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2022-11-14 11:44

無断転載キュレーションはやったもん勝ちなのか?(第597回)

「企業分析インフルエンサー」を名乗りTwitterフォロワー6万人の人が、NewsPicksの「若者のロールモデル」の賞を受賞したけどのちに取り消されました。テレビ画面を撮影した画像をネタ元を表記せず載せるなど、著作権侵害といえる投稿が多かったことを指摘されたからです。この件について話しました。

=== 目次 ===
企業分析インフルエンサーに著作権侵害の疑い
若者のロールモデルの賞は取り消しに
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を思い出す
受け手が誤解する可能性がある投稿の仕方がズルい
やったもん勝ちなことは否定できない
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00:00
明日のゲスト
企業分析インフルエンサーを名乗り
twitter でフォロワー6万人の人が
ニュースピックスから若者のロールモデルとして
表彰されました
でもその人のtwitter のアカウントでは
テレビの画面を撮影したものや
書籍のページを撮影したものを
テレビ番組や本のタイトルなど
出展元、ネタ元を明らかにせずに
バンバン載せていたらしいんですね
テレビ番組で紹介された内容を
ただテキストにしているだけで
企業分析というには知説な内容も多かったようです
この辺のことについて
あるスタートアップ界隈のための
アンテナニュースサイトのアカウントが
問題提起していました
企業分析インフルエンサーの人個人を
批判するというより
そんな人を持ち上げて
若者のロールモデルとして賞を与えた
ニュースピックスがおかしいんじゃないかと
そしてこの方はあるスタートアップ企業の
社員なんですが
個人として情報発信しているとはいえ
どこの企業に所属しているかは
分かる人には分かっている状況で
そこの会社のCEOが
この人の情報発信に対して
お墨付きを与えているような状態だったので
著作権侵害を繰り返す投稿に
注意とかアドバイスしなかったのは
企業側にも問題があるんじゃないかというところで
非難していたんですね
この話題を知って私は
昔話題になった
キュレーションメディアの問題と似てるなと思い
興味を持ちました
結局ニュースピックス側は
その人を取り上げた記事を削除して
若者のロールモデルとしての賞も
取り消しました
理由はツイッターアカウントに掲載されていた画像に
著作権侵害の疑いがあることが
分かったからだと書いています
その人を取り上げた記事の中に
ツイッターの投稿を埋め込んでいたようなんですが
その投稿はワールドビジネスサテライトの
画面キャプチャーが使われていたんですね
それなのに記事を掲載するときには
テレビ画面のキャプチャーを
番組名も書かずに載せてることに
誰も疑問を感じなかったのかなと
ちょっと不思議に感じました
03:01
問題提起をした人にとっては
主張が認められて
めでたしめでたしかというと
そう単純でもないように感じます
この問題の本人は
非を認めてないですし
むしろ被害者意識を持っている様子らしいです
意識高い系の頑張ってる人たちに対して
横槍を入れてくる人いるよねと
いう風に捉えられてるみたいです
この騒動で私は
死ぬまでに生きたい世界の絶景という
フェイスブックページのことを思い出しました
56万いいねを獲得して
書籍化されたんですね
そして作者の人が女子マーケターとして
ウェブメディアで取り上げられたことで
当時私はこの存在を知りました
2013年の話で
当時フェイスブックが人気で
タラシェア系が流行っていた頃ですね
タラシェアというのは
何々したらシェア
とフェイスブックの投稿を
みんなシェアしてねと言って
ネットで拾ってきたような写真を載せて
可愛いと思ったらシェアとか
言って拡散させる
人のふんどしで質問を取っている
フェイスブックページが
当時タラシェア系と言って
いっぱいあったんですね
で死ぬまでに生きたい世界の絶景の
フェイスブックページなんですが
掲載している世界の絶景の写真は
無断転載してるものばかりだったんですね
タラシェア系とやってることは
同じだったんですが
ただちゃんと元の転載した写真への
リンクは入れていたんですね
flickrという当時まだ人気だった
写真共有サイトの写真を
多く使っていたんですが
ライセンスが自由に使っていいものではなく
オールライツリザーブドの写真を
平気で使っていたので
私は疑問に思ったんですが
多くのこのフェイスブックページを見ている人は
そんなこと気にしないでしょうし
本人もわざと無断転載してるというより
著作権の意識がなかったんでしょうね
死ぬまでに生きたい世界の絶景で
紹介されたある写真の
flickrのコメント欄に
06:00
このフェイスブックから来ましたと
コメントをした人がいて
写真の所有者の人が
閲覧数が増えた理由がわかってすっきりしましたと
コメントを返すというやりとりを
当時見つけたので
個別に写真の使用許可を得てるという
線はないなと確信しました
企業分析マーケターも世界の絶景も
どちらも情報収集をした上で
その人がセレクトした良い情報を広めるという
キュレーションと言える行為ですよね
そのこと自体は悪いことではないし
多くの人がやっています
何だったら無断転載と言えるものも
多かれ少なかれみんなやってると思います
なので結局はやっぱり
モラルの問題だと思います
投稿している人が自分が考えた分析であったり
自分が撮った写真のように
受け手が誤解する可能性のある投稿の
仕方をしているのがずるいですよね
出店元をはっきりさせて
昨日のテレビ東京のワールドビジネスサテライトで
やっていたんですがオリエンタルランドの
新戦略がすごいですねと
書くんだったらテレビ画面のキャプチャーを
載せても多めに見てもらえるレベルだと
一般的には考えられると思います
法律的にも出店元を明記すれば
引用として認められる可能性も出てくるので
ネタ元は何かを明記することが重要ですし
最低限の礼儀・モラル・リスペクトですよね
ネタ元の名前を載せる、リンクを載せる
みたいなことはそのネタを提供しているところの
宣伝・PRにもなるので
うまくいけばウィンウィンの両方得する関係に
なれる可能性があるわけですよね
それを人様が労力をかけて取材したりだとかして
集めた情報をネタ元を明かさず自分の物価のように
発表するのはフリーライドだと
ただノリだと批判されて叱るべきですよね
とはいえやった者勝ち、勝てば官軍的なところは
否定できないんじゃないかと思っています
フリーライドだろうが人気が出たもんガチ
みたいなことですね
死ぬまでに生きたい世界の絶景の作者の人は
09:03
その後9冊の本を出版し
他に監修した本もいくつかあります
今でもご活躍されているようで
2022年、今年ですね
世界の絶景に行ってみたという本を出版していました
10年かかって死ぬまでに生きたいから
行ってみたになったんですね
著作権無視で無断転載をしていた
フェイスブックページをやってなければ
世界の絶景に行ってみたには
繋がらなかったわけなので
やっぱりやった者勝ちな例ですよね
スティーブ・ジョブスがスティーブ・ウォズニアックと
最初に作ったのが電話をただでかけるための機械だ
というのも有名な話ですよね
厳密に違法なのかどうかは分からないですが
グレーゾーンな、いけないものであることは確かですよね
マーク・ザッカーバーグがハーバード大学で
フェイスブックの前に作ったのが
女性を見た目で格付けするサービスだった
というの話も有名ですね
これは違法ではないですが
褒められたものでもないですよね
スティーブ・ジョブスとマーク・ザッカーバーグの話は
やった者勝ちというより
その後につながるやんちゃエピソードっていう感じですね
クリームシチューの上田信也が
売れるきっかけになったのが
うんちく芸だったんですが
これはチセンという雑学の本の内容を
ほぼそのままパクってるというのも
結構有名な話です
今はもううんちく芸というか
うんちく話を売りにしてるわけじゃないですし
本人の話術とか努力とかがもちろんあると思いますが
売れたもんガチとも言えますよね
企業分析インフルエンサーの人も
6.3万人のフォロワーを獲得できていて
今回のことで多少は減るかもしれないですが
多くのフォロワーの人は
この騒動のことも知らないでしょうし
ほとぼりが覚めたらまた情報発信していくのかな
と思ったりしています
今回は以上です
(同時に、撮影が終わる)
11:44

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