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  2. 第102回「モバイル技術お試し..
2021-05-09 34:47

第102回「モバイル技術お試し回〜5Gって実際何が凄いん?〜」

前回宣言通り、試しにモバイル技術トピックについて話してみました。
今回はとっつきやすいように「5G」について。
今回は技術的な観点からの違いを、できる限り平易に話したつもりですが、専門用語多めになっているので、分かりづらかったらフィードバック頂けると幸いです。

  • 5Gと4G/3.9G/3Gとの技術的な差異
  • 5Gの技術的なポイント「NR」と「スライシング」について
  • 今の5Gはまだフルスペックではない
  • フルスペックの5Gがくると何が起きるのかをごく簡単に解説

怖々お試しで話しているところがあるので、これを今後も続けるべきかどうか等フィードバック頂ければ幸いです。

ご意見ご感想お待ちしております!

Beck's Hacks letterでは皆様からのご意見ご感想等々いただけますと幸いです。Twitterハッシュタグ「#hacks_letter」にコメント頂くか、Substack上にコメント頂ければ幸いです。みんなに観られるのはちょっと・・という方は是非メールで返信いただければ幸いです。

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News Letter : Beck's Hacks Letter

00:00
[音楽]
はいみなさんこんにちはハックソクリティブライブのベックです
今日はですねモバイル技術お試し会ということで
5Gって実際何がすごいってお話をしたいと思います
あの前回ですね自分の専門領域についてもちょっと
自分の専門領域モバイルの技術の技術者なので
技術での話をしていきたいなというお話と
それから自分の趣味の歴史についてですね
何か情報発信ができたらいいなということで
ポッドキャストを新規に起こすべきか
それかこの番組の1トピックとして扱うべきか
というところで一応アンケートを取って
一旦ちょっとこの番組の1トピックとしてやってみるのが
いいのではなかろうかというのがアンケート結果から見えたので
一回これで始めてみようかなというふうに思います
これを聞きの皆さんも間違いなく
モバイル技術の技術者とかプロフェッショナルではないと思うので
あんまり難しい話をここでしても
絶対聞いてる人ポカンとしてしまうと思うので
できるだけですね皆さんにとって
そういうもので動いてるんだねとか
未来ってこういう風になっていくんだね
っていうのを考えるネタとして
こういったモバイル技術
今こういうことが動いてますよ世の中で
みたいなお話ができればいいかなというふうに思ってます
なのであんまり本当のガチの専門用語みたいなものは
あまり使わないように気をつけていこうかなというふうに思います
はいじゃあ早速始めたいと思いますけれども
今日は5Gって実際何がすごいんというお話をしたいと思います
5Gっていうものがなんか最近よく聞こえるなっていうのを
皆さん感じてるんじゃないかなと思うんですけど
なんやねんそれというところから
多分始めないといけないかなと思います
5GのGはご存知の方も多いと思うんですけど
ジェネレーションですね
5Gは5Gジェネレーションの第5世代という意味です
その前が当然4thジェネレーションというのがあったんですけれども
ここはですね厳密に言うと
結構LTEって言葉を知っている方多いかなと思うんですけど
ロングタームエボリューションっていう用語の略称なんですけど
そのLTEが4thジェネレーションでしょって思ってる人多いと思うんですけど
厳密に言うとLTEアドバンスと
あとWiMAXでいうとWiMAX2というところからが4thジェネレーションで
その前の無印LTEとかWiMAX
無印WiMAXと言いますか1の頃のWiMAXっていうのは
厳密には3.9Gと呼ばれています
3.9Gというのも日本の呼び方かもしれない慣れなんですけど
3Gと4Gの狭間の技術という風に位置づけられていましたと
なんで4Gっていうのは厳密に言うとLTEアドバンスという
LTEとかクロッシーというサービスが出たと思うんですけど
ドコモからあれはまだ実は4Gじゃなかったよというだけ
ここで押さえておいてもらえればなという風に思います
4Gの話する前にもう1個ちょっと3Gって何やったっけって話をしておくと
03:03
これは2001年の10月ですかね
ドコモからフォーマーというサービスがあって
その前がいわゆる2Gと呼ばれているやつが
MUBERというサービスがあったんですけど
そのフォーマーというのが一応3Gのサービスでしたと
突然これが早くなったんですよ
それがEVODOとかHSDPAとかそういった形で4人は出てたんですけど
3Gの高速化技術みたいなものが出てきたと思ってください
またいつか機会があればIPネットワークの話をするときに
この辺ができればいいかなと思うんで
これはちょっと置いておいてこれはまだ3Gでしたと
こういうEVODOとかHSDPAとかで数メガPPSぐらい
1Mbps、2Mbpsぐらいは出るようになりましたよというのがこの辺の技術で
それがLTEになった時に基地局ごと
そこまでの基地局というのは基本的には
NodeBと標準化上は呼ばれている装置なんですけども
それを使っていてそこの無線の方式が変わって
EVODOとかHSDPAとかができるようになりましたよというのがあったんですけど
それがガラッとNodeBからEVODOBという基地局に変わりましたよというのがLTEです
変わったのは当然無線の部分だけじゃなくて
交換器と呼ばれるものも変わっているんですけど
この辺はまたちょっといつか大きくネットワーク
モバイルネットワークと分けると無線のLANと呼ばれるところと
上にあるトランスポートと呼ばれるスイッチングの世界があって
その先にパケット交換とか音声交換とかをやる交換器という
大きくはこういったシステム群で作られてますよというお話はどこかでやります
LTEというのはガラッと無線区間も
コアの交換器のところも全部変えちゃいましたというのがLTEです
なんでそこのLTEで打たれたE-NodeBとか
EPCというのがEvolved Packet Coreという交換器なんですけど
そういったものが基本的なベースになって
その後のLTEアドバンスというものにつながっていくので
無印LTE 3.90と呼ばれたLTEは
この4GのLTEアドバンスとネットワークのアーキテクチャから見ると
実はそんなに違いはないですよというところがあるので
LTEでええやんって思うところはあるんですけど厳密に言うと違いますよというところだけですね
LTEと4Gは別物ということだけここでは覚えていただければというふうに思います
さっきドコモのXCrossyというサービスが
一番最初にLTEのサービスに出てきたんですけど
それがあるときプレミアム4Gという名前に変わったんですね
なんでこれがいわゆるLTE 3.90と4Gの
跨まといいますか切り替わったタイミングでしたよということだけ
ちょっと付け加えさせていただきますと
06:00
多くの人にとってはこの部分はどうでもいいと思うんですね
LTEとその先のLTEアドバンスではどれくらい差があるのかというと
最初このXCrossyというサービスが始まったときに
20~30Mbps調子が良かったら出るかなぐらいのスピード感でしたと
このときは100Mbpsが理論上の最速値と言われていたんですけれども
これがだんだんスピードが上がっていって
最終的には150MbpsがLTEとしての最後の速度になるのかな
最高の速度になるのかな多分
その先のLTEアドバンスというところになってくると
225Mbpsとかっていうのから始まって
その後キャリアアグリゲーションと呼ばれる
複数の周波数を組み合わせて通信するという仕組みとかが出てきて
最大条件フルフル条件が揃って
1Gbpsぐらいまで出せますよっていうのが
このLTEアドバンスあるいは4Gの性能的な特徴かなというふうに思います
話を5Gに戻しまして
5Gは何が違うの
実は3GとLTEでガラッとネットワークが変わりましたよって話をしたと思うんですけど
5Gも実はかなり近しいお話があります
まず無線区間の考え方が全然違いますと
New RadioというNR方式というのがあるんですけども
それが出てきたのが5Gの最大の特徴ですと
NR New Radioっていうからには新しい何か無線なんですよねということで
ここではSub-6とミリメーターウェブという単語を覚えてもらえればなというふうに思います
Sub-6って何っていうと
3.6GHzから6GHz帯を使ってやる通信のことをSub-6と言います
それまで3.5GHzまでの周波数というのは何らかいろんな会社さんに割り当てられていましたと
2GHzぐらいが一番メジャーな周波数帯で
ソフトバンクとかが入ってきたときにはプラチナバンドがないと勝負にならんって言ってた
プラチナバンドっていうのは700MHzとか800MHzとかその辺の周波数帯ですね
周波数の低い電波の方が回り込む力が強くて
周波数が高くなれば高くなるほど直進性が強くなるっていう特性があるんですけれども
Sub-6とかミリメーターウェブっていうのは
簡単に言うと今までよりも相当周波数的に高いところを使っていきますと
なので基本的にはこれらの周波数帯を使う基地局の電波を掴むと
帯域幅っていうのが非常に広くなりますと
なのでより多くの通信っていうのがそこに載せられるので
高速大有料な通信ができるようになりますよっていうところが
まず5Gの一番大きな特徴になります
当然周波数帯が高くなるということは
基地局の打ち方っていうのが非常に今までよりも難しくなるというかね
09:03
より密に打っていかないといけなくなると
回り込まなくなってくるので影ができないように打っていくみたいな感じになっていくんですね
かつ一つの基地局というか一つのアンテナから出てくる電波で形成できるエリアっていうのが
低い周波数よりだんだん狭くなっていっちゃうと
サブシックスで言うと3.6GHzから6GHz
ミリメーターウェーブが30GHzから300GHzっていうね
むちゃくちゃ高い周波数を使うわけですね
そうするとですね
ミリメーターウェーブの基地で形成できるエリアなんてのは
もう一つの基地局と一つのアンテナからするとめちゃくちゃ小さくなってしまうので
かなり密にというかミリメーターウェーブになってくると
多分日本全国張り巡らすなんてことはやらずに
本当に超高速通信がいるところに狙って打っていくみたいな形に
ミリメーターウェーブになっていきますと
サブシックスの方はかなり3.6GHzから6GHzなんで
2GHz対という今のメインにだいぶ近いところの周波数を使っているので
これはある程度日本全国網羅できるような形で打っていくという形で
エリアを形成していくと
いずれにしてもこの3.6GHzから6GHzだって既存からすれば
既存の2GHzとか3.5GHz以下の周波数からすればかなり高いので
5Gのエリア形成というのは今までよりも断然難しくなるというよりは
より密に打っていくとか影ができないように打っていくとかというので
当然打たないといけないレイディオヘッドと呼ばれる
アンテナプラスそれを電波を増幅するためのアンプ装置というのがあるんですけど
そういったものを数多く打っていくという
昔のピッチみたいな形でエリアを形成しないといけないけど
ピッチと携帯のエリアの作り方の違いなのは
すみませんほとんど皆さんご存じないと思うので余計な話でした
ミリメーター用の話を少しだけ補足をしておくと
先ほど30GHzから300GHzという言い方をしたんですけれども
厳密に言うと日本で今帯域としてあり当たられているのが
28GHzだという言い方をしていて
下は27GHzから上は29.3GHzあたりの帯域を各社に割り当てていると
間集的に30GHzより下なんですけれども
一緒くたにミリメーターウェーブと呼んでいるという形です
このミリメーターウェーブというやつがめちゃくちゃ直進性が強い
ほぼ光と同じくらいと言われているんですけれども
そういう電波特性を持っているので
もしかしたらご存知の人もいるかもしれないですが
ビームフォーミングという技術があって
アンテナから直接ユーザーのいるあたりを狙って
電波を射出するというような技術もあって
12:03
Massive MIMOという技術なんですけれども
そういったものをミリメーターウェーブの周波数で使って
エリアを結晶していくと
なのでむちゃくちゃエリアを作るのが大変ですと
多分ミリメーターウェーブは日本全国に行くことはなくて
よりユーザーが高速低遅延な通信を求めるような場面とかで
使われるような形になるのではないかなと思っています
無線の話はこれくらいにして
もしかしたら5Gというキーワードとともに
おそらくこの3つのキーワードを聞いたことがあるんじゃないかなと思います
高速大容量 低遅延 多数同時接続と
実はそれぞれ英語の名前もあって
EMBBってEnhanced Mobile Broadbandとか
URLLC Ultra Reliable Low Latency Communicationsとか
MTCでMassive Machine Type Communicationsという
そういった形で大きく3つメジャーなユースケースというのが
5Gとは定義されていますと
なんでこんな話をしたかといいますと
実は今の5Gサービス
いろんな会社さんでも
ドコモ au ソフトバンク 楽天ホーバーエル
みんな5Gやってますって言ってるんですけど
これ実はフルスペックの5Gではないんですね
今のネットワークっていうのは
ノンスタンダードアローン方式っていう方式で
また新しいキーワードが出てきたと思うかもしれないですけど
ノンスタンダードアローン方式っていうのは
簡単に言うとLTEの交換器を使ってますと
アンテナの部分といいますか基地局と呼ばれている
アンテナと制御装置の組み合わせのことを基地局と言うんですけど
そこだけが5Gのものを使ってますよというのが
ノンスタンダードアローン方式ですと
SA方式っていうのにならないと
5Gの一番の目玉である
無線の部分がどうしてもフィーチャーされるんですけど
それと共にどうしてもこの5Gで定義されているユースケースだったりとか
未来像を描こうとすると
必ず持っていないといけない機能として
ネットワークスライシングっていうものがあるんですね
このネットワークスライシングというものに対応しようとすると
基地局だけではなくて
ちゃんと交換器の方も5Gのものが来ないといけないと
今このNSA方式だと交換器側がLTEのものなので
実はちょっと片手落ちな状態ですよというところだけ
まずは今そういう状態なんだなという風に見てもらえればと思います
この今のNSA方式と呼ばれるやつで
どこまでサポートできるかというと
まずはこの高速大容量ですね
エンハンスドモバイルブロードバンドと呼ばれているユースケースには
対応できるところまでは来ているかなという感じです
当然いろんなテレコムのオペレーターであったりとか
あるいはそれに装置を出しているベンダーさんだったりとか
R&Dレベルでは当然他のユースケースですね
15:00
低遅延とか多数同時接続とかっていうのはやられているので
技術的にできないわけではなくて
単純に商用サービスとしてはまだそこまでは来てないですよというだけの話です
でその先言った高速大容量というところは今そこそこできています
当然5Gのコアが来てからの方が
より高速大容量というところも強化されるんですけれども
それよりも何よりも一番難しいのがこの次の低遅延ですね
これを実現しようと思うと実は基地局だけでもダメだし
コアがあるだけでもダメですと
もう一つ重要な要素になってくるのがモバイルエッジコンピューティング
エッジコンピューティングというのはもしかしたら聞いたことあるかもしれないんですけれども
これが来ないと低遅延というのは実現できないものですと
まずモバイルエッジコンピューティング何かというと
簡単に言うとユーザーの近くにデータセンターを置きましょうと
そこのアプリケーションとユーザーを通信させることによって
今までみたいに例えば沖縄から東京のサーバーにつなぐよりも
沖縄から鹿児島とか福岡ぐらいの距離だったり
あるいは沖縄県にもそもそもアプリケーションがあればいいよねっていう
そういった形でよりユーザーの近くにアプリケーションを置きましょうというのが
モバイルエッジコンピューティングなんですね
このモバイルエッジコンピューティングというものが来ないと
やっぱり本当の低遅延標準化と呼ばれる3GPPというところで
標準化が決められているんですけど
そういうところとかITUとかで議論されているような
5Gってこうあるべきだよねって言われている低遅延を実現しようとすると
モバイルエッジコンピューティングがないとかなり厳しいですと
なんで距離が近いといいかというと
簡単に言うと電波とか光とかっていうのは相当早いんですね
でもただどんなにこの情報が早く伝達できるとしても
光の速度だけは絶対超えられないんですよ
でそのユーザーが使っている端末から基地局っていうところに行くところは無線区間ですと
ここもほぼ光の速度に近いと思っていただいていいですけれども
その中で1回電気信号に落とされるんですよね
その電気信号に落とされる瞬間にやはり遅延というものが発生するし
その先光とスイッチと呼ばれる
簡単に言うと電気信号でですね
パケットというものを交換するためのスイッチ装置というのがあるんですけど
それを組み合わせたようなネットワークを使って
最後データセンターまでユーザーの通信を運ぶんですけれども
その光の区間というのはもうむちゃくちゃ早いし遅延もないんですけれども
それがですね電気信号に変換されて電気的に処理されるスイッチのところで
どうしても遅延が発生してしまうと
それでもかなり高速低遅延の装置を使って
モバイルバックホールと呼ばれるネットワークを構成してデータセンターまで繋いでいくんですけど
極端な話そのユーザーとそのサーバーまでの間ですね
そのアプリケーションが動いているサーバーまでの間の
この電気的な処理をする部分とかプロセッサーの部分ですね
これを少なくすれば少なくするほど遅延というのは短くなっていきますと
18:05
だからぶっちゃけですけれども
ただデータセンターが沖縄にありますと
でもこのデータセンターに至るネットワークが1回基地局に入ってから
例えば福岡に置かれている交換機まで行って
そこからまた沖縄のデータセンターに戻ってきたら全く意味がないわけですよね
なのでユーザーの通信が
これはMECのアプリケーションに行かないといけないものだぞっていうのを
間のネットワークがネタ機器が判断をして
MECモバイルエッジコンピューティングのデータセンター
沖縄のユーザーが沖縄のデータセンターに行けるように
通信を曲げてあげるということをしないといけないんですね
これを実現する方式としてさっき言ってたスライシングというものが必要なんですね
なのでいわゆる低遅延系のユースケースというものを実現するためには
このモバイルエッジコンピューティングというものが整備される
いろんなデータセンターが日本全国2つぐらいに作られました
かつそのMECに行かないといけない通信を間違いなくそのデータセンターに届けるために
ネットワークスライシングという技術がいるし
当然低遅延を実現するためにはただ近いだけじゃダメなんですね
近いデータセンターに対して最短距離というか
できる限り電子的なパケット交換の処理を行うような形でネットワークを作るとか
あとデータセンターに置かれている機器もせっかく低遅延を実現しようとしているんだとすると
そこに置かれているスイッチと呼ばれるパケット交換をするための装置だったりとか
あるいはサーバーだったりとかっていうのも低遅延で通信ができるような仕組みにしておいてあげないと
片手落ちになってしまうと
そういった形で今までとは全く違う形でネットワークだったりとか
データセンターの配置だったりっていうのを考えていきながら
5Gでいうところの低遅延 URLLC、ウルトラリライアブル、ローレテンシーコミュニケーションズという
ユースケスを実現していく必要があるということで
これはもうちょっと先になるかなと、商用でちゃんと使えるのはもうちょっと先になるだろうなという風に
考えていただければと思います
多数同時接続っていうユースケース
これメインのユースケースはいわゆるM2Mと呼ばれているような
マッシブマシンタイプコミュニケーションズって言っているぐらいなんで
今だとIoTって言葉の方が多分いいと思うんですけど
そのIoTのユースケースでとにかく待機がいらんと
知恵も別に遅くてもいいと、いっぱい繋がせてくれみたいなユースケースが来たときに
基地局側とかコア側っていうのが、もうコアっていうのは交換機側が
こいつは遅くてもいいやつだと、とにかくいっぱい繋がしたりと
普通繋げる上限とかっていうのがあるんだけど
このIoT機器が繋がせてくれっていうときには
じゃあ普通のユーザーだったら300人で打ち止めやけど
IoTの機器やったら2000個入れたれと
その代わり1個1個のユーザーの通信に対して割り当てる帯域をグッと絞ったりとか
遅延とかをわざと持たせてネットワークを圧迫しないようにするとか
21:02
っていうことをやって、逆に言うといっぱい繋がせる代わりに
性能をガッと落とすみたいなことをやるっていうのが
このスライドシングの3つ目の多数同時接続でやらないといけないことなんですけど
この低遅延にせよ、多数同時接続にせよ
さっき一番最初に挙げた高速大容量
これはもう実は今までのインターネットというかモバイルのネットワークの使い方って
高速大容量で使いたいっていうのを
どんどん速度を上げていくっていう形でやってきてたので
これはもう容易に実現できましたと
問題はこの次の低遅延とか多数同時接続っていうやつを
どうやって実現しますかっていうのをやろうとしたときに
先ほど言ったまず大前提としてSAのネットワークですね
交換機も5Gのものじゃないといけないし
基地局側とか端末側も
私たちはこのサービスを使いたいんですっていうことを
ちゃんと宣言をできる端末
それを宣言してきた端末に対して
お前はIoTのデバイスだな、お前は低遅延のデバイスだな
っていうのを基地局側が判断して
適切なネットワークに振り分けてやるっていうことを
やらないといけないですね
なので端末も基地局もコアも
全部このSA方式っていうものに対応して
かつネットワークスライシングっていうものを
ちゃんと準拠した装置にならないと
この低遅延と多数同時接続っていうのは
なかなか実現が難しいですと
低遅延に関して言うとそれにさらにプラスして
モバイルエッジコンピューティングですね
この技術、ユーザーの近くのデータセンターを使わせる
そこに対して間違いなく通信を届けるために
スライシングを使うみたいなことが来ないと
実現は難しいですよと
多数同時接続も実はコアをユーザー
一般ユーザーと言いますか
スマホユーザーと同じコアにするのか
IoT用の専用のコアにするのかみたいな
そういった議論もあったりとか
なかったりとかするので
やっぱり高速大容量というものと
低遅延というものと多数同時接続というものが
同じネットワーク同じ装置で
実現できるというよりは
これをやるためにそれぞれに適した
ネットワークとか機器の構成を作っていって
それをうまいことコントロールするために
スライシングという技術がないと
ネットワークスライシングという技術がないと
できませんよというのがあるので
ちょっと難しいお話をいっぱいしてしまったので
この辺でもざっくり言っておくと
今ある5G
いろんなところが提供している5Gというのは
まだまだフルスペックのものじゃないですよと
5Gの中で大きくは3本柱高速大容量低遅延
多数同時接続
このうちの低遅延と多数同時接続というのを
ちゃんと5Gのコンセプト通りにやっていこうとすると
まだまだネットワーク側というのが
進化をちょっとしていかないといけない
アップグレードしていかないといけないという状態ですと
ただ高速大容量の方は今も来ているので
5G普段もしかしたら使われている方もいるかもしれないんですけども
それは基地局側がNSA方式の基地局が打たれていて
それを電波をつかむと5Gと表示されているという状態でありますと
今日はちょっとそれぐらいで覚えていただければなと思います
もう一個だけ余談なんですけれども
5Gエリアと打っている会社の5Gが
24:01
思ったほど速度出えへんのと
5Gなのに100Mbpsぐらいしか出えへんのと
みたいなことがあるかもしれないんですけれども
4Gの周波数を一部5Gに転用しているんですね
それによって端末表示上は5Gになっているんだけれども
実は速度はLTEとほとんど変わりませんよというのがあり得るので
それは5Gと出ていながらも実は4Gと全く変わりませんよと
全く言い過ぎかな
多少は速くなるかもしれないけど
そんなに変わりませんよというのがありますと
それは同じ電波同じ周波数を使っているので
仕方ないんですけど
これ自体は将来的に低遅延のユースケースが来た時に
速度はいらんと低遅延だけ欲しいというような時に
2GHz帯の周波数を使って
速度は出ないけどとにかく早くパケットのやり取りをする
低遅延の通信をするみたいなユースケースで使えたりするので
これこれで意味がないわけではないですと
実際5Gでスピードが出るのどうこうというと
先ほど言ったSub-6mmWaveというNRですね
ニューレディオの方式のアンテナを掴んだ時だけ
やたらめったら早いと
そういうちゃんと5GのNRの方式の基地局を掴めたら
めっちゃ早いラッキーと思ってもらえればなと思います
ミリメーターウェーブ理論上は
Sub-6mmWaveよりミリメーターウェーブの方が
速度が出るはずなんですけども
多分今ミリメーターウェーブとSub-6mmWave
あんま速度変わらないんじゃないかなっていう気が
ネット記事なんかを読んでいると思うので
ここは多分まだミリメーターウェーブの性能というか
周波数めっちゃ広い帯域各社割り当てられてるんですけども
それを使い切るような形では
ミリメーターウェーブの周波数帯を使ってないんだろうな
というところがあるので
ここは今後もっとミリメーターウェーブの速度が
バカーンと上がる日がそのうち来ると思うので
それはそれで楽しみにしていただければなという風に思います
今日実は5Gって実際何がすごいっていう話をして
5Gのすごさを言ってなかったと思うんですけれども
最後一応今後フルスペックの5Gが来だすと
どういうことになるかというとこだけお話をしておくと
まず先ほど言った高速大容量というところ
ここは一応理論上の最大スペック20Gbpsぐらいを目標に
IMT2020とやって定義されているんですけれども
その速度を目指しましょうと
低遅延というのは無線空間だけなんですけど
1msで無線のすぐそばにデータセンターがあれば
理論上数msでアプリケーションまで届くということを
目指していますと
多数端末同時接続というのは
今まで平方キロメートルあたり10万端末だったかな
それが100万端末までつながるようにしましょうと
高速大容量の方は今までのモバイルのインターネットの歴史を
ご存知の方はご存知だと思うんですけども
27:01
最初iPhone3Gが出た頃の速度から比べれば
今の回線速度なんて全然違うじゃないですか
当時は1Mbps、2Mbpsしか出ていなかった回線速度が
今100Mbps、200Mbps当たり前になっているんです
これが次に1Gbpsは言い過ぎかもしれないですが
700、800Mbps当たり前ぐらいの時代になっていきますと
そうすると例えば自分の目の前で見えている映像みたいなものを
瞬時にサーバー側に送ってそれを解析した結果を
戻すみたいなこともできるようになってくるので
ARみたいな技術、拡張現実と呼ばれている
目の前にあるものに何か情報を付け足していくような
ユースケースというのも非常に今までよりやりやすくなってくるし
例えば画像認証するとか映像を解析して
何かおかしな挙動をしている人がいたら発見するみたいな時に
今まではモバイルのネットワーク経由だったので
画像が非常に荒い映像画像を使ってやっていましたというものが
例えば4Kとか8Kとかの画像を使って解析した結果を
ポンポンとやり取りできるようになるとかね
そういうことが起きてくるとできることが今までよりどんどん増えていきますと
当然例えばYouTubeで見る動画の画質が上がるとか
音楽を聞く時の音質が上がるとかというのもできるし
端末側に情報を持たなくてよくなるので
いろんなものがネットワーク側に行くんですね
例えばゲームがストリーミングサービスになって
ゲームのほとんどのプロセッシングはサーバー側でやりましょうみたいなものも
最近増えてきてますので
そういったサービスのあり方というものがよりネットワークに寄っていくとか
今までできなかったような高解像度の映像画像を使った分析みたいなものが
リアルタイムにできるみたいな時代がやってくると
それから低遅延ですね
これは有名な事例でいくと自動運転、ロボットアーム
それから遠隔手術とかね
そういった用途で使われていくということが見られているんですけれども
自動運転って今ネットワークがそこまで低遅延じゃないとか
あるいは待機もあまり足りてないので
そういう大量のデータ
特にセンサーから取ってきたデータを見て
瞬時に次のアクションを起こさないといけないので
それをネットワーク経由でやるというのは
今のネットワークだと厳しいよねと言われているんですけれども
5Gの1ms以下でMECまで行って
1msはさすがに厳しいと思うんですけど
多分10ms以下とかね
それぐらいのスピード感で遅延が達成できれば
比較的地味に関わるようなものでなければ
自動運転というのも遠隔でできるようになってくるのかな
ということが見られています
最後、多数同時接続で
これは単純に10万台のデバイスが100万台でも
対応できるようにしましょうということで
5Gの平方キロメートルあたり100万台でも
本気のIoTには対応できないんじゃないかと
言われているくらいなので
次の6Gとかはさらにもっといっぱい
30:00
つなげるようにしましょうとか
ということを言っているくらいなんですけれども
やっぱり今のネットワークだと
安価なデバイスだったりセンサーだったりに
全部LTEのモジュールだったり
5Gのモジュールをつけるというのは
結構コスト的に見合わないんですけれども
5Gの多数同時接続
あるいはこれを超えてくるような同時接続数が
しかもネットワークスライスで
1デバイスあたりの待機だったりとか遅延だったり
というのはがっと性能を引き下げる方向にいって
より多くのデバイスをネットワークに収容して
そういったデバイスが他の
例えばモバイルブロードバンドだったりとか
その低遅延の通信に対して影響を与えないような形で
共存させていくと
そういうことができてくると
そういったIoTデバイス用のモジュールとか
というものの通信費用だったりとか
いわゆる月額の基礎基本料金とか
通信費用だったりというのをがっと引き下げて
モジュールをとにかく安価にばらまいて
その代わりそれらのデバイスというのは
全然大したネットワークの利率を割り当てられない
ということをやっていって
普通のユーザーの端末だったら
例えばもう1000人入ったらパンクします
というところに10万デバイス
IoTのデバイスが入ってきても問題なく
ユーザーは今まで通り使えますよという世界がやってくると
本当に身の回りのものがあらゆるものが
テレコムキャリア モバイルテレコムキャリアの
ネットワークにつながっていくと
今までは家のWi-Fiだったりとか
あるいはそれぞれのセンサーデバイスが置かれている近くに
Wi-Fiルーターが置かれていたりとかという形だったものが
今後はもう一個一個のデバイスが
そのままモバイルのネットワークにつながりにいくと
それによって今までだったら
例えば今だったらAppleのAirTagなんか出てると思うんですけど
AirTagみたいなものもわざわざ
iPhoneのネットワーク iPhoneとBluetoothでつないで
iPhoneのモバイルネットワークの通信を使って
その先の通信を達成させるというような形のものが
直接モバイルネットワークにつないでかかってくるということもあり得ると
なのでそういう一段かまして
インターネットに抜けていくというものが
完全にはなくならないと思うんですけれども
今までだとちょっと費用的に
モバイルネットワークに直接つなぐのが難しかったと思われるような機器というものも
ガンガンモバイルネットワークにつながっていくということが
あり得る世界が来ると
この辺の5Gでどういうふうなサービスが来そうかみたいな話というのは
またちょっと回を分けてどこかでお話できればなと思いますので
今回はこの辺で5Gが来ると
5Gで言われている特に
高速大容量、低遅延、多数同時接続ですね
この3つのキーワードが来ると
33:00
どういうふうに世の中が変わっていくかというところを
簡単にお話をさせていただきました
ということでですね
今回はモバイル技術を試し替えということで
5Gで実際何がすごいというお話をさせていただきました
もう少し取り付けやすいトピックで話せればいいかなと
今日も話しながら思ってましたけれども
今後改善をしていきたいなと
ただこの系のネタはもしかすると
スライドとかをつけて
YouTubeとかでやった方が分かりやすいというのもあるかもしれないので
ぜひ皆さんからのフィードバックをいただいて
このポッドキャストの中でやっていくのか
別のポッドキャストにするのか
はたまたYouTubeとかでスライドをつけて
やっていく形にするのかというのを考えていければなと思っております
ぜひ皆様からのフィードバックをいただければ幸いでございます
ということで最後締めですけれども
こちらの番組VEXハックスラジオでは
皆様からのご意見ご感想ご要望質問等々いただければ
全力でお答えしていきたいと思っておりますので
コメントフィードバックいただける場合は
#twitterで#underbaradioというハッシュタグでご投稿いただくか
私なりのTwitterのメンションだったりとか
メール直接いただくという形のメールの場合は
beck1240@gmail.comというメールアドレスがございますので
そちらの方にメールいただければ幸いでございます
ということで今回はモバイル技術の試し替えということで
5Gで実際何がすごいのかというお話をさせていただきました
皆様最後まで聞いていただきましてありがとうございました
それでは皆様さようなら
(♪ BGM)
ご視聴ありがとうございました
34:47

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