タッキーが率いる芸能事務所「TOBE」は、公式コンテンツをファンがSNSへ投稿することを認めるSNSガイドラインを公表しています。韓国エンタメの戦略を参考にしていると思われるこの戦略について話しました。
=== 目次 ===
TOBEは公式コンテンツのSNSへの転載OK
韓国同様ファンコミュニティを利用する戦略
Number_i の世界戦略
TOBEのコンテンツ使用の注意事項
韓国では公式が発信するコンテンツ量も膨大
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先日、スリッコグラシア、リラックマなどのキャラクターでおなじみの3Xが、ファンアート禁止という話をしました。
それにちょっとだけ関連した話で、芸能プロダクションのTOBEのSNSガイドラインの話をしたいと思います。
3Xと違ってというと、どっちが良い悪いみたいな話になって、あまり良くないんですが、
TOBEは、どんどん勝手に二次利用していいよと打ち出してきたんですね。
TOBEは、ジャニーズ事務所を辞めたタッキー・滝沢秀明が設立した会社で、
元キング&プリンスの3人がナンバーアイとして、最近デビュー曲をリリースしたことも話題になっていますね。
で、このTOBEのSNSガイドラインによると、
TOBEおよびアーティスト個人が発信する画像や動画をファンの皆様個人のSNS、
インスタグラム、X、Q、Twitter、TikTokなど、YouTubeなど動画配信サイトに投稿いただくことに関して、
TOBEは所作権侵害を主張いたしません。と書いているんですね。
これはアイドルファンとかは結構みんなやってて、黙認されてるのか、あるいはいちいち注意しきれないのかわからないですけど、
グレーゾーンとしてファンの人がやってたことに、自由にやっていいよとお墨付きを与えるようなことですね。
昔のジャニーズ事務所はそういうことに厳しかった印象があるので、ジャニーズ事務所的なやり方とは全然逆と言えるかもしれません。
ただ多分これから先のスタートエンターテインメントはこういうやり方に追随してくると思います。
これはやっぱり韓国のやり方を参考にしてるんだと思います。
BTSをはじめ韓国のアーティストがこれだけ世界で人気になってきた理由の一つとしては、
ファンコミュニティの力というものがあって、ファンの人たちがネットで広めていくことで人気を拡大してきたからというところがあるからですね。
例えばBTSとかは公式のコンテンツが出たらすぐに世界各国のアーミーって言うんですよね。
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BTSのファンの人たちがその国の言葉に翻訳して、勝手にファンが翻訳したコンテンツがそれぞれの国で広まっていくみたいな、そういう文化があるらしいので、
2Bも世界進出していく上で、そうやってファンの力で世界にコンテンツが流通していくことを狙ってるんだと思います。
ちなみに元キング&プリンスの3人のNo.9のデビュー曲GO!とは1月1日に配信が開始されたんですが、
3日間で1000万再生を突破したらしいです。
で、これはやっぱり海外でも見られてるというのも大きいようです。
曲も日本語の歌詞ではあるんですが、あんまり言葉関係ないというか、英語というかアルファベット的なサビですし、
曲の漢字がもう海外を意識しているようなものになっています。
そしてYouTubeの概要欄とかSNSでの投稿も全部英語なんですね。
その辺やっぱり世界を意識していると。
これはやっぱりジャニーズ事務所を辞めて、キング&プリンスを辞めた人たちのグループなので、
昨今のジャニーズ問題でいろいろ言われていたので、テレビ局側の忖度というものも少なくはなってきているでしょうが、
それでもやっぱりバンバンテレビに出るというのは難しいと思うので、
そうじゃない戦い方をしつつ世界をターゲットにしていると。
非常に上手い戦略だなと。
で、それにはやっぱりネットをうまく活用する。
ネットでのファンコミュニティの力を利用すると。
韓国のアイドル、アーティストたちがやってきた戦略を参考にすると。
なかなかうまくやっていて、いきなり結果を出してるなと。
タッキーやるなというところですかね。
ジャニーズのタレントたちを惹きついたスタートエンターテイメントも、
世界展開というのを今後のチャレンジに掲げていますので、
ある意味、2Bのナンバーアイのやってることを追いかけるような形になるのかなと思ったりしました。
で、2BのSNSガイドラインの話に戻るんですが、
2Bのアーティストのコンテンツを自由に使っていいと言っても、
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別にフリー素材になるわけではないので、
あくまでもファンが個人として応援するために使用するのは認めますということですね。
なのでちゃんといろいろその辺について細かく説明もしてあります。
もちろん商業的利用、営利目的はダメですよと。
そして個人ではない法人などの団体が投稿するのもダメですよと。
これはまあ当然ですね。
ただ、YouTubeの切り抜きに関しては収益化できると。
条件を満たせば収益化できると書いてあります。
YouTubeパートナープログラムによる場合は、投稿を収益化することができます。
収益化を行う場合は、提携パートナーであるYouTubeMCN、
ガジェット通信クリエイターネットワークへの登録をお願いいたしますと書いていました。
この辺私あんまり詳しくないんですが、
MCNというのがマルチチャンネルネットワークの略で、
複数のYouTubeチャンネルと提携し、
視聴者の開拓、コンテンツのプログラミング、クリエイターのコラボレーション、
デジタル著作権管理、収益化、営業などを含むサービスを提供するサービスプロバイダーとのことです。
YouTuber事務所とか呼ばれるUUUMとか、あれもMCNということらしいですね。
あと当たり前ですけど、2Bのアーティストのコンテンツを使うにあたって、
悪意のある加工、改編、編集はダメですとか、
そういう感じのことも結構あっさりですけども説明してありました。
生放送をミラー配信することはダメということも書いてあって、これは当たり前ですね。
歌ってみたなどを含む歌唱コンテンツなどの切り抜きはダメとあって、
これは音楽の場合別な権利が発生するからですね。
そこは無法地帯になってはダメだよと。
韓国ではアイドルやアーティストのコンテンツをファンの人たちがどんどん拡散していくと、
ファンコミュニティの力が人気を支えているというようなことを言いましたが、
アーティスト側、事務所側がものすごい数のコンテンツを出していると、
無料で出しているというのも特徴なんですね。
新しい楽曲のミュージックビデオですと言った場合も、
通常のミュージックビデオとは別に、
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メンバー一人一人を追いかけた人数分の動画があったり、
ダンスがわかりやすいように引きの映像で撮ったものがあったり、
メイキングがあったりみたいにすごく多くのコンテンツが無料で見られるらしいんですね。
多分日本でも今後そういう韓国のやり方を真似していくことになるのかなと思ったりします。
コンテンツボーダーレスという本を最近読んだんですが、
韓国エンタメについて詳しい人による本なんですが、
95%の人に無料で提供しながら、
5%の熱狂的なユーザー、かっこファンから収益を得ることが、
デジタル時代のプレミアム戦略ですと書いていて、なるほどなぁと思いました。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
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