Facebookの動画タブの変化
昔は一生懸命投稿して、そこにいろんな可能性を感じていたFacebookなんですが、
今ではたまに覗く程度になっています。
たまに覗くと相変わらずなおじさんたちが相変わらずな投稿をしてたりして、
それはそれで楽しかったりはします。
自分の会社を持っているような人がこういうことをやってますとか、こういう人と会いましたみたいな、
そういう投稿も一周回って、私は楽しく見られるようになりました。
それはそれとして、Facebookもだんだん変わってきていて、結構前からだと思うんですが、
動画のタブができてますよね。FacebookのアプリでもWeb版でも。
で、先日Facebookのアプリを見ていて、気まぐれで動画のタブを押して見てみたんですね。
それまで動画をあんまり見てなかったので、私向けのパーソナライズというのが聞いてないんだと思うんですが、
若い女性のちょっとだけセクシーな動画とか、海外の面白動画的なものばっかり出てくるんですね。
ちょっとだけセクシーなというのは、アダルトコンテンツ的なものに関してはルールが厳しいので、
あからさまではないちょっぴりセクシーみたいなうまいところを狙ったコンテンツというのがあるみたいで、
さすがに人気のあるものが出てきてると思うので、よくできていてついつい見てしまうと、
さらにどんどんその手の動画が出てくると。
で、最初はまあよかったんですが、動画のタブを開かなくても、
普通に人の投稿を見ていてもちょいちょい動画を挟むようにFacebookなってきてるんですね。
そうするとさすがにちょっと鬱陶しいので、そういう動画を表示しないようにパーソナライズしてみるということに挑戦しました。
やり方としては、各動画の投稿の右上にある…の3点リーダーのアイコンを選んで、
表示を減らすを選ぶか、投稿を非表示を選ぶかですね。
説明書きとしては、表示を減らすはフィードでこのようなおすすめの投稿の表示が少なくなりますと書いてあって、
投稿を非表示の方は押すともちろんその投稿が表示されなくなるんですが、
このような投稿の表示が少なくなりますと書いてあるので、どちらも同じような効果があるんじゃないかと思います。
動画のパーソナライズ
表示を減らすがあるということは逆に表示を増やすもあって、
表示を増やすの方を選ぶとその投稿、その動画と似た系統の動画が表示されやすくなるということですね。
最初の頃はこの表示を減らすとか表示を非表示とかを気まぐれに押していっても、
次々と似たようなちょっとセクシー動画か海外の面白動画が出てきてたんですが、
しつこくやっているとそのうち出なくなってきました。
多分これやっててちょっと感じたのは、この動画は見てもいいなというものを見ると、
マイナスマイナスで減らしていくだけじゃなくて、
こういうのは好きだよと見てもいいよというプラフツの方の要素も教えてあげるということも重要なように感じました。
残念ながらフェイスブックで動画のタブを選んで出てくる動画のほとんどは全然興味のないものばかりでした。
もう少し能動的に検索するとかして、自分の興味のある動画を探し出すみたいなことをしていかないと、
なかなか自分好みにパーソナライズできないのかなと思いました。
フェイスブックがショート動画的なものに力を入れているというのも、
TikTokを意識してということだと思います。
InstagramもTikTokに対抗してリールというショート動画を見るところがありますし、
YouTubeもYouTubeショートというのがあったりと、
SNSはどれもTikTokを意識してますよね。
SNSはみんなTikTok化していってると言えると思うんですが、
TikTok化というのには2つの側面があると思います。
1つはショート動画というメディアの部分ですね。
縦長動画というのも特徴の1つだと思います。
で、そういうメディアフォーマット的な部分とは別に、
TikTok化のもう1つの側面がレコメンドというアルゴリズムの部分ですね。
あるいは投稿を表示させるためのルール的な部分ですね。
これまでのSNSはフォローフォロワーというのがあって、
フォローしてる人の投稿を見るというのが重要視されていたんですが、
TikTokではそこのフォローの重みを随分下げてしまって、
とにかくその人へのおすすめのコンテンツを
AIがレコメンドする。
おすすめするコンテンツを次々と表示していく。
そういう見せ方で成功したわけですよね。
次々と興味のある動画が見られるので中毒性が高いと。
ついつい見ちゃうと。
面白くないものは途中で飛ばしていきながらも、
次々と次のコンテンツが表示されると。
この中毒性には縦長動画の画面いっぱいに表示される動画の没入感というのもあるでしょうし、
上にスワイプしていくことで次々切り替えていく操作性もあるんだと思います。
なのでTikTokを真似するという時に、
フォローしてるとか関係なく、
おすすめのものを画面いっぱいの縦長動画で上にスワイプしながら次々と表示させていくというのがそのまま使われているということですね。
縦長ショート動画というメディアの方に目が行きがちなんですが、
おすすめのコンテンツを無限に次々と表示して、
ユーザーをコンテンツ付けにするというのがTikTokの最大の特徴で、
他のSNSもそれに追随してユーザーをコンテンツ付けにする競争をしている時間を奪い合っているということになっているので、
ちょっと怖いというか危険だよねと。
若者をコンテンツ付けにしてるんだよと。
SNSがどんどんTikTok化していくことに不安を感じたりしています。
昔からのツイッターのユーザーはことあるごとにフォローしている人の投稿を時系列順に漏らさず表示してほしいだけなんだと。
いろんな新しい機能はいらない。昔に戻してくれと言ってるんですが、
サービスを提供する側はそうはいかないよと。そういうふうにはしないよと。
おすすめの投稿をどんどん表示してあげるので、このSNS上に長い時間いてくださいねと。
サービスの提供側と受け手側とのミスマッチが起きてしまってるのが今のツイッターXの現状であり、
今後SNSのTikTok化が進んでいく中で、このミスマッチの溝は埋まらないままなんだろうなと。
フォロワー数多いとかがあんまり意味がなくなっていく時代になっていくのかなと。
投稿した人が誰かよりもコンテンツの力が重視されるのはある意味いいことではあるんですが、
多分誰の投稿というところが薄まっていけば、クリエイターがファンを作りにくくなっていくし、
そのプラットフォームにいいように使われるプラットフォームの養分になるだけという状況になっていくという不安もありますね。
今回は以上です。 足利浩二がお届けしました。