■話の流れ
最近 uniball ZENTOシリーズにハマっている / 三菱鉛筆で有名な商品は「JET STREAM」と「クルトガ」/ pilotは「フリクション」シリーズ。世界累計販売数が30億本を超えるグローバルメガヒット商品 / KOKUYOは1975年に発売された「Campus ノート」が有名 / これら3社の違いは?
■感想・アンケートフォーム
https://forms.gle/MgCVudnQUoy4hFAr8
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!
サマリー
このエピソードでは、日本の主要な文房具メーカー3社、三菱鉛筆、パイロット、コクヨの違いについて掘り下げています。三菱鉛筆はジェットストリームやクルトガといった革新的な筆記具で知られ、高級ブランド買収も視野に入れたペン特化型のグローバル戦略を展開しています。パイロットはフリクションシリーズの熱変色インク技術を核に、玩具や物流など多分野へ応用する技術革新型企業です。一方、コクヨはキャンパスノートを入り口に、オフィス空間や流通インフラを基盤とする国内B2B事業に強みを持っています。
はじめに:文房具への疑問と番組の目的
Audio Japan あなたと一緒に日本を学ぶ。 この番組は、日本の文化やトレンド、マニアックな情報などを配信するそんな番組です。
英語で聞きたい方は、Audio Japan Learning Japan with you よりお聞きください。
パーソナリティの新井大貴です。よろしくお願いします。 さて、今回まず本題に入る前に一つ質問させてください。
これを聞いているあなたは、これまで普段いろいろと生きてきた中で印象に残っているとか この文房具すごい良かったなぁとか何かありましたかね
自分はですね、最近発売されたユニボールゼントというペンがあるんですけれども、それがすごい本当買って良かったなぁと思ってます。
もともとこのユニボールゼントっていうシリーズは、昨年発売されたモデルになりますが、一言で表すと本当に書き心地が良くて、もうついつい書きたくなっちゃうようなそんなペンですね。
このゼントシリーズっていうのが4つのモデル展開されていて、自分はシグネーチャーモデルっていう一番良いモデルのやつと、ベーシックモデルっていう黒赤青のやつ、このシグネーチャーモデルとベーシックモデル2種類を普段使ってます。
で、毎日このペン使ってジャーナリングしたり、例えばこの原稿とか書いたりしている時に、ふと思ったことがありまして、日本って世界的に高品質な文房具で有名ですが、その裏側としての企業、ここにあんまり目を向けることってないのかなと思っていて、
そこで今回はこれを聞いているあなたも、もしかすると一度は耳にしたことがある国内の文房具扱っている会社を3社取り上げていきます。
前半ではそれぞれの代表的なヒット商品を見ていき、後半ではその会社たちの財務構造とかそこについて軽く触れていけたらなと思っています。
結論、ちょっと先にネタバレになっちゃうかもしれないのですが、これから取り上げる3社っていうのは一見すると同じ文房具の会社、メーカーにはなるのですが、
実際の収益モデルは3社とも違うというところをちょっと目にしていけたらなと考えています。
三菱鉛筆:筆記具への特化とグローバル戦略
まずは自分が本当最近愛してやまない全都の産みの親、三菱鉛筆から始めていけたらなと思っています。
三菱鉛筆と聞くと本当有名な製品が2つありまして、1つ目が2006年に発売されたジェットストリームです。
もう日本人のほとんど、ほとんどはいすぎですか、半分くらいは使ったことあるような気がしてて、
ジェットストリームが登場する前っていうのは従来の油性ボールペンはインクの粘度、これが高すぎるせいで書いた時の書き味が重くてベタついてしまったり、文字の途中でかすれてしまったりする、これが当たり前でした。
不満を抱くユーザーも多かったので、これに対して三菱鉛筆は驚くほどサラサラと滑らかに書ける低粘度油性インクを開発し、これまでのゲームのルール、ボールペン業界のルールを完全に変えてしまいました。
なんと調べたところ、このジェットストリームシリーズだけで毎年1億本以上を日本だけじゃなくて世界中含めて売り続けているっていうのを知ってびっくりしました。
もう一つがシャープペンの世界に革命を起こしたとも言われている2008年発売のクルトガです。
自分が中学校2年生ぐらいの時ですね。
一般的にシャープペン使っていると、書いているうちに芯が斜めに偏って削れてしまって、線が少しずつ太くなっていく、そんな経験したことあると思うんですよね。
クルトガは芯を少しずつ自動回転させる特許機構、これをクルトガエンジン、これを内蔵することでその問題を解決しました。
文字を書くたびにペン先、紙から離すたびに芯が回って、常に尖った形をキープしてくれます。
このクルトガシリーズも累計販売本数1億本を突破しています。
パイロット:独自技術の多角展開と高い海外売上
続いてはパイロットです。
人間工学に基づいた定番のドクターグリップシリーズ、こちら有名ですが、
パイロットにおける最大の改挙といえばフリクションシリーズかなと思っています。
自分も普段手帳を使っているのですが、予定書くときに使うことが多いですね。
フリクションは世界累計販売数30億本を超えるグローバルメガヒット商品となっています。
特別なこととあるとすれば、書いた文字を消せるというところですね。
何十年も前にあった紙を文字通り削り取る古いタイプの消せるペンとは違っていて、
フリクションに採用されているのは高度な最先端の熱変色性インク、こちらになります。
ペンの先っちょにあるラバーで紙をこすっていくと、その摩擦によって熱が発生し、
インクがある一定の温度に達すると完全に無色へと変化する、そんな仕組みとなっています。
パイロットは文房具だけに留まらず、例えば他にもお湯に入れると紙の色が変わる大人気の人形ですね、
メルちゃんも製造しています。他にもオフィス用の高品質なホワイトボードなども手掛けています。
コクヨ:キャンパスノートから国内B2B事業へ
3つ目は黒曜ですね。三菱鉛筆やパイロットは異なって、日本人が黒曜と聞いてうっぱべるものがあるとすれば、紙とかノートかなと思っています。
彼らの一番人気な看板商品といえば、1975年まで遡る歴史を持つキャンパスノートですね。
早ければ小学校、高学年くらい、あるいは中学校入ってからはほぼ確実に使うノートですね。
ページが簡単に破れない頑丈な製本技術を扱っていたり、文字をきれいに効率よく書くために計算しつくされた行のスペース、
それこそ幅広いのがいいという人もいれば、あえて狭いほうがいいとか、方眼紙とかドットついているほうがいいとか、
本当、好みに合わせてカスタマイズ、好きなノートを選べるというところも魅力ですね。
このキャンパスノートのおかげで、何十年にもわたって日本の書く文化そのものを形作ってきたといってもいいのではないかなと思っています。
まず、3社の有名な商品を見てきましたが、これらはすべて文房具という工技の枠組みの中に収まっているように見えます。
しかし、この3社の最新のレポート、財務処分用ですね。
こちらを見てビジネスモデルなどを見ていくと、全く異なる景色が見えてきます。
まず三菱鉛筆ですが、財務の視点で見ると、
彼らは典型的な純粋専門店、反逸事業で稼ぐってところですね。
売上高の大部分を筆記具、ペンとかそういったものだけで叩き出しています。
他のジャンルに手を広げない分、インクの配合であったり、精密なペン先の形とか、
そういった各技術の研究開発に財務リソースを一点集中させています。
だからこそジェットストリームだったり、最新のZENTのような付加価値の高いプレミアムな製品を生み出すことができるのかなと考えています。
最新の2025年12月期決算データによると、本業の儲けを示す営業利益という項目があるのですが、
こちらが96.9億円、営業利益率は2桁台の10.8%高い水準を維持しています。
さらに特筆すべきはグローバル展開のところで、海外の売上比率は49.5%、ビジネスの約半分を海外で稼いでいます。
このプレミアム市場での海外成長をさらに加速させていくために、三菱鉛筆はドイツの伝統的な高級筆記具メーカーであるラミーの買収を完了させました。
もともと三菱鉛筆は世界トップクラスの量産型インク技術を持っているのですが、
高級ラグジュアリー市場を制覇したいという狙いもあって、自社の優れた機能性とラミーが持つ歴史的なデザイン資産を掛け合わせていくことで、
高利益率なグローバルリーダーとしての地位をより強固なものにしています。
続いてパイロットですね。戦略的な視点で見たときに、パイロットのビジネスモデルはただペンを作ることではなく、
自社が持つ独自の科学特許をいかに商業化させていくか、これらに基づいています。
フリクションの核となっている温度で色が変わるインクというのは、彼らが独自に開発したメタモカラーという画期的な科学技術です。
パイロットの最新の財務データは圧倒的というところで、営業利益は166.4億円、営業利益率はなんと13.1%となっています。
さらに海外の売上比率を見てみると、本当かよと思ったんですけど、75%を占めてました。
彼らは実質的に日本の優れた特許技術を世界に輸出している企業かなとも言えています。
パイロットの財務の安定性というのは、この温度で変わる特許インク技術を他の業界に横展開しているという点がありまして、
先ほどお伝えした玩具のメルちゃんはもちろん、B2Bの物流市場、例えば電気を使わずに食品や医薬品の温度管理ができる冷凍・冷蔵輸送用の温度管理ラベルを製造したり、
偽造防止技術、さらには冷やすと色が変わるビールの缶、こういった消費材にも使われています。
独自の特許技術を多角的に活用することで、オフィス上の波に左右されない超高収益な体質を維持しています。
最後に国用ですね。財務的な観点で見ると、国用の総売上高、これは3者の中で頭一つ抜けて圧倒的でして、
最新の2025年決算を見たときに営業利益は262.4億円、金額のボリューム感でいくと3者の中でトップです。
ただ、そのビジネスモデルの性質上、営業利益率は7.3%とやや低めになっています。
また、世界中にペンであったり他の商品を売る先ほどの2社とは対照的に、海外売上比率は約13%に留まっていて、ビジネスの大部分を国内市場に依存しています。
なぜ先ほどの2社と違って構造が違うのかというところで見ると、それは国用の本質がペンを製造するメーカーではなくて、
働くとか学ぶ空間のB2B企業だからというところです。
キャンパスノートは、ユーザーが子供、特に中学生の頃からブランドの信頼感を育むためのある種入り口となっている。
でも、国用が真に稼いでいるのは、企業のオフィスデスクや椅子、空間デザイン一式を丸ごと提案するマニチャージ業、あるいはオフィス用品の通販、流通ビジネスです。
日本のオフィス環境そのものを巨大な物流とかデザインモードで囲い込むB2B事業であるため、
売上規模は巨額になるものの、グローバルな特許ビジネスやペン特化モデルに比べると利益率は堅実となっています。
まとめ:3社の経営哲学と今後の展望
では、今回のエピソードを簡単にまとめますと、三菱鉛筆はペンの技術を究極まで極めていて、
ラミーのような海外高級ブランドの買収を仕掛けながら、売上げの約半分を海外で稼ぐペン特化型のスペシャリストです。
パイロットは海外売上比率75%誇っていて、独自のインク特許を玩具や物流など全く別の業界へ横展開して効利益を叩き出す技術応用型のイノベーターです。
そして、国用はキャンパスノートを信頼の土台にしながら、日本のオフィス空間や流通インフラを圧倒的な規模で支配するドメスティックな国内におけるB2Bの企業となっています。
この放送を聞いてから、これを聞いているあなたが、例えばペンを握ったりとかノートを開いたりするときに、ぜひそのロゴを見てほしいなと思っていて、
手にしているのは単なる道具ではなく、それぞれの会社の全く異なる経営哲学とか戦略といったものがある種、そういった文房具の中にギュッと積み込まれているようなことになっています。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶ、この番組が面白いなとか、また引き続き聞きたいなと思ってくれた方は、ぜひチャンネルの登録、フォローボタンをよろしくお願いします。
また、アンケートや質問などありましたら、概要欄にあるGoogleフォームよりお問い合わせください。
最後まで聞いていただきありがとうございました。
お相手はパーソナリティの新井大輝でした。
15:48
コメント
スクロール