00:04
スピーカー 2
アイテム番号 SCP-909-JP オブジェクトクラス セーフ
スピーカー 1
特別収容プロトコル オブジェクトの影響範囲である1km圏内は、常に封鎖されなければなりません。
近隣住民の避難や立ち入りを禁ずるために、カバーストーリー 放射能汚染地帯を適用してください。
スピーカー 2
この特別収容プロトコルが修正され、施行された作戦により、異常性の影響範囲を 半径3mの円までに収めることに成功しました。
スピーカー 1
また、オブジェクトの異常性が発揮されなくなったため、 以前のプロトコルはすべて棄却されます。
また、SCP-909-JPが故死しないように、影響範囲内の砂漠化がある程度進行した時点で、 必ず肥料や水分の補充を行ってください。
その際、範囲内にゴミなどが落ちている場合は、速やかに除去してください。 原則としてすべての調査・維持はDクラスを用いてください。
説明 SCP-909-JPは、
死に位置する公園内の広場だった地点に生育するソメイヨシノです。 いついかなる状況であっても常に開花しており、これは落葉している時であっても変わりません。
SCP-909-JPの異常性は、 SCP-909-JPを中心とした炎上の範囲内に分布するある特定の物品の転移を引き起こすことです。
転移させる物品の大きさなどに制限があるかは不明です。 不定期に発生する異常性の対象となった物体は、
降下範囲付近の地下に転移し、それを覆うように根が成長します。 この広がった根がSCP-909-JPの降下範囲であり、根が成長することによって拡大されていきます。
スピーカー 2
現在の降下範囲は、半径20メートルが修正され、500メートル、500メートルが修正され、3メートルの円です。
スピーカー 1
SCP-909-JPは公園に遊びに行った児童が次々に失踪するという事件を受け、警察が捜査したところ、
スピーカー 2
防犯カメラの前で、忽然と児童の玩具なども含めて一切の痕跡を残さず消失した映像が回収され、連絡を受けたエージェントが調査し発見されました。
スピーカー 1
この際に、地面から頭の先端部分のみ露出した児童の窒息死体が発見されたため、
03:03
スピーカー 2
電磁波の反響を用いた地下の埋蔵物の観測により、SCP-909-JPの異常性は、物体を消失させることではなく、物体を転移させることであると判明しました。
消失した物品や人間の一例
発見されたもの 朝顔 ただし教育課程で育成させる個体のみ 数32株
日誌2冊 ランドセル1個
小学校課程の児童11名 低学年7名 高学年4名
スピーカー 1
リコーダー9本 物品の統一性は不明ですが、一定のルールは存在すると推察されています。
また、口述する一例を除いて、成人の消失は確認されていません。 また、この範囲内では、戦術した失踪事件の多発のみならず、民間人の栄養失調や脱水症状による死亡が相次いでいます。
これは、SCP-909-JPが生育するために必要な栄養分や水分を異常性によって吸い上げていると推察され、
スピーカー 2
この点から長期にわたる影響範囲内の停滞は推奨されません。 すみません、滞在ですね。滞在は推奨されません。
スピーカー 1
事件記録 Dクラス12名を投入し、無線遠隔操縦式
水陸両用ブルドーザーを利用した大規模な SCP-909-JP直下の埋蔵物回収が行われました。
しかし、SCP-909-JPの根は切断による除去を施しても即座に再生し、作業は難航していました。
やむを得ず追加の人員・機材を投入しようとしたところ、さらにSCP-909-JPの降下範囲内に入っていた
小学校が中の児童を含めて消失しました。 休日のため全校生徒の消失は免れましたが、
校内で部活動をしていた生徒の3分の1程度に当たる人が消失しました。
消失した小学校は異常性の例に漏れず地下に転院しており、それを覆うように SCP-909-JPの根が広がっています。
スピーカー 2
速やかに機動部隊が投入され、SCP-909-JPの根の焼却による処分が行われようとしました。
スピーカー 1
焼却処分には機動部隊の他に5名のDクラス職員が投入されました。 その中で、過去
市に居住していたことで投入されたD-1110564のみが消失する事象を受けて、 全てのSCP-909-JPに関する作戦は一時的に中断され凍結されました。
06:12
スピーカー 1
この判断は児童以外に人間の転移が起こっていないという規則性が破られたことによるものです。
また、この事件によって初めて、SCP-909-JPの影響範囲が拡大するプロセスが判明しました。
SCP-909-JPの影響範囲を縮小する作戦の要請 作戦要項
まず第一段階として、SCP-909-JPの影響範囲である地表の構造物を、 財団の機動部隊が保有しているMOABを使用し排除。
さらに大量の水を流し込むことで、栄養分を豊富に含む表面の土壌を排除する。 次に第二段階として、SCP-909-JPの再生力を喪失させるために、
水弱の兆候が見られるまで放置し、ある程度の水弱が確認された時点で、 SCP-909-JPの根と地中埋蔵物を機動部隊によって除去し、影響範囲の縮小を図る。
この作戦要請は承認されました。 作戦記録
第一段階は難なく成功、構造物は問題なく排除され、 SCP-909-JPの影響範囲の拡大は収束しました。
次に2週間が経過した時点で、落葉の増加だけでなく、花弁の落下も増加し、 明らかにSCP-909-JPの樹勢が衰弱していることが観測されました。
スピーカー 2
機能・勢い・樹勢
この時点をもって作戦は第二段階に移行、動員された人員によって SCP-909-JPの根は速やかに除去され、作戦の狙い通り、 SCP-909-JPの再生はほとんどなく、除去はスムーズに行われました。
スピーカー 1
これにより、SCP-909-JPの影響範囲は収容プロトコルにも記載されている通り、 正常な根の範囲である直径6mほどの円に縮小されました。
保衣
より詳細な情報を得るため、SCP-909-JPに遺棄されている遺体を回収する試みが行われましたが、 SCP-909-JPの根は作戦前を上回るスピードで再生し、ゆりかごを模した形状を構成、遺体をその中に収めてしまったため、これ以上の干渉はSCP-909-JPを固視させかねないとして中断されました。
スピーカー 2
枯らすかもしれないってことですね。
スピーカー 1
なお、その際に多量の養分を浪費したのか、葉のほとんどは落葉してしまい、 SCP-909-JP自体がすでに自然な枯死に近づきつつあります。
09:09
スピーカー 2
保衣2
D-110-564とSCP-909-JPの関連性を再び調査したところ、 D-110-564は数件の暴行殺人罪で逮捕されていましたが、その中にある児童を殺害し、死体をSCP-909-JPの舌に遺棄していたことが判明しました。
スピーカー 1
その際、当時の警察により1枚の文書がSCP-909-JP周辺から回収されていたことが判明しました。
文書の内容は書きを参照してください。
小学生がおそらく書いたようなひらがなの手紙のようなものがあります。
将来の夢 張直美 高木さくら
私の将来の夢は小学生になることです。
本当はお花屋さんになりたかったけど、その前に小学生になってお姉さんになって弟の春君に優しくしてあげたいので、先に小学生になりたいです。
でもいつかお花屋さんにもなりたいです。
お花大好きと書いています。
注目、瞬間移動、自画のタグがついてます。注釈が2つ。
樹齢60年ほどの桜の適切な根の範囲であり、これ以上の縮小は腰に繋がりかねないと見られている。
スピーカー 2
半径何メートルみたいなやつだな。
3メートルだっけ。
で、もう1個。マッシブオードナンスエアブラスト。
大規模爆風爆弾兵器。作戦の第一段階ですね。小学校を排除するための。
スピーカー 1
小学校だけじゃないか。第一段階として影響範囲である地表の構造物を財団の機動部隊が保有しているMOABを使用し排除のとこですね。
スピーカー 2
爆弾で地上の建物を全部壊せってことですね。
将来の夢。
蝶々組って何だろう。
蝶々組高木さくらって書いてある。
あ、蝶々組か。
スピーカー 1
はいはい、幼稚園ですね。蝶々組の高木さくらさんの手紙。
スピーカー 2
これがD110564が殺害した。
12:02
スピーカー 2
いいのは作戦が成功して異常性の範囲は3メートルだし、
スピーカー 1
なんなら枯れかけてるよということですね。 でもオブジェクトクラスもともとセーフなんですよね。
スピーカー 2
ユークリッドからセーフになったわけじゃなさそうなんで。 自我の有無。
自我が芽生えかけてる? ゆりかご状に
人間を保護しているっていうところがありましたよね。 枯らしてしまった方がいいと思うけどなぁ。
SCP財団の方針的にはもう、 収容保護維持みたいなの、あれですもんね。
スピーカー 1
やむを得ない場合以外はもう、 やむを得ない場合に限り壊す、殺すっていう思想ですからね。
スピーカー 2
っていうSCPでした。 ではまた次回。お疲れ様です。