SCP-2990-JPの特性と関係性
一通の新着メッセージがあります。
To 倫理委員会表議員 M.L. from 倫理委員会窓口担当
Subject SCP-2990-JP について
Forwarded Message 倫理委員会閣議
To 倫理委員会窓口担当 M.L. from オブジェクト研究チーム
Subject 引用 SCP-2990-JP に対する施策について
倫理委員会窓口担当殿 先日報告いたしました通り
SCP-2990-JP 研究チーム内でオブジェクトの取扱い方針について意見が分かれたため
倫理委員会の皆様にオブザーバーとしてご意見を賜りたくお願い申し上げます
皆様ご多忙のところ急なお知らせで申し訳ありませんが一両日中に返信をお願いします
以下に報告書本文を送付いたします ご確認のほどよろしくお願い致します
SCP-2990-JP 本文
アイテム番号 SCP-2990-JP オブジェクトクラス ユークリッド
特別収容プロトコル SCP-2990-JP-1 を標準人型収容室に収容することにより
SCP-2990-JP を実質的に収容します SCP-2990-JP-1、2 は1日に3度
職員と同等の食料が与えられます ループ現象発生の中心人物であるとされる高田芽井氏には
異常性が存在しないことが確認されており 財団の保護施設によって保護されることが決定しています
これらがすべて修正されています 特別収容プロトコル
SCP-2990-JP-1 SCP-2990-JP-2
SCP-2990-JPのループ現象
高田芽井氏は千葉県 袖川浦市に存在する自宅にて収容されます
自宅の周囲20メートルは封鎖され 高さ3メートルの壁で隔離されます
食料及び許可された物品は3日に1度配給され SCP-2990-JP-1、SCP-2990-JP-2、高田芽井氏にはそれぞれ近隣で
新種の感染症が発見されたとの情報を与え 感染者として自宅に封じ込めてください
説明 SCP-2990-JPは小規模な現実改変能力を有する男性である
高田… 人の名前なんだこれ
宮城に木その木 ちょっと調べてみましょうか
候補が出るかな 名前サーチ
まさき氏と読んでいきます SCP-2990-JPは小規模な現実改変能力を有する男性である
高田…氏 以下 SCP-2990-JP-1と呼称に伴って現れるループ現象です
このループ現象によって SCP-2990-JP-1 妻である高田…氏 以下 SCP-2990-JP-2と呼称
娘である高田…氏にはそれぞれ老化の兆候は見られませんが
周囲の人物は記憶の改変によって不審に思うことはありません
SCP-2990-JPは婚姻届をSCP-2990-JP-1が何度も近隣の市役所へ提出に来ているにも関わらず
職員が不審に思わず受理している記録が市役所内で発覚し問題となった際に異常性の調査が行われました
これにより SCP-2990-JP-1とその家族の監視が行われ異常性の発覚に至りました
SCP-2990-JP-1の現実改変能力はごく小規模であり本人や周囲の人物のみに及びます
高田…氏については高田家の調査の際に高田家の庭にて体内の胎児と共に遺体となって埋められているものが発見されており
死因は死殺であり SCP-2990-JP-1によって殺害されたものであると推測されています
埋められているものが発見されておりすでに死亡している人物を現実改変によって再現しているものと推測されています
これにより SCP-2990-JP-1によって再現された高田家氏は異常存在であるとみなされ
SCP-2990-JP-2として指定されました
SCP-2990-JPにおけるループ現象はいくつかのステップに分割され実行されます
以下がその詳細です
ステップ1 詳細
SCP-2990-JP-1とSCP-2990-JP-2が結婚する
この際高田名医師は本来はSCP-2990-JP-1とSCP-2990-JP-2の実施であるが
SCP-2990-JP-1の連れ子として扱われる
ステップ2 SCP-2990-JP-2が妊娠をする
ステップ3 SCP-2990-JP-2は高田名医師に対し虐待を開始する
ステップ4 SCP-2990-JP-2は高田名医師に対して
お前が存在しない方が父親や私とその子供は幸せになれると何度も吹き込むようになる
以下より一時的にルートが分岐する
ステップ5 1 高田名医師はSCP-2990-JP-2の洗脳に対して自殺を実行するが
SCP-2990-JP-1の小規模な現実改変によってこの自殺は必ず失敗に終わる
SCP-2990-JP-1はこれに対し SCP-2990-JP-2を問い詰める
ステップ5 2 高田名医師のSCP-2990-JP-1への相談等により虐待が発覚する
逆上したSCP-2990-JP-2は高田名医師を殺害しようとする
ステップ6 高田名医師を殺害されることを恐れたSCP-2990-JP-1が
SCP-2990-JP-2を改変能力により消滅させる
ステップ7 SCP-2990-JP-1がSCP-2990-JP-2を再構築する
ステップ8 自身を含む関係者のここまでの記憶がリセットされ再度
ステップ1へと戻る
以下は高田名医師の自殺が失敗に至るまでを屋内に設置された監視カメラによって撮影された
映像記録の一部です
映像記録001 記録開始
SCP-2990-JP-2
ほら、ちゃんと深く切るのよ
名医師 至安護衛
うーんとかですかね
何ビビってんの?お父さんのために死にたいんでしょ?
それはそうだけど
倫理委員会の決定の難しさ
痛いから嫌なんてわがまま言わないでよ
うーん、うん
名医師 小さく叫ぶ
よしよし、切れたね
あとはお風呂に使って1時間も待てばいいから行ってらっしゃい
うん
名医師は風呂場へと向かい15分ほど経過する
痛い、痛いよ、もう嫌だ
ちょ、何戻ってきてんの?
嫌だ、嫌だよ
一人でできるって約束したでしょ?
名医師 泣き声
ごめんなさい、ごめんなさい
このクソガキ、死ねもしないくせにこんな汚しやがって、誰が掃除すると思ってんだ
SCP-2990-JP-2は名医師を浴槽に沈めようとするが、抵抗されたため断念する
ごめんなさい、ごめんなさい
記録終了
SCP-2990-JP-1を異常性の中心人物と考え
サイト8-1における標準人型収容室への収容に至りました
SCP-2990-JP-1の拘束後、SCP-2990-JP-2は消失していることが確認されています
また、高田名医師に関しては記憶処理が施され、財団の施設にて保護されることが決定しています
SCP-2990-JP-1は自身の収容室から自宅へと転移し、SCP-2990-JP-2を再構築しました
この時点で高田名医師においても自宅へと転移しています
高田名医師には記憶処理が施されていましたが、転移後の言動から記憶を取り戻しているものと推測されています
また、SCP-2990-JP-1はこの後、通常通り生活を開始し、再度ループ減少へと突入したことが確認されています
これにより特別収容プロトコルは改定され、現在の収容方法へと至りました
2メッセージ
倫理委員会内部投票
倫理委員会閣議
報告書確認後、以下の投票を行ってください
内容は高田名医師についてです
彼女は異常性を持たない一般人でありながら死ぬこともできず、再構成された母親からの洗脳で自殺未遂を繰り返しています
倫理的に鑑みれば、彼女は間違いなく異常性の被害者であり、救われるべき存在です
ですが、これに当たって一つ大きな問題があります
彼女を救うには父親であり、現実改変能力者であるSCP-2990-JP-1を殺害しなければならないということです
彼を渾水させる作戦は今まで幾度となく行われてきましたが、ガスも薬物も財団の取り得るあらゆる手段は彼の肉体には通用しませんでした
妻と子と日々を暮らす、それだけに彼は全ての力を注いでおり、これにより非常に強力な現実改変能力となっています
もはや彼を即死させるしか彼女を救う方法はないのです
しかし、異常を確保し収容し保護し続ける財団にとって、これは理念に反することです
そこで我々の中で決を取り、今後財団がどのように対応すべきか検討したいと思います
この結果は理事会へと送付される資料を作成するための会議にて扱われるため、慎重に決定していただきたいと思います
それでは、いかに投票をお願いします
SCP-2990-JP-1を殺害すべきか
殺害すべき、異常を保護すべき
ループ、倫理委員会、現実改変、記憶影響のタグがついています
これはまたいつもと違う形の報告書の形式ですね
倫理委員会メインのオブジェクトは初めてじゃなかろうかということで、特別収容プロトコルをもう一度読み返しますね
自宅の周囲20メートルは封鎖され、高さ3メートルの壁で
修正されているのは財団の保護施設によって保護されることが決定していますと書いてあるのにもかかわらず
ループが実行されると、両親、SCP-2990-JP-1と2でその娘高田芽石が全員その自宅にワープしちゃうから
どこに収容していても無駄だということが判明したからですね
人型収容施設に収容することになりっていうのは、それができなくなった
画像が1枚、SCP-2990-JP-1が撮影した高田芽石と生前の高田ケリー氏、ご解任されているようですね
つまり生前からすでに2人目を授かっていた、妊娠していた、そして亡くなった、実施であるが連れ戸として扱われる
ステップ2までは概ね事実や虐待が発覚する、自殺を促す、躍上したSCP-2990-JP-2ケリー氏ですね
お母さんが芽石を殺害しようとする
高田芽石を殺害されることを恐れたSCP-2990-JP-1父親がケリー氏を改変能力により消滅させ
再び再構築、そして関係者自身を含む周囲の人々のここまでの記憶がリセットされ再度ステップ1
どこからどこまでが実際に行われた出来事なんだろうか
SCP-2990-JP-1とSCP-2990-JP-2の関係と倫理委員会の投票
このループ現象によって妻である高田ケリー氏はそれぞれ老化の兆候を得ませんが
婚姻届を出している極小規模である
高田ケリー氏については高田家の調査の際に高田家の庭にて体内、お腹の中の胎児と共に遺体となって埋められているものが発見されており
すでに死亡している人物を現実改変によって再現しているものと推測されています
死因は死殺、殺し殺されてSCP-2990-JP-1によって殺害されたものであると推測されています
なのでマサキ氏、2990-JP-1はすでに生まれている我が子メイ氏を助けるためにケリー氏に手をかけということなんでしょうかね
それを現実だと受け入れられずにループ現象を起こしてしまったといった印象ですが
本来というかよくある創作物系のループ現象ものってその幸せな時期だけを抽出しているような印象なんですが
下半分というかもうなんならステップ3から幸せじゃないんですよね
なのでSCP-2990-JP-1、マサキ氏が望む日常をループさせているというわけではなく
ケリー氏が存命であった場合に繰り広げられる未来のいくつか一時的にルートが分岐するっていうのがそういうことなのかなと思います
この殺害したという記憶もなくしているためメイ氏を救うためにケリー氏を消滅させている手をかけるというようなことになるんでしょうか
また現実を受け入れられずステップ7、8再構築してリセットされループを繰り返す
ただ問題はステップ1ですね
高田メイ氏は本来はSCP-2990-JP-1とSCP-2990-JP-2の実子、実の子供であるが
このループの中ではSCP-2990-JP-1の連れ子として扱われている
うーん、なんでだ
若干だから
うーん、政岐氏だけじゃないケリー氏の願望とかも混ざってたりするのかな
あのよくあるあんたなんか生まなきゃよかったみたいなことが入っているのか
それとも政岐氏的に政岐氏の潜在意識として実の子供でなければ
あるいはこの現実に起きたような虐待行為は行われなかったんじゃないかという願望が現れたのかもしれませんね
と言ったところまでで気づいたんですが
別談、これあれだな
この異常性、ループの現象が起こる前が
実際問題、ケリー氏が明氏を虐待していたかどうかという事実は判明してなさそうですね
明氏には異常性が存在しない
それぞれ老化の兆候は見られない
そうですね
そうか、もうその異常性が判明している時点でループが始まってこの虐待という事象が起きてしまっているので
ループ以前が実際にどうだったのかっていうのはちょっと判明しようがないのかな
周囲の関係者各位の記憶も改変されてしまっているのでということでしょうか
これは考えさせられますね
メールの内容、メッセージの内容としては倫理委員会に送ってます
このオブジェクトの中心であると見られる高田明氏
これオブジェクト番号書かれてないの珍しいですね
おそらく異常性も何もないからという点なんでしょうが
異常性も何もないけど巻き込まれてしまっているように見える
高田明氏が何度も何度も母親からの虐待を受け
自殺未遂、自殺強さに陥れられる
これは実際に明氏は亡くなることはあるのだろうか
ステップ5-1
小規模な現実改変によってこの自殺は必ず失敗に終わる
これに対し正木氏はケリ氏を問い詰める
ステップ5-2
高田明氏のSCP-2990-JP-1父親への相談等により虐待が発覚する
なのでこのループにおいて明氏が命を落とすことはない
がないが投票を行ってください
異常性を持たない一般人でありながら死ぬこともできず
再構成された母親からの洗脳で自殺未遂を繰り返しています
倫理的に鑑みれば彼女は間違いなく異常性の被害者であり救われるべき存在
ただこれを解決するには彼女を救うには
メイ氏の運命と投票結果の影響
父親であり現実改変能力者である当該オブジェクト
SCP-2990-JP-1を即死させなければならない
倫理的にはそうしなければ彼女は救われない
ただSCP財団という理念
異常存在を確保し収容し保護し続ける財団にとって
この二律背反どうするんですか
投票してみてくださいですね
これ実際に投票できそうですね
クリックができそうなので
SCP-2990-JP-1を殺害すべきか
これでもまさき氏とメイ氏は異常性が起こる前で生きてるのかな
ケリー氏を殺害
待てよ待てよ
高田家の調査の際に高田家の庭にて体内の胎児と共に
痛いとなって埋められているものが発見されており
すでに死亡している人物を現実回編によって再現しているものと推測されています
現実回編できてなくないこれ
コピーを作ったってことなのか
その死亡した事実を否定することはできなかったんだな
つまり遺体を元には戻せない
ということは
まさき氏とメイ氏はまだ
このループが終わった瞬間どうなるかは分かりませんが
現状存命中と
この結果は理事会へと送付される資料を作成するための会議にて
扱われるため慎重に決定していただきたいと思います
殺害すべきか異常を保護すべきか
っていうかSCP財団中に倫理委員会なんて作らないでほしいですね
倫理なんか知ったことかでやってほしいなそれならもう一貫して
そこ
これちょっと他のオブジェクトもありそうですね倫理的には
良くないけど財団的には保護するしかないみたいな
うわぁ考えさせられるなこれ
これ
JP1を殺害して確実に
ループがなくなるという保証はないんですよね正直
なんなら今度はメイ氏にそのループ現象が映るというか
ループ能力の所有権じゃないですけど
あれが映る可能性も大いにあると思ってるんですよ私は
これはちょっと私は
何も言わずに
公害公言せずに投票だけしてみたいと思います
結果どう動くのかだけずっと
これは私は
こっちです
投票結果が見れるっぽいですね
ツイッターの投票機能みたいな感じですね投票して初めて
どっちの方が得票率が高いかが表示されているようです
結果は皆さんの目でご確認ください
ではまた次回お疲れ様です