Apple純正のオンラインホワイトボードツール「フリーボード」を使ってみての感想などを話しました。複数人で使うのもいいけど、ひとりで使うにもよさそうな可能性を感じるツールです。
=== 目次 ===
Apple純正フリーボードが登場
共有しないでひとりで使うのも良さそう
使ってみての不満なところ
ざっくり機能紹介
描画機能について
描いたものを背面/前面に移動できる
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フリーボードというApple純正のオンラインホワイトボードアプリの話をします。
2022年末に、Mac、iOS、iPadOSのアップデートとともに追加されたアプリです。
ちなみに、英語での名称はFreeformです。
メモアプリはNoteとか、フリーボードはFreeformとか、一見英語の名前をカタカナにしてるだけと思いきや、英語と日本語で名前が違うものが結構あるんですね。
日本の人にわかりやすくというのもあるでしょうし、商標的なものとか紛らわしい名称が他にあるとかいうケースもあると思います。
このフリーボードは、次のOSではこういう機能がつくよと予告されていて、ちょっと時間がかかっていたツールなんですが、ついにAppleからMiroのようなツールが出るんだと、私は楽しみにしていました。
で、登場してみてわかったのは、Miroとはちょっと違うなと、ビジネスに使うには難しそうと感じました。
Miroはブラウザ上で使えるので、Mac、Windows、スマホ、タブレットなどで使えるんですが、フリーボードはアプリでしか使えないので、Appleユーザー限定、Mac、iPhone、iPadでしか使えません。
なので、ビジネスの打ち合わせなどでオンラインホワイトボードとして使おうとなったときには、なかなか選択肢としては出てきにくいなと思います。
でも、逆に全員がApple端末を使っている場合にはわかりやすいですよね。
標準アプリとして必ずインストールされているわけですし、Miroなどのオンラインツールだと、ユーザー登録してログインしてみたいな作業が必要になりますが、そういうのがなくてすぐ使えますからね。
ボードを共有して複数人で同時に書き込んだりできるんですが、その場合、基本共有する人全員のAppleIDを知ってないといけないようです。
ただ共有リンクを作ってそのリンクを教えればいいとか単純ではないみたいです。
なお、共有したボードはそのボードを作った人のiCloudアカウントに保存されるので、共有された参加者のiCloudのストレージには影響がないということです。
自分の同じAppleIDの複数の端末、例えばiPadとMacで同じボードを同時に編集することはできました。
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Apple Pencilを使って手書きで書く部分はiPadでやって、画像を挿入するとかテキスト入力はMacでやるみたいな使い方ができるので、ちょっと便利かなと思いました。
Miroもまあそうなんですが、複数人で使うのもいいですが、一人で使うにも十分便利そうなツールだなと思いました。
キャンバスの大きさに制限がない無限キャンバスなので、アイディアスケッチをするとかマインドマップを書くとかに良さそうですね。
付箋ツールを使ってアイディア出しとかにも使えると思います。
私は取材をするときのメモをコンセプトというアプリを使ってiPadでApple Pencilでマインドマップ風に書いてるんですが、これを将来的にはフリーボードに移行できるんじゃないかなと考えています。
使ってみてちょっと不満に思ったのが、iPadでApple Pencilで使ってるときに左手でのアンドゥ取り消しがやりにくいことです。
Procreateなどのお絵かき系のアプリでは2本指タップで取り消しできるんですが、Apple方式では取り消しは3本指で左にスワイプなんですね。
このフリーボードも3本指での左スワイプの取り消しは使えるんですが、その時にキャンバス全体を左にどうしても移動させちゃうんですね。
これがかなり不満です。しょうがないので描画ツールのところにあるアンドゥのボタンを押すようにしています。
あと、複数人で同時に利用するときに他の人が描画している様子がリアルタイムには反映されないんですね。
線を引いている過程が見えるというよりも、線が1本ずつポンポンと現れてくるイメージです。
フリーボードを使って複数人でお絵かきしているところをライブ配信とかできるんじゃないかなと思ったんですが、
線を引いている様子がリアルタイムに表示されないのでちょっと残念ですね。
あと、まだちょっと不安定なのか、そもそもうまく全員の描画したものが反映されないケースも見受けられました。
この辺は今後改善されていくんじゃないかと思います。
フリーボードでできることですが、まず今まで話していたフリーハンドでの描画、iPadだとApple Pencilで描くのがいいと思います。
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アイフォンで指で描くこともできます。
iPadで標準的に使われている描画のツール、メモアプリでの描画とか、スクリーンショットを撮った後での描画とか、マークアップって言うんですかね。
あの描画ツールをベースにしつつ、ちょっとカスタマイズされている感じです。
あと付箋機能があります。ポストイット的なものですね。
ただこの付箋があまりかっこよくないなと思っています。
というのも、Miroの付箋はアナログっぽくて、一枚一枚微妙に違っているとか、細かいところまで凝ってるんですね。
なのでAppleが提供するツールの付箋はどんな感じになるんだろうと期待していたんですが、付箋というよりただの影付き四角形なのでちょっとがっかりしました。
図形ツールもあって、四角、丸、矢印とか、そういう形だけでなく、マークとかアイコン的なものとか、キーノートみたいに結構豊富に図形類が用意されています。
あとテキストも入力できますし、画像を貼り込むこともできます。
iPadでの描画の機能についてですが、iPadの標準の描画のツールにあってフリーボードにないのは定規ツールときれいな図形を書く機能ですね。
四角とか丸を書いた後、最後ちょっと押さえっぱなしにしているときれいな図形になる、Procreateにあるような機能があるんですが、フリーボードではこの機能が使えません。
別途図形ツールがあるので、それを使えということなんでしょうね。
でも一方でテキストツールがあるにもかかわらず、手書きの文字をテキストに変換するためのペンツールが用意されています。
これはiPadの手書き文字入力のスクリブルを使うためのペンというイメージですね。
そして標準の描画ツールにない機能として塗りつぶしツールがあります。
これは便利ですね。通常の描画機能にも欲しいですね。
あと結構画期的なのが、描画した後、選択ツールで選択した部分の上下関係を変えられるんですね。
例えば、人の顔をペンツールで描いた後、肌の色でクレヨンツールで上からわーっと塗りつぶして、
その塗りつぶした部分を選択ツールで選んで、上下関係レイヤーを一番背面に一番下に移動させることで、
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描いた顔の線の一番下に肌の色の塗りつぶしを持っていくことができるんですね。
これ今までiPadの標準の描画ツールではできなかったことです。
もしかして方法があったのかもしれないですが、たぶん従来の描画ツールだと、
先に塗りつぶしておいてからその上に顔の線画を描くやり方じゃないとダメだったと思います。
選択ツールで選択すると、レイヤーの階層構造を一つずつ上にする、下にするアイコンが表示されるんですが、
そのアイコンを長押しすることで、最背面、最前面、レイヤーの一番下、一番上に持っていくことができます。
ということで、Apple純正のオンラインホワイトボードツール、フリーボードを使ってみての感想などを話しました。
今回は以上です。
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