「言語化できる」って、本当にそんなに素晴らしいこと?
2026-10-08 08:01

「言語化できる」って、本当にそんなに素晴らしいこと?

「自分の気持ちをうまく言葉にできない」「もっと言語化力を高めなきゃ」と感じている人に聴いてほしい回です。


言語化すれば、自分を理解できる。言語化できる人は優秀。そんな風潮に、少し立ち止まって考えてみました。


言葉にした瞬間にこぼれ落ちるものや、まだ言葉にならない感覚もある。言語化することのメリットだけでなく、その危うさについて、コーチである私自身の経験も交えてお話しします。


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サマリー

言語化は、自分の意識に上げて客観視しやすくする一方、すべてを分析して言葉にしようとすると傷を深めることがあると語ります。話し手は、過去に気持ちを無理に言葉にさせるコーチングを受けた経験から、言葉にならない感情や言いたくないことを尊重する大切さを振り返ります。占星術やエニアグラムも相手を理解する手がかりにとどめ、タイプで決めつけない姿勢を示します。五感で感じ切り、言葉にするかどうかを本人が決めてよいという結論です。

言語化の利点と危うさ
こんばんは、占星術とエニアグラムを組み合わせて、 今、あなたに何が起きているかを一緒に整理する、アストロエニアグラムのChigusaです。
この夏、私の読書熱が格段に上がったんですね。 今度、ちょっとポッドキャストにも本の感想なんかをお話ししてみたいなと思っていますが、
読書熱が格段に上がったタイミングで、新しく始めたことが2つあります。 それが、読んだ感想を書く読書ノートを作ったことと、印象に残ったセリフや文章をまた別のノートに
書き写すことです。 たまたま印象に残ったセリフや文章を書き写しているノートをパラパラと見返していたら、こんな文章が目に留まりました。
すべて分析して言語化しないと治らないというのはおかしい。 また、言語で分析する方法はペタをすると皮痛を深くすることだってあるんです。
これは村上春樹・河合早尾に会いに行くという文庫文の中に書かれている 臨床心理学者の河合先生の言葉です。
言語化って、ここ数年で一番よく聞く言葉のような気がしているんですが、あなたはどうですか?
本屋のビジネス書コーナーを見ると、あっちにもこっちにも言語化の本ってありますよね。 私自身、このノートでもそうですし、自分の講座動画のワークの中でも言語化することの大切さというのはお話ししています。
なぜ言語化が大事かといえば、言葉にすることで自分の意識に上がってきやすくなること、そして意識に上がってきやすくなることで客観視をしやすくなるからです。
でも、この河合先生の言葉を読むと、果たして本当に言語化することだけが正しいのかなと自分に改めて問いかけてみたくなりました。
今日はそんなお話をしていきます。
無理に言葉にさせられたコーチング体験
今でこそ、私はコーチングを仕事にしていますが、実は長年、コーチングもコーチも好きではありませんでした。
もっと直接的に言うならば、大嫌いでした。
まだ言葉にできない気持ちを言葉にしろと言われたりとか、私の気持ちはないのにコーチが勝手にこうですよねって言葉にしたり、あるいは言いたくないことを無理やり聞き出して、
その聞き出した上で、それはあなたの本音じゃないですよね、本音を言ってくださいって強制されたり、これが本当に嫌だったんです。
もちろん全てのコーチがそうではないっていうことは、今の私はよくわかります。わからなかったら多分今コーチはしていません。
だが、当時出会ったコーチと呼ばれる人たちが、ボーカル少なかで例外なくこういうタイプだったので、心の底から嫌いでした。
こうやって改めて考えてみると、私がコーチとかコーチングが嫌いって思っていた原因も言葉なんですよね。
河合先生が言われている、言語で分析する方法は下手をすると傷を深くすることだってある、というのを実体験として持っていたんです。
占星術・エニアグラムで決めつけない
確かに分析することや言語化することは大事です。それは誰にとってもわかりやすいからです。
だけど、全てが言語化できるとか、全てが分析できると思うことって傲慢であり、その人自身をまるごと受け止めることとはずれるのかもしれないなって思い始めました。
私が普段使っている先生術やエニアグラムというのは分析ではないですし、科学的な統計とも違うものなんだけれども、
星座ごととか、あるいはタイプごとに一般化している点では、もしかするとある種の分析かもしれません。
そうすると、つい自分や相手のことを知ったつもりになってしまうんだけれども、それってすっごく危険なことなんだなって改めて感じます。
私はエニアグラムのタイプはタイプ2ですし、ホロスコープを見るとサソリザーにたくさん星があるので、
私の特徴を一言で言えばサソリザーなんだなと思いますが、タイプ2の人が全員同じわけではないですよね。
そしてサソリザーの人が全員同じ言葉を使うわけでも行動するわけでもありません。
それなのにそれをひとつくりにして、タイプ2だから○○だよねとかサソリザーの人ってこうだよねって言ってしまうのは、
相手を自分の知っているパターンや知っている言語で分析しようとしているのと一緒なんじゃないかなと思うのです。
言葉にならない感情を尊重する
とは言うものの繰り返しになりますが、やっぱり言語化しないと自分のことも相手のことも理解しづらいのはその通りです。
だとすると最終的には言語化するとしても、その手前の段階でどれだけ非言語のエネルギーを受け取るのか、
あるいは自分の感情を深く味わうのかということをもっと大切にすることが大事なんじゃないかなと思うんです。
言いたくないことは言わなくてもいい。
どこまで言うのか、何を言うのかは、本人に決定権がある。
自分の中にある感情が湧いたら、すぐに言葉にしなくていいし、その感情を味わい尽くす。
味わい尽くすって何かと言えば、体感するとか、そこに光ってみるとか、そういうことですね。
そして何よりも、言語化ができる人はすごい人、言語化できる人は優秀な人というすり込みを捨てること。
言語化できるからといって別にすごくないし、言語化できるから優秀ってこともないよなと私は思っています。
むしろ中途半端に言語化できてしまうからこそ、自分も相手も傷つけたり、分かった気になったりしやすいんじゃないでしょうか。
そんなことを思いながら、心に残った言葉を書き留めているノートをパラパラと見ていたら、
浅宮優さんという方が書いたアフターブルーという小説のこんな言葉が目にかかりました。
僕はさ、人のことを話すのが嫌いなんだ。いつの間にか他人の価値観が混入した話に真実なんてどこにもない。
誰かの噂話なんて存在しない都市伝説と同等だと思っている。
言葉にしたったん、そこには自分の価値観が入ります。そして自分が持っている語彙でしか語れなくなります。
もしかすると、自分の中では100感じていたものが、言葉にしたったん50とか80とかになってしまうことなのかもしれません。
あるいは本当は全く違う感情だったかもしれないに、
悲しいとか嬉しいとか、何かラベルをつけた瞬間にそうとしか捉えられなくなるのかもしれません。
自分のことだってそうなのに、他の人のこととなったら、本当に存在しない都市伝説と同等なのかもしれません。
言語化は本人が選んでよい
言語化できるって本当に豊かなことなんだろうか?
言語化できるって本当に素晴らしいことなんだろうか?
明確な答えが出るわけじゃないんですけど、そんなことをつらつらと考えてしまった。
少なくとも、私は言語化することの功罪は意識していたいです。
自分自身であっても、クライアントさんであっても、まだ言語化できない、言語化したくない気持ちを尊重できる人でありたいです。
そして、先生術でもセニアグラムでも、その人を知るための一つの手がかり以上の分析はしないようにしたいです。
もしもあなたが今、言語化が苦手な自分はダメだと思っているのだとしたら、
まずは、言語化できるイコール優秀な人、すごい人という思い込みを緩めてみてもいいんじゃないでしょうか?
まずは、五感で感じ切ってみること。
まだ言葉にならないという感覚を大切にしてみること。
いずれ言葉にしたいと思ったときに、言葉にすれば十分なんじゃないでしょうか?
そして、言葉にしたくないのであれば、無理に言葉にしなくてもいい、言葉にするもしないも、自分で決めていいと私は思っています。
それにも、もし言葉にしてみたい気持ちがある、うまく言葉にできないから危険語のメッセージを受け取ってほしいと思うならば、ぜひ一度個別相談にお越しください。
オラフコープやエニアグラムというツールを使いながら、会話を通してあなたの言葉にできない気持ちのカテラを一緒に見つけていきましょう。
個別相談をご希望の方は、説明欄の申し込みフォームよりご申し込みください。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
ぜひ、あなたが考える言語化についてコメント欄にご意見を書いてみてください。
それではまた次回お会いいたしましょう。
アストラエニアグラムのちぐさでした。
08:01

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