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2020-06-05 18:18

昔話8 WebTVとマイクロソフトとパソコン通信(第275回)

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1997年日本でのサービスがはじまった、テレビと電話回線につないでインターネットが楽しめるセットトップボックス「WebTV」の話です。マイクロソフトの話からマウスの話に、ダイアルアップの話からパソコン通信にまで話題が広がりました。

=== 目次 ===
WebTVの話
マイクロソフトとマウスの話
パソコン通信の話

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前回の昔話会で、Appleがバンダイと共同開発して、バンダイから発売されたピピンアットマークというゲーム機の話をしました。
その時に同時期に出たWebTVというセットトップボックス、テレビにつなぐ端末があったという話をしましたが、
今回はそのWebTVの話をしたいと思います。 WebTVは電話回線とその端末とをつないでテレビにつなげば、テレビの画面でリモコンを使ってインターネットができるという機械でした。
リモコンだけでも操作できるんですが、キーボードもあって別売りだったのかもしれないんですが、私はWebTV、キーボードも含めて持っていました。
本来はパソコンでインターネットができない人、パソコンを持ってないというのももちろんあるでしょうし、インターネットにつなぐにはなかなかいろいろ設定とかも難しかった時代なので、とにかく簡単にインターネットが始めたいというターゲット向きのものだったんですが、
私はパソコンでマックでモデムでインターネットにすでにこのWebTVが出た1997年にはインターネットをやってたんですが、このWebTVという商品の可能性をすごく感じていて、研究したい応援したいという意味も込めて購入しました。
当時、会社でマルチメディア系のことに関わっていたこともあって、日系マルチメディアという本を読んだり、そういう系の情報をいろいろ仕入れていた中で、このWebTVという端末の将来的にこうなっていきますよとかいう部分も含めて注目してたんですね。
このWebTVの特徴としては、まずテレビ画面で文字がすごく綺麗に表示されるということでした。まだ地デジになる前のテレビなので、解像度的にも数字で言うと720x480ピクセルしかないですし、画面も滲んでますし、文字をくっきりと読みやすく表示されています。
このように文字を表示するというのは難しいんですが、確かにすごく綺麗にクリアに文字を日本語でも表示してたんですね。もちろんそんなにちっちゃい文字では表示できないので結構大きな文字ですけどね。パソコンで見ている時の感覚に比べると文字が大きい感じはしてました。
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そしてまだまだ回線速度がそんなに速くない時代なので、Webページを開くとすごく時間がかかって徐々に徐々に画像とか表示されていくという時代だったんですが、
この読み込みの速度を速くするためにWebTVは1回サーバー側でレンダリングしてその情報を各端末に送るという方法をとっていたんですね。
ざっくり言うとWebページはテキスト情報と画像ファイルとなんですが、それを1回このWebTVの各過程にあるWebTVの端末に全部送り込んでWebTV側でそれをページとして組み立てる処理をするのではなくて、
サーバー側でテキスト情報画像情報を読み込んで画像の解像度とかも最終的にはテレビで表示するのでテレビで表示してきれいに見えるくらいの解像度に調整してレンダリングつまり画面を構成するところを作り上げるところまでをサーバー側でやって端末に送ると。
いうことで速度を速くする読み込みのページを表示する速度を速くするような工夫がされてたんですね。でサーバー上にデータはキャッシュされるんで一時的に保存されるんで同じページをもう1回見るときとかに早いとか
他の人が他のユーザーが他のWebTVを使っているユーザーが同じページを見るときに同じキャッシュしたものを使うとかなんかそんな感じで速度アップを図っていたようです。
あと機能的に面白いのがBGM機能があってウェブページを見ながらBGMを流す機能がありました。特に曲が選べるとかそういうのではなくて決まった音楽がループで流れていたんだと思います。
で操作はリモコンでやるわけなんですがリンクできるテキストとか画像の部分が枠が出てリモコンのカーソルキーみたいなので動かしていくとリンクできる範囲が次々選ばれていってボタンを押したらリンク先に移動とかそういう感じなんですが
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これ使ってしばらくしてわかったのはリモコン持ってネットサーフィンまあ言い方古いですけどネットを見ていると結構腕が疲れるリモコン持ってる時って腕浮かせて持ってる状態ですよねで普段テレビのチャンネル切り替える時とかってそんな長い間リモコン持ってないですけど
結構長い間腕にリモコン持って浮かした状態で操作していると意外と腕右手でリモコン持っていると右手意外と疲れるなぁと思っていました
今だとApple TVのリモコンとかちっちゃくてすごい軽いですけどWeb TVのリモコンは普通にテレビのリモコンくらいのものだったので結構重たいんですね
でこのWeb TVのどこに私はそんなに惹かれてたんだろうなと思い返してみたんですが将来的にはテレビ録画の機能がつくとかテレビ番組に関する情報をネットと連動して取得できるとか
多分当時まだ電子番組票をテレビ画面に出してこの番組を録画するとかそういうこともできなかった時代なんですがそういう感じのこともできるようになるとか
テレビとネットの連動ある意味融合みたいな感じのことをテレビにつながる端末ですからWeb TVですから考えてた
そこらへんがテレビ好きな私の興味を引いたんだと思いますテレビ番組を独自の圧縮形式で録画するとか言ってたんですけど実現しなかったと思います少なくとも日本では実現しませんでした
このWeb TVもともとはWeb TVネットワークとかいう会社が開発していたものなんですがサービス開始して1年くらいで1年も経たずに半年くらいでマイクロソフトが買収するんですね
日本で発売になる時にはもうマイクロソフトのWeb TVということになってましたWeb TV自体に日本で発売される前から情報だけ知っていてすごくいいなと応援してたんですがマイクロソフトが買収してちょっとあれと
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Apple好きとしては当時マイクロソフトはAppleと敵対しているライバルというか敵みたいな存在に思っていたのでちょっと残念な感じもしたんですが
まあWeb TV自体を開発したのはWeb TVの人たちですしWeb TV自体がつまりマイクロソフト自体がハードウェアを作ってるわけではなくて日本で発売されたWeb TVはソニーの端末だったのでまあマイクロソフトそんなに関係ないやということでやっぱり応援しようと思いました
ちょうどその頃スティーブジョブスがAppleに復帰してAppleの立て直し作としてマイクロソフトと提携するんですねそれでインターネットエクスプローラーのMac版が出てしばらく私もインターネットエクスプローラーをデフォルトのブラウザとしてMacで使ってました
あとマイクロソフト話で言えば一時期Macで使うマウスはマイクロソフトのマウスを使っていました
Macのマウスで初代のiMacの頃の丸いマウスあれは別に持ってたわけじゃないんですがすごく使いにくかったですね
展示会とかで展示会に出展する側としてよく参加してたんですがiMacがあったりすると使ってるとこのマウスは使いにくいなぁと思っていました
あとマイティマウスと言ってた時代だと思うんですがマウスのホイールの代わりに丸いボールがついていてそこをクリクリクリクリと動かすとスクロールしたりする
ちっちゃい丸いボールがついてた時代があるんですがこれも使いにくかったですね
なのでホイール付きマウスとしてマイクロソフト製が評判良かったんでマイクロソフトのホイール付きのマウスを使っていました
Macの今の形のマウスになってからかなり時間経ってると思うんですが
マウスの表面を何もホイールとか物理的なものはないんですが表面を指でスルスルすると動かすとスクロールしたりするんですが
このマウスは使い慣れるまでにはちょっと最初は使いにくい面もあったかもしれないんですが
慣れると使いやすくてこれはもうずっとApple純正のマウスを今のタイプになってからはずっと使っています
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話がどんどん逸れていきましたがWebTVについてはもう話したいことはほとんど話しました
WebTVを電話回線につないでテレビにつないでネットをすると最初に話しましたが
これは当時電話料金別で月2000円だったそうですすっかり覚えてませんでした
そうですね考えてみれば当時ネットにつなぐときに電話料金もかかってたんですね電話回線使ってつないでたんで
もちろんネットを使っている間は電話ができないわけですね
インターネットに対してつなぐ切るという感覚も今はもうないですよね
つなぐ切るで言えばインターネットより前にパソコン通信というのがあって
NiftyServeというのに私も入ってたんですが電話回線をつないでNiftyServeにアクセスして
そこでNiftyServeのテキスト情報ですよねを会議室みたいなものを見ていって
というのをつなぎっぱなしでやってると電話回線通信料かかるので
あらかじめ自分が見たい掲示板を設定しておいて
オートパイロットと言って自動でそれぞれの掲示板に行って情報を全部ダウンロードしてきて
終わったら回線を切るというやり方をみんなやってました
ごくごく一部の人に懐かしがってもらえればという話なんですが
MacでNiftyServeを見るときにオートパイロット自動巡回させるのに
ComNiftyというのと魔法のナイフNiftyJZOさんNASRというのを使ってました
NASRというのがログブラウザでNASRで掲示板を読むんですね
NASは漢字でRはアルファベットですアイコンはもちろんナスビの形でした
NiftyJZOさんは象のアイコンで魔法のナイフはナイフのアイコンですね
でパソコン通信の頃は電子メールもまだ一般的じゃなかった時代なんで
NiftyServe上でメールと言ってたかどうか覚えてないんですが
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メッセージのやり取りが個人間でできたんですね
である時会社で展示会で出張で行ってた時に会場でモデルがあって
NiftyServeにつなげられるということで
NiftyServeやってる我々が自分のノートパソコンをつないで
自動巡回でNiftyServeの情報をダウンロードさせてたんですね
そうすると後は回線つながってない状態でも見られるので
ちなみにメッセージの返信をしたり掲示板に書き込んだりは
回線つながってない状態で書いておけば
次回線つないで自動巡回させた時に送られるという仕組みでした
でその出張時にNiftyServeにつないでホテルに戻ってパソコン見ると
一緒にその出張に行っていた当時の上司の人からメッセージが来てたんですね
でそのメッセージのタイトルが件名がDear My Wifeって書いてあったんですよ
これどう考えても奥さんに対して書いたメッセージを間違えて私に送ってますね
これは見ちゃダメだと思って内容は見ませんでした
ただこれその上司の人が間違えて私に送ったということに気づいてるか気づいてないか
それも問題というか気になりますよね
ただスルーすればいいのか間違えて来てたけど見てませんよとか言った方がいいのかとか
悶々と悩みまして一緒に出張に来ていた別の先輩に
相談したりしましたその先輩の人とは今でも仲良くさせていただいてます
まあ結論としては何も言わずに知らないフリをしました
メッセージの内容も見ていませんただちらっとは見えてしまったので
なんとなくどんなことが書いてあるかはちょっとはわかってしまってはいるんですが
その内容は誰にも言わず墓場まで持っていこうかなと思っています
web tv のダイヤルアップでネットにつないでた話からパソコン通信の話にまでなってしまいましたね
これ特に話す内容を決めてたわけじゃなくて自然の流れでこの話になったんですが
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いつかこのディアマイワイフ事件については話そうと思ってたんでちょうど良かったです
ということで今回は以上です最後まで聞いていただきありがとうございました
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