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2023-01-31 10:47

iPadのKeynoteをイラスト作成ツールとして使えるかも(第617回)

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iPadのフリーボードをイラスト作成に使える手応えを得たんですが、実はKeynote、Pagesでもほぼ同じ描画機能が使えることがわかりました。ということで、iPadのKeynoteをお絵描きツールとして使おうという話です。

=== 目次 ===
フリーボードをイラスト作成に使える手応え
お絵描きツールにはレイヤー構造が必須
なぜフリーボードでイラストを描くのか
Keynoteでもほぼ同じ描画機能が使えた
下書きの消し方について
色を塗ったオブジェクトを背面に送る
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アップルのフリーボードの話を先日、ポッドキャストで話しました。
Mac、iPhone、iPadで使えるホワイトボードのアプリです。
インターネット経由で共有して、複数人で同じボードに書き込んで、
アイディア出ししたりとか、デザインのレビューをしたりとかできるツールなんですが、
一人で使うのにもいいんじゃないかといった話をしました。
そして、先日、iPadとApple Pencilでフリーボードを使ってイラストのアイディア出しをしたんですね。
そこでちょっと使い込んでみて、フリーボードをお絵かきツールとして使えるんじゃないかという手応えを得たんですね。
ただ一発書きするだけじゃなく、下書きを書いて、ペン入れをして、下書きを消して、色を塗ってと。
そういう手順でフリーボードでも書けるじゃんというやり方を、私なりのやり方を構築できたんですね。
ちょっと大げさですが。
なんでそんな大げさなことを言ってるかというと、レイヤー構造があってレイヤーを作れないとお絵かきツールとしては使えない、使いにくいんですね。
レイヤー構造というのは書いたもの、書いたオブジェクトの前後関係、上下関係ですね。
アニメのセル画を重ねているところを想像してくださいと言いたいんですが、今時アニメにセル画なんか使ってないんで、この例え自体が古いですが、
透明なシートの上に絵が書いてあって、それが何枚も重なっているような状態でレイヤーに分けて絵を書いていくんですね。
これがデジタルのお絵かきツールでは基本当たり前なことです。
なので下書きは一番下のレイヤーに置いておけば後でいらなくなったら非表示にすればいい。
線画のレイヤーと色を塗ったレイヤーを分けておけば後から色を変えたりとか変更も簡単ですよと。
重線と言われる線には影響を与えずに別なレイヤーで色を塗れば線を消してしまうということもないと。
そういうものなんですがお絵かきツールではないノートツールとかiPadのメモアプリにApple Pencilで書き込む時とかは
もうちょっとシンプルになっていてレイヤー構造がなかったりするんですね。
でフリーボードはどうかというと下書きのレイヤーペン入れのレイヤーとかレイヤーを分ける
このレイヤーに書きますみたいな機能は一切ないんですが
実は書かれたオブジェクトはレイヤー構造というか前後関係上下関係を持っていて後から変更できるんですね。
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あとこれはフリーボードだけじゃなくiPadの描画ツールにもともとあったんですが
消しゴムツールがピクセル消しゴムとオブジェクト消しゴムを切り替えられるんですね。
ピクセル消しゴムは消したところが消えるんですが
オブジェクト消しゴムはオブジェクトごとに消すことができます。
基本的にはワンストロークで書いた線が一個のオブジェクトになります。
このオブジェクト消しゴムを使ってうまいこと選んでいけば下書きの線を簡単に消していけるということが分かりました。
とはいえいろんなお絵かきツールがあるのに何でフリーボードで絵を描くことにこだわっているのかというと
まず書き心地がいいんですね。
引いた線の感じもちょっと補正がかかっていると思うんですが
そこまで強く補正はかかっていなくていい加減だなと感じています。
あと鉛筆クレヨンの線のアナログ感がいいですし
実はクレヨンも鉛筆もベクターになっているようで
後から線を調整したりはできないんですが
拡大しても滑らかな綺麗な線になってるんですね。
ビットマップのように拡大したらギザギザしたりしないということです。
お絵かきアプリよりも機能が限定されている分手軽ですし
Apple純正のツールというところに信頼感があります。
Apple純正のツールだけでイラストが完成させられるということに個人的には魅力を感じるんですね。
ツール選びは画材選びと同じなんで
人と違った変化球なツールを使いたいという考えを持ちがちなんですね私は。
で、フリーボードで4コマ漫画とか書いたらいいんじゃないと
一人で盛り上がっていたんですが
いろいろ調べているうちに
実はiPadのキーノート、ページ図でも同じ描画機能が使えることが分かりました。
こっちの方がフリーボードより先なはずなので
塗りつぶしツールがあるとか
書いた後のオブジェクトを背面に持っていけるとか
盛り上がっていたのがちょっと恥ずかしくなりました。
そんなに昔からではないと思うんですが
以前からAppleのツールのキーノート、ページ図では同じ描画機能が使えていたんですね。
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そこで、じゃあキーノートをイラスト作成ツールとして使えるかもと
新たなアイデアが出てきました。
フリーボードは無限キャンバス、キャンバスの広さに制限がないところがいいんですが
アイデア出しとかで一枚の紙にいっぱいイラストを書いていくイメージで
それはそれでいいんですが
じゃあ実際出来上がったイラストを書き出すと
この部分だけ書き出すという時には
スクリーンショットを撮ればまあいいんですが
仕上がりのサイズは揃えたい
せめて縦横比は揃えたいというケースは多いので
そう考えるとサイズが決められるキーノートの方が良さそうですよね
キーノートはプレゼンツールなので
ページの概念を持っているので
漫画を書く時にも良さそうですよね
最初の方で説明しておいた方が良かったんですが
そんなに複雑なイラストを書こうという話ではなくて
単純でシンプルなイラスト漫画を想定した話です
ちいかわくらいのシンプルさのものだったら
キーノートだけで書けるんじゃないかと思います
もちろんペンの筆圧とかそういう部分は抜きにして
シンプルな重線があって
ベタ塗りな色がついててというところの話ですね
話戻ってキーノートであれば
4コマ漫画とかだったら
枠線の部分などをテンプレート化しておけますし
アニメーションさせることができるのも面白いかもしれないです
キャラクターが歩くアニメーションとか
そういう話ではなくて拡大しながら出現するとか
3つのキャラクターが順番に現れるとか
そういうアニメーションですね
モーショングラフィック的なアニメーションです
フリーボードキーノートの描画ツールを使っての絵の書き方の話に戻りますが
レイヤーを分けるという発想はないので
下書きとして書いた線をどう消すかというのがポイントになってきます
でさっきオブジェクト消しゴムツールで消していけばいいという話をしたんですが
ペン入れした部分の線を消さないように
下書きの線を選択していくのは結構細かい作業になって面倒な作業です
ただ面倒な作業にも嫌な面倒さと意外と好きかもという面倒さがあると思うんですが
オブジェクト消しゴムツールを選んで
Apple Pencilを画面につけたままスライドさせていって
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線をどんどん消していく作業は結構気持ちがいいものではあるんですね
なので面倒だけどストレスにならない作業だと私は思っています
とはいえやっぱり面倒なので下書きができたらスクリーンショットを撮って
画像としてもう1回フリーボードなりキーノートに貼り付けて
その下書きの上にペン入れしていくというやり方の方が現実的かもしれません
その場合下書きは1枚の画像なんで選択してすぐに消すことができます
あと色の塗り方ですが塗りつぶしツールも使えますが
クレヨンツールなどで色を塗った後選択ツールで選択して背面に持っていく
ペン入れした線の後ろ側奥に持っていくことができます
選択ツールを選んで色を塗ったところをポチッと押すことでまとめて選択されるんですが
一筆書きのように一度で塗った部分しか一度で選べないんですね
ただ直前に書いたオブジェクトしか選べないとかそういう制限はないので
何回かに分けて塗って一つずつ順番に選んで背面に送っていくということはできます
ということで最初はフリーボードをお絵かきツールとして使うのが面白そうと思ったんですが
同じ描画ツールがキーノートにあると知って
キーノートをイラスト作成ツールとして使うことに可能性を感じたという話でした
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