消し去ると、次は外扉に移り、密封を解いた。
SCP-3125の慣れた親しいシグナルがバンカーを満たすとともに、キム・デナシの顔にはうっすらと笑みが戻った。
かつてのハンミーム部門職員は数十人の人出なしの形で貨物エレベーターから現れた。
彼女を見つけた。
キム・デナシは彼らに向かって声を上げた。
それは光線銃をその場で落とし、何かを手にしていたことも忘れ、再びナイフを引き出した。
それは二本の指の間で、平然と無雑さに、鉛筆かドライバーであるかのようにナイフを持った。
感染した人出なしはキム・デナシとともにホイーラーを囲み、異質な嫌悪や憐憫、あるいは悪意を込めて彼女を見下ろした。
どうして彼女は正しく開かない?
誰かが聞いた。
彼女がシグナルを求めない限り、会うことはできない。
目から始めよう、誰かが言う。
残りを正すのに都合がいい。
キム・デナシはしゃがみ込んで作業を始めたが、ナイフがホイーラーの目から数センチに届いたところで躊躇した。
彼女は何かを囁いていて、それだけが言葉を聞き取ることができた。
何も起きなかったのよ、ポール。
彼女は言う。
あなたも、私も、存在しなかった。
ハンミム部門は存在しない。
カチリと爆弾は起動シーケンスの終了を知らせた。
ホイーラー以外の誰もそれを聞き取ることはできなかった。
ホイーラー以外の誰も爆弾の存在を認識することはできなかった。
そこにあるのは空のトラックだけだ。
世界は暗転する。
24:05

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