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2023-03-29 10:37

Illustratorでなんちゃって3D(第641回)

Adobe Illustratorの3D効果機能で「3D壁紙」「ぷっくり壁紙」と呼ばれるグラフィック加工をした話です。また、3Dソフトで作ったようなイメージを作るときの注意点についても紹介しました。

=== 目次 ===
Illustratorで2種類の3Dグラフィック
3D壁紙/ぷっくり壁紙
3Dとマテリアル>膨張を全体に
3Dソフトで作ったようなイメージを
マッピングが結構やりやすい
マテリアル(表面の材質)も変えられる
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Illustratorで3Dグラフィックスを作成する
アシカルゲスト
アドビイラストレーターで3Dグラフィックス 3D風のグラフィックスを作成する話をします
中国韓国で流行ってると言って日本に上陸した 3D壁紙と呼ばれるグラフィックスがあって
日本ではプックリ壁紙とも呼ばれてるんですが 平面のイラストがぷくっと膨らんでるようなビジュアルです
この3D壁紙 プックリ壁紙をイラストレーターで作った話と
普通に3Dグラフィックスっぽいキャラクターをちょっと斜め上から見たような 3Dっぽいイラストをイラストレーターで作る方法とを紹介したいと思います
まず3D壁紙の方の話ですが 3D壁紙や中国韓国で流行っているというのを知る前に
ある人が作っている作品を見て これどうやって作ってるんだろうなと気になっていました
そしたらある日 Adobe Illustratorがバージョンアップして スプラッシュスクリーンが変わっていたんですね
スプラッシュスクリーンというのはアプリケーションを起動するときに表示される ロゴとかビジュアルが表示されている画面です
最近のアドビのアプリケーションはアップデートするたびに 結構コロコロスプラッシュスクリーンのビジュアルが変わるんですが
そこでまさに3D壁紙 ぷっくり壁紙風の ぷっくり立体的になったビジュアルが使われていました
それでこれだと思い 誰かこれに言及している人はいないかと探して このスプラッシュスクリーンのイメージを
イラストレーターの3D効果で再現している人を Twitterで見つけました
イラストレーターでは色々な効果をかける フィルター的なものがあって
その中にオブジェクトを3D風に立体的に見せることができる 3Dとマテリアルという効果があります
この3Dとマテリアルに膨張というのがあって これを使うとオブジェクトをぷっくりと3Dっぽくできるんですね
押し出しという機能を使うと丸は丸いまま 四角は四角いまま高さを持った立体にできるんですが
膨張を使うと立体にするときになだらかな曲線を描いたような膨らまし方ができるんですね
円を膨張させると生卵の黄身のような形を作れるんですね
3D壁紙 ぷっくり壁紙と呼ばれているものは平面のイラストをアドビイラストレーターの効果の 3Dとマテリアルの膨張機能で立体的に加工して作れることがわかりました
結論から言うとですね 最初イラストをパーツごとに3D効果をかけて立体的にぷくっとさせたんですけども
あまりうまくいきませんでした その試行錯誤しているときにたまたま娘に見てもらって
そこで娘からこれ今すごく流行っている 3D壁紙を作ろうとしてるんだねと
やっとで3D壁紙 ぷっくり壁紙というキーワードにたどり着きました
そして youtube 動画などを見ていくつか3D壁紙の作り方を見つけたんですが
みんな結構簡単にすんなりと作ってるんですね そこでパーツごとに分けるんじゃなくて
すべてをグループ化してキャラクターと背景の色ともグループ化してすべてに一括で膨張の3D効果をかけるといい感じになりました
あとイラストレーターで3Dとマテリアルの効果を使うときに レンダリングの方法をレイトレーシングにする設定があるんですが
そこをONにしてレイトレーシングにすることがポイントです
イラストレーターで3Dっぽいイラストを作る方法
次に平面のイラストをぶっくりさせるのではなく 3Dグラフィックツールで作ったような3Dっぽく見えるものをイラストレーターで作る方法です
3D壁紙を作る方法をいくつか調べて youtube で見たことでイラストレーターで3Dイラストレーションを作る方法みたいな動画がいくつかおすすめに出てくるようになりました
それを見て面白そうと思いキャラクターをちょっと斜めから見たような3Dっぽいイラストを作ってみました
メリットとしては使い慣れた2Dのグラフィックツールのイラストレーターで3Dっぽいものも作れるということなんですが
3Dグラフィックツールではないのでかなり制約は多いです
立体的な形を作るのにオブジェクトを押し出しで高さをつけて立体にするか回転で回転させて立体的にするか膨張でぶっくりと立体的にするかなんですが
それらをうまく使って複数のパーツを作って組み合わせて立体の一つの形を作ることになると思います
ところがイラストレーターの3D機能では複数のパーツを合わせて一つの3Dのオブジェクトとしてぐるぐる回転させることができないんですね
どういうことかというとオブジェクトを一つ一つに対してX軸、Y軸、Z軸に何度回転させるかを個別にしか設定できません
全部まとめてグループ化してX軸に45度回転させるみたいなことができないんですね
とはいえそこは割り切って後からぐるぐる回せる3Dの立体作品を作っているのではなくある角度で見た3Dっぽく見えるイラストを作っているだけなんで
いろんな角度から見て3Dとして成立しているものを作る必要はないので各パーツをうまいこと配置して3Dっぽく見えればいいという作り方ができます
またそれぞれのパーツは独立しているので各パーツ自体の形に合わせた影はできるんですが
Aのパーツの影がBのパーツの形に合わせて生成されたりもしません
マッピング機能とマテリアルの設定
なので場合によっては影を2Dのグラフィックスとして追加するような作業も必要になってくると思います
ライティングに関してもパーツごとに行う必要があります
なのでなんちゃって3Dになってしまいますし3Dグラフィックツールを使いこなしている人にとっては作業が面倒で中途半端に感じるかもしれません
でもイラストレーターだけで結構面白い感じの3Dっぽい画像を作成できるのでイラストレーターに慣れていて3Dグラフィックツールは使っていない人にはおすすめだと思います
マッピング機能もあって例えば3D効果で3Dにした顔の部分に目と口はイラストレーターで2Dで描画したものを表面にマッピングする3Dの図形の表面にグラフィックを配置することができます
マッピングしたものは当然位置を変えたり拡大縮小したり回転したりして3Dのオブジェクトのここだという場所に配置するんですがこの作業は結構直感的でやりやすかったです
1つの3Dのオブジェクトに対して複数のグラフィックスを配置マッピングすることができます
また3Dのオブジェクトの表面の材質、マテリアルを設定することができます
金属のようなピカピカしたものにしたり木材のような木の芽のある表面にしたり和紙のような紙のような表面にしたりいろんなマテリアル、材質を選べます
予め用意されているマテリアルもいろいろあるんですがアドビが用意している有料のマテリアルも購入して使うこともできますし
Substance3D Community Assetsというコミュニティのメンバーが無料で提供しているマテリアルをダウンロードして読み込んで使うこともできます
この無料のマテリアルにもいろいろと面白いものがあってイラストレーター上でなんちゃって3Dで作ったキャラクターの全体を金ピカにしてみたり、木でできたようにしてみたりとバリエーションを作るのが楽しいですね
今回は以上です。足利麹がお届けしました
10:37

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