お~いお茶CMの女性がAI生成で、パッケージ制作にも生成AIが利用されていると知りました。パッケージはAIがアイデアを考えて人間が仕上げたとのこと。AIが人間より上位にいるように感じてしまうけど、現状その流れが理想的ではないかといった話をしました。
=== 目次 ===
お~いお茶CMの女性がAI生成だった
パッケージ制作にも生成AIを利用している
AI→人間→AI→人間を繰り返す
AIが考えて人間が仕上げるという流れ
デジタルで始めてアナログで仕上げる
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00:00
アシカガゲスト!
おpいお茶カテキン緑茶シリーズのCMの女性がAIで生成されていると知りました。
また、商品パッケージのデザインにも生成AIを利用したそうです。
生成AI関係のニュースは結構キャッチアップしているつもりでいたんですが、
このおpいお茶に関しては完全に出遅れてしまいました。 CMソングとしてサディスティックミカバンドのタイムマシンにお願いを使っていることと、
この女性誰だろうということで、このCMは印象には残っていたんですね。
最初にローゴの姿で出てきて若い姿になるので、CGを使っているんだろうなとは思ったんですが、まさか実在しないお方とは思ってもみませんでした。
このCMキャラクターの女性については、伊藤園からは顔をAIで生成した後、デザイナー、クリエイターが微調整しています。
という情報しか出していないので、どこが作ったかとかどうやって作ったかなどは今のところわかっていません。
なので可能性としては、実写、CG、生成AIの組み合わせで作ったんじゃないかと思いました。
背景がCGっぽいんですが、AI生成っぽくもあるので、背景はAI生成かもしれないですね。
わざわざ顔をAIで生成した後と言っているので、体や動きはAIではないのかなと思ったりしています。
そして商品パッケージのデザインにも生成AIを利用してるんですね。
これについてはニュースリリースなどが出ていて、生成AIが作ったデザインを元に参考にしてデザイナーが作ったということでした。
パッケージの最終データを生成AIで作ったと勘違いしている人もいそうですし、
実際ツイッターXでもこれで十分じゃん、もうデザイナーいらないみたいな発言を見かけたので、そういう人全員にそうじゃないよと指摘して回りたい気持ちになったりしました。
デザイナー舐めんなよとか、印刷舐めんなよという気持ちですね。
03:00
そもそも今の生成AIが最終的なちゃんと印刷できるパッケージのデータを作ることはできないはずです。
そもそも印刷できるような高解像度の画像を生成するのも苦手ですし、CMI系画像も扱えないでしょうし、ロゴとかアウトラインデータも扱えないでしょうし、組版もできないと思うので、
最終的な印刷物を作るためのデータ仕上げをAIができるようになるのはまだまだ先だと思います。
いずれできるようになるんでしょうけどね。
大井お茶のパッケージデザインには株式会社プラグという日本の会社が作った商品デザイン用の画像生成AIを利用したそうです。
AIでデザインを生成して、そのデザインを見ながら方向性をディスカッションして、デザイナーがデザインを作ると。
で、そのデザイナーが作ったデザインをAIで評価すると。
実はこのプラグ社のパッケージデザインAIというのが、本来パッケージデザインを評価するAIとしてスタートしているものなんですね。
1000万人以上の学習データと東京大学山崎研究所との共同研究で作られた評価AIらしいです。
パッケージの好感度とか、どこの部分に視線が集められているかとか、美味しそうとか可愛いとか、どういうイメージを持たれるかなどが評価されるらしいんですね。
で、そのAIによる評価をもとにデザインを絞り込み、さらにデザイナーがデザインをブラッシュアップすると。
この作業を何回も繰り返して、最終的な商品デザインを決定したそうです。
AIが考えて人間が仕上げてる。人間よりも上位にAIがいるみたいに感じて、ちょっと嫌な感じがする人もいると思いますが、
AIを活用する上で今のところはそっちが主流なのかなと。
人間がアイディアを考えてAIが最終的に仕上げてくれるという流れの方が人間が主体な感じがして、あくまでもAIはアシスタントだよという感じがして、
そっちの方が理想な気もするんですが、私もそっちの方がいいと思うんですが、実際は逆だよねと。
06:04
今の段階では画像生成AIにしても、チャットAIでの文章作成にしても、最後の仕上げよりもちょっと荒いけど案をいっぱい出すことがAIは得意ですもんね。
なのでAIに使われてる、AIの下働きみたいなイメージではなく、良いパートナーとしてAIがネタ出しやプラッシュアップを手伝ってくれるというイメージを持つ、
クリエイターじゃない人からもそういうイメージで見られることがAIの活用を広めていく上で必要なのかなと思いました。
今回のこの応用者のパッケージデザインで行われたワークフローというのが、今の生成AIの利用方法としてすごく理想的で、理にかなってるなと思いました。
画像生成AIを使ったデザインやアート的なものについてもそうですし、チャットGPTなどのチャットAIを使った文章作成などについても、
AIがアイディア出しを手伝って、人間が作って、AIが評価したりプラッシュアップして、最後また人間がプラッシュアップして仕上げると。
AI人間、AI人間と繰り返すことでプラッシュアップしていくのが良さそうだなと、今回の応用者のパッケージデザインの流れを知って思いました。
で、最終的に仕上げるのは人間だよねという話に関連して、最近ポッドキャストで話したiPadで下書きしてアナログで仕上げる第681回の話を連想しました。
漫画とかイラストの世界ではアナログとデジタルのハイブリッドで両方でやってる人がいますが、従来は下書きまでとかペン入れまでとか最初の方の段階をアナログでやって、その後から仕上げのところまでをデジタルでやるというケースが多かったんですが、
最近は意外と逆というかデジタルでラフとか下書きをやって仕上げをアナログで行う。ペンでトレースしてカラーマーカーで色塗りするとかアナログで仕上げると、そういう人が増えていることを感じているんですが、
09:07
アナログでの手書きの仕上げの味とか質感みたいなものはやっぱり良さがありますし、物理的なものになるので直筆ポストカードとして販売するとかいうこともできますよね。
結局最後の仕上げの部分というのは職人さんが言うところの魂込めるみたいなところとも繋がるかもしれないんですが、人間がやるというのがクオリティの担保になる部分もありますし、アナログ的な部分での良さとか、手書きのポストカードもパッケージも最終的には物理的なものになるので、
その物理的なものに対してのエモーショナルな受け取り方とかは人間にしかわからないよなぁとか、人間じゃないとできない領域を考えることを試されている。
AIが何でもできるようになってきて試されてるんじゃないかなぁみたいなことも考えたりしました。最後の方思いつきで喋ってしまいましたが、今回は以上です。
アシカガコウジがお届けしました。
10:25
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