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2022-09-05 10:37

AIお絵描きMimic騒動について(第572回)

AIに自分の画風を学習させたイラストを生成できるMimicというサービスが、絵師たちからの猛反発で一旦停止することになりました。この騒動についての解説と感想を話しました。

=== 目次 ===
AIに自分の画風を学習させるMimicの問題点
消費者ではなく作り手側の思いから炎上
透かしを大きく入れれば解決したのでは?
使用用途がはっきりしてなかった
不正利用とは「自作発言」のこと
中国のお絵描きAIが出てきた
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アシクルゲスト 画像生成aiに関連する話です
最近mimicというサービスが騒動 になっていました
自分の絵柄の特徴をaiが学習して その絵柄で新たな絵を自動生成
してくれるというサービスなん ですねイラストを15枚から30枚
程度アップロードすることでその 特徴をaiが学習してくれるということ
です 日本のサービスで日本の会社が
ベータ版として8月29日にリリース したんですがものすごい反発を
受けてわずか1日でサービスは一 旦停止することになってしまいました
何が理由でそれだけ反発された かというと悪意のある人が人の
作品を勝手に学習させてその人の 画風のイラストを生成させてしまう
ということが簡単にできてしまう じゃないかという点なんですね
もちろんそこはサービスの提供 側も考えていて自分の作品以外
のイラストを利用してはダメだ と規約にしっかり書いていたん
ですね守らない人はアカウント 停止や悪質なものは法的措置も
検討するみたいに結構強めに書いて はいましたそれでもまぁあくま
でもルールなのでアップロード するイラストが自分のものかどうか
の判断をする仕組みはないので そんなんだったら絶対悪用する
人いるやんという理論でめちゃ くちゃ叩かれてました
この騒動で私が思ったことはまず 消費者側ではなくプロの作り手
側の思いとか主張をもとに炎上 したというのが珍しいんじゃない
かなということです東京オリンピック のエンブレムのパクリ騒動の
時はプロのデザイナーの言ってる ことは全く受け入れてもらえなくて
一般の人たちが一般の人たちの 感情論で騒いでいたと記憶しています
でイラストに関しても絵師と呼ばれる ような立派なオリジナルのイラスト
を書くことができる人というのは 極わずかで多くの人は見る側という
か自分では生み出さない側だと思 うんですが自分で生み出す側の
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意見がこれだけ受け入れられる というのがなんか面白いなという
か日本にはそれだけイラスト文化 というかピクシブ文化なのかイラスト
は特別なんだなと思いました あとmimicで生成した画像にはmimic
のスカシが入るんですね画像の 中に必ずmimicのロゴが入ります
これどの画像生成aiもそうなんですが フェイク画像として使われない
ための配慮とかもあると思うん ですが必ず画像に何かしらのスカシ
が入るようになっていますでこの スカシをもっと大きくしさえすれば
不正利用はできないのでどうせ ベータ版ですしそれで解決したん
じゃないかなと思ったりもします あと実際に誰かが私の絵柄がそのまま
パクられましたという被害は一 件も起きてないのにその段階で
サービスを潰したというか一時 停止に追いやったというのはなんか
すごいなと悪い意味でのすごい なですがタレントの炎上と同じ
ような雰囲気を感じましたあと やっぱり絵師と呼ばれるような
生み出す側の人には利用するメリット があまり考えられないサービス
だったことも問題だと思います ネタとしてやってみる分には面白い
と思うんですがそういう人たち がaiで自動生成したイラストをこれ
が新作ですとそのまま発表する ことはしないですよね
そもそもサービスの紹介を見た 感じでは顔と首からちょっと下
ぐらいまでしか生成しないみたい ですし髪型や髪の色顔の向きなどの
バリエーションを作ってくれる ツールという印象なんですね
まあインスピレーションにはなる と思うんですが自分の絵柄を真似
てくれなくてもインスピレーション にはなると思いますしプロが使
いたいというサービスにはなって なかった印象がありますもちろん
ベータ版としての公開なのでフィードバック を受けながらより良いサービス
にしていこうという最初の一歩 というか踏み出す前につまずいて
しまった感じですねで他の人の 絵柄を真似た作品を使って不正
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利用されるこの不正利用はどういう ケースかというと自分が描きました
と言って発表されることで自作発言 という言い方をその界隈ではしている
ようですでこの自作発言に困っている 人気の絵師さんというのは多くて
自分の描いた絵をそのまんま他の 人が自分が描きましたと自作発言
するとかトレースしたり明らかに 真似て描いたものをオリジナル
ですと発表されるとかとにかく 自作発言の被害がすごく多くて
困ってると被害にあっている絵師 さんが多いということらしいです
この前提の上で自作発言が簡単に しやすくなるaiのツールが出て
きたぞといい加減にしてくれと そういう心情があったようですね
でみんながミミックを叩き始めて 当然ミミックを擁護する側の意見
も出てきたんですがミミックを 擁護している側の人たちはイラストレーター
の人が自分の仕事をaiに取られる とそう思って過剰反応してヒステリック
にミミックを叩いているとそう 認識している人が少なくなかった
ようですもちろんミミック叩き の方に参加していた人にもイラストレーター
の仕事なくなっちゃうじゃんと そういう危機感から感情的になっている
人もいたと思うんですがそれは イラストレーター本人ではなく
イラストレーターを応援する人も 多かったと思いますがともかく
aiで勝手に作られた自分の絵柄の イラストが不正利用されるとは
どういうことかの共通認識がない 状態で議論が噛み合わないこと
も多かった印象ですでミミック を潰したら中国のお絵かきaiが
出てきてほら見たことかと中国 やアメリカのお絵かきaiに全部
持っていかれちゃうよとそんな 流れになっています
今話題の画像生成aiとミミック とではコンセプトもサービス内容
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も全然違うんですがミミックを 擁護していた側の人たちがカウンター
としてミミックを潰してもどんどん お絵かきaiは出てくるよと言いたかった
っていうのがありますね中国の バイドゥという検索エンジンの
会社が作っている何て読むのか わからないんですがアーニービルグ
という画像生成aiにピクシブという 単語を加えて画像生成すると日本の
アニメっぽい萌えっぽいイラスト が生成できるぞと気付いた人が
いたんですねこのバイドゥの画像 生成ai自体は以前からあるんですが
ちょうどミミック騒動の後にピクシブ というワードを入れたらクオリティ
の高い日本っぽいピクシブっぽい イラストを生成できるとわかった
ので盛り上がってるという状態 になっていますとはいえそれっぽい
絵が作れるというのと仕事として 納品できるレベルのイラストとは
違うのでイラストレーターの仕事 がなくなるというのとはちょっと
違うよなと私は思います今回は 以上です
(字幕視聴ありがとうございました)
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