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2022-04-30 10:04

#65 SCP-2604 - 柵に非ず

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紹介SCP

Author: Marcuse
Title: SCP-2604 - 柵に非ず
Source: http://scp-jp.wikidot.com/scp-2604
Year of creation:2016
CC BY-SA 3.0

SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3

©︎SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/
00:05
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-2604 オブジェクトクラス セーフ 特別収容プロトコル
SCP-2604はサイト39の収容室92に格納されています。旧プロトコルにアクセス。
SCP-2604への安全な暴露は、総障害暴露時間60分未満と判定されました。承認を受けた実験を除き、すべての観察は遠隔で実施されます。
収容室には、財団職員の直接介入なしに長時間の暴露を行うための適切な衛生及び料理設備が配備されています。
事案-2604αに続き、すべての観察は遠隔で行うものとします。いかなる状況においても、財団職員はSCP-2604と直接の視覚的接触を持ってはいけません。
武装警備員2名が暴露防止のために24時間待機しています。いかなる状況においても、SCP-2604は収容室9-2から移動させません。
捕獲されたSCP-2604-1が好奇症状を示し始めた場合は、直ちに隔離し、SCP-2604への暴露経験がない職員から防護されます。
事案-2604αを受け、実験の認可を取り消す。
説明
スピーカー 2
SCP-2604は松材と鉄釘で構築された柵です。
スピーカー 1
SCP-2604と接触した目撃者及び職員とのインタビューによって、彼らは誰一人としてSCP-2604を柵として認識できていないことが判明しました。
SCP-2604との直接的な視覚接触は進行性の認知障害を引き起こし、影響された対象者、以下、SCP-2604-1は人工的な障壁、標識、経路のことを認識できない状態、またはそれに対して反応できない状態になります。
スピーカー 2
影響は対象者がSCP-2604と視覚接触を保っている間のみ進行し、接触が途切れると進行も停止します。
スピーカー 1
記憶処理にはほとんど効果がないことが示されており、実験対象者はSCP-2604を観察していたことは思い出せないと報告している一方で、その付随する異常性質の影響を受け続けています。
03:13
スピーカー 1
曝露3時間で、SCP-2604-1は物理的移動を妨げない標識、障壁の目的や使用法を思い出すことができなくなります。
12時間後には、SCP-2604-1は移動を遮る障壁の存在を認識することができなくなり、たとえ安全性に危害が加えられるような状況でも、移動を妨害するための障壁、標識、指示を判別できなくなります。
ケースのパーセントで、SCP-2604-1はSCP-2604曝露から72時間以内にタイプデルタ心理的再編、DPRイベントを経験します。
すべての認知障害は停止し、SCP-2604-1はSCP-2604曝露前と異なる振る舞いを始めます。
観察された一般的形式は以下の通りです。
根本的な収容の無効性の主張、財団職員にのみ観察、個人的抑制力の喪失、既に有している精神障害の著しく悪化した症状の発露、
大幅に増加したリスクテイク、またはリスク管理への無能力性、DPRイベントの経験を目撃した人物もまた急速にSCP-2604-1と化し、その症状を見せます。
特筆すべき点として、この時影響を受ける人物には事前曝露がわずかあるいは未経験の者も含まれます。
アクセスはレベル4クリアランスに制限されています。
資格情報入力。
事案2604α。
実験と収容から8週間が経過し、財団職員63名はSCP-2604への曝露をある程度経験していました。
後期感染者は15人、その全員が日常的な試験において曝露したDクラス職員でした。
2000の17時48分、D-1785-41が最初に記録されたDPRイベントを経験し、近くのSCP-2604-1数名を急速に同じ状態へと落とし入れました。
保安職員ともDPRイベントを受けることになり、彼らはD-1785-41を支援してF等A社のセキュリティを突破しました。
続く3時間にわたって、約39名の財団職員がDPRイベントを経験し、さらに7名が抵抗を試みて終了されました。
06:11
スピーカー 1
SCPオブジェクトの収容が意図的に破られ、これらのオブジェクトを持ち逃げする試みが行われました。
SCP-2604-1の遠隔観察は、彼らがこれらオブジェクトの収容が機能していないことを確信しており、未知の理由でサイトから除去しようとしていることを示しました。
続く48時間で、財団のセキュリティはSCPオブジェクト-2を除く全てを正常に回復し、まだサイト内にいた全SCP-2604-1を収容しました。
現在、SCPオブジェクト-2と元財団職員名が行方不明です。
この事件の後、収容プロトコルは適切に修正されました。
目性・精神影響・視覚観測・記憶影響・認識災害・注射区は無しです。
錯の形をしたSCP。直接指認した場合、それを錯として認識できていない。
直接見ると症状が悪化していき、物理的移動を妨げない標識障壁の目的や使用法を思い出すことができなくなります。
止まれとかってことかな。
物理的移動を妨げない。
根本的な収容の無効性の失調、個人的抑制力の喪失、既に有している精神障害の悪化。
大幅に増加したリスクテイク、またはリスク管理への能力低下。
スピーカー 2
感染拡大させようとしているってことですね。
スピーカー 1
でもセーフなんだよな。
スピーカー 2
遠隔で見ている限りは大丈夫だからってことかな。
好奇症状を示し始めた場合は直ちに隔離し、暴露経験がない職員から防護されます。
スピーカー 1
ってことですね、たぶんね。
現状安全な収容方法が確立されているのでセーフ状態ってことですね。
スピーカー 2
実験と収容から8週間が経過し、63名が暴露・低経験。
09:02
スピーカー 1
ディークロス職員がDPRイベントってなんだったっけ。
スピーカー 2
タイプデルタ心理的再編がさっき言ったやつか。
精神障害の悪化とか、リスク管理能力低下とか。
別のSCPオブジェクトが逃げ出しちゃったと。
持ち出されたと。
その件に関しては別にこのSCPの危険性ではないという判断なのかな。
スピーカー 1
セーフっぽいですね。
意思がないと判定されている。
意思がないかつ収容方法は確立されているという判断ってことですね。
ではまた次回お疲れ様です。
10:04

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