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2022-10-05 10:16

人気の動画編集アプリを調べてみたら中国と韓国のものばかり(第585回)

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人気動画編集アプリCapCut、VLLO、VITA、InShotを調べると中国か韓国のアプリでした。なぜ中国・韓国アプリが好調で、日本のアプリはあまりないのか考えてみました。

=== 目次 ===
4つの人気動画編集アプリは中国・韓国製
中国・韓国製が危険と言いたいわけじゃない
アメリカでも中国製アプリが上位に
日本のテック企業は戦い方が違うのでは
中国・韓国製アプリが好調な理由は?
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先日、動画編集アプリについて人とやりとりをしていました。
その時、話題になった動画編集アプリがどこの国のものかちょっと気になって調べてみたら、
全部中国か韓国のものでした。
その人は、メインでブロを使っているそうなんですが、ブロは韓国のアプリでした。
魚のアイコンの動画編集アプリで、VLLOでブロです。
かなり昔からあるもので、動画編集の定番のアプリと言えると思います。
あまりどこが作ってるか気にしたことなかったんですが、
ビモソフトという韓国の企業が作っていて、ここはブロしかアプリは作ってないみたいです。
久しぶりに立ち上げてみたら、ユーザーインターフェースがえらく洗練されているように感じました。
次に何度か紹介したことがあるキャプカットは、TikTokの開発元の中国のバイトダンスが作っています。
作った動画をTikTokにアップして、TikTokが盛り上がればいいということで、
完全無料で追加の課金などなくすべての機能が使えるところがいいですね。
あとビータというアプリも使ってると聞いたんですが、これは韓国のSNOWが作っていました。
何度か話題になったことがある、自撮りを加工するアプリのSNOWを作ってるところですね。
映ってる2人の顔交換とか、性別変えるとか、歳をとった顔に変換するとか、そういう加工で話題になってますね。
SNOWは韓国のテック企業の大手のネイバーの子会社ですね。
ゼペトという3Dのアバターを作って、バーチャル空間でコミュニケーションできるアプリもSNOWが作って運営してるんですね。
あとカメラアプリのB612とフーディもSNOWが作っていました。
この2つのアプリは元々日本のLINE株式会社から出ていたアプリだったので、私は日本製だと思っていたんですが、いつの間にか開発運営がSNOWになっていました。
LINEも元々韓国ネイバーの子会社ですからね。
03:05
今はLINEはYahooと経営統合してソフトバンクグループのZホールディングスの子会社ですね。
あとインショットという動画編集のアプリもあって、昔からよくアイコンは目にはしていたんですが、これは開発元がシャンタヌとなっていて、中国の企業のようです。
このシャンタヌは調べてもなかなか情報が出てこなくて、詳しいことはわからなかったんですが、中国系らしいですね。
これらが中国製、韓国製のアプリだから危険だと言いたいわけではありません。
最近グレイがTikTokのアカウントを作ったんですが、3日ぐらいでアカウントが停止になったということで話題になっていました。
その後すぐまたアカウントは復活しています。
Twitterを見てるとこの話題に乗じて、中国企業のTikTokなんか使ったら情報が抜かれるからダメだとか相変わらずそういうことを言ってる人がいて、
一度ついてしまったそういうイメージはなかなかアップデートするのが難しいんだなと思っています。
アメリカではトランプ政権下では使用禁止に追い込まれそうになったTikTokですけども、今でも日本以上に大人気のようです。
TikTokの広告収入がそのうちYouTubeを超えるとも言われてるみたいですね。
中国製韓国製の動画編集アプリが人気なのは日本だけの話ではなくて、アメリカのアプリのランキングを見ても中国のキャップカットインショットは上位に入っていました。
カテゴリー的に動画編集アプリという括りがなくて、写真動画という大きな括りで、1位がYouTubeアプリ、2位がInstagramアプリで、3位がキャップカットでした。
なので実質動画編集アプリの1位がキャップカットですね、アメリカのランキングで。
日本の動画編集アプリや画像編集アプリで世界的にヒットしてるものがないのが寂しいですね。
これについて私の仮説なんですが、家電と同じようなことなんじゃないかなと思っています。家庭用電気製品の家電ですね。
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日本は剥離多倍の家電の競争から降りて、B2Bのプロ向けの高級な製品にシフトしたんだと思うんですね。
アプリの世界では日本のもので、世界で天下を取ったものはあまりないと思うんですが、そういう世界中の人に使ってもらって、剥離多倍で儲けるような戦い方を選んでないテック企業が多いんじゃないかと思います。
だいたい日本の企業が運営しているウェブサービス系のもの、ネットのツールはB2Bのものばっかりなんですね。
ノーションとかミロみたいにフリーミアムモデルで無料でも使えてユーザーをたくさん集めて、投資家からお金を集めて、有料プランを用意して企業ユーザーとかお金を取れるところから取るというやり方が日本ではやりにくいというのがあります。
日本では無料ユーザーのためにたくさんのリソースを割くことはせずに、クローズドな形で企業相手に導入サポートとか導入後のサポートなども含めてツールを提供することが多いんですね。
さらに英語のツールは日本人はあまり使わないとか、国内企業のサポートがしっかりしている方が安心できるなどあって、国内市場でそれなりにやっていけるので、世界をターゲットにしてとにかくユーザーを増やしてうまくヒットすれば一攫千金みたいな戦い方をしないんだと思います。
あと中国、韓国でアプリの開発が盛んで技術力も上がっているのは、国産のサービスを利用するお国柄だからというのもあると思います。
中国も韓国もスマホも検索エンジンもSNSも自国のもの、自分の国のものが人気ですからね。中国はとにかく国内のユーザー数が多いので売り上げが伸ばしやすいというのもあるでしょうね。
中国がAI技術、人工知能に強いのも国内のユーザー数が多いので、AIに学習させるデータが集まりやすいというのもあるようです。一方、韓国は国内の市場が小さいので最初から海外をターゲットにしているという話はよく聞きますよね。
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K-POPとかがそうですよね。
とはいえ、それなりに国内市場は大きいらしく、韓国の上位10都市はアメリカの上位10都市よりも人口がやや多いらしいです。
まずは国内の10都市を制覇して、次に海外ということらしいんですが、その最初の10都市の市場がそれなりに大きいということらしいです。
勝ち負けの話ではないですが、韓国でのユニコーン企業の数は日本の2倍くらいあるそうです。
ユニコーン企業は、創業してから10年以内に評価額が10億ドルを超える非常上の企業のことです。
人気の動画編集アプリを調べてみたら、中国と韓国のものばかりだったので、そこから調べたことや考えたことを話しました。
今回は以上です。
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