00:05
スピーカー 1
どうも、SCP話のあぜくらです。
JPの方を読んでいきます。
スピーカー 2
SCP-965-JP オブジェクトクラスはセーフ。
スピーカー 1
特別収容プロトコル。
SCP-965-JPはその性質上動かすことができないため、サイト81黒塗り修正の旧提供異動物品保管庫を特別収容室として改造します。
収容室外壁は高機密性のものに乾燥し、縦1.90m、横9.10m、厚さ10mmのステンレス材でSCP-965-JP両面を完全に覆ってください。
フルムーンイベント時に実験を行う場合、屋内をISO14644-1、準拠のクラス1クリーンルームに保った状態で実験を開始してください。
SCP-965-JP本体は実験の際の片面のステンレス材を外しますが、縁部分への接触事故を防止するため、代わりに同型かつ中心部分を縦1.75m、横8.90mにくり抜いたステンレス製の額縁で覆ってください。
予期せぬSCP-965-JP-2の発生を防ぐため、フルムーンイベント中に実験室内に入った実体はイベント終了後まで外に出さないようにしてください。
実験などで発生したSCP-965-JP-2及び実験室内の空気は一度プラズマ焼却料で焼却し、強像異生体分子の拡散を極力防いでください。
SCP-965-JP-2の収容が必要な場合は、特別収容室内に設置された専用棒で行い、接触の際は財団標準のハズマットスーツを着用してください。
説明
SCP-965-JP-2はサイト8-1黒塗り修正の旧低強異度物品保管庫の壁面に存在する縦1.80m、横9.00mの2次元の時空間以上です。
通常時のSCP-965-JP-2の両面は反射率100%の鏡として振る舞い、いかなる実体もその表面を通過することはできません。
SCP-965-JPは満月の日の夜の間、フルムーンイベントを発生させ、その性質を変化させます。
SCP-965-JPがなぜ満月の夜に活性化するのか、そしてどのようにして満月であることを判断しているのかは不明です。
03:03
スピーカー 1
SCP-965-JP-Aはフルムーンイベント時、SCP-965-JPの両面をポータルとして、その反対側に存在する平行世界と見られる空間です。
この空間は見かけ上基準世界の回転対象なコピーであり、SCP-965-JPの中央に存在し、底辺に対して完全に垂直な1次元の直線以下特異軸と故障を中心に基準世界を180度回転させた様相です。
SCP-965-JP-AはSCP-965-JPを介して容易に基準世界との行き来が可能です。
SCP-965-JP-Aに実体が侵入した場合、特異軸と先対称となる位置から侵入した実体の完全な複製であるSCP-965-JP-1が基準世界に侵入します。
侵入した実体とSCP-965-JP-1は完全に一致した行動をとり、フルムーンイベント中にはSCP-965-JP-1に一切の特異性はありません。
また、SCP-965-JP-1と侵入した実体等を物理的に識別する方法は存在しないため、実験の際はSCP-965-JPを常時監視し、侵入記録によってSCP-965-JP-1を区別してください。
SCP-965-JPの縁を通過するように、物体がSCP-965-JP-Aへと侵入した場合、物体は縁に触れた部分から容易に切断されます。
また、特異軸を通ってのSCP-965-JP-Aへの侵入の試みは対象に対応するSCP-965-JP-1との接触により不可能です。
黒塗り修正・研究助手作成のSCP-965-JPへの実体侵入時のSCP-965-JP-1との位置関係の模式図はこちら。
SCP-965-JP-1がフルムーンイベント終了後まで基準世界に存在していた場合、全てのSCP-965-JP-1はイベント終了とともに、瞬時にSCP-965-JP-2へと変化します。
スピーカー 2
SCP-965-JP-2は元となるSCP-965-JP-1の完全な共存体です。
スピーカー 1
SCP-965-JP-2は変化時、SCP-965-JPに垂直かつ特異軸を通る平面に対して対象の位置に瞬間移動し、その場所にある同体積の物体を繰り抜くように置換します。
06:10
スピーカー 1
置換された物体は、SCP-965-JP-1が存在していた空間に出現しますが、この際、構成していた物質が押し込められるような形で変形しています。
スピーカー 2
SCP-965-JP-2に原子レベルでの異常性は存在しませんが、構成する分子に強像異性体が存在する場合は、それに変化しています。
スピーカー 1
空間認識能力が高い動物がSCP-965-JP-2となった場合、変化後に極度の混乱を示します。
人間の場合、突然鏡の世界になったと主張し、多くの場合、SCP-965-JP-Aへの帰還を望みます。
フルムーンイベント終了前後のSCP-965-JP-1とSCP-965-JP-2の位置関係及び実体定位の模式図はこちら。
SCP-965-JP-1は、2000年に黒塗り修正時の警察に潜伏中の財団エージェントがアノマラスアイテムとして回収しました。
アノマラス極低脅威の異常性であったため、目撃者は簡単なインタビューの後、Aクラス記憶処理を行い解放しています。
目撃者である黒塗修正スタジオの生徒によると、10日前に新調された鏡がその日の夜、突然異常性を発揮したとのことです。
回収時には通常の鏡と同じく移動が可能であったため、サイト8-1黒塗修正の提供移動物品保管庫に収容されました。
以下は収容当時のアノマラスアイテム報告書です。
説明
満月の夜になると、本来映し出すべき胸像に対して、その中心軸を基準に左右反転された像を映す鏡
ダンス練習用の縦1.80m、横9.00m、厚さ5.00mmの巨大な一枚鏡
回収日は黒塗修正されています。
回収場所とある県とある市郊外のダンス教室黒塗修正スタジオ内に存在する練習用ホール
09:04
スピーカー 2
現状はサイト8-1黒塗修正に保管
スピーカー 1
保管しているところにて、UCLIDクラス人型オブジェクトであるSCP黒塗修正JPの収容違反が発生しました。
この際、対象は逃走の末、提供異動物品保管庫に逃げ込み駆けつけた保安職員により無力化されました。
この際、壁に掛けられていたSCP-965 JPに数発の銃弾が命中し、覆っていたガラスが割れ、背面の金属板も床に落ちました。
これにより、SCP-965 JPが時空間異常であることが判明し、その3日後のフルムーンイベントにおいて
スピーカー 2
SCP-965 JP-Aが発見されたことで、セーフクラスオブジェクトとして再定義されました。
スピーカー 1
破損したガラスと金属板に異常性はなく、どのようにして空間異常を異動させることができていたのかは現在も不明です。
ほいに、いくつかの動物実験により、SCP-965 JP-1が基本的に侵入物体と同一の存在であることが確認されたため、Dクラス職員を用いた人体実験が許可されました。
実験記録 965 JP-05 日付は200XX年 8月X年 対象 D-965 JP-1 実施方法 対象をSCP-965 JP-Aに侵入させる
人間を用いた初めての実験であるため、敵対行動等の可能性も考慮し、SCP-965 JP-1の出現地点に外部から施錠可能な機密性の仮設小屋を設置し、D-965 JP-1にはSCP-965 JP-A側のこの小屋に入るように指示する。
実験室内は対象以外の人員を入れず、毎日の場合は生産ガスを噴射し、SCP-965 JP-1を終了させる。
結果、SCP-965 JPの反対側からSCP-965 JP-1が出現。予定通り、仮設小屋内に収容した。小屋でのインタビューの後、指示通り、SCP-965 JP-Aに帰還した。
分析。インタビュー時のあらゆる分析は、SCP-965 JP-1がD-965 JP-1の完全な複製であることを示している。
インタビュー記録、965 JP-01
対象、SCP-965 JP-1、D-965 JP-1に対応する形で出現したもの。インタビューは黒塗修正、博士。
不規。インタビュアーは特別収容室外からマイク越しにインタビューを行った。
12:06
スピーカー 1
D-965 JP-1には実験室外であらかじめ10桁の数字を記憶させており、これにより本人と同一の存在であるかのチェックを行った。
録音開始。
実験室にD-965 JP-1が入室。SCP-965 JPを見て最初戸惑うが、保安職員に促され指示通りSCP-965 JPへと侵入し複製された小屋に入る。
それに対応する形でSCP-965 JP-1が小屋に侵入しマイクの前に座る。
SCP-965 JP-1。
本当に入れた。どうなってるんだこれ。
博士。SCP-965 JP-1。
まずは先ほど暗記した数字を答えてください。
SCP-965 JP-1。
おい、俺はD-965なんちゃらじゃなかったのかよ。
博士。SCP-965 JP-1。
数字を教えてください。
SCP-965 JP-1。
まあいいか。数字は5、4、2、8、1、2、2、3、4、9だったかな。
数字の1を確認。
その後、SCP-965 JP-1に対して出自や経歴などの情報を質問し、D-965 JP-1の情報との一致を確認。
インタビュー中も敵対的な行動は一切取らなかったため、SCP-965 JP-1は無害な複製であると判断された。
博士。一通りの質問は終了しました。
SCP-965 JP-1。
なあ、博士さんよ。
博士。何でしょうか。SCP-965 JP-1。
SCP-965 JP-1。
このヘンテコな鏡か何かについての性質は大体理解したんだけどさ。
ここって、いわゆる異世界?みたいなもんなのか?
博士。我々の認識では、こちらが通常の世界で、あなたが異世界からの来訪者です。
本インタビューの結論として、D-965 JP-1と同一の記憶を持った複製と考えています。
SCP-965 JP-1。
いや、俺は俺だよ。鏡の世界の住人だか何だか知らんが、気持ち悪いこと言うなよ。
録音終了。
終了報告書。
基準世界への帰還後、D-965 JP-1は不快感をあらわにし、
彼が鏡の世界の奴らと呼ぶSCP-965 JP-Aでの我々の複製に対しての罵倒を繰り返しました。
15:04
スピーカー 1
予後経過観察のために、D-965 JP-1はDクラス職員用隔離房に収容されましたが、
洗面台の鏡を破壊するなど、鏡に対する異常な嫌悪を示しました。
実験終了後、小規模な収容違反が発生しました。
インシデントレポート965 JP-2。
実験965 JP-05実施日の翌日の早朝、
斎藤八一黒塗修生、勤務の黒塗修生研究員がSCP黒塗修生JPの実験中、
突如泡を吹いて倒れ、駆けつけた医療スタッフにより死亡が確認されました。
死体の解剖の結果、脳管から前頭腰にかけての脳組織に長さ88mmのビニールテープらしき実体が埋まっており、
脳管の破壊による呼吸器不全が直接の死因であることが判明しました。
この実体には油性インクのかかみ文字で、
SCP-965 JP一様の椅子はここと書かれており、
すぐさまSCP-965 JPの研究担当である黒塗修生博士が呼ばれました。
博士の指示により即座にDクラス収容棟のクリーニングルームの捜索を行うと、
未洗濯の靴の裏にこびりついた長さ88mmの紐状の脳組織が見つかり、
スピーカー 2
検査の結果、DNAなどの抗分子が胸臓異性体であることが判明しました。
スピーカー 1
SCP黒塗修生 JPの実験を行っていた実験室とDクラス収容棟のクリーニングルームは、
SCP-965 JPに垂直かつ特異軸を通る平面に対して対象の位置に存在していたため、
詳細な即位の後、ビニールテープらしき実体がSCP-965 JPの英由来のものであると断定されました。
元となったビニールテープは、実験965 JP-052で設置された小屋内部に物品配置の指示線として貼られていたものであり、
実験の準備を行っていた研究助手が剥がし忘れたことを証言しました。
部下の不注意により、偶発的とはいえ収容違反と死亡事故が起きてしまったことは大変遺憾である。
しかし、彼のメモ癖のおかげで、SCP-965 JP-02の存在を早期に知ることができたため、寛大な処分を要求する。
博士と研究助手は半年間の厳防処分とする。
この実験により、新たにSCP-965 JP-02の存在が判明したため、いくつかの検証実験を行った後、黒塗り修正、博士より以下の提言がなされました。
18:00
スピーカー 1
フルムーンイベント中に入れ替わった空気のSCP-965 JP-01について、今まで異常が確認されなかったのは、分子1個単位での転移によって発生する影響がごく軽微であったというだけに過ぎない。
むしろこれらに混ざって自然界に放たれたであろうウイルス、細菌、花粉、孔子などのSCP-965 JP-02の収容違反の方が、はるかに厄介である。
確かにこれらは左巻きDNAを持つため、基本的に生殖活動や自己増殖活動は起こさず、タンパク質合成にも強造維生体のアミノ酸が必須なため、自然に死滅するだろう。
しかしこれらの実体が持つ強造維生体のアミノ酸やタンパク質が基準世界の生物にもたらす影響は未知数であり、強毒として振る舞う可能性もある。
また、複数種の生物のSCP-965 JP-02の収容違反が起きた場合、生体系を形づくり、基準世界の生物層を乗っ取る可能性も考えられる。
これらの影響に対処する形で、特別収容プロトコルの大幅な改定を提案する。
博士 承認する 日本支部理事
保衣③ SCP-965 JP-02 調査実験の一環として、人間のSCP-965 JP-02の生成と検証を目的とした実験が行われました。
実験記録 965 JP-11 日付は不明。
対象 D-965 JP-01 前回の実験で、D-SCP-965 JP-01の性質を知っているため採用されました。
実施方法 対象を SCP-965 JP-01に侵入させ、SCP-965 JP-01を出現させた後、フルムーンイベント終了時まで待機させる。
SCP-965 JP-02についての性質は、D-965 JP-01には伝えられていない。
また、SCP-965 JP-02の転移性質による影響を考慮し、転移先座標に機材等が存在しないように、SCP-965 JP-01を配置する。
結果 D-965 JP-01は実験に抵抗を示したため、法案職員の手により持ち込んだ拘束具によって、SCP-965 JP-A内部に拘束した。
フルムーンイベントの終了後、SCP-965 JP-02に変化した。
SCP-965 JP-01は突如ショック状態に陥ったため、実験室内で高気圧酸素治療が行われた。
回復後専用棒にて目覚めたSCP-965 JP-02は、天敵のパッケージの文章を死人後混乱を示し、拘束を抜け出そうと暴れ始めた。
21:01
スピーカー 1
申請後インタビューを行い、予後観察を行った。
分析 転移による血中酸素の消失は、動物実験により判明していたため、対処が可能であった。
認識の混乱も動物実験で確認されていたが、今回の人体実験で原因が網膜の反転による腫臓の反転であることがはっきりした。
インタビュー記録 965 JP-02
対象 SCP-965 JP-02 D-965 JP-01に対応する形で出現したもの。
インタビューは黒塗修正博士
SCP-965 JP-02は極度の混乱を示しているため、財団専属の精神科医である黒塗修正医師をインタビューに立ち会わせた。
インタビューは別室から音声と映像で行い、専用房内には保安職員が待機している。
スピーカー 2
録音開始
スピーカー 1
SCP-965 JP-02は準備段階から罵声を上げ続けており、映像が繋がるとさらに興奮した言動を録りました。
SCP-965 JP-02
おいバケモノめ、一体何をしやがった。突然瞬間移動したと思ったら目の前が真っ白になって、目覚めたらこの有様だ。
博士
SCP-965 JP-02、気分はいかがですか?
SCP-965 JP-02
また呼び方を変えるんだな、クソったれ。
化けの皮が剥がれたんだから、もっと化け物らしくしろよ。
得体の知れない化け物の質問に答える義理はない。
博士
あなたが我々をどう認識しているかわかりませんが、明らかな敵対的行動をとった場合、あなたは即時終了の対象となることに留意してください。
質問の仕方を変えますが、SCP-965 JP-02、あなたには我々がどのように見えているのでしょうか?
SCP-965 JP-02
鏡だよ鏡。全部鏡。そこらの文字が全部逆になってやがる。
やっぱりここは鏡の世界なんだろう。
何がお前は複製だ、だ。異常なのがお前たちじゃないか。
医師
落ち着いてください。私は医者の黒塗修生です。
まず、あなたの置かれている状況について説明します。
医師による説得が行われ、SCP-965 JP-02に対して自分がアノマリーであることを受け入れさせることに成功した。
SCP-965 JP-02
なあ先生、俺は元の世界に戻れるのか?
医師
さあ、そこまでは私にはわかりません。
博士
あくまで仮説の段階ですが、あなたがSCP-965 JP-A由来の生物である以上、SCP-965 JP-Aに戻れば正常な世界として認識できると考えられます。
24:10
スピーカー 1
SCP-965 JP-02
それならすぐに返してくれ。
博士
SCP-965 JP-Aへの侵入は次の満月まで不可能です。
すでにSCP-965 JP-02のSCP-965 JP-Aへの再帰還実験を次回のイベント時に予定していますので、それまで1ヶ月間こちら側の世界で過ごしてください。
SCP-965 JP-02はため息とともにひどく落胆した様子を見せる。
一つだけ希望を出していいか?
博士
何でしょう?
SCP-965 JP-02
部屋に大きな鏡を1枚置いてほしいんだ。
録音終了
終了報告書
医師との協議の結果、SCP-965 JP-02の要求を受け入れ、専用棒に姿見を設置することを決定。
収容中のSCP-965 JP-02は研究員や医師との会話を極力避け、常に姿見を見続けていました。
また、アミノ酸欠乏の仮説の検証のため、SCP-965 JP-02に通常のDクラス職員と同じ食事を与え続けた結果、肌荒れ、脱毛、貧血などの症状を示し始め、消化器不全による衰弱により、出現から12日目に死亡しました。
スピーカー 2
SCP-965 JP-02からの剥離物、排泄物及びその死体は特別収容プラトコルに基づき、検査の後、プラズマ焼却量にて完全に焼却しました。
ポータル科学瞬間移動のタグが付いています。
スピーカー 1
工学異性体、強造異性体についての注釈。
工学異性体とも、ある分子に対して分子構造が強造対象である分子を指し、元の分子に対して異なる科学的性質を示す場合があります。
わからん。
実験により、甲子や重量子の通過、トンネル降下による素粒子レベルの移動の可能性が示唆されています。
どちらかに識別タグなどを貼る行為は、SCP-965 JP-A側の複製自体による同様の行動を誘発するため無意味です。
はんはんはんはん。
あの、複製なのか本体なのかっていうのを見るようにタグを付けようとしても、鏡の向こう側の研究者もタグを付けようとするだろうから無意味ですってことですね。
27:02
スピーカー 1
区別はつかないよ。
高危険度のオブジェクトの確保が優先されていたため、サイト司令部は提供異動物品の破損もやむなしと命令していました。
あー、銃弾撃ったとこだな。
実験において、豚のSCP-965 JP-Aに対する致死効果が認められています。
注射区7。
注射区7。
あ、生産ガスね。はいはい。
スピーカー 2
生産ガスね。はいはい。
スピーカー 1
診断の結果、この症状にミーム異常性は確認されませんでした。
8、8、8。
はい、鏡に対する嫌悪感ですね。
生物種によっては生体内合成や酵素によるD型とL型の相互変換が可能なため、生存可能性が高まります。
10。
スピーカー 2
タンパク質合成にも強像異生体のアミノ酸が必要なため自然に死滅するだろう。
スピーカー 1
はい、ウイルスとかの話かな。
スピーカー 2
ウイルス細菌、花粉放射などの収容違反の方が遥かに厄介であるとこですね。
スピーカー 1
えー、で最後。
消化器不全による衰弱により、出現から12日目に死亡しました。
全ての症状は幹細胞の分裂の停止によるものと考えられます。
幹細胞の分裂の停止?
幹細胞の分裂の停止?
てことはもうこっちに来た時点で死ってことかな。
これセーフなんだ。
スピーカー 1
鏡として振る舞い、いかなる実態もその表面を通過することはできません。
いかなる実態も。
満月の日の夜、フルムーンイベントを発生させます。
SCP-965-GP-Aはフルムーンイベント時、
鏡の両面をポータルとして反対側に存在する平行世界と見られる空間です。
この空間は見かけ上基準世界の回転対象的なコピーであり、
中央に存在し、底辺に対して完全に垂直な位置、
あー、ど真ん中に線があって、それを基準に回転させた世界が鏡の向こう側に出てきますよと。
この鏡を介して容易に基準世界との行き来が可能です。
30:01
スピーカー 1
実態が侵入した場合、特異軸と線対称となる位置から侵入した実態の完全な複製である。
うんうん、そうですよね。
丸々回転して鏡になってるから、
こっちが入ろうとしたら、向こう側の自分は反対側から出ようとしているように見えると。
これの次の実験がなんだ?
イベント終了時、フルムーンイベント終了時まで基準世界に存在していた場合、
コピー側が別の世界に鏡を介して行っていた場合、
全てのSCP-965-JP-1はイベント終了とともに瞬時に2へと変化します。
2は元となる1の完全な共存体です。
2は変化時、垂直かつ特異軸を通る平面に対して対象の位置に瞬間移動し、
その場所にある同体積の物体を繰り抜くように置換します。
置換された物体は、1が存在していた空間に出現しますが、
この際構成していた物質が押し込められるような形で変形しています。
構成する分子…あ、なるほど。
はいはいはいはいはい。
はいはいはいはい。
スピーカー 2
空間認識能力が高い動物が2となった場合、極度の混乱を示します。
人間の場合、突如鏡の世界になったと主張し、多くの場合、永遠の帰還を望みます。
ふんふんふんふんふん。
スピーカー 1
はーい、難しい。
スピーカー 2
いつもは普通の鏡だけど、満月の日になると、
鏡の真ん中を縦に線を引いて、その線を中心に対象的な自分が映ると。
スピーカー 1
だから左側に自分がいて、普通鏡も左側に映るけど、
スピーカー 2
このフルムーンイベントの時は、自分の鏡は右側に映ると。
スピーカー 1
右側の向こう側に映ると。
で、入れますと。
入ったまま、この満月のイベントが終わった場合、
スピーカー 2
なんて言ったらいいんだろうこれ。
33:02
スピーカー 1
本体が基準となりますと。
でも本体は今鏡の世界にいて、
スピーカー 2
で、鏡の世界にいたやつが今本来の世界にいますと。
スピーカー 1
で、鏡の世界にいるやつは本体に引っ張られるので、
本来の世界の本体がいるであろう場所に瞬間移動すると。
鏡が元の鏡に戻るってことですね、見た目的には。
その際、その移動先に何かものがあった場合、そこに埋め込まれる形になると。
ダンジョン召しのエルフのリーダーの魔法と同じパターンですね。
わかんない人は読んでみてください。あれ面白いです。
で、インタビュー1では普通にインタビューだけして帰ってもらったと。
どこで2の存在が、なんでわかったんだこれで。
研究員が突如泡を吹いて倒れ、脳管から腎臓炎にかけてビニールテープが埋まっていた。
ビニールテープには余生インクの鏡文字でSCP-965-JP、一応の椅子はここ。
あ、はいはいはいはい。スタッフが書いたんですね。
SCP-965-JP1の実験の時にここに座ってくださいっていうので貼ったのが、なんで。
スピーカー 2
すぐさま研究担当である博士が呼びました。
スピーカー 1
クリーニングルーム。未洗濯の靴の裏にこびりついた長さ88mmのひまじょな脳組織。
スピーカー 2
実験を行っていた実験室とDクラス収容棟のクリーニングルームは、
スピーカー 1
SCP-965-JPに垂直かつ特異軸を通る平面に対して対象の位置に存在していたため、
詳細な測意の後、ビニールテープらしき実体が鏡以来のものであると断定されました。
スピーカー 2
元となったビニールテープは実験にて設置された小屋内部に物品配置の指示線として貼られていたものであると。
36:04
スピーカー 1
ん?あ、ん?え?むず。
SCP-965-JP1用の椅子はここ。
スピーカー 2
はえー。えーっと。
スピーカー 1
イベント中に通れる。通ったままイベントが終わると本体に依存して位置が移動する。
スピーカー 2
ビニールテープが移動した?
スピーカー 1
ビニールテープ。鏡文字で。鏡文字で。
あっち側の研究員のやつか。
スピーカー 2
元となったビニールテープは設置された小屋内部に物品配置の指示線として貼られていたものであると。
スピーカー 1
助手が剥がし忘れたことを証言しました。
スピーカー 2
剥がし忘れ…た?え?
Dクラス…靴。
スピーカー 1
未洗濯の靴の裏。
スピーカー 2
実験できたDクラス職員の靴にこのテープが貼り付いてってことかな。むず。
スピーカー 1
どっちのビニールテープだこれ。鏡文字だからあっちのビニールテープだよな。
スピーカー 2
そういうことか。えーっと。
スピーカー 1
実験をしました。あっちもこっちと同じことをしてます。
スピーカー 2
あっちに行ってたDクラス職員があっちの世界のここに座ってくださいテープを靴に引っ付けたまま帰ってくる。
39:10
スピーカー 2
で、そのままイベントが終わって、たまたまそこにいた研究員の脳みそと靴の裏についてたあっちの世界のテープのやつがリンクしてってことかな。
スピーカー 1
指示線として貼られていたものであり、実験の準備を怠っていた研究助手が剥がし忘れたことを証言しました。
スピーカー 2
剥がしてたらなんかあったのかな。
剥がしてたら元の位置に戻るはずだから。
難しいな。ちょっと頭痛くなってきた。
フルムーンイベント中に入れ替わった空気についてはむしろこれらに混ざっている。
スピーカー 1
フルムーンイベント中に入れ替わった空気。
あっちで生活してる奴らがこっちに来てインタビュー規定の時になんかあるかもだし、あっちにいたD職員がなんかもらって帰ってくるかもしれないしってことか。
難しいなこれすごいな。よく考えるなこんな。
スピーカー 2
というSCPですね。ちょっと難しいので。
あれこれも190日前って書いてる。
スピーカー 1
ラストエディットだから別にできたあれじゃないのかな。できた日とか見れないのかなこれ。
レート、エディット、プリント、サイトツールズ、ヒストリー。
スピーカー 2
あ、2016年にできてる。へー面白い。
スピーカー 1
という、何も考察できてないけどというSCPでした。
久しぶりに骨のある眺めのやつでしたね。
42:02
スピーカー 1
次回はノーマルSCPをお届けいたします。
それではさようなら。