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2022-09-06 10:28

お絵描きAIはイラストレーターの仕事を奪うのか?(第573回)

クライアントの要望に応じたイラストを作るのは今の画像生成AIでは難しそうですが、ストックフォト/イラスト素材などはAIがシェアを奪っていくと予想します。

=== 目次 ===
お絵描きAIはイラストレーターの仕事を奪わない
AIの絵でいいやというニーズもあるはず
ストックフォト/イラスト素材のシェアを奪っていく
AIを活用する実験をしているイラストレーターも
いったん下火になって、また盛り上がるはず
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足首ゲスト
タイトル的にちょっと煽りっぽいですが、
お絵かきAIはイラストレーターの仕事を奪うのかについて話したいと思います。
AIは今それっぽい絵を作ることは得意ですが、
仕事として納品できるイラストというのはやっぱり違うので、
イラストレーターの仕事がなくなるというのは考えにくいと思います。
現時点のAIのレベルでは、
クライアントのニーズに合わせたイラストを生成させるということは難しいと思います。
AIの技術が進んで、将来的には
クライアントのニーズに合わせたイラストを生成するということができるようになっていくとは思いますが、
そのオペレーションをするのはやっぱり専門家が必要だと思うので、
やっぱりそこにイラストレーターの存在が必要なんだろうなと。
今デジタルでイラストを作っている人が多いですが、
まだまだアナログの人もいるのと同じように、
アナログの人もいればデジタルの人もいて、
デジタルの人の中にはAIを使っている人もいれば使ってない人もいる。
中には自分では全く描かずにAIに描かせるだけのイラストレーターという職業の人もいるという感じになっていくのかなと思います。
とはいえ一方でプロに頼まずにAIで生成したイラストでいいやというニーズがあるのも確かだと思います。
なのでAIがイラストレーターの仕事を奪うのかというのと、
イラスト屋はイラストレーターの仕事を奪ったのかという問いは似ていると感じます。
イラスト屋に仕事を奪われたと感じている、あるいは実際そうだというイラストレーターもいるとは思うんですよね。
同じように将来AIに仕事を奪われたと思う、あるいは実際にそうだというイラストレーターの人は出てくるとは思います。
あえてお絵かきAIという言い方をしましたが、お絵かきAIと呼ばれているものも多くは画像生成AIなので、
写真も生成できるのでカメラマンの仕事を奪うのかという話にもなると思います。
03:00
イラストレーターだけじゃなく、画家もデザイナーもそうですよね。
今後画像生成AIみたいなもので、動画、音楽、音声、文章のAIも後に続いていくので、
もっと多くの職業においてAIに仕事を奪われるのかの議論が出てくると思います。
画像生成AIは将来的にはストックフォトやイラストやなどのストックイラストのシェアをまずは奪っていくんじゃないかと私は思っています。
具体的な使用用途としては、ブログなどのネット記事のイメージ画像、サムネイル画像として使うとか、コラムや小説などの挿絵として使うというニーズです。
画像生成AIの能力的には将来的と言わず、今でも十分使えるレベルの画像イラストが生成できると思います。
イラスト屋はぜひAI時代の生き残りをかけて、AIによる自動生成版イラスト屋を作ってほしいですね。
言葉での指示で、例えば学園祭の模擬店で焼き鳥を焼く男子高校生と女子高校生などと入力すると、そのイラストをイラスト屋のあの画風で自動生成してくれると。
そんなサービスがあったらみんな使うと思います。
そういった自分の絵をもとにAIでいろんなシーンのイラストを生成できるサービスを、誰もが作れるツール、プラットフォームがあったらいいなと思いました。
自分の絵柄をもとにバリエーションを顔だけ作ってくれるというMIMICというサービスは、イラストレーター側のメリットがあまり感じられなくて、半顔を買いましたが、
こういうサービスで元となるイラスト、絵柄を提供した作者側に利用されるたびにお金が入るとか、インセンティブがある仕組みを作れれば喜んで参加するイラストレーターは多いと思いました。
まあストックイラストに使われるようなイラストの絵柄と、PIXIVに投稿している絵師という人たちの絵柄とは全然違うので、さっきMIMICの例を挙げたのはあまり適切ではなかったかもしれません。
06:15
フリーで使える写真素材、ストックフォトではアンスプラッシュというサイトがスタンダードになっていますが、欲しい写真を言葉で説明するだけでうまく生成できれば、アンスプラッシュで検索するよりAIの方を使うという人が増えてくるはずです。
今のところまだ画像生成AIが写真を作る技術はそこまでは行ってないと感じています。
画像生成AIでクライアントから依頼を受けて作るイラストはまだまだ難しいと言いましたが、いろいろな実験をしている日本のイラストレーターの人もいます。
今の画像生成AIは打率が低い感じでたくさん生成させて、その中にたまにこれはという良い作品があるイメージなんですね。使ってる印象では。
なのでたくさん生成させて、良い部分だけを合成して作品を作るというチャレンジをやっている人がいました。
また最近ダーリーという画像生成AIでキャンバスのサイズを広げていって拡張していって、元のイラストを元に元のイラストにはない人物の足元の部分を書き足すとか、背景部分を書き足していくとか、
そういう実験をしている人がいて、かなりこのダーリーの機能のクオリティが高くて、将来性、実用性を感じました。
そうやってAIによるイラスト生成を仕事が奪われるかもと言って拒絶するのではなく、ツールとしてうまく利用していくにはどうしたらいいかと考えている日本のイラストレーターの人が何人もいることは心強いというか安心だなと思っています。
多分このお絵かきAI、画像生成AIのブーム、盛り上がりというのはそのうち下火になると思うんですね。
09:02
飽きるとか、こんなもんかと思って、今の段階の技術で見限ってしまったり、これでビジネスになるかと思ったけどやっぱり難しそうだと撤退したりで、旗から見ると一時的に盛り上がってるけどやっぱりダメだったねみたいな感じになると思うんですね。
ただそうやって過度に期待されたりあるいは叩かれたりがなくなった間にもさっき話した実験しているイラストレーターの人たちみたいにどんどん使い続けていって、うまい活用法を見つけた人が成功していって、
AIの技術の方もどんどん上がっていった時にまた注目される、定着していくと私は思っています。これはNFTとかメタバースも同じだと思います。
画像生成AIとイラストレーター、人間のイラストレーターがうまく共存していく未来になるだろうと私は思います。今回は以上です。
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