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2020-10-29 05:59

iPad版IllustratorとFrescoの連携はいまひとつ(第350回)

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iPad版IllustratorとFrescoは、ベクターデータのままのやりとりが難しく、そういった意味での連携はいまひとつという話です。

=== 目次 ===
オープニング by ムスメ
iPad版Illustratorが登場しました
Illustrator→Frescoの連携について
Fresco→Illustratorの連携について
Frescoには「塗り」の情報しかない
しめの言葉
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アシカガキャスト!
iPad版のアドビイラストレーターがついに登場しましたが、
iPad版のFrescoとの連携について調べてみました。
期待したほどの連携はできないことがわかりました。
まず、イラストレーターからFrescoへの連携です。
イラストレーターで書いた図形をコピーして、
Frescoにベクトルデータのままペーストするということはできませんでした。
そもそもイラストレーターで書いた図形をコピーして、
Frescoにペーストすることができないみたいです。
ただ、連携自体はできて、
イラストレーターからPSD形式、Photoshop形式で
Frescoに持っていくというやり方ができます。
ファイルとして一回保存してもいいんですが、
イラストレーターの共有メニューからPSD形式で
Frescoにデータを送ることができます。
ただし、イラストレーターで書いたベクトルデータの図形も
フレスコに読み込んだ時点でビットマップになってしまいます。
イラストレーターで書いた楕円の図形をフレスコ状に持ってきて
拡大してもエッジが綺麗だったんで
最初ベクトルのままちゃんと来てるんだと勘違いしたんですが
実際はある程度拡大しても綺麗に表示されるけど
ビットマップのデータでした。
なのでイラストレーターで書いた図形をフレスコに持っていって
色を変えるといった作業は現実的ではないですね。
ビットマップのデータでエッジにアンチエイリアスがかかっているので
綺麗に塗れないんですね。
例えば黒い線で曲線が描かれているとして
黒一色だとカーブになっている部分がギザギザして見えるので
そこにグレーのピクセルを入れることで
滑らかに見えるような処理がされてるんですね。
それをアンチエイリアスと言います。
ビットマップの画像だとそういうアンチエイリアスの処理が入っているので
フレスコの塗りつぶしツールでただ色を塗っただけだと
純粋な黒い部分しか色が変えられないので
滑らかに見せるためのグレーの部分が残ってしまって
見た目が汚くなるんですね。
黒から濃い茶色に変えるとか
似た感じの色に変える場合はそんなに気にならないというケースもあります。
今度は逆にフレスコからイラストレーターですが
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こっちも psd ファイル Photoshop 形式のファイルで持っていくことができます。
ただしフレスコでベクターブラシを使って書いた図形も
イラストレーター上ではビットマップとして読み込まれます。
なのでイラストレーター上で線をいじったり色を変えたりはできません。
またフレスコ上でコピーしてイラストレーター上にペーストはできたんですが
これもビットマップになってしまいます。
ただしフレスコからイラストレーターだったら
ベクトルデータのまま持っていけないことはなくて
フレスコから pdf 形式で書き出してイラストレーターで開けば
ベクトルブラシで書いたものはベクターのまま持っていけます。
ただし pdf ファイルをイラストレーターで開いたことがある人はわかると思うんですが
イラストレーター上で編集しやすいデータにはなってないんですね。
特にフレスコの書き出す pdf をイラストレーターで開いた場合
フレスコ上でのレイヤー以上にレイヤーに分かれていて
ワンストロークごとにレイヤーに分かれてるんじゃないかみたいな感じで
しかもクリッピングマスクというのがいっぱいかかっている状態なので
いざ部分的に選んでそこの色を変えようとか
そういう作業はとても大変です。
パソコン版のイラストレーターだったら機能が豊富ですし
マウスとキーボードで操作できるので何とか編集できるかなと思うんですが
iPad 版のイラストレーターだとかなり厳しいと思います。
ちなみにイラストレーターとフレスコの大きな違いとして
イラストレーターではオブジェクトに対して線と塗りの情報を持っているのに対し
フレスコは塗りの情報しかないということがあります。
フレスコのベクターブラシで線を引いても
その線は線として認識しているんじゃなくて
太さ何ピクセルかの塗りとして認識されてるんですね。
なのでフレスコのデータをイラストレーターに持っていっても
線幅を変えることはできないんですね。
塗りとして認識されているフレスコのベクターブラシで書いた線に
イラストレーター上で線幅をつけることによって線を太らせることはできるにはできるんですが
自由に線幅をコントロールできるというわけではないですね。
ということでiPad版のイラストレーターとフレスコとの連携は
今のところはいまひとつという結論でした。
今後どんどん良くなっていくと思います。
05:59

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