【テーマ】
責任感や相互に協力し合う関係が生まれるチームづくりとは
【内容】
・モチベーションの理論、期待理論のおさらい。
→どのようなきっかけで人は動くのか?背中の押し方。
・ホーソン実験:どうすればもっと人を動機づけられるかを探るために実施された。
・継電器組み立て作業において、6名の工員に観察のための部屋に入ってもらい、仕事をさせた。
→効率が上がりそうな作業条件(照度、作業時間、軽食の用意等)を設定し、観察。
→各条件と作業効率の相関関係は無し。
→しかし、実験室に移った時点で、作業条件に関わらずずっと効率が高かった。
・要因:①監督上の圧迫感から解放された。
②選抜され、注目されることで責任や相互の協力関係が生じた。
・インセンティブシステムの考え方(おさらい)
→頑張れたらボーナス、頑張れなかったら罰を与える。
→各々が“自分の”タスクを達成するためだけに必死で仕事をする。
・ホーソン実験で起きたこと
→工員が「自分たちは注目されている、チームの効率を下げてはいけない」と感じた。
→「他の人を手伝おう!」(チームとして頑張る)。
・職場の状況づくりや、人間の感情をフォローする重要性を発見。
→経営学のなかに心理学が入ってくる契機となる。
・“仲良しグループ”の存在もまた、仕事に直接的な影響を及ぼす。
・ホーソン実験は、低次欲求によって人が行為すると思われていた(モチベーションを高めるにはお金がかかると思われていた)時代に、社会的な関係の重要性を示した。
→当初思ってもみなかったことを発見した実験。
・人は必ずしもお金で動くのではない。グループの動態へ配慮することが重要。
【出演】
佐藤大輔(北海学園大学 経営学部・教授)
いまがわ・くにえだ(佐藤ゼミOB)
★皆さんからのおたよりもお待ちしています!
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【使える経営学シリーズ】
“ビジネスを知的に”をコンセプトに、ゼミ形式で学問的な経営学の知識をわかりやすく紹介。
日々の仕事や生活に役立てられるよう、日常とのつながりを大切に進行していきます。
リスナーさんご自身を取り巻く環境や出来事と関連付けて、「使う」ことをイメージしながら聴いていただけると嬉しいです。