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2025-04-30 11:28

AIの影響による「デザイナー終了説」について(第811回)

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AIがいくらかっこいい建物をデザインしても、ただの絵だけでは次の工程に進めないことは大体の人が理解していると思う。それなのにデザインされた画像が生成できることで、デザイナーがいらなくなると言われるのは短絡的すぎるといった話をしました。
=== 目次 ===
AIの進化でデザイナー終了というけれど
AIが画像生成しても建物は作れないのと同じ
Webデザインならコードも作れちゃうけど
現状は下流の職人の力が必要
AIの力を借りてスーパークリエイター化
デザインの内製化は進んでいくけれど
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00:01
チャットGPTの画像生成能力が上がって、いよいよデザイナーがいらなくなるんじゃないか。
デザイナー終了説というのが、現実味を帯びてきているように言われています。
もちろん、今すぐということではなく、このままAIが進化していったらということでしょうが、
それでも反論したいこともあるので、そういう話をしたいと思います。
まず、建築で考えれば、AIがいくらかっこいい素敵な建物をデザインしても、
ただの絵だけでは、次の工程には進めないということは、大体の人が理解できると思います。
建物だったら耐震性とか、荷重計算みたいなものもありますよね。
実際建物を作るとなったら、素材を何にするかみたいなことも必要になってくるので、
AIがぺろっと1枚かっこいい建物を作ったからといって、建築家はもういらないみたいには言えないってことはわかりますよね。
ただ、それと同じような専門家、職人の作業が必要なのにも関わらず、
グラフィックデザインとかウェブデザインに関しては、
AIがぺろっと綺麗な画像を作っただけで、もうデザイナーいらなくなるというのは、ちょっと短絡的すぎると思います。
建築物にはCADのデータが必要なように、グラフィックデザインにおいてもレイアウトのデータは欲しいところです。
もちろん、バナー画像に使うとか、YouTubeのサムネイル画像に使いますということで、
画像が完成していればそれでいいというケースはあるはずです。
なので、個人のクリエイターが作るレベルのグラフィックであったり、
社内のSNSの担当者、広報の担当者とかがSNSに載せる画像を作るレベルであれば、
生成AIが作ったものそのもので十分かもしれません。
ただ、やっぱりクライアントワークで考えると、写真やイラストと文字、図形などが後から編集できる状態のレイヤーに分かれたデザインファイルがないと、
後からの修正、変更ができないのは厳しいですよね。
後からテキストを変更する、フォントを変える、レイアウトを微調整する、みたいな作業は必ずと言っていいほど発生しますからね。
03:09
さらに印刷物を作るという場合には、それ相応のデータの作り方があるので、
AIがそれをできるようになるにはまだまだ時間がかかると思います。
もちろん決まりごとのルールを守るというのは、本来的にはデジタルが得意な分野だとは思います。
実際に印刷物として問題ないデータかどうかのチェックには専用のそういうソフトウェアがあって、
それでチェックをかけるのが今は当たり前にはなっています。
なのでそういうツールが持っている機能とAIとを連動させて融合させて、
印刷物に適したデータを作れるようにするというのは、いずれはできるようになると期待はしています。
修正変更に関しては、ChatGPTでも画像の一部分を指定して修正の指示を与えることで修正できるようになったというのは、
大きな進化でデザインをやっている人にとっては驚異に感じるところだと思います。
ただやっぱりテキストを変更したいみたいな時には普通に文字を打ち替えたり、
フォントを変更したりフォントサイズを変更したりで作業をしたいですよね。
なおChatGPTを使っての部分的な修正は指定した場所以外も変わってしまうことが多いので、
実際まだ実用的ではないなと思いました。
一方でグラフィックデザインじゃないウェブデザインにおいては建築でいうところのCADのデータや
荷重計算的なことも含めてかなり後工程までAIでできるようになっているのも事実です。
AIでコーディング自体ができるようになってますからね。
ただやっぱり複数のページでデザインを揃える、同じパーツはコンポーネント化して使い回せるようにしようとか、
CMSで利用するためにテンプレート化しようみたいなことはまだまだAIで自動で全部お任せするのは難しいです。
もちろんそういう知識がある人がAIの力を借りて効率化することはできるようになっています。
素人だけでは難しいということですね。
サーバーをどうするかとかCMSには何を使ったらいいかみたいな選定するところも素人だけでは難しいところです。
06:06
デザイナー修了説に関する記事で載ってたんですが、
ディレクター的な上流にいる人とデザイナーオペレーターのような下流にいる職人的な人とで分けて考えると、
下流にいる人のやる仕事がAIに置き換わるように言われていました。
上流下流というのは上が偉いという意味ではなくて指示の流れみたいなものですね。
上流側にいるクライアントともつながっているディレクター的な人が
AIに作らせてそれを組み合わせて使えばいいから下流の職人たちはいらなくなるという説ですね。
イラストを書く人も写真をレタッチする人もデザイナーもウェブデザイナーもいらないとなっていくんじゃないかと。
でも少なくとも現状はそういうことはなくてむしろAIが中途半端に作ったものを最終的な作品として発表できるレベルに仕上げる
下流の職人の人は必要だと思います。
上流下流でいうと真ん中の方に何人も挟まっている場合にはその中間の人たちはいらなくなってくるということは考えられるでしょうね。
トップのディレクターと職人が何人かいればいいみたいな関わる人数は減らすことができると思います。
そしてこの下流の職人の人がAIの力で自分の専門分野以外のクリエイティブができるようになってスーパークリエイターかスーパーデザイナーかが起きるんじゃないかと私は期待しています。
以前グラフィックデザイナーからウェブデザイナーへの転身というのはかなりありました。
時代の流れの中でうまく移行できた人もいればそうじゃない人もいます。
それと似てるといえば似てますが大きく違うのは一人の人間ができる範囲がめちゃくちゃ広がっていると。
グラフィックデザイン動画3Dウェブなどをすべて一人でできるようになっていくと。
一人ですごいアニメが作れたり音楽を作ってミュージックビデオも作っちゃうとかアプリを作っちゃうみたいないろんなことができるようになってくるはずです。
09:04
そこからどんどん新たな才能が世の中に出てくると思います。
デザインの内製化が進んでいくのは間違いないと思います。
キャンバとAIのダブルバンチで社内の人間がデザインを作っていくという流れは加速していくでしょう。
ただこれは緩やかな変化として何年も前から予想はできていたのでAIだけが理由ではないですね。
そういう意味ではデザイナー修了ではないですが需要が減ることは予想されます。
なのでAIが作ったものを仕上げる職人として収入を得ながら一方で一攫千金を目指してAIを利用してクリエイティブな作品作りを続けるみたいな人が増えるんじゃないかと予想しています。
AIが嫌いというのならば使わなくてもいいですがそれならAIではなく色々な人とタッグを組むなどしてAIと戦っていく必要があるでしょう。
あとAIは人を感動させられないとかこんなに心がこもった暖かい作品はAIでは作れないよねとか
作家性が高い作品はAIには作れないみたいなそういう言葉には惑わされるなとも言いたいです。
そういう今の常識みたいなものはすぐにひっくり返る可能性があると思います。
デザイナークリエイターの人は危機感を持ちつつも前向きにやっていきましょうと。
未来は決して暗くないはずだと。私もスーパークリエイター化を目指していきたいと思います。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
キャストアシカガ〜♪。
11:28

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