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2025-03-31 12:28

ChatGPTの画像生成の進化でクリエイターの未来はどうなる?(第804回)

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ChatGPTの画像生成でワクワク感を感じてる人もいれば、不安や無力感を感じるクリエイターもいるはずです。ChatGPTの画像生成でレベルアップしたことを確認しつつ、それでも人間が技術を磨くことが無意味にならない根拠を考えてみました。

=== 目次 ===
ChatGPTの画像生成でのワクワクと不安
うまくできるようになったこと3点
一段とレベルアップしたと感じる点4つ
それでも人が技術を磨くことの意味
今起こっている変化を受け入れる
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Summary

ChatGPTの画像生成機能が劇的に進化しており、クリエイターに新たな可能性をもたらしています。特に、日本語文字の実装や多様なデザイン手法が向上しているため、クリエイターはその価値に対する不安と期待が交錯する状況に置かれています。

画像生成技術の進化
ジェミニの画像生成がすごいというポッドキャストを公開してすぐに、もっとすごいものが出てきてしまいました。
ChatGPTの画像生成機能が急にすごくレベルアップしたんですね。
ジェミニで一枚の画像をもとに、いろんな角度から見た画像を生成できて、すごいというのが同等かそれ以上にできちゃうのはもちろん、
日本語の文字を画像内に入れられたり、漫画を描けたりで、とにかくすごそうです。
すごそうですと言ったのは、自分では試せてないからです。
ChatGPTの無料プランでも近いうちに使えるようになるということで待ってたんですが、
あまりの利用者の多さに、無料プランで使えるようになることは延期になったそうです。
ということで有料版にして試そうかと思っているんですが、いざ試し始めるとそれに時間をすごく奪われそうで、ちょっと様子見しているところです。
じゃあ自分で試してから語れよと思われるかもしれないんですが、とにかく早く情報発信したいんですね。
で、その理由はChatGPTの画像生成の進化で興奮してワクワクしている人がいる一方で、
焦りとか怒りとか嘆きとか無力感を感じている人もいるからです。
クリエイターの価値がどんどんなくなっていくんじゃないかという危機感ですね。
で、このワクワクする側と不安に思う側の両方の気持ちがかなり解像度高くわかる人間だと自分では思っているので、
何か発信しなきゃとここ数日焦ってるような状況でした。
ChatGPTの画像生成が進化してこういうことがすごくうまくできるようになったという例として、
バナー画像とかYouTubeのサムネイルなどの写真プラス日本語の文字のデザインがかなり上手に作れるようになりました。
また、インフォグラフィックスやグラレコ風のイラストプラス文字をうまくデザインして一枚にまとめたデザインが作れるようになりました。
また、漫画を作るクオリティもすごく上がって、ちょっとした広告漫画とかノウハウ漫画とかエッセイ漫画くらいな感じの4コマ漫画とか1ページ漫画、数ページくらいの漫画がかなり高いクオリティで作れるようになっています。
これまでの画像生成AIよりもすごくレベルアップしたなと感じる点をいくつか紹介していきたいと思います。
まず、漫画にせよインフォグラフィックスにせよ複数の場所に同じキャラクターが登場するときにちゃんと一貫性がある。
同じ顔、同じ服装のキャラクターがポーズとか向きが変わっているなと違和感なく受け入れられる絵を生成できるようになっています。
これが意外と今までの画像生成AIでは難しかった点なんですね。
次にこれも実はこれまでの画像生成AIでは難しかった。
シンプルで極力線が少ないイラストを見事に作れるようになりました。
私はChatGPTが画風というものを手に入れたように感じています。
なんでここにこの線を足しちゃったのとか、なんで変なアレンジを加えちゃったかなみたいな箇所がほぼなくなったように感じています。
そして実写の写真を元にイラストに変換してと、あるいはイラストを元に実写のようにしてといった変換。
画像から画像を生成するイメージとイメージの能力が恐ろしく向上したように感じます。
イラストや写真を元にこういう画風で描いてください。3Dグラフィック風にしてください。
みたいな指示から恐ろしくクオリティの高い結果を返してくるようです。
未来のクリエイティブ
この絵柄に関してはジブリ風の画像が作れちゃうけど、こういうのって権利的にどうなのみたいなことも話題になっていますね。
あと日本語の文字に関しては、ちゃんと生成できるようになるまであと一歩のところまで来たなという感じです。
SNSに載っているいろんな作例を見て、日本語の文字がパーフェクトな例というのはほとんど見かけませんが、かなりいいところまで行ってます。
ただ日本語の文字が間違いなく入ってるのがすごいというレベルではなく、ちゃんとデザインに合ったフォントになってるように見えます。
まあ拡大してよく見ればそんなにくっきりはっきりしっかりした文字ではないので、ちゃんとデザインツールでテキストを入れた文字のレベルには達してないことはわかります。
でもSNSで使う画像のレベルではこれで十分と判断する人も多いと思います。
こういった進化でプロの仕事を脅かすようなクオリティではないけれど、SNSで発表するとかのクリエイティブには十分なレベルに達してきてるなと私は思いましたし、そう考えてる人が多いんでしょう。
でもこれでイラストレーターが不要になるとか、デザイナーがいらなくなる、素材サイトがいらなくなる、イラスト屋はもういらない、アドビとかキャンバとかデザインツールがいらなくなるというのは大げさに感じます。
少なくとも現時点でのそういった煽りには近い将来には可能性があるという言葉が省略されていると思います。
でもイラストを自分で描く人を人にクリエイティブなことを目指す人、あるいはクリエイターの人で絶望とか無力感を感じている人もいるはずです。
それでもこれからイラストやデザインの技術を磨いていこうという人に、その技術がAIのせいで無意味になることはないよと伝えたいと思ったんですね。
でも無責任に人間にしか作れないものがあるよとか、機械が作ったものに人の心は動かせないよとか、そういうことを根拠なく言うのは誠実ではないと思います。
そこでいろいろ考えてみたんですが、結局私が現時点で行き着いたのは、今は過渡期で人にはできてAIにはできないことがゼロになるまでにはまだまだ時間がかかりますよということと、
この過渡期にはイラストやデザインの技術や知識を持った人こそがAIを使いこなして良い作品を完成させることができるということです。
でもこれって人ができることがゼロになるまでのカウントダウンをされている中で自分の居場所を見つけないといけない。
AIを使いこなせば有利性があると言いつつ、AIの尻拭いとか、AIの助手的な仕事しかなくなっていくんじゃないかというようにも考えられるので、あんまり良くない方向に結論が向かっているように感じました。
で、じゃあ今起こっていることは何かと考えると、必要とするスキル、技術の大きな変化。かっこよく言うとパラダイムシフトですよね。
例えばアナログ時代のデザイナーにとっては定規とペンで綺麗な線を引ける技術が必要でした。そういう身体性に基づいた、いわゆる手先が器用と言われるような技術がデザイナーとして生き残る武器だったわけですよね。
ところがデジタルで、パソコンでデザインするようになって、誰でも簡単に綺麗な線を引けるようになったわけです。定規とペンを使って線を綺麗に引く技術は全く不要になったわけです。でももちろんデザイナーのいろんなノウハウ技術が全部不要になったわけではないですよね。
イラストを描くことがデジタル化された時にも同じようなことが起こっているはずです。
AIが自分で勝手に考えて勝手に絵を描き始めたら、それはこれまでのパラダイムシフトとは全然違うじゃないかということになりそうですが、あくまでも人間の指示で何かを生成するわけで、AIも一つのツールとして考えた時にはこの変化を受け入れつつ、それを活用して何ができるかを考えること。
人間が自分で技術を磨くことは、今後AIを使うにせよ使わないにせよすべてが無駄にはならない。AIを使う上でもむしろプラスになると。信じることが大事なんじゃないかなと。ちょっとやっぱり無責任にはなってしまうんですが、私は今のところそう考えています。
あと私が考えた言葉ではないですが、AI使う人が増えると努力する人が減るからチャンスでもあると言ってる人がいて、この言葉もヒントになるかなと思いました。今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
12:28

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