1. SCP話
  2. #330 SCP-6142 - かつてカエル..
2024-10-12 24:32

#330 SCP-6142 - かつてカエルを磔にしていた場所

spotify apple_podcasts youtube

紹介SCP/Taleタイトル: SCP-6142 - かつてカエルを磔にしていた場所原語版タイトル: SCP-6142 - The Place Where We Used To Crucify Frogs訳者: walksoldi原語版作者: Tanhonyソース: http://scp-jp.wikidot.com/scp-6142原語版ソース: http://scp-wiki.wikidot.com/scp-6142作成年: 2022原語版作成年: 2022ライセンス: CC BY-SA 3.0SCP財団とは: https://ja.wikipedia.org/wiki/SCP%E8%B2%A1%E5%9B%A3©️SCP財団 http://ja.scp-wiki.net/ 1・3・6・9・12・15・1821・24・27・30日更新予定#SCP #SCP財団 #podcast

BGMタイトル: Night Light 作者: Blue Dot Sessions 楽曲リンク: https://freemusicarchive.org/music/Blue_Dot_Sessions/Nursury/Night_Light ライセンス: CC BY-SA 4.0

00:05
アイテム番号 SCP-6142 オブジェクトクラス セーフ
特別収容プロトコル 廃止済み
SCP-6142の現監督官は、イライアス・グランガー教授であり、
財団の部分退職制度の一環として、当アノマリに割り当てられています。
実験や生活費用のため、グランガー教授には給付金が毎月支給されます。
この収入の全体の内役は、財務チャート6142-1から確認できます。
SCP-6142は、特別に建設された堅牢な壁の向こう側にある、
グランガー教授の自宅の裏庭に収容します。
この地域に配属された職員は、整備の要請があれば速やかに対応してください。
SCP-6142に侵入者が出た場合、グランガー教授が財団への直通回線を介して支援を要請します。
グランガー教授は定期的にサイト22にメッセージを送り、
SCP-6142の継続的収容と実施する実験について確認を取るものとします。
説明
SCP-6142はイングランドのレリー村に所在する5メートル×5メートルの草原地帯です。
かつてこの土地は村の周辺にある田園地帯の一部でしたが、
2004年の住宅地拡大を経て、現在は村の最も外側にある道に隣接しています。
この地域に在住する複数の保護者から、子供が不適切な遊びに興じているとの通報を受けて財団が発見に至りました。
SCP-6142内の人物は、レリー村に大量に生息するカエルを貼り付けにしたいという意欲を普段以上に強く感じます。
留意点として、この効果は強制ではなく、蒸気の衝動は完全に無視できます。
単純にカエルを貼り付けにする考えが頻繁に思い起こされ、それを達成しようとする傾向が強くなります。
実際に貼り付けを実行しようとしても、捕獲の試みからカエルが逃走するため、大抵の場合は失敗に終わります。
一方で、実際に貼り付けを実行する場合は、ローマ帝国で用いられた手法を真似てカエルを縛り付けるか、即席で作成したT字型のさらし台に釘で打ち付け、そのまま死亡するまで放置するのが一般的です。
03:08
この衝動は、貼り付けという行為自体にのみ及んでいるとみられています。
カエルを貼り付けにすると、たとえそのカエルが高速化から脱走した場合でも、非影響者は急速に興味を失います。
保位6142-1 収容記録
SCP-6142の収容が容易である点、異常性が比較的無害である点、すでに後半にわたって実験が実施された点から、SCP-6142は財団の試験的な部分退職制度の候補先として選出されました。
この制度では、定年退職を控えた信頼できる職員に、とりわけ危険度の低いアノマリーを監督する権限を与え、収容や追加実験に関して折り返し報告をさせる任務を割り当てます。
SCP-6142の場合は、元サイト22職員のイライヤス・グランガー教授に権限が割り当てられました。
以下の音声報告は収容開始から3ヶ月間に及ぶものです。
昨日で私の荷物は移し終えたよ。 作業のほとんどは収容スタッフがやってくれたが、私も精一杯協力したんだ。
まあ、そこまで役には立てなかったけど、それでもね。 今後のメッセージは君が扱ってくれるのだろう、アーネスト君。
君により責任のある業務が信任されて嬉しいよ。 君ならうまくいく。
この1日の大半は全員の収容スタッフが置いていったファイルに目を通して過ごしたんだ。 もちろん準備期間中にも読み返したけどね。
こういうのは常にきちんと記憶に残しておくのがいいんだよ。 実験の手段はほとんどやり尽くされているけど、まだ少しは思いつけるさ。
それにしてもここに戻ってこられて気分がいいよ。 レリーに暮らしていた頃からずいぶん経つけど、あの頃とあまり変わっていないようだ。
サイト22で長期間働いた後の新鮮な空気はとても気持ちがいいね。 引っ越し担当の一人からこれから正式に退職するのか聞かれたけど、とんでもない。
私がここで取り組んでいなかったら、どうしてその取り組みが正しく行われていると信じられるんだい?
今日はもう遅いから、明日からきちんと気合を入れて進めていこう。 これからが楽しみだ。
こういう静かな仕事は慣れないね。 笑い
06:02
サイト22にいた頃はずいぶんと騒がしかった。 人の走り回る音がもっと響いていて、あと、あー悲鳴とかも。
だいたいは君の世代よりも前の話だよ、アーネストくん。 それでもサイトのあちこちにいるベテランの人たちに訪ねてみるといい。
彼らなら喜んで戦いの物語を話してくれるだろう。
とはいえ、こっちに来てからも忙しくするよう努めているよ。 今は時間帯を変えてSCP-6142の実験をしているんだ。
効果の強さが全く異なるかどうかを確かめるために。 特に変わりはなかった。
まあ何事も試してみないとわからないだろう。 今のところ時間ならたっぷりあるんだ。
まあ、余暇の時間がね。 そう、余暇だ。
この場所を建てたスタッフに失礼を働く気はないんだけどね。 アーネストくん、それでも外壁はきちんと塗り直してもいいんじゃないかな。
本当は自分でやりたいところだが、この膝が許してはくれないんだ。 一応覚書として残しておくよ。
それと、息子のジェイミーにも手紙を送り続けている。
息子のことはどこかで君に話したはずだよな。 私はかつて、いや、今まで長い間、財団の一員として人生の大半を捧げてきた。
だからまあ家庭内でいろいろ問題があった。 しばらくは口を聞いていないね。
笑い。 実を言うとね、住所を教えてもらうのにも苦労したんだよ。
ごきげんよう、アーネストくん。 一生懸命に働いていることを願うよ。
君は毎年、あ〜冬が近づくと怠けがちになるところがあるからね。 気をつけるんだよ。わかったね。
ここ1週間ほどは数匹の異なる種のカエルを使って実験していたんだ。 ひょっとしたらそれぞれで強制力の強さが違うんじゃないかって確かめようとして。
おっと、強制力はないんだったね。 言い間違えたよ、その意思の強さだ。
とにかくある種のカエルを貼り付けにしたいという気持ちは別の種のカエルの場合と同じくらいに感じた。
正確に言うなら普段よりも強く、だけど。 今日もまた手紙を送ったよ。そのジェイミーに。
いつものように別に期待はしていないけど、きっとやらなくちゃダメなんだ。 何事も試してみないと、だろう?
09:07
ここ数週間は近接性に関する実験をしてきたんだ。 例えばカエルを入れたカゴをSCP-6142の中に置いて、その外に立って、
暴露の村で効果に違いが出るのか確かめた。 結果だが、実のところうまく伝えるのが難しい。
カエルを見て貼り付けにする考えがとても魅力的に思えたのは否めない。 しかしそれは言うなれば真新しさであり、
本当に起こすべき行動というよりはどこか押し付けがましい考えに近かった。 ただその時は頭の中がいろいろとごちゃごちゃしていたから、そのせいで気が散った可能性もある。
これを書き留める際はこの要素を考慮に入れる必要があるんだ、 アーネスト君。
気が散ったというのは、まあ最近息子と電話で話しているんだよ。 息子のジェイミーとね。
手紙が送られ続けてついにコンマ消したのかな。 息子の声が聞けてよかった。
随分と歳をとっていろいろなことを逃してきたけど、その、 今なら時間があるじゃないか。
そういうわけで収容のために試験間の臨時交代が必要になったんだ。 期間は、
ページをめくる音。 7月28日から8月5日まで。
ジェイミーは最初少し口を閉ざしていたけど、なんとか説得できたよ。 湖水地方のちょっとした乳戸旅行だね。
派手さはないけどお互いをよく知るいい機会だ。 不便をかけてしまい申し訳ない。
前のメッセージからあまり実験に取り組めてはいないんだ、アーネスト君。 でもこの収容の焦点はそこじゃないだろう。
ただ、それでも申し訳なく思う。 正真正銘の旅行は随分と久しぶりだ。
何を持っていけばいいのかもわからないよ。 服は当然として、歯磨き粉、衛生用品と、あといろいろ、
日焼け止めは必要かな。 いやーね、別にエジプトの砂丘ほどではないけど、わからないじゃないか。
ジェイミーも荷造りが順調に進んでいるといいな。 息子が小さかった頃、一度だけカナリア諸島に一緒に行ってね。
その時の、あの子のスーツケースの状態と言ったらもう、全く酷くて。
本当にすまない。この話は関係なかったね。 年寄りの雑談なんて聞きたくないだろう。
12:05
君の幸運を祈っているよ。 前のメッセージの訂正だ。試験間の臨時交代の件だが、もう必要なくなった。
昨日、夜遅くにジェイミーから電話があったんだ。 息子が言うにはいろいろ考えていたのだと。
私を必要としていた時のことや、私が裏切った時のこと。 もうしないって約束したのに、嘘をついてしまったこと。
私と一緒に過ごすなんて考えたら、そんなの耐えられないと言っていた。 一週間も。
二人の間にこんな影を落としたままで。 また同じ目に合うのかと思うと、耐えられないって。
とても合理的な考え方だ。 私はいつだったら会えるのか聞いてみた。
そんな時が来るのかはわからないと言われた。 だからね、私は一週間の不在がどうとかはもう気にしなくていいって喜んで報告するよ。
すでに準備ができていたなら本当にすまないが、もう必要なくなったんだ。 私は
咳 私はきっと
とても楽しみにしていたのだろう。 すまない。本当に
心の底から申し訳なく思う。 こんな話は聞きたくないよな。アノマリーと関係ないし、本当に恥ずかしい。
申し訳ない。もういいんだ。 それより、 SCP-6142に目を向けないと。
SCP-6142を完全に理解するためには必要なことは本当にたくさんある。 だからもう時間は割けない。
今日はヒキガエルをSCP-6142に入れた。 一応念を押しておくが、赤ガエルではなく同じように見入られるか確かめようとして。
結局はほとんど同じだった。 違いはなかった。報告は以上だ。ありがとう。
変化なし。報告は以上だ。 気がつけばサイト22のみんながどうしているかばかり気にしている。
このメッセージは今もアーネスト君が取り扱っているのだろうか。 記憶が正しければ私がサイトを離れた時は結婚の話をしていた気がする。
結婚式はどうだったかな。 アーネスト君はいつも働き者だった。
君は幸せになるべきだ。 変化なし。前にあげたカエルで時間帯を変えて実験をすべてやり直し、
15:01
私の思考過程と何らかの相違点がないか検証してみた。 どこか気になるところがあったように思う。
引き続き実験をしていく予定だ。 また実験をやり直した。変化なし。私の勘違いだった。
電話をかけてきてもいいんだよ。年寄りは寂しくなる。 もしかすると以前にもこの場所に来たことがあったかもしれない。
というのも昨晩夢を見てね。 今ではあれが本当に夢だったのか、私が忘れていた記憶なのか、
両方が言い混じったのかは確証が持てないが、それでも驚くほど鮮明だった。
私の…いや、その夢の中では私は友人たちと遊びに出かけていて、一緒に自転車を漕いでいた時に、何らかの理由でここに立ち寄ったんだ。
私たちは皆9歳か10歳だったか、とにかく子供の姿をしていて、 私たちがカエルを貼り付けにしているところの、とても鮮明な、一点の曇りもない映像が見えた。
カエルのツルツルした体を掴んで、あのアイスの… あのアイスポップの小さな棒で作った十字架にくくりつけた。
商品名は忘れてしまった。 なんだか友人たちがとても楽しそうにしていたのを覚えている。
笑ったり興奮気味に喋ったり、十字架にかけられてもがくカエルを指差したりしていた。
当然ながらやがてカエルは自由となり、どこかへ飛んでいったのだが、 それでも楽しさは損なわれなかった。
思うに、あれは何よりもスポーツとしてやっていたのだろう。 でも、私の場合は、顔に汗をかいて、両手を震わせながらカエルを抑えるのに必死だったのを覚えている。
私にとっては遊びじゃなかった。少なくとも夢の中では。 本当に切迫感があった。
まるでカエルを貼り付けにすることで何かしらの宇宙のバランスを保っていたかのような、 まるでそうしないと太陽が地球に正面衝突してしまうかのような、
そういう感じがした。 当たり前だがそんなわけはない。
でもそれがその時の印象だった。 私は昔からそうだったのだと思う。
本当にやりたいことをやってきたのか、それともやらなかった場合の意味するところを恐れていただけなのか、 私にはわからない。
学校でも仕事でも、そのすべてに常に義務感があった。 私が真にやりたいことが、それが今も私の中にあるのかはもうわからない。
18:07
私はそろそろ洗濯をする。 奴らが窓の外にいるんだ。窓の向こうにいるんだ。
みんな、今までいろいろと知らせてくれて本当にありがとう。 ジェイミーには言わないでくれ。きっと動揺させるだけだろうから。
この報告の不穏な内容から、グランガー教授の様子と安否を確認するべく、 直ちにチームが派遣されました。
敷地に到達したチームが呼びかけやノックをしても、 反応は得られませんでした。
強引に敷地内に侵入しても、グランガー教授は発見できず、 チームがSCP-6142の場所へと移動して、ようやく発見に至りました。
発見されたグランガー教授は、その場で死亡していました。 死体を調査した結果、グランガー教授は床の物置、
庭の物置から強引に取り外された2枚の板に、手のひらを釘で打ち付けられ、 逆さ貼り付けにされていたと判明しました。
死因は心不全と診断されました。 死体の位置と完全な状態である拘束具を見るに、
この貼り付けをグランガー教授自身が実行した可能性はないと確認されています。 収容プロトコルの改訂が進められています。
カエル、動物、場所、強制力のタグが付いています。 注釈は特になし、画像もなしです。
はい。 グランガー教授
亡くなってしまいましたね。 グランガー教授が話しているところでちょっと
合ってるのかなっていう読み方が2か所ほどあったので、ちょっとそれだけ確認しようかな。
真新しさみたいに読んだの。目新しさかなこれ。 目に新しい。普通に目新しさでいいのかな。
目新しさですね。失礼しました。 目新しいことがない。
書き留める際は、はいはいはい、気が散った。 押し付けがましい。
この後にも何か読み間違えた箇所があった気がしたんですが、ちょっと長いから忘れちゃったかな。
はい。息子と旅行に行けるかと思いきや、裏切られる形になったんですね。期待を裏切られてしまった。
息子は息子で悩んでいたんでしょうね。 ジェイミーさんはジェイミーさんで財団に、財団かどうかわかんないけど秘密組織で働いている。
何言えないような組織で働いていた祖父、父か。 父に対して不信感が募っていた。
21:02
手紙を送ってくれていたから連絡はしたけど、ちょっと1週間も旅行するとなると、この今までのわだかまりはモヤモヤが取れないだろう。
そんな状態で1週間もあなたと一緒に旅行するのは厳しいという報告を受けてということですね。
実験日時が書いていないというか、その音声記録の日時が書いていないので、どれぐらいの期間、
そのジェイミーさんに断られて、ちょっと悲しい気持ちになって最後の報告があったのかは定かではないんですが、
まあでも1週間1月ほどなのかなと思いますね。 貼り付けにしていた。これは最後はこれは何か強制力?
うーん
どうなんでしょうね。でもこの
何だっけ?部分体色精度として、このオブジェクトに長期間いた場合、
通常状態であれば変えるに対して、その貼り付けにしたい、貼り付けにしたら楽しいだろうなという気持ちを想起させる、興奮材料を与える
という異常性だけだったのが、長期間いることにより
人間に対しても、だから今回はグランガー教授自身にその対象としてグランガー教授を貼り付けにしたら面白いなっていう
意思が周辺を通った、通った人物いないかでも。 隔離されてるもんな。堅牢な壁の向こう側にある。
ん? あとはあるいはこのカエルを貼り付けにし続ける
実験で、ちょっとその貼り付けというルーティーンが向上化して、ごく普通の
まあ 我々で言う
いただきますごちそうさまとか、おやすみおはようとか、そういう一般的な挨拶、ルーティン化してしまって
何らかの新人深い気持ちが 私も一緒になればみたいな気持ちになって、夢で
宣告を受けてみたいなことかもしれないですし、にしても
多殺だと思われている状態ですよね。グランガー教授自身にはこれは不可能だということなので
どういうことなんだろうな。これもオブジェクトの異常性の結果なのか、グランガー教授のその心境の変化
息子の仲直りできるかと思いきややっぱりダメだったっていう落胆、絶望
がただそうさせただけなのかっていう 差異が見られますね、これ。だからもしやるならまた違う方を部分退職制度で
24:03
やるべきなんでしょうが、こういう事件が起きた以上、おそらくは財団側の措置としては また普通のオブジェクトとして収容していく
しばらくは部分退職制度でこれをあてがうことはないんじゃないかなという感じですね。 なんかすごい読んでて悲しくなりますね
というオブジェクトでした。ではまた次回お疲れ様です
24:32

コメント

スクロール