突然ですが、ちょっと想像してみてください。 あなたは今、これからの働き方や生き方について、真剣に考えています。
今の仕事に大きな不満があるわけじゃないんだけれども、このままでいいのかな? もっと自分らしい生き方があるんじゃないかな?と思っています。
そこであなたは、いろいろな人の発信を見たり、本を読んだりして、情報を集め始めました。 すると、ある人はこう言っています。
自分の望む未来を最初に設定することが大事。 どこに向かいたいかを決めるからこそ、物事が動き始めるんです。
ああ、なるほど。確かにそうかもしれないな。 そう思って、あなたは自分が望む未来について考え始めます。
ところが、別の日にまた違う人の発信を見ると、今度はこんなことを言っています。 未来や目標を設定するから、かえって物事がうまくいかなくなるんです。
目標や未来なんて設定しない方がいい。 えっ、どっち?
未来を決めた方がいいの?それとも決めない方がいいの? あなたは迷い始めます。どちらの人もそれなりに説得力のある説明をしているんです。
こういう時、結局どちらを信じればいいのでしょうか? 今日は、AさんとBさん、言っていることが真逆な時、
どっちを信じればいいの?というテーマについてお話ししたいと思います。 ちなみに最初に私の答えをお伝えしておきます。
どちらか一方を正解として信じる必要は全くありません。 あなたの価値観を起点に、両方の意見とその根拠を知った上で、
あなたがどちらの考え方を採用するか決めればいいんです。 ただし、これは好きな方を信じればいいという単純な話ではありません。
どうして私がこのように考えるのか? そして、他人の意見に振り回されずに、自分の答えを見つけるにはどうすればいいのか?
ということを、ここから具体的にお話ししていきます。 こんばんは、先制術とエニアグラムを使って、今あなたに何が起きているかを一緒に整理する
アストロエニアグラムの仕草です。 ここからは大きく5つのポイントに沿ってお話をしていきます。
ポイントの1つ目は、なぜ同じテーマなのに正反対の意見が出てくるのか? ポイントの2つ目は、他人の正解ではなく、自分の価値観を起点にする
というのはどういうことか? ポイントの3つ目は、反対意見を知っても自分の考え方を変える必要はない。
ポイントの4つ目は、改めて最初の問い、目標は立てた方がいいのかどうかについて。 最後、ポイント5つ目は、自分の価値観や考え方の癖を
知るための方法についてです。 それでは1つ目から順番にお話ししていきます。
ポイント1、なぜ同じテーマなのに正反対の意見が出てくるのか? ともそも、どうして同じテーマなのにこんなにも正反対の意見が出てくるのでしょうか?
科学の世界では、以前は正しいとされていたことが、新しい研究や発見によって否定されることがあります。
例えば、昔は地球を中心に太陽や惑星が回っていると考えられていましたが、 今では地球が太陽の周りを回っているということがわかっていますよね。
あるいは恐竜もそうです。 研究が進むにつれて、私たちが昔イメージしていた恐竜とは違う姿が明らかになったり、
種類によってウモのウムなどが異なることがわかったりしています。 このように、新しい情報によってそれまでの考え方が変わること自体は、
何もおかしいことではありません。 ただ、今回お話ししたいのは、そういう話とは少し違います。
同じテーマについて、異なる立場の研究や主張が存在していて、それぞれが自分の主張を裏付ける根拠を示しているケースが多い、ということです。
例えば、最近私がとても興味を持っているテーマに、自由意志があるのかないのか、というものがあります。
自由意志というのは、簡単に言えば、自分の意思で物事を選択し、行動することができるのか、という問題です。
自分がやりたいと思うからやる、やりたくないと思うからやらない、そういう意味での自分自身の意思による選択が本当に存在するのか、ということです。
このテーマは、哲学や農科学、物理学など様々な分野で議論されていますが、現在も決着がついていませんし、
そもそもどうやって決着をつけるかすら決まっていないようです。
ということは、自由意志があるという立場にも、自由意志がないという立場にも、それぞれ根拠がある、というわけです。
そうなると、私たちがどちらの立場に立つかによって、目に入ってくる情報や納得できる説明も変わってきます。
ここで関係してくるのが、拡張バイアスということです。
拡張バイアスというのは、自分がすでに持っている考えや信念を支持する情報を重視して、反対の情報を軽視してしまう傾向のことです。
例えば、あなたがスピリチュアルは認知器ではなく正しい、と思っていたとします。
すると、スピリチュアルが認知器ではない、という情報には目が向くし、そういう発信をしている人の話は納得しやすいんです。
一方で、スピリチュアルは認知器だ、に科学的で信じるに値しない、という情報を見ても、
いや、なんでそう言い切れるの?なんか嫌だなぁ、と、あまり真剣に受け止めないかもしれません。
これは逆も同じです。スピリチュアルを信じていない人であれば、それを肯定する情報には納得しやすいけれど、否定する情報は受け入れにくいかもしれません。
これ、SNSなどでもよく見かけませんか?
自分の主張に賛同してくれる人には、そうそう、よくわかってくれてる、となる一方で、
反対の意見を言う人に対しては、ああ、この人何にもわかっていない、と思ってしまう。
人に対する評価も同じです。
一度、いい人だなぁ、とか、ああ、なんかちょっと嫌だなぁ、と思ったら、
反対の意見を聞いたり、実際の行動を見たりしても、たまたまに違いない、と、軽く扱ってしまうことないでしょうか?
私はあるんですよね。
実は、私たちは、自分が思っている以上に、自分の考えに都合のいい情報ばかりを集めている可能性があるんです。
そして、もう一つ知っておきたいのは、出版バイアスです。
出版バイアスというのは、研究結果のうち、肯定的な結果や統計的に有意な結果が、
そうではない結果に比べて公表されやすい、という傾向のことです。
例えば、納豆を食べるとダイエットに効果がある、という研究結果が出たら、話題になりやすいですよね。
一時期、スーパーの納豆コーナーが空になった、なんてこともありました。
でも、納豆を食べても特に変化がなかった、という結果は、同じようには取り上げられないかもしれません。
これをするだけで、劇的に変わる、という情報が目立ちやすいのも、こうした情報の偏りと無関係ではないんです。
もちろん、納豆を食べて、実際に効果があった人もいると思います。
ただ、効果があった人の話ばかりが目に入ると、私にも誰にでも同じ効果があるように感じてしまうことがあるんです。
つまり、私たちが普段目にしている情報は、必ずしも世の中にある情報の全体像ではない、ということです。
自分の考えに都合のいい情報ばかりを集めているかもしれないし、
そもそも世の中に出てきやすい情報自体に偏りがあるかもしれない。
そう考えると、誰かが自信満々に話しているから、といって、それが絶対に正しいとは限らないですよね。
だからといって、何も信じてはいけないとか、何も判断できない、ということではありません。
大切なのは、物事の見方や考え方というのは、必ずしも一つではないし、
誰かの主張が絶対的な正解だとは限らない、ということを知っておくことです。
ポイント2 他人の正解ではなく、自分の価値観を原理する。
正反対の意見があるとき、結局私たちはどうすればいいのでしょうか。
私が大切だと思っているのは、自分はどんな考え方や立場を採用するのかを、自分自身で決める、ということ。
そのために、私は次の4つのステップで考えることをお勧めしています。
ステップ1 自分の価値観に照らし合わせて、しっくり来る考え方を仮決めする。
ステップ2 自分の考えの根拠となる情報に触れる。
ステップ3 あえて自分とは反対の立場をとる情報にも触れる。
そして、ステップ4 改めて自分はどちらの考え方を採用し、行動するのかを決める。
特に私が最初に、自分の価値観に照らし合わせて考える、ということを持ってきているのには理由があります。
それは、最初から世の中の当たり前とか、今流行っている考え方を悲しいものとして受け入れてしまうと、自分自身の価値観が縛っていかない、と思うからです。
例えば、仕事について考えてみましょう。
今の時代は、好きなことを仕事にしようとか、自分らしい働き方をしようとか、そういう発信ってたくさんありますよね。
一方で、好きなことを仕事にするのは難しいとか、仕事にやりがいを求めすぎない方がいい、という意見もあります。
どちらにもそれなりに納得できるところはあるはずです。
でも、そもそもあなたは仕事に何を求めていますか?
収入や経済的な安定でしょうか?
自分の能力を発揮できることでしょうか?
誰かの役に立っている、という実感でしょうか?
あるいは、自分の時間を自由に使えることかもしれません。
ここが明確になっていないまま、誰かの発信を見て、やっぱり好きなことを仕事にしなきゃ、と思ったり、
いや、好きなことと仕事は分けた方がいいんだ、と思ったりしても、結局何を選べばいいのかわからなくなってしまいます。
だからこそ、まずあなたにとって何が大切なのかを考えてみてほしいです。
何を大切にしたいのか?何を心地よいと考えるのか?
反対に何を不快だと感じるのか?
こうした自分だけの感覚というのは、とっても大事だと私は思います。
それは時に理屈や世の中の正しさを超えて、自分に力を与えてくれたり、自分を守ってくれたりするものだからです。
もちろん、自分の感覚だけで何でも決めていいということではありません。
だからこそ、その後であなたの考えを裏付ける情報を調べる。
さらにそこで終わらせずに、あえて反対の立場の情報にも触れてみる。
その両方した上で、最後に、さて、私はどちらの考え方を採用しようか、と決めることが大切だと思います。
ポイント3 反対意見を知っても自分の考えを変えなくて
反対意見に触れたからといって、必ずしもあなたの考えを変える必要はありません。
私があえて反対の立場の情報に触れてほしいと言っているのは、自分の思い込みやフィルターを完全になくしてほしいからではありません。
そもそも、人は誰しも自分なりのフィルターを通して物事を見ています。
100%フラットな視点で物事を見ることはなかなか難しい、というよりはほとんど無理だと思います。
だからこそ、私にはこういう考え方の癖があるかもしれない、ということに気づかないまま判断してしまうのを防ぎたいのです。
あるいは、自分の考え方に偏りがあるとわかった上で、それでもやっぱり私はこの考え方を大切にするんだ、と確実にほとんどの仕事の話を改めて考えています。
あなたはやっぱり好きなことを仕事にしたい、と思っています。
でも、反対の意見を調べてみたら、好きなことを仕事にすると、好きだったものが嫌いになる可能性があるとか、収入が不安定になる可能性がある、という話が出てきたとします。
それを知ったとき、あなたはどう感じるでしょうか。
確かに、そういうリスクはあるよね、じゃあやっぱり好きなことを仕事にするのはやめた方がいいかな、と考えるかもしれません。
あるいは、そういうリスクがあるのはわかった。
でも、私はやっぱり好きなことを仕事にしたい、だから収入面のリスクを減らす方法を考えよう、となるかもしれません。
どちらも自分で考えて選んだ答えです。
そして、もしかすると、AかBか、という二択ではなく、全く別のCという考え方になることもあります。
例えば、好きなことを仕事にするのでもなく、好きなことと仕事を完全に分けるのでもなく、今の仕事を続けながら、好きなことを少しずつ仕事にしていく、という選択肢だってありますよね。
私は、こういう新しい考え方が出てくることもとっても大切だと思います。
AかBかのどちらかを選ぶ、ということは目的ではありません。
あなたにとって一番納得できる、自分自身の答えを探して、実際に行動してみること。
それが、自分の価値観をさらに育てていくことにもつながりますし、自分で選択した、という自己決定感にもつながっていくと思うんです。
私はずっと、物事をどう捉えるのか、どんな意味付けをするのか、何を選択するのかは、自分で決めることが大切だ、と言っています。
他人の正解を集めて、私は何を信じればいいの、みんな言っていることが違うじゃない、となってしまう人は、
ぜひ、先ほどの4つの順番で考える練習をしてみてください。
ちなみに、こんなふうに偉そうなことを話している私も、迷いや悩みが長期化になればなるほど、誰か正解を教えてくれ、と思います。
Aさんはこう言っているけど、Bさんは真逆のことを言っているじゃないか。
結局、どっちが正しいんだよ、と、イライラすることも普通にありますし、最近もそう思いました。
ただ、そういう時って、焦ったり不安になったりしていて、なかなか冷静に考えられないんですよね。
だからこそ、普段から少しずつ自分で考えて、自分で決める練習を、私も今もしています。
最初から、あなたの考えが明確にならなくても全然構いません。
最初はAだ、と思っていたけれど、後から考えてみたら、Bのほうがいいような気がしてきたな、というのも問題ありません。
Aの根拠もBの根拠も調べてみたけど、どっちも納得できない。
私はCだ、となるのも全然OKです。
そうやって、迷ったり考え直したり、時には失敗したりしながら、あなた自身の答えを見つけていく。
そのプロセス自体が、自分を理解するということであり、自分の未来を自分で作っていく、ということに繋がるのではないかと思います。
ポイント4、目標は立てたほうがいい?答えはどちらか一方ではない。
ここで最初にお話ししたとおり、目標は立てたほうがいいのか、に戻ってみましょう。
私は最初に、答えはどちらか一方ではないです、ということをお話ししましたが、なぜか、自分の望む未来を最初に設定することで、物事が動き始める。
自分の望む未来を設定した瞬間に、物事は変わる。
この2つの主張は、一見すると真逆のことを言っているように感じるけれども、実は必ずしも矛盾しているわけではないからです。
なぜか、というと、未来や目標を設定することによって起こることと、その未来を設定した後に自分がどう行動するか、ということは別の話だからです。
例えばあなたが、転職して新しいキャリアを築こうと決めたとしたら、すると今までは特に認めていなかった転職情報が目に入るようになったり、
自分が興味を持っている分野で活躍している人のインタビュー記事が見られたり、新しい仕事に関するニュースに目が向くようになったりします。
つまり、目標を設定することで自分のアンテナが反応しやすくなるわけです。
これは未来を設定することのメリットですよね。
一方で、目標を設定することによって別のことが起こる可能性もあります。
例えば、転職して新しい仕事で活躍している自分自身を具体的に想像したとします。
新しい職場で充実した毎日を送っている私、自分の能力を発揮して周りから評価されている私、
そういう未来を想像することで、まるですでにその未来を手に入れたかのような安心感や満足感を得てしまう場合があります。
そうすると、実際に転職するための情報を集めたり、必要なスキルを身に付けたり、行動を起こしたりすることが後回しになってしまう可能性があるんです。
つまり、未来をイメージすること自体に満足してしまって、現実を変えるための行動が弱くなってしまうということです。
この2つはこちらもご理解のことですよね。
目標を設定することで自分に必要な情報がつかりやすくなることがある。
一方で、目標を設定して満足してしまい、実際の行動に繋がらなくなることもある。
だから、未来や目標を設定するから叶うわけでもないし、設定したから叶わなくなるわけでもないんです。
大切なのは、目標を設定するかどうかだけではなく、その目標に向かって実際に必要な行動ができるかどうかということです。
その上で私は、やっぱり未来や目標を設定することは大事だと思っています。
なぜなら、どこを目指しているのか目的地がわからないままでは、ただ闇雲に行動するだけになってしまうし、ただ闇雲に行動するとその行動を継続することが難しいからです。
ただし、目標は一度決めたら絶対に変えてはいけないというものではありません。
実際に行動してみて、ああ思っていたものと違うなと気づいたら目標を見直したっていいんです。
最初はAを目指していたけれど、行動してみたら私にはBの方が合っているとわかったということもあるはずです。
目標は自分の行動を縛るものではなく、自分がどこに向かいたいのかを考えるためのもの、私はそんな風に考えています。