日本でツイッターの炎上やデマ騒動が多い理由のひとつは、ツイートを「つぶやき」と訳したからじゃないかという話をしました。そもそも検索してまとめて見ることで炎上・騒動に感じる面もありますよね。
=== 目次 ===
Twitterで最近目にした騒動
検索するから騒動に見える
ツイートを「つぶやき」と訳したから
情報発信とひとりごとが混在
全文検索をなくせばいい?
日本で炎上や騒動が多い理由
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最近、ツイッター上で騒動が起きていることが多いような印象です。
昨年末、ツイッターがサービス終了すると。
イーロンマスク体制になった後のごたごたで、ツイッターがなくなる。
早く移行先を探さなくちゃと、日本のユーザーがかなり騒いでましたよね。
最近もアカウント凍結騒ぎで、アカウントが凍結されてしまったというユーザーが大量に出ていて、
移行先を探さなきゃと、また騒ぎになっていましたね。
あと、今年になって最近、アドビXDがなくなると。
アドビXDというウェブデザインのツールがなくなるので、早く別のツールに移行しなくちゃと、
ツイッター上で大騒ぎになっていました。
このアドビXDについては、最近アシカガキャストの別のエピソードで話しました。
で、ツイッター上で色々と騒動になってるなと思っても、
実は騒いでるのはほんの一部で、そもそもツイッターをやってない人もいっぱいいるので、
そこまで世の中に届いてないんだろうなとも思います。
そして、アドビXDの騒動に関しては、
私がウェブデザインとかその辺にアンテナを張ってるから、
そういう人をフォローしているから発見できただけで、
ツイッターの中でもそこまで多くの人が知るような話題でもなかったんだとも思います。
じゃあ何で騒動に見えるのかというと、私が検索するからですよね。
気になる話題のキーワードで検索したり、
トレンドのところをポチッと選んで、そのワードの検索結果を見たりして、
絞り込んで見ることで、ツイッターが終了するという、
ほとんどデマと言えるような情報を信じて騒いでる人がこんなにいるんだ。
こんなにたくさんの人が騒いでいる騒動になってるんだと。
まとめて見るからよりそう感じるんだと思います。
幸い私はツイッターで炎上してみんなに叩かれるみたいなことは経験したことないんですが、
炎上した人がツイッター上でエゴサーチをして、
批判、誹謗、抽象、攻撃的な言葉を検索結果として抽出して、
ワーッと見せられたら、それは精神的にやられるようなと思います。
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そしてここ重要だと思うんですが、
情報を伝えようと、あるいは相手に届けようとツイートしている人とは別に、
誰に届くとも意識していない、
ひとりごとのようなツイートをしている人の声も検索に引っかかるので、
より大勢で騒いでいるみたいに見えてしまうんだと。
本来だったら可視化されることのなかったような、
一般の人たちのひとりごとのようなものが検索して抽出されることで、
一気に可視化されるわけですよね。
なので炎上とか騒動とかは検索して可視化されることによって、
そう見えてしまう面もあるのかなと考えたりします。
そして誰に届けるでもない、ひとりごとのような投稿をする人が多いのは、
ツイッターが日本で普及していく上で、
ツイートをつぶやきと訳した影響だと私は考えています。
この辺の話も以前、あしかがキャストでしてるんですが、
ツイートという言葉は本来は小鳥がさえずる、
ちっちっと鳴くという意味の動詞、
さえずりという名詞なんですね。
さえずりとつぶやきでは全然違いますよね。
私はツイッターをひとりごとつぶやく場所ではないと思っているんですが、
つぶやく場所だといまだに思ってる人も一定数いるんだと思います。
ちなみにツイッターに投稿すること、ツイートすることをつぶやくというのは、
もう古い時代遅れだと思っていたんですが、
うちの家族は普通に妻も娘もつぶやくを使ってました。
情報発信とか人に伝えることを意識している人は、
ちゃんとある程度調べたり、情報が間違ってないか、
こういう名詞とか間違ってないかなど、
ちゃんと確認して投稿すると思うんですが、
一方でつぶやき派の人たちは、
信憑性のない情報も情報元に当たるでもなく、
他の人の意見を見るでもなく、
ただ自分が感じたまんまを悪気はなく、
つぶやきだからとツイートしてるんでしょうね。
そういうつぶやき派の人たちの悪気のない感想だったりの一言が、
検索結果として集まることによって、
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すべて文脈、コンテクストをなくして、
検索結果として集まってしまうことで、
ネット世論みたいなものが形成されてるみたいに見えたり、
騒動、炎上が起きてるように見えたりするのかなと思います。
今まで可視化されなかったような、
姿勢の人間のつぶやき、
独り言を可視化できるというのは、
いい面もあると思うんですが、
知らず知らずにそういう声が、
炎上に加担することもあると考えると、
マイナス面も大きいなと思うんですね。
で、以前から私は何度も言ってるんですが、
ツイッターの全文検索の機能をやめて、
ハッシュタグでだけ検索できるようにした方が、
平和なんじゃないかと思っていたんですね。
どうでもいい一人ごとのつぶやきが、
検索に引っかからなくなるからです。
とはいえ、ハッシュタグ検索だけにすると、
宣伝とか広告的なツイートばっかり引っかかるようになってしまいそうな予感もします。
日本でツイッターがこれだけ普及した理由の一つとしては、
つぶやきというキャッチーな言葉を使って、
サービスの性質を伝えたことなのは間違いないと思うんですが、
つぶやく場としての市民権を得てしまったことが、
日本でツイッターの炎上とかデマ騒動が多い理由なんじゃないかと私は推測しています。
自分の一人ごとだと思っているつぶやきが、ツイートが、
実は検索して誰からも見られる可能性があることとか、
誰かのツイートを引用ツイートすると、
元の発言者に通知が行って、
その元の投稿の本人から引用ツイートを見られるかもしれないよというようなことを、
知らないという人もある程度いるんじゃないかと思います。
そういうところはある程度教育というか啓蒙というかしていった方がいいのかもしれませんね。
ツイッターって使い慣れるとシンプルな仕組みに思えるんですが、
初心者に使い方を教える前提で考えるとわかると思うんですが、
かなり難しい仕組みですよね。
で、日本人のデジタルに対するリテラシーの低さというのも、
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もしかすると日本でツイッターの炎上やデマ騒動が多い理由につながっているのかもしれません。
以前話した話の焼き直しだったり、
思いつきで話してまとまってないところもありましたが、今回は以上です。
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